[メモ]終焉に向かう原子力と温暖化問題
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんの講演資料です。面白いです。(→資料PDF)
原子力発電が地球温暖化を食い止める方法として有効だというのは間違っている、というのが前半。
地球温暖化対策だけに注意を向けず、人間活動がもたらす環境破壊全般に目を向けることが大切。
そしてその大きな原因となっているエネルギーの浪費を食い止めなければならない、というのが後半。
「原子力発電が地球温暖化を食い止める方法として有効だというのは間違っている」というのは、
・CO2濃度上昇が温暖化の主因かどうかは明確ではない→CO2増加を抑えれば温暖化防止とは言えない
・原発はウラン採鉱から廃棄物管理まで含めるとCO2発生が少ないとは言えない
・原発は熱効率が低く膨大な廃熱を海などに放出している
という論点が出されていると思います。
それに加えて、
・放射性廃棄物の問題とそれを巡る行政と電力会社の姿勢が決定的にダメで原発そのものが代替エネルギー源として選択肢に挙げるべきではない
というのもあるように思いました。
細かい論点はちょっと疑問な所もありますが、原発自体の問題の指摘については、ああそうだよねえと思った次第です。
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