まあそう言えばそうだけど…
追及能力持つ共産党の10議席 他野党の数十議席と破壊力違う – SNN(Social News Network)
なんか、明日にもしんぶん赤旗が嬉しそうに報じそうな記事ですが…。
「国民にとって『共産党』という党名と、その主義・主張に対するアレルギーは強い。」
「“劇薬”」
「共産党という“暴力装置”」
う、うーん…。ま、まあ「アレルギーは強い」んでしょうけどねえ…。
しかし、共産党の主義・主張って、どれくらいの人が知っているんでしょうか。「なんとなく嫌」って人の方がおおいんじゃないかな…。
共産党が政権を取る=日本が共産主義・社会主義化される
って思っている人が多いって言いたいのかなあとも思うんですが、今の共産党は、もう全然、そんなことは言っていないんですよね…。
この綱領のうち、社会主義・共産主義の構想について述べているのは第5節の「社会主義・共産主義の社会をめざして」ですが、言っているのは、こんなこと。
1.社会主義的変革は、まず民主主義的な改革が実現してから
2.生活手段は私有財産として保証
3.反対政党を含む政治活動の自由は厳格に保障される。特定の政党に特権を与えない
4.国会で安定過半数を確保した上で、さらに国民が社会主義に合意しないとできない
5.市場経済を通じて社会主義を目指す。統制経済は否定する。
うーむ…。共産化をやる気があるのかないのか、まるでわからない…(汗)
こんなことだから、新左翼諸派から馬鹿にされるというかなんというか…。
おまけに、当面の政治的目標は、もう社会主義とか全然関係なくて、むしろ現在の民主主義の理念をきまじめに追求しましょうというようなものばかり。
ちょっと明確な特徴かなあと思えるものとしては、第4節の「民主主義革命と民主連合政府」にあるもので、
1.日米安保条約を廃棄して、米軍を撤退させる
2.18歳選挙権を実現する
ぐらいじゃないでしょうか。自衛隊と天皇制という、国民的には微妙な論点でも、
1.自衛隊は縮小を目指す。廃止に向けて、国民が納得してくれるように頑張ってみる
2.天皇は憲法に書いてあるし、政治利用しないようにする
っていうだけで、自衛隊も天皇も要するに残すわけです。どこが「劇薬」なのか。
私は、仮に共産党が単独過半数を取っても、大して世の中は変わらないだろうって思ってますけどね。それでも自民や民主などよりはマシだろうという気がしています。
綱領の中で唯一左翼っぽいなあと思ったのは、
統一戦線は、反動的党派とたたかいながら、民主的党派、各分野の諸団体、民主的な人びととの共同と団結をかためることによってつくりあげられ、成長・発展する。とか
日本共産党は、国民的な共同と団結をめざすこの運動で、先頭にたって推進する役割を果たさなければならない。日本共産党が、高い政治的、理論的な力量と、労働者をはじめ国民諸階層と広く深く結びついた強大な組織力をもって発展することは、統一戦線の発展のための決定的な条件となる。とかの部分です。「民主的な人びと」ってのが、何と言うか、これがセクト的な用語なんですよね。まあ、そもそも政治闘争なので、当たり前と言えば当たり前なんですけど、この「民主的」云々による規定が、結局左派連合政権がごたつく一因でもあると思うんですよね。運動体がいろいろな理由で内部対立して分裂し、○○系と××系で敵対するという日常的な風景を思い出します。まあ保守系でも右翼でも似たようなものですけど…。
追記
交番に駆け込んだ生活困窮者 共産党の相談所行けといわれる – SNN(Social News Network)
このネタ、数年前に見た気がする。週刊ポスト、ネタを使い回したのかな。
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