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2010/06/09

政治をダメにしているのは国民自身だと思う

劇的な支持率でスタートした鳩山内閣。政治資金と基地問題で支持率が急落し、あえなく菅氏へ交代となったわけですが。

自民党は野に下って脱党する人たちも現れ、地方の首長たちには新党を結成して気炎を上げる人たちも出てきている今日この頃ですが、十年一日のごとく思われるのは、相も変わらぬ困ったときのタレント候補頼みというところ。

不思議な不思議な中畑清氏の初街頭演説 (1/2ページ) - 社会 - SANSPO.COM

 【トホホ取材記】今夏参院選へ向けて7日午後、プロ野球元巨人の中畑清氏(56)が初街頭演説に臨んだ。

 東京・新宿の「アルタ」前に登場した中畑氏の演説は、ボルテージはどんどん上昇するが、反比例して何を言いたいのかどんどん分からなくなっていくという不思議な演説会となった。

 再現すると…。冒頭「タレント候補と呼ばれている一員の中畑清です。私がちまたで話をされるのも、こういう話をされます。『中畑は、巨人軍の監督の芽がなくなったから政界に進出するんではないか』というそういう言い方をされています…正解です」とやってしまった。

 参院選へ向けて、すでに複数の著名人立候補予定者の会見や演説を取材し、“トンデモ発言”に連日驚愕させられている私だが、この日も「そんなこと言っちゃって大丈夫かキヨシ!」と声をかけたくなってしまった。

 さらに続く。「私が不満を感じている部分。人として何が一番大事なのかと言ったときに、今、総理大臣が替わった。ヤクルトの監督も替わった。でも変わっちゃいけないのは子供であり、大人であり、生き様生き方、熱い心、丈夫な体、これがなかったら何もできませんよ。私は特に今の子供たちにその不安を感じています」。中畑氏の小2の孫が、運動会の徒競走で5位だったことにショックを受けたというエピソードを明かし、「考えられますか、私の孫ですよ」と訴えた。「私は運動会の時にスーパースターだった」と、おじいちゃんの立場から孫の運動能力のレベルの低さを嘆いたのだが、そう言われてもこちらも困る。

 それでもボルテージは上がり続け「子供の知力、学力は上がっているが体力は低下している」と指摘、文科省も教育委員会も体育の授業は増やしているが、指導者のスキルを上げて、内容を充実させよというようなことを述べた。

 「将来を担ってくれる子供たちの存在に対して国がタイアップし、しっかりとした指導者を各学校に送り込んでいる」「私はやっぱり国が立ち上がって指導しなければならないと思います。そのためにも私の中で役割としたら、一番私が適材適所、役割として最高の旗を振りながら、立ち上がるですよ。立ち上がりますよ私」。すでにメモを取る手が止まっていた私は「あとで録音を聞きながら頭の中を整理しよう」と考えていた。同じ場に居合わせた平沼赳夫代表(70)と与謝野薫共同代表(71)はどう感じていただろうか。

 演説後、広報車から降り立った中畑氏に、「巨人の監督になれないから政界に出るというのは冗談か?」と報道陣が尋ねたが、中畑氏は「(話の内容は)本当に近い」と堂々と述べ、自身の演説を「80点ぐらいどう?」と胸を張った。

 最後に「(演説の)練習はされたのでしょうか」という皮肉ともとれる質問も飛んだが「しないしない、俺はだいたいぶっつけ本番だもの。練習したら、打ち合わせしたらだめなタイプ」とあっけらかんと締めくくった。

 それでも持ち前の明るさで、人を惹きつけてしまう不思議な人、中畑清氏。お孫さんの体力向上を実現させるためにも、演説のスキルを向上させて選挙戦に臨んで欲しいと願う。

もちろん断片的な記事から演説の全容を評価することは出来ませんが、それにしてもおよそ教育行政の改善に貢献してくれる人とは思えませんね。こんな程度の認識でいいなら、全く誰であっても国会議員は十分務まるでしょう。…あ、これこそ究極の民主主義か!

本当に保守政党が根幹から腐っていると思うのは、こういう恥知らずを目の当たりにするときなのですが、しかしこういう人選・こういう行為をむしろ選挙戦略として彼らが推進しているのは、我々国民が、そういう人選・行為を是としているからなのでありましょう。まったく、政治家の振る舞いは、我々国民の姿を鏡に映したそのものなのでしょうから。


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