やりたい放題
なぜか今日は原発がらみのひどい話が目につくので。
激増する野生動物 - NHK クローズアップ現代2013年7月11日(木)放送
東京電力福島第一原発事故から2年余り。人が全く住まない空間が生まれた結果、周辺地域では人が手入れしていた田んぼや畑は草が生い茂り、ネズミやイノシシなど野生動物が急増している。家屋や農作物への被害は深刻で、除染が進みようやく住み慣れた家に帰れると思っていた人の中には、帰還をあきらめる人も出ている。しかし、その駆除には限界があり、対策には課題も多い。家がぼろぼろになり、絶望的な状況が描かれていました。立ち入れないので、守りたくても守れないのです。
放送では、捕獲したイノシシの肉に高濃度の放射性セシウムが含まれていること、そもそも山林は全く除染されていないので猟師も容易に立ち入れないことなど、「本当にどうするの、これ…」と絶句するような状況がレポートされていました。
原発事故がもたらした被害、損失額、人心と社会への負担は本当に計り知れないですよ、これ。本当にどうするのだろう…。
そのような人びとの苦悩を脇に置いて。
農業用水に汚染水340トン 原子力機構が計画了承 - 47NEWS(よんななニュース)
日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業(2011~12年)で、中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)が福島県南相馬市で生じた汚染水340トン(同社推計)を、農業用水に使う川に流していたことが11日、共同通信の調べで分かった。原子力機構は、川に流すことを知りながら、排水経路に触れていない国土開発の計画書を了承、地元に提出していた。朝日新聞デジタル:除染予算、6割使われず 国が東電に配慮、市町村に制約 - 社会
南相馬市は「排水の説明はなかった。排水されたことも知らなかった」と反発。福島県も説明は受けていないとしている。放射性物質汚染対処特措法(特措法)は正確な情報伝達を求めており、環境省は調査に乗り出した。
2013/07/12 02:00 【共同通信】
【関根慎一、座小田英史】福島県の市町村が行う除染のために国が昨年度用意した復興予算2550億円のうち、6割以上の1580億円が使われず、今年度に繰り越されたことがわかった。国が最終的に費用を負担する東京電力に配慮して除染方法を厳しく制約していることが要因とみられ、安倍政権が公約する「除染の加速」との整合性が問われる。原発自治体の意向も十分に考慮しないまま、政府・電力会社が再稼働を急いでいるのは、電力会社の経営のためですし、原発輸出を促進しているのは原発製造企業のためです。
どう考えても、こんなむちゃくちゃな事態を引き起こす原発はもう止めにした方がいいと思うのですけれど。どうして、こんな発想になるのだろう。
ああ、そう言えば、あの凄惨な15年戦争の直後ですら、日本の再軍備と核保有を主張していた政治家や党派がありましたね…。人は我が身に降りかからないと身に染みないんだなあ…と。そして選挙で自民党は粛々と勝利を収めるわけです。
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