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2013/03/26

子供が勉強を始める「コトバ」ってのがあるそうです。

子どもが言っても勉強しない! 言い方を変えたら、勉強をはじめたそのコトバとは?|伝え方が9割|ダイヤモンド・オンライン
で出てました。

その「子どもが勉強をしてしまう、魔法のコトバ」とは…

「いっしょに勉強しよう」

ああ…、うん…、まぁ、そうだよね…。なるほど…。

昔からある情報商材についての笑い話?で、

パチンコで絶対負けないたった一つの方法を教えます!

ってのがあって。で、5万円でその情報を買ったら、1枚の紙に

パチンコをしないこと

って書いてあったっていう。なんかそれに直面した時に感じるであろう感想に類するものがありますね。
このコラム、実は「伝え方が9割」っていう本の広告らしいのですが、まあ確かに購買判断には役立ちました。あ、そうかちゃんと有用な情報をもらってる。伝わってるんだ。奥が深いなあ。
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「いっしょに…しよう」っていう伝え方は、親も先生も先輩も上司も、しばしば使うテクニックだと思うのですが、みなさん「いや、いい」と断られちゃった経験をお持ちなわけで、手垢にまみれた+誰でも思いつく小技を自著の宣伝の肝にお据えになるあたりご立派だなあと思うわけですが、それはともかく、「伝え方」って大事ですよね。

で私が思うに、「伝え方」って、相手が望んでいることを満たしてあげようと工夫することじゃないかなあと。

勉強したくないなあ、やる気になれないなあ…と感じている子供に、どんなコトバが「刺さる」のかは、その子供が何に引っかかっているかによるわけで、その引っかかりを察してあげて解きほぐすことが一番だろうと思うのですね。
だから、単にコトバで動かそうとすることじゃなくて、(時には時間を掛けた)働きかけと環境作り(お膳立て)、寄り添いというようなことが含まれてくるわけです。これって営業でも同じことですね。

要するに、「一緒に勉強しよう」っていう言葉がうまくいかないのは、それが「お前を勉強させたいんだ」っていうこっち側の気持ちだけにドライブされていて、相手の都合や気持ちをよく考えていないからなのです。「こういう表現テクニックを使えば落とせる」みたいな単なるテクニック論として「伝え方」を捉えていると、どんなに「テクニック」を覚えても相手には通じないでしょう。

結局、「魔法のコトバ」なんてありはしないんです。
相手をどれだけ理解しているか。その人の思いをどれほど自分の実感としてわかるか。
それを絶えずチェックしつつ、自分がその人に伝えたい思いや価値を選び抜いていく。
このプロセスを繰り返す中で、「伝え方」が生まれてくるのだと思います。

一言で言えば、対等なパートナーとして子供と向き合うこと、お客さんと接すること。
そして、「私が伝えたいこと」が何なのかをしっかり考えること。

テクニックやハウツーなんか、いくら勉強したって意味はないでしょう。
仏作って魂入れずとはまさにこのことです。


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