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2009/12/06

沖縄での出来事その2

覚えているうちにメモ。

同僚とタクシーに乗ったのです。
同僚がとりとめなく沖縄に来て感じたことなどを運転手さんに話しかけていたのですが、運転手さん、何か虫の居所が悪いのか、ちょっとつっけんどんというか、冷笑的だったのですね。「そんなことも知らないで沖縄に来たのか…」という感じというか。

印象に残っているのは、こんなやりとりです。同僚が、
「この辺は建物がみな新しいですけど、こういうのは皆戦後に建てられたものですか」
と言ったのです。すると運転手さんの口調がはっきりと変わりました。
「戦後って、もう戦後になってから60年以上経ちますが、その戦後のことを言っているのですか」
「いったい、60年前の建物がこんなふうに残っていると思いますか」

それから、基地の話や普天間の話が少し出ていたのですけれど、前原というところを通った際に、
「前原を知っていますか」
と言われました。知らない、と答えると、「知りませんか。」と冷笑されました。
もう1人の同僚が、「昔の赤線地帯ですよね」と言い、「まだあるのですか」と言うと、
「もちろん今でもありますよ」
と言われました。何か重い感情を込めた声でした。

よく言われることですが、本土の人は沖縄の現状を知らないし、知ろうともしないし、また沖縄の暮らしに思いを寄せることもない。それは、今回のやりとりからも実際に、自分たちの身に引きつけて体験してしまったわけです。しかし、その心や思いに近づくことにも、ためらいを覚えてしまうような、身じろぎするような思いもまたあるわけです。簡単には近づけないし、また踏み込んではならない領域というものがある、そういうことを身近に感じさせられました。それにしても、もうちょっとあらかじめ知っておくべきだったと思います。

仕事先の人とタクシーに乗ったときもまた、
「この隣はずーっと全部基地ですよ」
「ここもそうです」
というような話を、ぽろっぽろっとされました。仕事がらみの雑談の合間に、まるで見所紹介のような雰囲気なのですが、しかし、その口調には、私には表現しようのない、複雑な感情がこもっているように感じました。
単なる私の感情の投影なのかもしれませんし、沖縄の人たちだって、いろいろだと思いますけど、自分にとっては、宿題がまた増えたように思っています。

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