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2013/03/30

スクラップ記事二題

玉石混淆は週刊誌の常とは言いますが、たまたま見つけた週刊ポストの二つの記事をスクラップ。

NEWSポストセブン|英国の性教育番組 モザイクなしで放送するも肯定的意見多数

・『Girl’s Guide to 21st Century Sex』:性感染症の危険やセックスレスなど、性をめぐる諸問題をリポートした硬派な性教育番組。
・セックスを実演するコーナーは「モザイクなし」。性教育番組ということで英国当局からのお咎めはなし。
・テレビ局にはクレームも殺到したが、その一方で「セックスに対する誤解を解消できた」「性生活が飛躍的に向上した」という肯定的な意見も多数寄せられたという。
・この番組は日本でもDVD化されたがモザイク処理が施され、現在は絶版。

ということで、

 日本は、アダルトビデオや性風俗産業の先進国ではあっても、こと性教育・性科学の分野となると世界に大きく後れをとっている。セックスに関する表現や議論を「猥褻」というレッテルのもとにタブー化してしまうがために、セックスを科学的な視点で解明することが疎かになってしまっているのだ。
 事実、この番組の初回放送から8年もの歳月が経っているが、わが国の性教育はいまだここまでのレベルに到達していない。

そうですねえ。
フーゾクでは世界的に悪名高く、人身売買で欧米を含む諸国から非難され、人権規約でも「遅れている」と評され、従軍慰安婦問題では外国から何を批判されているかも理解できず、障害児教育現場での性教育ですら議員が介入する有様で、米兵に性暴力を受けた女性は素行不良のレッテルを貼られる始末。
その一方では、各種調査ではカップルの平均性交回数もかなり低く、低所得の若年層の婚姻率は著しく低く、ラブホテルという特異な文化が発達して、少女に向けられる性欲が堂々と一大産業化されているという現実。

性という字が「心」と「生」という二つの字からなっているように、私たちの「生」そのものから本来切り離せないもので、だからこそ正面から取り上げるべきなのですけどね。「モザイクなし」というタイトルが耳目を引くような状況自体が現状を物語っているようです。

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NEWSポストセブン|元在日韓国人三世 ヘイトスピーチ規制法整備への複雑な思い

3月14日に参議院議員会館で開催された「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」に、約250名が集まった。これは17日にも行われた、新大久保などでの「嫌韓デモ」に抗議し、レイシズム(人種差別)の広まりを押しとどめる意志と行動を表明するために、有田芳生氏をはじめとする11名の議員が呼び掛けたものだった。
ということで、この集会に参加した朴順梨氏の感想。 実際にヘイトの被害と恐怖にさらされた立場の人が法的なヘイトスピーチ規制を主張したことに対して、
 とはいえ正直な話、元在日の私としては法が施行されたとしても「よくやった!」と言えるかは、現時点ではあまり自信がない。 なぜなら法律で取り締まったとしても、デモ参加者や支援者が「特権を持った在日韓国・朝鮮人によって、日本人が虐げられている」「在日韓国・朝鮮人の多くは反日の思想を持っているにもかかわらず、日本に居座り続けている」 と信じる限り、根本的には解決しないからだ。それに「在日が日本の法にまで介入した」という言説が生まれ、ますます怨嗟がつのる可能性だってある。
としつつ、その一方で
 しかし特定の相手に対し「死ね」「殺せ」とヘイトスピーチを繰り返す集団を、街中で見たくはない。私が元在日だからということ以上に、どう考えてもおかしな事態だと思うからだ。 そして「これは切実な問題提議で、もう法に頼るしかない状態。在日だけではなく、何年も良心的立場から在特会を見続けて抗ってきた人々の、悲鳴に近い意見です」と、集会に来ていた関西在住の在日男性が語ったように、耳をふさいでやり過ごすことができないほどの悲鳴が、やっと永田町にも届いたのだから。せめてこの1回の集会で終わることがないようにと、今はただそれを願うしかない。
と、複雑な心情を語っています。

いわゆるマイノリティや差別抑圧の対象となっている人たちが、これほどあからさまな暴力を告発しようとするのは、極めて当たり前で、全く正当なことです。
なのに、そんな当然のことですら、苦しんでいる人たちはかえって「怨嗟がつのる可能性」を憂えてためらってしまうのだという事実の中に、私たちが暗黙に容認している差別や抑圧の罪深さを改めて感じます。

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