「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」?
なんか直感的に気持ち悪いのでメモ。
内閣府のPDFによるとこういうことだそうです。
主権回復・国際社会復帰を記念する式典の挙行について
平成25年3月12日 閣議決定日本国との平和条約(昭和27年条約第5号)の発効による我が国の完全な主権回復及び国際社会復帰60年の節目を記念し,我が国による国際社会の平和と繁栄への責任ある貢献の意義を確認するとともに,これまでの経験と教訓をいかし,我が国の未来を切り拓いていく決意を確固としたものにするため,下記により,主権回復・国際社会復帰を記念する式典を挙行する。
記
1 式典は,政府主催により,平成25年4月28日(日),憲政記念館において,天皇皇后両陛下の御臨席の下に,各界代表の参加を得て実施する。
2 式典の円滑な実施を図るため,式典委員長,副委員長,委員及び幹事を置く。
式典委員長は,内閣総理大臣とし,副委員長,委員及び幹事は,内閣総理大臣が委嘱する。
なんかニュースで見たような記憶もあるけど知りませんでした。寡聞にして…って謙遜になってないという実態。
沖縄や奄美(あと小笠原もか)は「日本」から見捨てられた日じゃないの?っていう批判や怒りが出ているそうで、そりゃそうですね。屈辱の日じゃないのかっていう…。
で、自民党は事前勉強会で「式典は主権の回復を祝うものではなく、沖縄が置かれていた状況も含めて歴史を見つめ直すもの」(NHKニュース)という趣旨を議員さんに学習してもらうのだとか。泥縄ですな。ナショナリストは他者を独立した存在と見なせないっていう類。
左派的には全面講和とか右派的にはYP体制とか、あの頃提起された問題は今もって未解決だと思うのだけれど(基地問題などは典型的)、今の自民党の人達は本質的にお気楽なんですな。
2013年3月30日追記
安倍さん、「東京裁判は勝者の断罪」とか言っちゃってたんですね…(汗)。
安倍首相:「東京裁判は勝者の断罪」…米から批判の可能性- 毎日jp(毎日新聞)
安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、第二次世界大戦の戦犯を裁いた極東国際軍事裁判(東京裁判)について「大戦の総括は日本人自身の手でなく、いわば連合国側の勝者の判断によって断罪がなされた」と述べた。首相は第1次内閣で東京裁判を「受諾しており異議を述べる立場にない」と国会答弁しており、この方針は維持するとみられる。
ただ一方で「歴史に対する評価は専門家に委ねるべきだ。政府が研究を行い意見を述べることは外交問題に発展する可能性もある」と強調。政府による大戦の総括は行わない考えも示した。
首相は第1次政権では「(A級戦犯は)国内法的には戦争犯罪人ではない」と明言しており、今回の東京裁判に関する発言が日米関係に影響する可能性もある。安倍さん、やる気があるのか無いのかどっちなんだよ…。サンフランシスコ平和条約で「完全主権回復」とか、安倍さんの心情からは茶番というか、はらわたが煮えくり返るような話なんじゃないの、本来?
適当に「いや、オレは納得してねーし」とか「個人的な意見だし」みたいなことを言いつつ、自分の言いたいこと(率直に言えば暴論ですよね)だけ言って、ちゃんと議論する姿勢も見せないし筋を通そうともしない。その理由が「だって外国さんが怒っちゃうでしょテヘペロ」って…。いやアンタそれ外交政策がアンタの一存で全部決まるみたいに短絡させて本気の論争から逃げてるだけじゃん。それに首相発言という時点で外交問題の種を蒔いてるし。東京裁判否定するなら、アメリカに安保破棄をたたきつけて国連からも脱退して、さっさと「大東亜戦争(笑)」を再開したらどうなんですかね。
本当にお気楽な人たちですなあ。
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