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2013/06/16

タカ派の動きどんどん強まる

こちら経由で。
自民党の「教科書法」は教科書の内容に直接介入するもので表現の自由、教育の自由を侵害する - Everyone says I love you !

すでに特に南京事件等に関して教科書会社を詰問したという報道がいくつか出てますが。
自民党は、どう見ても禍根にしかならない教科書法の制定を目指すそうで、慄然とします。
というのは、参院選で自民党は安定与党となるし、例の安倍総理ですから、改憲と併せて一気に実現するのではないかと思うからです。間違いなく国を誤らせる重大な選択の一つとなるでしょう。

もともと、有事立法、国家機密法、日の丸君が代、天皇制タブーなどと全く同じ話なんですけど、自民党をはじめとする人たちは、昔からこの種の思想統制が大好きでした。
中でも、教科書を目の敵にしてきたわけで、文科省を通じて政治的な介入圧力を繰り返してきたわけです。これを巡っていくつも裁判が起きましたし、家永裁判などはきわめて有名なものになりました。先日、「左翼のクソども」というツイートで解任された水野靖久参事官は、もともと教科書検定を担当していましたし、文科省も元々この辺りは右翼的な論調に親和的だったわけです。
で、教科書会社も執筆者も、そうした意向を最大限汲むべく、努力を重ねてきたわけです。検定で弾かれるのは大損なので、何か言われる前に雰囲気を察して自己規制する。これが教科書会社の基本姿勢です。アジア諸国はもとより欧米からも違和感を持たれるほどに我々は日中戦争以降の我が国の振る舞いについて無知(無恥)ですが、その一因はこの現代史軽視のカリキュラムにもあるでしょう。

でも、この人たちはまだ飽きたらず、徹底的な支配をしないと気が済まないようです。
狙いは当然、日本の戦争犯罪を一切不問にし、日本という国家を神聖視して天皇と国家に忠誠を誓う国民性の涵養というところなわけです。当然、自分たちはその上位に君臨することが暗黙の前提。戦前の庶民がいかにこのファシズム的お題目の中で困らされていたか、勉強もしていないんでしょうね…。

この種の旧憲法と軍、日の丸大好きな人たちが、橋下氏や安倍氏、中山氏や…(多すぎて書ききれない)という面々であることを思えば、一体、これらの改革が何を社会にもたらすのか、火を見るよりも明らかですよね。君が代を歌ってるか口元を監視するということが公務員の業務になる世の中ですから。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

産経の報道から要点のみ。
・自民党教育再生実行本部の「教科書検定の在り方特別部会」(主査・萩生田光一総裁特別補佐)
・歴史教科書の「偏向的な記述を是正するため」、「教科書法」の制定を検討
・中間とりまとめ案は「自虐史観に立つなど、多くの教科書に問題となる記述がある」と指摘。
・定説がない歴史上の出来事を確定的に記述しないことや、諸説ある事項は多数説と少数説をバランスよく扱うこと
・「近隣諸国条項」についても政府に見直しを求めている
・萩生田氏は、「何を教えてほしいかを明確に教科書会社に伝達し、それにのっとった教科書を作ってもらうようにしたい」と記者団に説明。

詳細は上記リンク先で確認してもらえれば。


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