自然な展開。
伊沢 正名著 くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを』 - 山と渓谷社
究極のエコ? 糞土師に入門 | 暮らしのココロ : 地球のココロ
― ― 「糞土師」として活動するに至ったきっかけは?「私が自然保護運動をやっていた時期に、地元で『屎尿処理場建設反対』という住民運動が起こったんです。誰もが自分でウンコを出していながら、自分の家の近くにそんな汚くて臭いものを造られては困るというんです。それはちょっとエゴなんじゃないかと。その時、自分のウンコに自分で責任をもつ、という考え方が生まれました。それがきっかけですね」
― ― 野糞の意義とは何ですか?
「ウンコをゴミとして始末するのではなく、あくまで『自然に返す』ということです。人間は牛や豚、野菜、穀物など生きるために他の命を奪っている。他の生き物に対してお返しをしなければいけないと思うんです。そこで自然に返せるものといったらウンコしかない。土に還ったウンコは自然にとってごちそうですから」
段ボールコンポストを始めてから数ヶ月。生ゴミを処理しているうちに、堆肥化できるものは何でも入れてやろうという気持ちになってきた。最近は近所の草刈りのゴミとかスーパーの野菜売り場にあるキャベツ・レタスの外側の葉っぱとかを見ても、持って帰ろうかという気になっている。もうゴミというよりもコンポストのエサという感覚になってきているのだ。
こうなってくると、家庭から出てくるおそらく最大の有機物、すなわち人糞もコンポストにできないかと考えるのは、ごくごく自然な展開だと思う。生ゴミなどよりも排泄物の方がずっと量も豊富だから、堆肥化できれば極めて有望な有機肥料として土壌改善に使えるはずだ。もちろん排泄物を下水処理するときの環境負荷もずっと軽減されるに違いない。
エコロジーな上に、庭のやせた土も速やかに柔らかくふかふかの土に変えられるとあれば、やらない方がおかしいんじゃないか。最近はそんなふうにすら考えるようになっている。
もちろん、人間の排泄物を堆肥化するには、悪臭や虫の発生という問題(生ゴミよりにおいがきついし量が多い)、病原体の不安、そして肥料化に適さない物質があるかもしれない(塩分が多かったりしないだろうか)という問題を解決しなければならないだろう。このあたりが実際にどうなのかはまだ全く知らないのだが、これらは「だからウンコをコンポストに入れちゃ駄目」という根拠ではなくて「乗り越えるべき課題」と位置づけるべきじゃないかと思う。そしておそらく、試行錯誤を繰り返すうちに上手い解決策を見つけられるんじゃないかという気がするのだ。
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…というようなことをここ数日妄想しています。ひょっとしたらいつか本当に実験しているかも…?
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