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2005/03/16

のりのり自転車が廃止される件について

つくばの研究機関巡るツアー 応募殺到で定員増(茨城新聞)

・茨城県が「バスで行くつくばエクスプレス沿線とサイエンスの旅」という名前で、つくばの研究機関を巡るバスツアー(定員160人)を企画したら、2215もの応募があった。
・これはつくばエクスプレスのPRの一環。3月19日に実施。
・首都圏住民が対象で、9割近くは東京都内からの応募。

・大人2000円、子ども1000円の料金(バス代、昼食代など)で宇宙センター、産総研を80人ずつに分かれて訪問。そのほか沿線のTXみらい平駅周辺や筑波山など。
・応募が殺到したので、国土地理院へ行くCコース(80名)を追加した。
・2005年度からつくばの研究機関を巡る「サイエンスツアー」を本格実施する計画。

盛況なのはいいことですね。
愛想づかしされないように、いいものを見せられるようにしたいですよね。

応募数に対して増員が少なすぎるという指摘もありますが、多分、受け入れ機関の側と調整が取れないのだと思います。たいした研究もしてないし税金もらってるくせに、もったいぶって外部からの見学をいやがるんですよね。建前では「歓迎」とか言ってますけど、実際は手続きや調整がすごく面倒だし、職員の応対もよくないので、本音がありありとわかります。ほんと、何とかしてほしいんですけど。

あと、そう言えば、のりのり自転車が廃止になるそうで(中日新聞)。

のりのりバスも廃止の予定だったが、とりあえず1年存続させることになった、と共産党にもらったお知らせに載ってました。もう止めてもいいんじゃないかと思うんだけど。

のりのり自転車の記事をまとめておくと、

・観光物産課が担当だったらしい。
・1999年度から試行期間を経て、各庁舎や公民館など計11カ所で、約180台を無料で貸し出していた。
・借りる際は、百円の保証金を払う。使用した自転車は11カ所のいずれかに返還、100円が戻ってくる仕組み。

・私物化が進み、毎年1回の台数確認では60-70台に減少。自転車の傷みも増してきた。
 同課は「誰かは分からないが、特定の人が常時使っているようだ」と打ち明ける。東京・新宿で発見されたり、川の中に捨てられていたケースもあったという。

・今年度一杯で廃止。来年度以降は有料(500円)で貸し出す。観光客向けを予想。これまでに使用していた自転車25台程度を利用、貸出場所はつくば駅近くの一カ所だけ。

・同課は「(同じような制度を)導入した自治体は、(私物化など)同じ問題を抱えているようだ」と話している。

まとめながら、段々腹が立ってきたので、ちょっと言っていいですか。

廃止に至る経緯は記事の通りだと思います。つくば中心部は意外に不便なので、こういう手軽な足を用意するというのはいい考えで、中心市街地の交通政策としても「あり」かなという気もしますが、前に紹介した考えにもあるとおり、管理が成立しないのですね。当初の制度設計に、この辺の難しさをどうコントロールするかという知恵が全くなかったと言っていいと思います。たとえば、スーパーのカートみたいに鍵に100円を差し込んで解錠する仕組みで、100円で自転車を入手できる上に、駐輪場は無人なので悠々と鍵を壊せるんですね。この余りにも善意を前提しすぎた仕組み…。

おまけに当初の安易さのみならず、記事を見る限りだと、その後この失敗から何かを学んだ節が全く見受けられない。観光物産課のやる気のなさがありありとわかるじゃないですか。企画した担当者が異動したのかなという気もしますけれど。
・年1回しかチェックしない。
・私物化している人間に返還を要求したり警察に告発したりしようとしない。「誰かはわからないが、特定の人が常時使っているようだ」ですって?元々農村の町村合併でできた役所ですから、「特定の人」がムラ社会的に「不可触」なのかもしれませんが、20万人の過半数が都市型住民でおまけに「研究学園都市」というバラ色の近未来国策都市なのですから、このでたらめさはないでしょう。
・それで「どこも同じ問題を抱えているようだ」がこの6年間の実験の総括ですか。この期間何をやってきたのかと言いたい。問題があることの指摘は少なくとも数年前から存在していたし、実体が示していたわけですよね。それをどう軽減するか制度を修正したり、例えば市民参加型の討論会で問題を考えたりするきっかけにするなど色々やれることはあったはず。少なくともこの記事からは、そうした努力の痕跡のかけらも見て取れません。誰かが適当に思いついたことを政策化して、適当に運営して、何が問題だったのか、この実験結果はつくば市の現状の何を示しているのかを考えようともせず、「なんだか結局これってだめらしいね」という知識しか得ていないのだとすれば、「お前ら全員、とっとと家に戻って田んぼ耕してろ」というしかないでしょう。

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