廃村を残す
鹿児島にもどこに集落があったのかわからないほど荒れ果てた集落跡が散在するのだけれど、よく眺めると本来すごく魅力的なロケーションだったりもする。そういうところを見るたびに、もったいないなあと思ってきた。
決して村おこしとか活性化とかそんな大げさなものではなく(もちろんそうなればもっといいのだけれど)、ただその場所をなるべく生きたままの姿に近くとどめておきたい。そんな気持ちになるのだけれど、この大平宿の取り組みは、そうした夢を現実にしている希有な事例じゃないだろうか。
大平宿をのこす会が記す「大平宿の歴史」を見ると、昭和45年の廃村後、3~4年後という短期のうちに、この集落を守る取り組みが始まっている。現在の姿はその40年ほどの積み重ねの上にあるものだということがわかる。これは廃村を守るということが容易なことではないということを意味しているのかもしれない。
けれどもやはり夢を見てしまう。いつかそんなことを実現できないかと思ってしまう。
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