阿久根だけじゃなかったですね
阿久根は市政の混乱ですっかり有名になりましたが、阿久根のほかでも結構ぐだぐだだったんですね。
asahi.com(朝日新聞社):公費で屋久島視察、報告138字だけ 妻同伴の宮崎市議 - 社会
政務調査費の不正支出が発覚した宮崎市議会の最大会派・市政同志会の現職市議2人が、2005年に同費を使って、世界自然遺産・屋久島(鹿児島県)を妻同伴で視察していたことがわかった。視察後、議長に報告書が出されてはいるが、「報告事項」として記された138文字には具体的内容がほとんどなく、誤字や尻切れの状態。2人は「妻の旅費は自己負担」「女性の視点が必要だった」などと説明し、報告書も出していることで「同伴視察」を正当化している。
また、報告事項の最後には「一般質問にて」と記述されているが、市議会事務局によると、この視察以降の市議会定例会は3月末現在まで21回あり、金丸氏の一般質問は1回、日高氏は0回(途中2年間は議長)で、屋久島視察に関する発言はなかった。
記事にはこの視察の報告書の写真がありますが、これがひどい。本当にただの走り書き。
報告書が大事だということではありませんが、全体的に見て、観光旅行だったのは否定できないでしょう。
思えば、議員だけどろくに質問にも立たないとか、飲み食いと口利き、利権にばかりご執心な人って、地方議会では当たり前なんですよね。そしてそれは有権者の誰も問題だと思わない。
で、こうしたルーズさは「文化程度の低い田舎にしかないんだろ…」とかではすまないようです。
asahi.com(朝日新聞社):緊張欠く?押しボタン投票 参院改革のシンボルのはずが - 政治
自民党の若林正俊元農林水産相(75)の「なり代わり投票」問題は2日、若林氏が参院議員を辞職することで幕引きが図られた。議員の投票行動の明確化を掲げて、1998年に参院に導入された押しボタン投票。代理投票という前代未聞の事態に、参院改革のシンボルは汚された。若林氏が「なり代わり」投票に及んだのは3月31日、午後1時開会の参院本会議だ。
40分ほどすると隣の青木幹雄前参院議員会長が席を立った。そこから約1時間。NHK予算の承認と9法案の計10件で押しボタン投票があった。若林氏は青木氏の席に手を伸ばしては、自身と同じ賛否でボタンを押し続けた。
今回は表沙汰になったわけですが、一つの疑念は、こうしたことが実は日常的なのじゃないかということです。若林議員のいきさつもこんなことだったようです。
青木氏は本会議場を出る際、「2時から別の会合があるから、抜けますから」と若林氏に告げたという。その後の「投票」を頼んだともとれる発言だが、両氏とも依頼は否定。若林氏は辞職後の記者会見で「すぐ戻ってこられると思いボタンを押した。魔が差した」と説明した。若林氏の説明では、その後も青木氏が戻ってこなかったため、10件の採決で投票を繰り返した。若林氏は「一連全体を通じて魔が差した」「青木さんの意に反することはないと思った」と語った。
で、どうも国会議員には投票に対する意識がルーズな人がいるようなんですね。
3月31日の参院本会議でも、民主党政権の目玉政策である高校無償化法案に自民党議員2人が「賛成」。ともにボタンの押し間違いと説明しており、押しボタン投票にまつわる緊張感のなさも浮き彫りになっている。投票が仮に間違いでも、各党が協議して合意しない限り、投票結果はそのまま残るとみられる。
議案が多くて、毎日何十件も投票していたら、そりゃだんだんルーズにもなるでしょうが、しかしこういうルーズさも、まあ私たちは余り問題にしないわけです。
日本全国どこでも阿久根になる素地は十分にあるってことですね。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 日本大使館、正しい日本理解「日本は検閲の国」というイメージ広報に成功。(2019.11.06)
- 伊勢市教委、日本の戦争責任批判・犠牲者の鎮魂は許さないという姿勢を明瞭にする。(2019.10.31)
- 歴史修正主義の走狗となりアメリカで破廉恥な圧力を掛ける日本外務省(2019.10.30)
- 反天皇や日本の戦争責任を問う展示は中止、朝鮮人差別の展示は続行。(2019.10.28)
- 朝鮮学校の無償化訴訟、東京と大阪で敗訴が確定。(2019.09.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント