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2010/02/11

大学教育の役割ってなんだろう

受講者の欠席届の処理をしていますが、ちょっと愚痴りたくなったので。
「学生の質」についての愚痴で、今更なのですが、この時期は学生の答案や提出物などを集中的に見るので結構ダメージが大きいのです。

欠席届が100枚ほどあるのを改めて処理しているのですが、なかなか辛いものがあります。
1.誤字
  「出席」を「出度」、「欠席」を「次席」と書くなど。ため息が出ます。
 答案などを見ていて思うことですが、誤字の理由にも三つくらいあって、
 (1) 漢字や語句を間違って覚えている・うろ覚え
 (2) 文章作成、手書きに慣れておらず、うっかり間違えた
 (3) 急いで(あわてて)書いた・書くことに集中せず、乱雑に書いた
 ぐらいの理由があるように感じますが、そのうち圧倒的に(2)の理由が多いように思います。
 もちろん上記すべてが複合していると思える人もいます。正直、絶望的だと思える人もいます。

2.「欠席する(した)日」と欠席届の提出日が同じになっている、欠席日が間違っている
 欠席届は講義終了後、教室で教員に直接渡すものなので、そのコマに欠席しているならその日に提出することは不可能です。提出者は文書の日付の意味を理解していないわけですが、この間違いは結構多いです。つまり学生に事務の基本を教えることも私たちの重要な仕事の一つというわけです。
 それよりもっと面白い?のは欠席日が間違っているケース。出席がカウントされている日の欠席届を出したり、休講した日の欠席届を出したり、日付や曜日、時間を間違えていたり。ケアレスミスかと思うのもありますが、問題行為の存在を示唆するものもあります。代返とか嘘とか。だますつもりならもっときちんとしてほしい。

3.教員の名前、科目名を間違える・押印を赤ボールペンで偽造?するなど
 こちらの対応が緩いのも悪いのですが、子供っぽいいい加減さがかいま見えて脱力します。
 来期からは「欠席届の書き方・出し方」という講義をやっていい加減なものは受理しないと宣言しよう。

正直な話こうした「学生の質」にいらいらしたりあっけにとられたりするのは日常的なことですし、また相手が20歳かそこらである以上、当たり前の面もあります。だからいちいち揚げ足を取るようなつもりではないのです。大学という場とその4年という期間は、学問や専門教育の知識を学ぶという以上に、「社会人」としての自覚やルールを身につけるという意味の方が遙かに大きいのですから、教員が漢字の書き方や事務書類の作成方法、提出の作法などを、折々に教え諭すというのは、講義内容云々以上に重要な意味を持っていると思っています。

しかし、こうした答案や提出物や欠席届をじーっと何百枚も眺めていると、どうすればいいのだろうとだんだん暗澹としてきます。答案などを見ていると、つまづいているところは一人一人みな違いますし、そのつまづき方も結構複雑に感じます。ですから、本当なら一人ずつ丁寧に間違いを指摘して注意を促したり、書き直しに付き合ったりすべきなのだと思うのですが、とてもそんな余裕はない。せいぜい教室で全員に説教するか、受け取り時に本人に簡単に注意するぐらいしかできません。それどころか、少人数のゼミですら、学生の「質」を引き上げることにほとんど成功していないわけです。要するに、彼らが就職活動や卒業後の生活で苦労したり恥をかいたりするだろうことが目に見えているのに、それを助けてやるだけのことをほとんどできていないのです。後期の授業期間を終えて成績評価をしていると、改めてこの事実が目の前に突きつけられるようで、答案の紙束を前にしてしばし暗然となるのです。

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