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2010/01/24

メモ:年代別殺人率の話で

この国はオヤジが最も人を殺す/松沢哲朗・長谷川寿一『心の進化』 読書猿Classic: between / beyond readers

どこの国でも、どの文化でも、いちばん人を殺すのは若い男である。
 年齢別の殺人率(ここでは人口100万人あたりの殺人者の比率)をグラフに描くと、10代後半から急増し20歳代前半をピークに達する。
ということで、グラフがあるのだけれど、このグラフは殺した人じゃなくて、殺された人の年齢別分布じゃないかな?グラフタイトルも Murder victims of known juvenile offenders, 1980-1999 となっていて、横軸は Age of victim となっているから、若年者の殺人による被害者数ってことだと思うんだけどな…?

で、この「どこの国でも、どの文化でも、いちばん人を殺すのは若い男」という普遍的事実が現代日本では「いまや最も人を殺すのは50~60代男」というふうに変わった理由は次の通り。

 ユニバーサル・カーブのくずれを指摘した長谷川寿一と長谷川眞理子は、その主因である中高年男性の殺人率が顕著には下がらなかった原因を次のように分析する。
 彼等は戦後進んだ急激な高学歴化社会に取り残された世代である。
 ほとんど人が義務教育で教育を終えていた世代と、9割が高校へ進学する世代のはざまで、戦後の進行する学歴インフレによって減価され、経済成長の恩恵を平等に受け取ることのなかった世代集団で、殺人率の低下がはかばかしくないのでは、というのである。
で、この仮説が正しいなら、ひょっとして、世代別に見た所得格差を調べたら、50~60歳代で一番所得格差が大きくなっていたりするのだろうか。調べられないこともないと思うんだけど、どうだろうか。

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