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2009年3月の6件の記事

2009/03/28

忘れてた…

どたばたしていて23日に行くのをすっかり忘れていました…。今このブログを見て思い出したくらい。しばらく呆然としたくらいショック。

パナソニック、熊本と愛媛の2工場閉鎖(日経ネット)

八代市で工場閉鎖。
出水市のパイオニア、NECと続き、この地域の誘致工場はこのところ撤退続きです。
半導体製造関係は、誘致して税収と雇用確保以上の意味がどれくらいあるのかわからないように思います。
製造装置の調達やプラント建設・メンテなどでは域内での調達がそれほど期待できず、地元労働者が現場作業者以上の技能知識を持ち、工場の設計や運営、研究開発の主力となるという道が乏しい産業だと思います。さらに、初期投資規模が大きく、手に職を付けた人間が起業するという形で産業が地域内に浸透することも難しい。結局、誘致工場だけが地域内に孤立して存在し、技術的な蓄積も裾野産業の形成も進まないまま、東京本社の都合に地域経済が振り回されてしまう。そんな印象を受けます。
もともと産業インフラが集積し、半導体関連の専門技術者の雇用可能性が拓かれているような地域、例えば東京や大阪などの大都市圏やその近郊であれば、また違った展開もあるのでしょうが、製造業の蓄積が乏しい地域にこうした大規模かつ一工場完結型の生産体制を持つ工場を誘致した場合には、その撤退リスクをいかに軽減するかを考えること、そしてまた、いつか必ずこのときが来るということを見越して、それに備える心づもりをしておくということが大切なのかもしれません。

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2009/03/19

土屋たかゆき氏らが「過激性教育」としてぶち壊したもの

bogusnews経由で知った良エントリをメモ。
ちなみにボーガスニュースのこの記事の前半部分、土屋氏を徹底的にネタにしていて、その香ばしさが面白すぎるのだけれど、しかし本当に土屋氏が書いたんじゃないかと思えるくらいよくできているので、逆に怖すぎるという…。

閑話休題。メモしておきたいエントリはこれ。

都議会議員の田代ひろしと古賀俊昭と土屋たかゆきは、○○まみれの手で顔をヌルってされる現場で半年ほどバイトしてみるべきだろう(Web屋のネタ帳)

問題とされた養護学校での取り組みがわかりやすく紹介されている。
ニュースソースも複数使いながら、報道の視角の違いを浮き彫りにしつつ、何が問題なのかをわかりやすく示してくれている。

この中で考えさせられるリンクが2点あった。

知的障害児施設で夜勤中だけど質問ある? 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww

養護学校での性教育訴訟、都議と都に賠償命令。(北沢かえるの働けば自由になる日記#p2#p2#p2)

知的障害者の性という問題が人権に関わる問題であり、同時に、社会性を身につける(社会と折り合いをつけると言うべきか)ためのとても重要な契機にもなっていることがわかる。

*************

ところで、土屋氏と関係があるのか、氏の公式ホームページから直接リンクが張ってある「性教育 これでいいのか?-小学校で性交人形を使った性教育-」というサイトには、

「どうなってるの性教育」とか「これが性教育の実態」

とかいう形で、教育内容がセンセーショナルに告発(?)されているのだけれど、ごめん、どこが悪いのか、よくわからなかった(笑)。
別に普通学級でやってもいいんじゃない?…ていうか、してもらったほうが親としてはありがたい。自分ではちょっと恥ずかしいので。

表現が過激だとか性器がもろ出しだとか挿入場面や体位があからさまだとか、気になることはいろいろあるんだろうけど、どうせそのうちもっとえげつないフィルムを見て自習することになるんだし、何よりほとんどの大人が自らヤッてることじゃないか。
性の問題は人生に重大な損失を及ぼすこともあるのだし、学校で「授業」という形で「学習」しておくのは決して間違っているとは思わないんだけどね。

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大阪府が廃棄する産業遺産資料の救出ボランティア、行ってこようかな

もう締め切られてはいるので邪魔かなとは思うのだけど。

緊急のお願い。図書運搬ボランティア募集! 本を救え!大作戦 - エル・ライブラリー 大阪産業労働資料館

大阪府は、文化財や芸術品を一挙に破壊するのと同じこと、昔タリバンがバーミヤンの仏像を破壊したのと同じこと、土地開発で遺跡や歴史遺産をがれきの山にするのと同じことををやるわけだけど、それを少しでも救えないかと動いている人が少数いて、その一つがエル・ライブラリー。

産業系(工業系)の遺産や資料は一般的な認知度が低くて(たぶん、かなり認知度が低い民具とかよりももっと低いと思う)、簡単に廃棄されてしまうし、なかなか価値をわかってもらえない。この辺は商売気を含むような知恵と柔軟さが必要だとは思う。とはいえ、とりあえず救出を手伝えるなら手伝いたい。できるなら引き取れるか可能性を追求したい。

というわけで、資料の保管元である「国立産業技術史博物館誘致促進協議会」と「日本産業技術史学会」に電話で問い合わせてみようかと思ったけど、次はもう月曜日。エル・ライブラリーに行った方が事情がわかるのが早そう。

今回、エル・ライブラリーは報道を受けてすぐに対応を始めたようだ。中の人の迅速な行動に敬意を表したいし、自分だって組織の一員であり、個人的にも手づるを持っているわけで、そう思うと個人的に嘆きを表明する以前に体を動かすことを考えた方がいいと思った。

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2009/03/17

30年ぶりにスネークマンショーを聞いた。

私にとって青春時代(笑)を象徴する一つ、スネークマンショー。

YouTubeで懐かしく聞いていたけど、年を取ると相応に気がつくこともある。結構風刺が入ってたんだとか。

スットプ・ザ・ニューウェーブ

こんなタイトルだったのかな。

とりあえず聴いてみてください。

以下は私の感想。
********

あのころまでは大時代に振りかぶるのはまだ一般的だったかもしれないけど、そして音楽(芸術全般?)もこうした反逆というかツッパリというかが格好いいものと見なされていた時代だったと思うけど、今聞き直して思うのは、学生運動。

特に全共闘以降の学生運動は、反体制とか既成の枠組みへの反抗という形と、資本主義体制+御用学問への異議申し立てという反権力・反権威主義が大きな動機だったと思うんだけど、運動を組織していく中で、否応なしに自らが思想的にも運動的にも体制的かつ権威主義的色彩を帯びていったということが起こった。運動を組織して政治的な力を持とうとすれば必ず直面することではあるんだけど、反権力・反管理主義みたいなことを掲げながら管理的立場で闘争に決起することを要求するという姿勢には、矛盾を感じる向きも多かったのではないかと思う。学生・労働者・農民が革命運動に「自主的に」立ち上がるという構図を掲げて、しかしながら時に執拗に、時に威力的にオルグをかけるというのには、どうしたってある種のうさんくささがつきまとうし、「リベラル」とか「保守」とかいう人たちが左翼的運動(あるいはボルシェビキと言うべきか)を毛嫌いする根源にはこうしたことがあると思う。

それはともかく、この「スットプ・ザ・ニューウェーブ」(でいいのかな?)は、権威を振りかざして実は空っぽなミュージシャンが、集めたバンドメンバーからそっぽを向かれる様子を描いているわけだけど、私にはそれが70年代後半から80年代初め頃の学生運動の実情をからかっているように思えた。
あのころには、運動とその実質的敗北との反動だと思うんだけど、様々な危機や矛盾を訴えて集団的決起を迫るという組織化の方法や、主義や理論の正しさをもって「指導」や運動方針への規律を要求するという運営とへの反感・違和感が、もう生理的なレベルにまで浸透していったように思う。キャンパスで何か立派な・難解なことをアジってるけど誰も聞いていない。権威で従わせられないとなるやせこいことを言い出す矮小さ。そして最後には誰からも相手にされなくなり、周りは自分たちだけで勝手に新しいことを始めてしまう。こんな風に孤立していく運動の構造を、このスネークマンショーは切り取っているように思える。

…と書いてみたものの、今ひとつ上手くないような気もする。単にロックンロールとかの反体制的カッコつけをネタにしていると見た方が自然かもしれない。この作品が権威主義とその幼児性とをからかっているのは確かだけど、これ自体は学生運動にとどまらない。ガキ大将や会社の上司やお父さんお母さんや官公庁の役人や政治家など、どこにでもある普遍的な存在だ。だから聞いた人一人一人が自由に思い起こしてその対象を嘲笑すればいいのかもしれない。ただ、スネークマンショーが学生運動が解体していく時代にあったことは確かだし、スネークマンショーをやっていた伊武雅刀、桑原茂一は全共闘世代だし(小林克也は全学連世代かな)、YMOも同世代で、やっぱりこの作品はそうした時代の空気を反映しているんじゃないかなという気もするのだ。

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2009/03/16

他人の醜さが気になる人は、まず自分を鏡で見た方がいいよ

こんなことをやってる時間はないんだけど、あまりにもひどすぎるのでメモ。

東京都議の土屋たかゆき氏のブログ。
まだ出た「とんでも」判決・過激性教育
これが「普通」と思えますか 続・過激性教育不当判決

ここで「不当判決」とされているのは以下に報道された判決。昔、あきれた話だとして日記に書いた事件。地裁では勝ったようでまずはほっとした。

性教育批判は「不当介入」 東京地裁、都議らに賠償命令(47NEWS)

 東京都日野市の都立七生養護学校(現・七生特別支援学校)で実施されていた性教育をめぐり、「視察した都議らが教員を威圧的に批判し、教育内容に不当に介入した」などとして、教員ら計31人が約3000万円の慰謝料などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は12日、教員12人に計210万円を賠償するよう都と都議3人に命じた。

 矢尾渉裁判長は、不適切な性教育が行われたとして都教育委員会が教員を厳重注意処分にしたことは「社会通念上、著しく妥当性を欠く」と判断。教員12人のうち10人に1人当たり20万円の慰謝料を認めた。

 都議が学校を視察した際、教育内容を一方的に批判した点について「侮辱により教員の名誉を侵害した。都議の行為は教育の不当支配に当たり、都教委は教員を保護する義務を怠った」として、別の教員2人に1人当たり5万円の支払いを命じた。

2009/03/12 17:30 【共同通信】

土屋都議はこの裁判で負けた側。負けた人が悔しいのは当たり前だと思うけど、土屋氏が書いている内容は品性下劣な上に思考の浅さが如実に表れていて読んでいて言葉もない。
ちなみに氏が「教育長は『とても、口に出して歌える歌ではない』と答弁している」と紹介している「からだうた」、全く普通だと思うし、議会で歌っても全然問題ないと思うけどなあ。
土屋氏はこの「からだうた」を攻撃しているのだが、それに対して「この歌は養護学校での性教育に使うもので、普通学級では使わないから問題ないのだ」という反論があるらしいけど、私の感覚では、普通学級であっても全く問題ないと思う。内容が単純すぎて面白くない歌ではあるけれど、道徳や倫理上の問題は全くないと思う。

性器の名称を「あそこ」でいいじゃないか、という質問は、はっきり言って「バカ」としか言いようがない。「歯は歯、耳は耳、性器の名称など知らなくても何ら問題がないではないか」という言いざまもひどすぎる。

まあ批判はほかのブログでたくさんあるので屋上屋は重ねないけど、そしてまたすでに諸処で指摘されているけれど、

過激性教育=山本宣治=共産主義=亡国・反日の丸君が代

みたいな連想ゲーム、いい加減になんとかならんかね。

参照:「新しい歴史教科書を作る会」会長&名誉会長コンビが出した「ジェンダーフリー・バッシング本」の面白さ。 - 荻上式BLOG

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2009/03/12

変なスパム?みたいのが来ていた。

メールを整理していたら、Invitation from the Oxford Round Table というメールを発見した。学会への参加呼びかけらしいが、初めて見た会議名だったので疑問を持った。

差出人は、Oxford Round Table (Mardev_IBIS@ibis.academicbookinformationservice.net)とある。
academicbookinformationservice.net というのが出版社か広告会社ぽくって怪しい感じだが、最近の学会は事務局を企業に代行してもらうことも多いのでこれだけではなんだかわからない。
そして返信先が NY036630_TER (mardevemails@mardev.com)。差出人と一致しておらず、Mardev という名前だけ一致している。個人専用サイトで管理しているのだろうか。疑問が残る。

本文はこんなふうに始まる。

TO: 私の名前
FROM: Anne Watkins, Chair, Programme Committee
RE: Invitation to the Oxford Round Table

なんで RE: になってるのだろうと思う。それで、文面だが要約すると、

テロリズムが世界的な安全保障の大問題となっているので、Oxford Round Table の第3回年次シンポジウムを Exploring the Nature of Terrorism というタイトルでやりたい。ついては、あなたを約40人の学者グループに招きたい。セッションはオックスフォード大学の Pembroke College で3月29日から4月3日まで、世界の安全保障問題に関して開くので、そこでの発表と論文投稿をお願いしたい。論文は査読の後、Oxford Round Table の雑誌に掲載する。

ということ。40人しか参加者がいないのかな、それなのに日にちが妙に長い(6日間)のはなぜだろうと思うけれど、文面は別にそれほど変に思わない。

で、次はこんな感じ。

宿泊は Pembroke College でしてもらう。5泊分の参加費は2940ドル、ただし水曜の夕食は除く。参加費に含まれていないのは、航空券代と空港から現地までの交通費だけ。他の人を連れてくるのも大歓迎(ただし費用は払ってね)。

ということなんだけど、5泊6日で30万円ってどうなんだろう。他の学会に出たことはあるけれど、宿泊込みとはいえ、学会参加費だけでこんなに取られたことはない。ていうか、オックスフォード大学での学会に参加できる(=箔が付く)ってのを利用した商売じゃないの、これ?

それで、最大の疑問なんだけど、どうしてこの招待状が私のところに送られてきたのか。というのは、そもそも、私はテロリズムの研究家でも軍事や安全保障の専門家でもなんでもないのだ。全然関係ない人にまで送り付けているということは、こういう学歴や業績好きの人向けのスパム(ディプロマミルみたいなやつ)なのか、このラウンドテーブルの運営が相当苦しくて変なことに手を出しちゃったのかどちらかなんじゃないかという気がする。そもそも、自分が何者かとか会議日程とかの詳細を一切示さず、いきなりテロリズムがどうしたとか話を始めるところも怪しいし、これ、そもそもこんなことを本当にオックスフォード大学が認めているのか?

っていうわけで、取りあえず Oxford Round Table で検索してみると、こんなのこんなのがひっかかった。

要するに、個別のカレッジとは協定を結んでいることはあるけれど、オックスフォード大学とは無関係だということ。わざわざ Disclaimer としてこんなことを別ページに書いているあたり、私のように訳の分からないメールをもらった人からの問い合わせに業を煮やした大学から、この団体にクレームが来たんじゃないだろうか。

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