いい仕事してるなあ。
相撲の八百長問題。この期に及んで相撲協会はまだ「過去には一切なかった」とかのたまっているそうですが。
まあそう言うしかできないのも分かりますけどね。
しかしこんなヌルイ商売やっていて飯が食えるんだから、既得権益って大事なんだなあと改めて思いますね。
asahi.com(朝日新聞社):7勝7敗なら千秋楽の勝率75% 八百長、統計で証明? - スポーツ
2011年2月4日14時6分
角界を揺るがす八百長疑惑。日本相撲協会の放駒理事長は2日の会見で「過去には一切なかった」と述べたが、11年間の星取表を調べ上げ、八百長の存在を統計的に示した2002年の学術論文が改めて注目を集めている。米シカゴ大のスティーブン・レビット教授(経済学)らは1989年から2000年までの十両以上の取組3万2千回以上を調べた。7勝7敗で迎えた力士の千秋楽での勝率は75%にもなった。
勝ち越しをかけた一番で勝率が上がるのは八百長ではなく、力士が必死になるからという説明もあり得るが、同じ相手と次の場所以降で対戦したときの勝率は4割程度に下がっていた。
教授らは、わざと負けることで借りを返したと分析。ただ、統計的には返し切れたとは言えず、残る分は金銭で埋めたのでは、とした。
勝ち星の数が番付に与えた影響を調べると、8勝した力士は平均約7枚昇格、7勝だと約4枚降格、差は11枚分だったが、9、10勝目や7勝以下だとその差は3枚程度。数字上の分析ではあるが、勝利の動機付けが8勝目だけ「ゆがんでいる」とし、「ゆがみを取り除くと、八百長のうまみがなくなる」としている。
論文ではほかに、力士個人ではなく部屋ぐるみの関与をほのめかすデータも指摘。また、不祥事でマスコミが角界に注目しているときは八百長を示すデータは見られず、八百長防止には監視強化も有効とした。論文は米経済学レビュー誌に掲載された。
今回、八百長の存在が明らかになったことについて、教授は2日、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)に「驚いた、とは言えない」とコメントした。(小宮山亮磨)
スポーツや競技会のルールからインセンティブの構造を分析するという分野があるのは知っていますが、いい仕事してますねえ。相当深いところまで分析してるようでさすがですね。American Economic Review に載ってるようだし、面白そうだけど読む時間がなさそうだなあ…。
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