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2010/06/22

思わぬ吐息

たまっていた給与明細をもらってきて、さっき見てみたら、思ったよりも良い金額。
思わずふぅーっとため息が漏れました。心臓がすーっと楽になったような。
無意識だけど結構プレッシャーを感じていたんだなあと改めて実感。

このところ、ちょっとした時に石村由起子さんの『私は夢中で夢をみた』(だと思うけど表紙が違う…?)を読んでいるのだけど、こういう人と自分との決定的な違いってこの辺なのかなあ…と思ったり。
仕事柄、いろいろな経営者の話を聞いてきたけれど、石村さんもそういう「起業家」と同じにおいがします。
リスクに対して大胆というか、周囲を振り回してでも我を貫くほどの想いの強さがあるとか(というか、周囲を振り回していることがあまり気にならない…そもそも気づいてない人もいるけど…)、そんな感じ。そして、「ダメだったときは仕方がない」という、開き直りというか、ある種の割り切りが出来る人。

自分は、元から向いてないのはわかってるんだけど、そういう人たちの話を聞いたり、間近で社長さんたちが夢を追うのを見たりして、「自分でもやってみたい・できるんじゃないかな」という気持ちになったりもしてたけど、やっぱりちょっと無理かなあ…と思いました。
私の場合、どうしても金勘定に引っ張られてしまって、冒険が出来ないんですね。そういう「食えなくなること」への恐怖感がものすごく強くて、リスクを取る心理になれない。おまけに、周囲と波風を立てることがとても怖いので、どんなに反論を感じていても、とっさに八方美人的に調和する方向を向いてしまう。実際、今の会社にも我ながら過剰適応気味で危ないと感じるくらいに、周りに合わせてしまっています。
やっかいなのは、こうした傾向を自覚していても、それを修正することがなかなかうまくいかないこと。自覚していてそうなのですから、ましてや普段の無意識の行動にそれが表れていないわけがないわけです。今回給与明細を見て思わず深いため息をついたのも、どれほどこうした「恐怖」が根深いかを示しているなあと思ったわけです。

しかし、こういう組織に殉じる一昔前のモーレツサラリーマンみたいなのが実は一番リスキーなんですよね…。真っ先にリストラ対象にされやすい上に、会社に適応しすぎてて、他の会社や仕事で使える能力を全く磨いていないという…。昔、「借金に追われてないと本気になれない」と笑った社長に会ったことがありますが、それくらい自立しないとダメだなあと思いますね。


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