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2011/01/27

就職難

思い出したのでメモ。

先日、経済的疲弊の激しい某地方にある小規模大学の人たちと会議をした。
その大学は予備校のランキングでは紛れもなくボーダーフリー、実際、定員割れが続いている。偏差値の話題など失礼すぎて出せないというような所だ。

で、会議の後の懇親会で、参加者の人たちと四方山話をしたのだけれど、皆さんの素養の高さにほとほと舌を巻いた。とりわけ40代前半から下の年齢の若手教員のレベルが高かった。言葉の端々から、抜き身の日本刀が光るような、きときとした光がこぼれてくる。「え?なんでこんな大学にいるの?」と失礼ながら思ってしまった。こっちに越してきてからはすっかり忘れていた光景に、久しぶりに脳が興奮するのが分かった。

本来なら、もっといいポストがあっただろうと思うのに、聞いてみると皆さんご自身の専門とはかなりかけ離れた科目を持ち、さらに消耗的な役職に就いている。それも、言っては何だが場末の大学で。そして、こんな知性をムダにするようなくだらない会議にわざわざ出張してきている。申し訳ないというかありがたいというか、本当に大学業界の厳しさを改めて思った次第。他人事みたいに言ってるけど。


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