うなぎ…
ニュース報道に接して
シラスウナギ漁獲量 過去最低 NHKニュース
いや、マグロとかいろいろ他にもありますけど。
タコも乱獲でしたっけ。ニシンは古いか。イワシとサバも減ったみたいですね。
2013年、土用の丑の日のコンビニうなぎ販売状況 - 日毎に敵と懶惰に戦う
上で紹介されている商品が、鹿児島産…って何度も繰り返されていて、鹿児島が悪者になっているみたいでなんだか切ない。
結論からいうと、ウナギは、もう詰んでいる。
(中略)
10年前なら、ニホンウナギを持続的に利用するという選択肢はあったかもしれないが、もうそういう段階ではない。「ニホンウナギの最後をどう看取るか」という段階である。
(中略)
海の幸を少しでも良い状態で残していく。そのために何が出来るかをしっかりと考え、行動すること。それが、ウナギを食べ尽くしてしまった我々の、未来の世代に対する責任だと思う。
日本のウナギ根絶作戦が、ついに最終段階 - 勝川俊雄 公式サイト
持続性を無視した消費を続ければ、いずれは自分たちが食べるものがなくなるということに、日本人は気づかないといけない。
ウナギの乱食にブレーキをかけられるのは誰か? - 勝川俊雄 公式サイト
ウナギの資源回復を誰が主導でやるべきだろうか。もちろん、皆が出来ることをやるべきである。大事なところに線を引きました。行政は、法整備をして、非持続的な漁獲を抑制すべきである
漁業者は、非持続的な漁獲を控えるべきである
小売りは、非持続的な漁業で獲られた魚を扱うべきでは無い
消費者が、非持続的な漁業で獲られた魚を消費すべきではない。
世界を旅してわかったことは、「行政や漁業者が主導で資源管理を始めた国は無い」ということだ。漁業者は魚を獲るのが仕事だし、現状でも生活が厳しいのに、漁獲規制など賛成するはずが無い(実は、漁獲規制がないから、生活が厳しいのだけど)。行政は、業界が反対していて、調整が難しいことを、自ら進んでやるはずが無い。これは日本に限った話では無く、ノルウェーやニュージーランドでも同じ状況だったのである。まず第一に変わるべきなのは、我々消費者であり、「世論」を作っている我々個人なのだろうと思います。ニュージーランドで、漁業改革を指揮したクラウザーさんに当時の話を聞いた。漁獲規制に対する漁業者の抵抗はひどかったらしい。説明会を開けば、罵声を飛ばされたり、トマトを投げつけられたり、さんざんだったとのこと。ではどうして、漁獲規制が導入できたかというと、国民世論が乱獲を許さなかったからだ。
ノルウェーでも、ニュージーランドでも、環境保護団体が強い。彼らが非持続的な漁業の問題点を指摘した結果、乱獲に反対をする国民世論が高まり、漁獲規制が導入されたのである。選挙では、与党も野党も、漁業管理を公約にして、選挙を戦い、意欲のある政治家が中心となって、政治主導で資源管理を始めたのである。
漁獲規制を始めたら、大型の魚がコンスタントに捕れるようになり、漁業が儲かるようになった。すると、5年もしないうちに、漁業者は資源管理を支持するようになった。2008年に俺がヒアリングしたところ、漁業者のほとんどが資源管理を支持していた。自然保護団体のおかげで、漁業が儲かるようになったというのは、なかなかおもしろい現象である。
**********************
シラスウナギ漁獲量 過去最低 NHKニュース
ウナギの稚魚であるシラスウナギのことしの漁獲量は、乱獲による資源の減少によって過去最低に落ち込み、取り引き価格は5年前の3倍以上に高騰していることが水産庁のまとめで分かりました。国内で消費されるウナギの大半は稚魚のシラスウナギを養殖したものですが、シラスウナギは乱獲によって減少が続いています。
水産庁によりますと、ことし養殖業者が確保したシラスウナギの量は12.6トンと、去年より21%減少していたことが分かりました。
このうち国内での漁獲量は5.2トンと、不漁が深刻だった去年よりもさらに42%減少し、今の方式で統計を取り始めてから過去最低に落ち込みました。
このためシラスウナギの取り引き価格は一段と上昇し、水産庁が業界団体に聞き取りを行ったところ、1キロ当たり248万円と去年よりも33万円高く、5年前の3倍以上に高騰していることが分かりました。
ウナギを巡っては、野生生物の専門家などでつくるIUCN=国際自然保護連合がニホンウナギなどを絶滅危惧種としてレッドリストに掲載するかを検討しており、水産庁では「漁獲量が回復するのは難しく、持続的にウナギを食べるためには中国や台湾などと資源管理を強化する必要がある」と話しています。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 日本大使館、正しい日本理解「日本は検閲の国」というイメージ広報に成功。(2019.11.06)
- 伊勢市教委、日本の戦争責任批判・犠牲者の鎮魂は許さないという姿勢を明瞭にする。(2019.10.31)
- 歴史修正主義の走狗となりアメリカで破廉恥な圧力を掛ける日本外務省(2019.10.30)
- 反天皇や日本の戦争責任を問う展示は中止、朝鮮人差別の展示は続行。(2019.10.28)
- 朝鮮学校の無償化訴訟、東京と大阪で敗訴が確定。(2019.09.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント