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2013年5月の5件の記事

2013/05/31

時代が変わる

「殺人ロボット」が話題になっているそうで。
殺人ロボットとは、自動的に人を殺す兵器です。攻撃の判断も自動化しているところがミソ。SFみたい。
ちょっと論理が飛躍気味ですが、情報通信技術の発達は、予想もしないような問題を突きつけてくるのだなあと。

20世紀はじめぐらいから総力戦と大量破壊兵器が出現しましたけど、それを可能にしたのが鉄と機械の技術開発だったわけで、世界のあり方が大きく変わったなあと。で、今回は情報通信技術が世の中を大きく変えつつあのだなあと改めて思ったわけです。

これからの社会を生きる人たちは、我々以上にしっかり勉強してよく考えることが要求されそうな気がします。

「殺人ロボット」開発凍結要請(NHKニュース) 5月31日 15時55分

人間の指示なしで敵を自動的に攻撃するいわゆる「殺人ロボット」の開発が進められていることについて、国連の専門家は、人命保護の観点から問題があるだけでなく、戦争を起きやすくするものだと強い懸念を示し、各国に開発の凍結を求める報告書を提出しました。

「殺人ロボット」について調査を行っている国連のヘインズ特別報告者は、30日、スイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会に出席し、報告書を提出しました。
この中で、ヘインズ特別報告者は、人間ではなく機械が人の生死を決定することは、人命保護の観点から大きな問題があるだけでなく、人間の意思決定から離れて攻撃が行われることで、戦争が起きやすくなるおそれがあると強い懸念を示しました。
そのうえで、ヘインズ特別報告者は「人間の熟慮を経ずに行われる戦争は、機械仕掛けの大量殺りくに等しい」と述べ、各国は「殺人ロボット」の研究開発や使用などを国際的な基準が設けられるまで凍結すべきだと提言しました。
現在、アメリカ軍が対テロ作戦で使用している無人機は、兵士による遠隔操作で攻撃を判断しているものの、多くの民間人が巻き添えになっているとして批判が高まっています。
こうしたなか、攻撃の判断すら無人化した「殺人ロボット」の開発は、アメリカやイギリスなどで行われていますが、今後、その是非を巡って国際的な議論が高まりそうです。

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Disgusting

橋下氏がこの間為してきた数々の醜悪な発言、ツイートの釈明文「私の認識と見解」を読みました。
橋下徹氏:「私の認識と見解」 日本語版全文- 毎日jp(毎日新聞)
1ページにまとまっているのでこちらを魚拓にとりました:(cache) 橋下徹「私の認識と見解」全文 – ガジェット通信

詭弁と歪曲による自己弁護と、あくまで従軍慰安婦の問題を「日本兵」の為したこととしか表現しない有様で、画面が見えづらくなるほど頭に血が上ってしまいました。ひどすぎるとしか言いようがありません。
普遍的価値だとか立憲主義者だとか白々しい装飾と、しおらしい文章と、この程度の粉飾に仮に納得してしまうとしたら、一体どんな読解力なのだと言いたくなるような、それ故にここまでぬけぬけと人間性の最も下劣な部分を露出する文章を出すとは、どこまで人を――社会を――馬鹿にしているのかと言いたくなります。

この文章で彼が言いたいことは単純です。
悪いことをしたのは俺たちじゃない。俺たちの国の昔の連中がやったこと(しかも一部だけが勝手にやったこと)にすぎない。おまけに古今東西のあらゆる国でやっていることにすぎない。なぜ俺たちが一方的に責められないといけないのか。性欲にまみれた野獣には売春婦をあてがってやればいいんだ。従軍慰安婦の話はもう決着してるんだから蒸し返すな。もうこれ以上日本を悪者扱いするな。

長々書くまでもないことです。そして彼は全く何が批判されているか理解していないし、理解しようともしていません。真意を誤解されたと正当化しています。一切、この一連の発言の前から認識が変わっていないということがわかります。オブラートにくるんで見せているだけ、余計に醜悪さがつのります。まさにグロテスクです。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆
橋下氏の影響力は以前に比べて小さくなり、維新の会の支持率は徐々に低下しているものの、彼の政治生命は長く続くでしょうし、次の参院選で維新は一定の勢力を確保するでしょう。そして改憲への道が開かれます。
極めて残念ながら、これほどの低劣さを露呈してでさえ、わが国では政治家として強い支持を集められます。それは他の政治家の例を見ても明らかです。我々はこの現実――思えばこのひどい差別性と自己欺瞞はわが国で連綿と続いてきたわけですが――からスタートするしかないのです。

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2013/05/24

自分自身を誉めよう

私学共済事業団が発行する「レター」という広報誌を眺めていると「ほほう…」と思う記事があったのでメモ。

木村陽子の社会保障千夜一夜 19 心のエネルギーを高めよう

最近、とてもよいストレス管理法を聞いたのでぜひ皆さんにお伝えしたい。それは韓国の光州市にお住まいの精神科医イ・ムソク先生の「心のエネルギーをどう高めるか」という話である。
心のエネルギーを高めるために大切なことはいくつかあるが、先生のお話で面白いと思ったのは、劣等感から自分自身を解放すること、怒りを持ち越さないこと、笑うことである。笑いは免疫力を高め、健康に良いというのは今や常識であり、笑えないときには作り笑いでも良いという話だ。
私が最も感銘を受けたのは、自分自身を誉めるということであった。私たちは家庭でも学校でも、「ここがだめ」、「あそこがだめ」と指摘されながら育てられてきた。大学院の授業の発表でも「何を言っているか分からない。もう一度考え直して来い」と教授にしかられるのは当たり前、むしろそうされなければ見放されたような気がしたものだ。
だからかも知れないが、「自分はだめだ、こんなことではだめだ」と内心、自分自身を責めることはよくある。また、特定の事柄のために身を粉にして頑張ったのに、逆に誤解され、とがめられて悔しい思いをし、やり場のない喪失感に茫然とすることもある。
イ・ムソク先生は、そのような時にも、「私は自分が誇らしい」と自分にささやくように勧める。先生は、「そうすると、必ず心の声が、『おまえなんか誇れるものが何もないではないか』と反論するが、『それでも、私は自分が誇らしい』と答えなさい」と念を押す。また、「つらいことが起きた時には、『心配しなくても大丈夫』と、何度も自分にささやくように」と、先生はアドバイスする。
このように自分自身を誉め、いとおしく思うことは、「なんで私だけがこう言うめにあうのか」と言う自己憐憫とは全く違い、心のエネルギーを高める力がある。
(日本私立学校振興・共済事業団 共済事業本部「レター」2013年5月号)
「劣等感から自分自身を解放する」というのは「なるほどなあ…」と思いました。
思えば、私は幼少の頃から明治生まれのばあちゃんから「負けるな」、「なにくそと思え」、「根性だ」という精神をたたき込まれ、気がつけば、常に上を目指す、つまり下から見上げる構えが基本となってしまいました。
言い換えると、常に自分の至らぬ所を探し、他の優れた人たち…正確に言えば任意の人の自分よりも優れている点…と比較して、「自分はだめだ、こんなことではだめだ」と努力し続ける、このような態度が正しいもの、人として当然あるべき姿だと感じるようになりました。木村氏が「しかられるのは当たり前、むしろそうされなければ見放されたような気がした」というのも非常に共感します。

で、これって実は結構…かなり…しんどいのですよね。徹底した自己否定を基礎として自尊心や自己肯定感を組み直さないといけない。実際には、どこかで妥協したり現実との摺り合わせをするわけですが、その妥協自体がまた劣等感の源泉になったりして。この劣等感のスパイラルというか多重構造というか、どこかで断ち切らないと行けない…実際は、問題を放置したまま日々の生活の中で半ば忘れている…わけですが、まあその一つの方策として、作為的でも「自分を誉める」というのは「あり」かなあと。

「特定の事柄のために身を粉にして頑張ったのに、逆に誤解され、とがめられて悔しい思いをし、やり場のない喪失感に茫然とすること」というのも、また重い一言だなあと。そういう時こそ、まず「私は自分が誇らしい」と自分にささやく。そうやって自分を支えるのが心の救急ケアなのかもしれないなあと思いました。
確かに「なんで私だけが…」や「いつも私には…」という恨みのような思いは、後がしんどくなるばかりだし、周囲の人をも傷つけて、結局更に悪い事態を生んだりするものです。負のエネルギーを周囲にまき散らすのではなくて、一旦は自分自身を受け止めてあげて心にタメを作る。そうしてじんわりと対応することで、自分の心も周囲の人との関係も落ち着かせられる。そういうことなのかなあと思いました。
考えてみたら、悪いことが起きた時に「神の思し召し」とか「成長のチャンス」とか思えというのも、同じような効果を狙っているのかもしれません。

普段は「心のエネルギー」とか「免疫力」とかという言葉にはぴぴっとトンデモアンテナが反応してしまう私ですが、今回はちょっと考えさせられたコラムでありました(これらの概念はやっぱり気持ち悪いですが。)

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2013/05/13

どう伝えるかの政治性

おなじ素材でも、どこにポイントを置いて報道するか。興味深いし、「ああ…なるほどNHK」的なのでメモ。

素材はこれ:【2013.5.13】橋下徹 大阪市長 登庁時 ぶらさがり取材 - YouTube(日本維新の会)
※15分もあるので見てないけど。

・毎日新聞:維新・橋下共同代表:「慰安婦制度は必要だった」- 毎日jp(毎日新聞)
・朝日新聞:朝日新聞デジタル:「慰安婦は必要だった」「侵略、反省とおわびを」橋下氏 - 政治
・読売新聞:「侵略と受け止め反省とおわびを」橋下共同代表 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
・NHK:橋下共同代表 侵略と受け止めるべき NHKニュース

各社各様の見出し、スタンスがよく分かります。
本文で報じている内容は基本的に同じです。もっとも、順序や取り上げ方の軽重には差があります。分量も違います。
もちろん、毎日・朝日は橋下氏の発言が物議を醸す問題発言であることを報じているわけです。(私は論外な発言だと思いますが。)一方、読売・NHKは事態を穏便化させる方向へ報じようとしているわけです。読売は若干引き気味ですが。
尖った番組も多くて私はそれなりに信頼しているNHKですが、まあ「なるほどNHK」的な見出しで。「時論公論」とか「ニュース解説」とかで結構保守色が強く出ることがありますよね。一昔前には「所詮国営放送」と言われていましたし。

ところで一紙、頭一つ抜けている「新聞」が。
・産経新聞:橋下代表「侵略の定義はない」 安倍首相と同じ立場主張 - MSN産経west
見出しだけ見ると朝日・毎日と同じように問題発言を報じてるようにも見えますが、もちろんこれは「いいこと言った!」という報道であるわけで正反対なのですよね。

追記:2013年5月14日
橋下氏、全く悪びれず(彼の理解の範疇を超えているのでしょう…)、同じ趣旨の発言を繰り返したそうで、さすがにNHKも報じています。
橋下氏 慰安婦必要の認識を重ねて示す NHKニュース
で、主張の正当性を強化しようとして、あろうことか

また、橋下氏は、今月上旬に沖縄のアメリカ軍普天間基地を視察したことに関連して、「海兵隊の性的なエネルギーを解消するために、司令官に対して、『もっと風俗業を活用してほしい』と言ったら、司令官は凍りついて、『禁止している』と言っていた。法律の範囲内の風俗業は認めないと、建て前論ばかりでやっていたらだめだ」と述べました。
と、我らの大君たるアメリカ様の顔に泥を塗るようなエピソードを無邪気に披露されまして(この話を「なるほど~」と聞いてもらえる…あるいは一理ある論だと感じてもらえる…と思えるところが業の深さを物語っていますが)、早速、
朝日新聞デジタル:米国防総省「ばかげている」 橋下氏の「風俗業」発言に - 国際
米国防総省の報道担当者は13日、朝日新聞の取材に対して「我々の方針や価値観、法律に反する。我々は地域の人々に敬意を払うよう心がけており、いかなる問題であれ買春によって解決しようという考えは持っていない。ばかげている」と話した。米軍は軍法で、軍人がお金を払って性行為をすることを禁じている。
と、足蹴にされたご様子です。
しかし、安倍氏の発言を繰り返し見たりして改めて思いましたが、ご本人たちはおそらく本当に何が問題なのか全く理解できないのでしょうね。根はいい素直な人なのでしょう。ただし認識フレームの歪みが決定的に固着している。宿痾と言わざるを得ません。そしてそういう人たちは与党はおろか内閣にも多くおり、それを支持する人々は既にわが国の多数派になろうとしている。暗澹とする思いです。

追記の追記
橋下発言に閣僚から批判相次ぐ - 速報:@niftyニュース


稲田行政改革担当相「慰安婦制度は女性の人権に対する大変な侵害だ」
下村文部科学相「あえて発言をする意味があるのか。党を代表する人の発言ではない」
安倍氏も在特会を批判したりしてますが、この二人がどの口でそれを言うのか…と。この種の人たちのえげつなさ(無邪気さ?)にはほとほと絶望します。この際、安倍政権ではしゃいでいる高市さんみたいな人がどんどん出てきてくれれるならまだいいかと思うほどに。

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2013/05/01

馬毛島の土地が競売へ

そろそろ「馬毛島」カテゴリーを作った方がいいんじゃないかと思ったりもする今日この頃ですが、とりあえず保存だけ。
鹿児島県・馬毛島の土地競売へ 「米軍訓練移転に影響も」 / 西日本新聞

2013年4月26日 20:27 カテゴリー:社会
 米軍空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地である鹿児島県・馬毛島(西之表市)の土地の一部について、鹿児島地裁が強制競売の開始決定をしていたことが26日、登記簿や関係者への取材で分かった。

 登記簿によると、島の大部分を所有する開発会社「タストン・エアポート」(東京)側の土地を、東京都港区の会社が差し押さえた。関係者は「地権者が増えれば訓練移転のための用地取得に影響する可能性がある」と話している。

 登記簿や関係者によると、決定は4月1日付。差し押さえられた土地は「原野」などで、少なくとも計約17万5千平方メートル。

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