オーク
新漢検:10月に初検定 元高校教諭ら組織 - 毎日jp(毎日新聞)
元祖の方:「日本漢字能力検定協会」(京都市)
新しい方:「日本漢字習熟度検定機構」(東京都千代田区)
なんか間違い探しみたい。
新しい方は、千代田区に置くみたいだけど、主たるメンバーは「兵庫県の高校教諭OBら」なのだそうで。理事長は、元兵庫県立芦屋高校校長(75)とのこと。
メンバーには国語教諭OBがいて、教本の執筆や問題作成には国語辞典の編集経験者らも参加しているとのことだから、専門家集団と言っていいのかな。
この記事の関連で紹介されていた次の記事。
漢検協会:前理事長逮捕 脱サラしパン屋→別荘に叙勲まで 「昇」38年後「墜」 - 毎日jp(毎日新聞)
毎日新聞2009年5月20日付け東京朝刊の記事らしいんだけど、逮捕された大久保前理事長の半生が紹介されている。
この記事を見て気がついたんだけど、知らないうちに、なんか個人的に微妙に近いところをうろうろしていたみたい。
1.大久保さんの近所で生活していた。
この大久保昇さんは、1971年に桂駅西口にオークビルってのを建てて、現存しているらしいんだけど、実はこのあたりは本当によく歩いていた時期があったわけで、グーグルマップで見ると、「ああ、あのビルか」というくらいになじみがある。桂に住む前も、阪急で桂を通過するたびにぼんやり眺めて記憶に残っていたビルでもあるし。
でもパン屋が入っていたとは知らなかった。よく行ってヴィドフランスだったしなあ。
2.で、オークという名前に縁がある。
オークビルで気がついたんだけど、オークってのは要するに大久保さんの名前から取ったんだろう。漢字検定の不正で話題になったのもオークという会社だったんだけど、たぶん、この会社、私が大学時代にドネーションでお世話になっている。ていうか、ドネのお得意先だったような気がする。なんかオークという名前に聞き覚えがあるなあと前から引っかかっていたんだけど、たぶん、大学時代の記憶じゃないかと思う。自分が回った記憶はないからどこに事務所があったか覚えてないけど。漢字検定の収益の一部がこっちにも回ってたのかなあと思うとちょっと複雑な気分ではあります。
それにしても相手先がどんな事業をしている会社かも調べずにドネに行ってたんだなあ…自分のことながら、学生って本当に考えが甘いよね。
3.たまたま買った本がオークの本、つまり大久保さんの協会の本だった。
教材として漢字検定はよく利用しているんだけど、「漢字だけじゃなあ」という思いもあって参考書を探して見つけたのが「文章能力検定」という試験だった。
「似たことはどこでもやってるんだなあ。まあ今どき検定ブームだしなあ。」
ぐらいに思って関連書籍を数冊買って、折々に参考にしていたんだけど、あるとき奥付を見てみたらオークの本だった。
要するに文章能力検定も漢検と同根だったというわけ。これを知ったときはちょっとがっかりした。「漢字検定の片手間かサイドビジネスか」という気がしたんだね。
あと、どうでもいいけど、京都がらみだと、なんか野中広務の名前がやっぱりいろいろ出てきますな。記事によると、2006年に大久保さんが叙勲されたそうで、そのときのパーティでも野中さんが挨拶したそうだし。京都にいた頃には他のちょっとしたことでも野中広務の名前が出てきたりしたし、最近だと「野中さんに頼まれたので断れない」楽天の野村監督が試合の合間を縫って無茶なスケジュールで講演会をやったとかいう話もあるし。野中広務の存在を忘れては京都の政財界では生きていけないということなんでしょうなあ。
漢検協会:前理事長逮捕 脱サラしパン屋→別荘に叙勲まで 「昇」38年後「墜」昨年度289万人が受検した「日本漢字能力検定」(漢検)の生みの親が19日、背任容疑で逮捕された。直前まで「何も悪いことはしていない」と胸を張った漢検協会前理事長の大久保昇容疑者(73)。07年に発刊された財団法人化15周年記念誌では「私が選ぶ一字」に「昇」を選び、「私も漢検も常に『昇』でありたい」と強烈な自負心を見せつけた。だが、その功績は国内最大級の検定の権威と共に地に落ちた。【木下武、広瀬登】
大久保容疑者が12年間のサラリーマン生活を経て、京都市郊外の阪急桂駅前(西京区)にテナントビルを建てたのは大阪万博の興奮さめやらぬ1971年。「脱サラ」の先駆け的存在だった。ビル内に開いたパン屋は今もにぎわう。
スカーフの輸入、ゲームセンター、料理教室、学習塾--。大久保容疑者は事業の手を広げた。塾の先生のアイデアで始めた漢検の第1回(75年)受検者は672人。「事業は赤字続きで、市内にあった先祖代々の土地を売って穴埋めしていた。大久保さんの『私財をなげうった』という言葉は本当だ」と知人は言う。「結局、成功したのは漢字だけだった」
だが、協会関係者によると、漢検が軌道に乗ると、大久保容疑者のぜいたくぶりが目に付くようになった。スペインの別荘を買い、頻繁に海外旅行に出掛けていたという。かつて経営していた新聞販売店の跡地には、新たな邸宅も建設した。
06年秋にあった大久保容疑者の叙勲記念パーティーの模様を収めたビデオがある。協会理事だった明石康・元国連事務次長らが発起人を務め、政財界から200人以上が招かれた。祇園の舞妓(まいこ)の踊りやオペラ、モーツァルトのセレナーデが盛り上げ、女性ピアニストは「大久保さんは、ウィーンのニューイヤーコンサートに行くほどのクラシック通です」と持ち上げた。
乾杯の音頭を取った野中広務・元自民党幹事長はこうあいさつした。「どんなに社会貢献しても、法に触れたら叙勲は受けられない。生涯を通じて法律に触れなかった証しです。深い敬意を表します」
叙勲時の記念写真は等身大に引き伸ばされ、理事長室に飾られた。ある協会関係者は「豪華なパーティーにかかった費用も元をただせば検定料だ」と苦り切る。
◇「悪いことしていない」--逮捕前夜
「逮捕されるという前提で質問されても答えようがない。犯罪を犯しているなら別だが、私は悪いことをしていないんだから」。大久保昇容疑者は18日夜、毎日新聞の電話取材に気色ばむ半面、「逮捕が近いと言われる身になりなさいよ」と嘆いた。京都地検に任意同行される約5分前の19日午後1時15分ごろには、妻らしき女性が電話に出て「今は無理です」と話した。
大久保容疑者は今月13日から連日のように電話取材に応じ、「自宅前(京都市右京区)にマスコミがいて、一歩も外に出られないんですわ」といら立ちをあらわにした。「あまり眠れず頭がぼーっとしている」とけだるそうな日があれば、捜査の動きを気にかけ「また連絡してください」と丁寧な口調で話す日もあった。
今週初めには、強制捜査が近いことを察知したのか「どんな情報が入っているのか」と動揺。事件の詳細に触れることはなく「悪いことはしていない」と言い続けた。逮捕前の最後の言葉は「改めて答える機会を設けますわ」だった。【木下武】
◇文科省「誠に遺憾」
漢検を所管する文部科学省の生涯学習推進課は19日、「前理事長らが逮捕されるという事態が生じたことは誠に遺憾。捜査の進展を見守るとともに、捜査当局の要請に適切に対応したい」とのコメントを発表した。
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