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2010/01/11

「日本の大学」と留学の意義?のこと(続き)

昨日の話だけど、ここで批判がされている。
海外脱出アドバイスのダメなところ » 経済学101

何となく思ったことをメモしておく。
この人の批判点は次の4点だ。
1.前提に説得力がない
2.一体誰に向かってアドバイス(?)してるの
3.アドバイスとしても役に立たない
4.結び:そもそも日本社会に向かって言うこと?

各論的に思ったことを述べると、1.の「前提に説得力がない」は、まあその通りかと。
でも、まあ「日本はもうだめ、脱出しかない」という話をそもそもきっちりした立論で説こうとしているとは思えないんだよね。先に「海外に行って視野を広げよう」という主張があって、その枕みたいなモノだと思うので、あまり論理構成を云々しても仕方ないというか。

2.一体誰に向かってアドバイス(?)してるの
三流高校で「東大に行け」が意味を持たないというのもまあその通りかと。
でも、「ブログはいろんな人が見るから少数の人向けだと対象外の人からは反感を買うよ」というのはどうかなあ。
ネットでは不特定多数が相手だから、どんな記事でも誰かの反感を買うことは避けられないと思うけれど。むしろ反感を買うこと自体は問題じゃないんじゃないかな。こうしたことは少人数向けのメディアであってもおこることだと思うし。

3.アドバイスとしても役に立たない
これも同意するけれど、そもそもそんな「役に立つ」アドバイスのつもりの文章だったのかなと。むしろ、たまたま読んだ人が、「そうか、海外という手もあるよね」と考えを広げるきっかけになればいいな、くらいの文章だと思うんだけどな。
実際に留学を実行する手続きの説明は煩雑だし多様だから、こんな一般的な趣旨の文章では実務的なことは触れられないし、留学の費用便益を一般的?統計的?平均的?に分析して見せたって、特定個人向けの意志決定に役に立つかどうかはそう簡単には言えないんじゃないかな。だから本当に役に立つアドバイスというなら、それは個人面談しかないと思うし、そうじゃなければ、当人が自分で手に入れる多様な情報の一つという形でブログの形でも本の形でもいいから置いておくしかないんじゃないかな。

4.結び:そもそも日本社会に向かって言うこと?
「日本は絶望だ」「脱出しろ」を日本人(または日本で生活するしかない人?)に向けて言ってどうするの?という話かなと思うんだけど、別にかまわないんじゃないかなあ。
そりゃ、日本を脱出できない人とか日本を選んでいる人からは「支持は集まらない」かもしれないけれど、支持する人もいるし…僕みたいに。ていうか、「日本絶望」みたいに言われて何で腹が立つのかがわからない。論は浅いかもしれないけれど、「日本は大丈夫」って言うのも同じくらい浅い議論しかできるわけはないし、誠実に言おうとすると「そもそも『日本』がどうとかいう議論の建て方自体がナンセンス」としか言いようがないわけだし。
第一、「支持が集まらない」と何か困るのかなあと思うし、異論が出るのは承知の書き方だと思うし。支持を集めなければならない理由がよくわからない。何か主張する意義みたいなことはあるかもしれないけれど、何か運動してたり獲得目標があるわけでもないしなあ。たとえば、「公立小学校はもうだめだ」「これからはお受験しかない」みたいなブログがあったとして、「それは嘘でしょう」という批判は全うだと思うけど「それでは支持が集まらないよ」って言われても、業者でもなければ、そもそも支持を集めようと思ってないと思うんだよね。むしろ、「そうかあ、お受験しないとだめなんだ」とか、誰かがちょっとでもそう思ってくれればうれしい、みたいな感じなのじゃないかな。

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というわけで、「日本脱出論」はそんなに害があるとは思わないし、またそれほど強力な議論でもないと思う。床屋政談レベルの話だよ。だから、余程のトンデモ理論にでもなっていない限り、これに対してそんなに目くじら立てる必要はないと思うし、あくまで「個人の主観です」の範囲で話半分にしておけばいいんじゃないかなあ。もっとも、私も「脱出」賛成派ですけど。

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