シュールなニッポン
鉄道遅れ4万本、半数超が自殺原因…首都圏 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
2008年度の実績(国交省調査)
輸送障害(鉄道の運休や遅れ(30分以上?)の本数)
全国:07年度から1000本ほど減った。
首都圏:4万600本で、昨年度よりも4400本も増加。
首都圏での輸送障害の原因(トラブル?)
1.「自殺」:07年度から2900本増えて2万1100本に上った。
2.「信号設備などの故障」によるものは7200本だった。
首都圏での?トラブル(原因?):679件。05年度がピークで前年度より20件減。
うち、自殺が307件。前年度より19件多い。ほかの原因によるトラブル件数が減る中で唯一増え続けている。
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国交省が
「21日、JR東日本や東京メトロなど首都圏の主要12社を集め、自殺防止に有効とされる「青色照明」の検証などを呼びかけた。」
というのが悲しい。表面的な取り繕いで、死ぬことすら社会から拒まれているような気がする。
ちなみに、307件の自殺で2万1100本の輸送障害が出ているので、飛び込み1件あたり70本の運休・(30分以上の)遅れが発生したことになる。混雑する時間帯にはさらに多くの影響が出ているだろう。
こんなに影響が出るのは、電車の運転本数がすごく多いことと、接続関係で遅れた電車を待っていたりする便があったりするからだろう。まさに首都圏ならではの現象と言うこともできる。
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で、この記事のはてなブックマークを見て、ああそうだなと思わされた。
georgew こんな凄まじい国他にあるのかな... 2009/12/22
tetzl news 天候とか装置トラブルより自殺か。普通に考えてどうかしてるってことをもっと周知しなきゃね。「また人身か」とか思ってちゃダメだよな…
実際、私も「また人身か」で慣れてしまっていたクチ。かすかにひどい世の中だとは思うけど数分後には忘れてしまうような。
でも、実際、毎日誰かが電車に飛び込んでいるのに、それをリアルタイムで知らされた何十万か何百万かの人々の誰もが、「また人身か」で済んでしまうくらいに、飛び込みが日常になっているなんて、それって相当シュールな光景だ。ずーっと昔に見た「ブレードランナー」でキッチュでシュールな日本っぽい街が出てくるけど、もちろん風景はあんな変ではないけれど、ある種、あれと似たような訳のわからなさが実現しているように思える。
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