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2013年10月の15件の記事

2013/10/30

世の中に「当たり前」は存在しない。好悪の理由を言葉で考える意味

モンスター国家・日本のクレーム - 誰かの妄想・はてな版

オーストラリアの首都・キャンベラにある戦争記念館で旭日旗の映像が床に投射され、来館者に踏みつけられているとして、日本政府が抗議し、記念館が投射を取りやめていたことが25日、分かった。
抗議しちゃったら、余計に「あ、やっぱり日本って戦前と変わってないんだ」と思われるばかりだと思いますが…。

それはともかく、上記記事のコメントに、
「どんなに嫌いな旗だとしても、公の場で破いたり踏みつけたりする行為は異常だ」
「好き嫌いに関係なくそのような行為は良くない」
という意見があって、一見「なるほどなあ」とも思うんですけど、

1.他国(自国)の旗を粗末にするのは良くないって、そういう礼儀って大事ですかね?
2.1のような礼儀が大事だとしても、まあ旭日旗を踏みつけにする表現をしたくなる人もいるよねえ。

ということで、別に踏みつけたっていいのではと思いますけど。
ていうか、そもそも表面的な行為について抗議して取り下げさせるとかいう前に、「なんでこういう表現が出てくるのだろうか」とかいう点を掘り下げる方がいいと思うんですね。

ていうと、
じゃあ日本で中国の国旗が踏みつけられるパフォーマンスがあっても許す訳ね?
みたいな話が出てくるんですけど、それは違うでしょと。

別に私は例えばサッカーの試合とかで敵方の旗を燃やしたり落書きしたりしても、まあそういうこともあるよね、って思います。それがサポーター間の憎悪を高める効果はあるでしょうからやらない方が無難でしょうけれど。
しかし、そもそも旭日旗には加害と被害の非対称性が元々強く刻印されているわけです。その非対称性を抜きにしてこの問題は語れません。以前、知花さんという沖縄の方が日の丸を燃やしたことがありましたが、天皇制による圧政への抵抗という文脈への理解なしにこの行為を評価することができないのと同じです。

っていうと、
中国(中国人)だって○○が○○で…で日本人として恨みがある。だからやってもいいよね?
みたいな話が出てくるんですけど、それならやったらいいんじゃない、と思います。
日本車を打ち壊したアメリカの議員さんたちだっていたし、ニクソンなどの人形を燃やしたデモ隊もいたわけです。
そうやって抗議の意を示すのは(それが有意義かはともかく)結構なのではないか、と。
ただ、そういう恨みがトンデモな発想、勘違い、偏見による思い込みだったら大いに恥ずかしいし、逆に指弾される原因になりますけど。

「日本の旗(といっても旭日旗なんですが…)を汚された!」みたいにカッとなる人は、

1.何に腹が立つのかを「当然」とか「常識」とか「礼儀」とかに依拠せずに言葉にしてみる。
2.汚した人の汚す理由が何かを、その人の立場に立ってじっくり考えてみる。

という二つのことをして心を落ち着けるのがいいんじゃないかと思います。

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2013/10/26

DVR-DT95の字幕表示不具合が直った…たぶん

5年ぐらい前に買った録画機、パイオニアDVR-DT95。
ずっと字幕表示がおかしくて、変だなあ…と思い続けていました。

ふと、他のユーザはどう思っているんだろう、もしかして解決策が?と思って検索してみました。
したら、パイオニアから、
「DRモードで録画したタイトルを再生すると字幕が表示されなくなる場合がある症状を改善」
とかいうソフトウェアが出ているではありませんか。

この数年間の私の苦労は何だったんだろうか…。

DVDレコーダー最新ソフトウエア 提供サービス : パイオニア株式会社
DT75_95_Ver161.EXE / 28.6 MB (30,023,780 バイト)

ダウンロードして、解凍して出てきたファイル
DT06_OP161
DT06DVR161
という拡張子がない二つのファイルを、ISO9660形式(レベル1)でCDに焼いて、アップデート手順に従ってDVR-DT95に読ませます。

*ISO9660フォーマットでのCDの作成
Window7, 8 では対応しているらしいです。XPでも。Vista では対応していないみたい。
VistaではCDを焼くとき「マスタ形式」というのを選べば ISO9660形式になるという人もいます。
そこで今回「マスタ形式」を試してみましたが、DVR-DT95は読んでくれませんでした。

で、CD書き込みソフトを検索して、下記の人の記事を読んで、
カルゴンのガラパゴス日記 : フリーで使えるISO9660(level1)対応のCD書き込みソフト
InfraRecorderというソフトウェアを使いました。
InfraRecorder » Downloads
レジストリを変更しないので Zip archive を選びました。zipファイルを解凍してできるフォルダにある infrarecorder.exe を実行するだけです。

で、できたCDを以下の手順でDVR-DT95に読ませます。
1.放送を「地上アナログ放送」に切り替える
2.ディスクトレイを開いてCDを載せる
3.本体のボタンで、録画停止ボタン(赤い四角、右から3つめ)を押しながら再生ボタン(三角形、一番左)を押す。
資料:DVR-DT100/DT90/DT70/DT95/DT75/RT900D/RT700Dアップデート専用ディスク操作手順書

ディスクトレイが閉じられると表示窓に、
LOAD→POWER OFF→POWER ON→DISC DWLD→
というふうに表示が変わって、突然ディスクトレイが開きますが、放置します。
したら、表示窓に DL B1 P1 みたいな謎の表示がしばらく続きますが、やっぱり放置します。

トレイが自動で閉じられ、最後に電源がオフになったら終わりです。

*********
DVR-DT95がうまくバージョンアップされているかを確認するには、
1.「ホームメニュー」を開く
2.「インフォメーション」を選ぶ
3.「ソフトウェア情報」を選ぶ
4.「ソフトウェアバージョン」が VERSION: 1.61 になっている
ことを確認すればいいです。

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テストの花道:同じこと言ってた

苦手でも3ヶ月は我慢して勉強を続けよう。
勉強は池を埋め立てているみたいなもので、どんどん石を投げ込んでいても、はじめは全然意味がないみたいに見える。でもそれでも投げ込み続けていると、あるとき突然地面が水面から現れてくる。

みたいなことを言っていたんだけど、テレビが同じことを言っていた。

NHK テストの花道 - 過去の放送 -「ゴールから考える!」

2013年10月21日(月)放送「伸び悩みからの脱出法」

地道な学習を繰り返していると、いずれ成績が急にUPする時がやってくる。『伸び待ち期』とはその前の停滞期間のことを指す。例えるなら、コップに水を入れ続け、水が溢れ出したときが急激に伸びるとき。水をためている間が「伸び待ち期」だ。
「勉強した量」と「成績」は正比例ではない! 実は、勉強の成果が出るまでは最低でも3か月かかると言われている。勉強で得た知識は一つ一つ単独で脳に記憶されるのではなく、 それぞれつながりあって身についていくのだ。

あと、一夜漬けが意味がない、よく寝るべきとか、毎日こつこつが効果的とか、大きい目標よりも小さい目標とか、少しずつご褒美を出そうとか、全くその通りだなあと。
ノートやプリントにあるキーワードを使って流れを人に説明できるかどうかを試してみようという話も、非常に効果的。
自分では自分が何を知らないかわからないから、人に説明するというのはそれを試すのにとてもいい方法。

なるほどなあと思ったのは、
1.ときどき大きなご褒美を出すとストレス解消に効果的
2.ご褒美は漫画やゲームなどのハマってしまうものは逆効果
ということ。「がんばった・がんばってるね!」で一日(短時間)で終わる満足を、ということか。なるほど~。

追記
番組外だけど、ダンスもいいよ、っていうことみたい。

1.有酸素運動 → 体にも心にもアタマにも効果的。
2.音楽に合わせて体を動かすのは本能的に気持ちいい。

た、確かに…。体で表現することに馴染むといろいろな場面で積極的になれるしね。
ダンスや歌、演劇、って、実は学校の成績を上げたり、人生を前向きにするのにすごくいいんじゃないかなあ。

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2013/10/25

映画「謝罪の王様」に興味を持たされてしまった話。

靖国神社という霊言機関 - 法華狼の日記

生きているのに死んだことにされていたので、「やめさせて」と裁判所にお願いしたら「お前が悪い」と言われた件。

東京高裁によると、
「原告は神社の宗教的行為で感情を害されたことを問題にしているが、他者の信教の自由には寛容であることが求められる」
のだそうです。個人の尊厳はどうなるんだろう。

以前は靖国神社も合祀から外したこともあったそうですが、戦後も70年になんなんとするというのに、柔軟化するどころかますます先鋭化する有様。日本の国家宗教の問題は明治以降、まさに今に至るまで思い影を落としていますね。

**************
氾濫する“土下座” - NHK クローズアップ現代

一方こちらは、日本人の心性に根ざす問題が先鋭化しているというような問題。

ドラマ「半沢直樹」、最終回だけ見ました。確かに面白かった。
でも、同時に気になったのは、これって仇討ちや制裁の快楽、カタルシスを強調するドラマだよねってこと。
これが猛烈にブームになるってことは、どれほど多くの人がどれほど深い恨みや怒りを溜め込んでいるんだろうと思うと、ちょっと恐ろしく、また切なくなりました。

スーダラ節を歌って恨みや怒りを脇に逃して溜め込まないという軽やかさも、上を向いて涙をこらえ憎しみも屈辱も昇華させるという我慢の美学も、そして苦しみの元に目を向けて社会に働きかけようという大衆行動へのエネルギーも、今はもうすっかりなくなってしまったかのようです。

映画監督の森達也さん曰く

特に、日本人の意識が変わった、それは間違いないです。
ことばにしちゃうと、僕は集団化だと思います。
つまり盛んに今、右傾化、保守化ということばを口にする人多いけど、僕はそうじゃないと思うんです。
疑似右傾化、疑似保守化、実質は集団化、不安と恐怖が強くなったからこそ、みんなでまとまりたい、1つになりたい、そういった過程の中で、異物を探したい、異端を探したい、それをみんなで排斥したい、そういった気持ちがとても強くなってきてる。
それが今ね、こうした現象になって表れてるんじゃないかなという気がします。
(例えば、何の集団から、ちょっとはみ出たような人に対しては、みんなで攻撃をすると?)
容赦なく攻撃を加える、排斥したくなる。
さらに言えば、はみ出る人がいなければ、はみ出る人を作ってしまう。
だから、学校のいじめと一緒なんですよ。
つまり、それを排斥する過程の中で、自分たちは多数派としての実感を持てるわけです、安心できるわけです。
同時に、異物に回りたくないと。
だから、みんなと同じ行動をしたい、つまり同調圧力ですよね。
それがどんどん強くなってしまう、そういった社会に、今が、どんどん加速してるんじゃないかなという気はします。
森さんって、以前、紀伊國屋書店の書評誌「スクリプタ」に「虚実亭日乗」という面白い連載を書いていて、そこでも、日本社会にある異質さへの過敏さとそこから生じる差別や排斥の問題を取り上げていました。私たちが日常生活の中でいかに何気なく排斥を生み出してしまうかを、経験を元に語られていて印象的でした。

森さんは日本人の意識が変わったと言われていますが、「もともとあった本性が現れてきたのでは」という見解もあります。

[3755] 対外政策の視点から見た、今の世相は? 投稿者:Teru 投稿日:2013/10/24(Thu) 22:29
(中略)
これが、今のTV番組で扱える範囲内で読み解こうとする余り、
「日本人の意識が変わった」とか
「江戸時代の歴史の視点」とかになってしまう。

大日本帝国における「ウチ」と「他所」の扱いからすれば、
「集団化」含め、本性が再び表に出てくるようになったのではないかと。

あまり「日本人の心性」とか「日本人の本性」とか「日本人の意識」とかには深入りしたくないですが、社会的風潮は現象としてあると思うので、その継続性や深層をどう捉えるかという点においては、なかなか興味深いです。

で、クドカンさんの話。

「謝罪会見で、頭を何秒下げましたかまで記事になったりすると、そもそも、なんでこの人謝っているんだっけな、みたいな。
謝ることがスタイルになって、心が伴わない謝罪になっていく。
それがすごい矛盾していて、面白いなと思ったんですよね。」

主人公は架空の職業、謝罪師。

「相手の不満を引き出して、その欲求を満たしてあげれば、怒りは半減します。」

謝罪のテクニックを駆使する姿を、パロディーとして描いています。

私なんか頭が固いので、土下座会見とか見ると、単純に「気持ち悪い」って思うだけなんですけど、クドカンさんは「面白い」って思うんですね。で、さらに「謝罪師」なんてものを考え出しちゃう。そこがすごい。何という柔軟さと鋭さと発想力。面白そうだと思わざるを得ない。
あっ、こういうのをステマっていうのか。NHKめ…。

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2013/10/24

特攻隊を賛美するのは特攻隊員を冒涜している

こちらを拝見して。
「逃れられぬ死」を与えた上層部を不問にして特攻隊員たちをドヤ顔で賛美する電波芸 - 誰かの妄想・はてな版

知覧の特攻記念館に行くといつも違和感を覚えるのが、特攻隊員を美しいものと捉えようとする雰囲気です。

愛するものを守るために…とか、従容として死に就いた…とか、死んでいった人たちは日本の礎だ…とか。

優しい人たちだったとか、ごく普通の好青年たちだったとか、立派な人たちだったとか、そういう人格のことや地域との交流のこととかはまあいいのですけど、彼らをたたえる、賛美するようなムードがどうにも腹が立ちます。

彼らは明確に犠牲者なのであって、彼らを悼みこそすれ、彼らの行動に美しさを感じること自体がそもそもごまかしだと思うわけです。我々は彼らを死に追いやった社会の末裔であって、その責任を負い、その贖罪に苦しむことこそあれ、彼らに「ありがとう」とか感謝するなど言語道断だと思うのです。

知覧の特攻記念館についていうと、そういう賛美ムードが明確なわけではないのですが、特攻という作戦の無意味さや死を強要する同調圧力、隊員らの死んで国を守るという一途さが生み出された背景など、こういう破滅的な作戦を成り立たせていった歴史を分析しようという視点が少ないのですね。特攻隊の悲劇や隊員の心情、生活などの紹介が主体で、それは一つの方法だとは思いますが、展示をじっくり見れば見るほど欲求不満がつのるというか、彼らの心情や悲劇に共感すればするほど簡単に「もののふの美学」みたいなところへ昇華してしまいかねなくなる危うさを感じるのですね。

というわけで、特攻隊員について、あるいは死傷した日本兵に対する「死んで護国の鬼となった」みたいな、あるいは戦後の復興の礎になったみたいなとらえ方には腹が立ちます。そもそも「ぼくらの楽しい生活のために死んでくれてありがとう」とか、亡くなった人に対してあまりに失礼じゃありませんかね。「なぜこの人は死ななければならなかったのか、死なせずに済む方法があったのではないか、今後こんな悲惨な死を食い止めるには何ができるのか」を問い続けるしか、彼らを弔うことはできないのではないかと思うのですけど。

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2013/10/21

視聴メモ:カルチャーラジオ「近代日本へのまなざし」、NHKスペシャル「病の起源第3集 うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~」

NHK第一のカルチャーラジオはどれもかなり面白いのだけど、時間を取って聞くことが難しい。
今回聞いて、特にラフカディオハーンについて「へぇ~」と思ったのでメモ。
ところでカルチャーラジオにはテキストが出てるんだけど、このお話のテキストは出ていないみたい。お話を聞くより読む方が早いし後で読み返すこともできるから、出して欲しいんだけどな。
さて、番組途中から聞いたことを思い出せる範囲で。

クラーク博士
日本にいたのはわずかだったが、人生の中で最良の1年であったのではないか。
北海道知事の黒田との関係もよく教え子との交流も深かった。
マサチューセッツでは借金もあり、農学校であったにもかかわらずリベラルアーツを重視したような教育を推進して予算を浪費したりするなどで校長としても批判を受けたりして十分に評価されていなかった一方で、日本では給金も2倍ぐらい会ったのではないかと思うほどに高く、自分の教育ができ、さらに教え子の多くをキリスト教徒にすることに成功するなどして、充実していた。西南戦争の戦費負担が大きく、開拓使が?クラークとの契約更新を望まなかったことで再来日はかなわなかった。

ラフカディオハーン
文学界のコロンブスを目指したハーン。未知の世界を素材として文学作品を創作することを望んでいた。しばしば日本理解者・親日家としてのイメージを持たれるハーン。来日直後は熱烈な喜びを語っていたが、徐々に日本への嫌悪感を募らせていく。松江滞在末期にはアメリカに帰るかせめて西インド諸島へ行きたいと手紙に書いていたが、かなわず熊本へ移り、そこで熊本への嫌悪感を募らせた後、突然熊本五中の職を辞して熊本を離れる。彼を日本に引き留めたのは妻と幼子への配慮であった。日本を嫌ってはいたが家族への愛は深かった。
彼ははじめから日本にエキゾチックなものを求めていた。西洋と異なる存在として日本と日本人を捉えており、西洋と日本とは決して本質的な理解に至ることはないと考えていた。これはクラークや大森貝塚の発見で有名なモースが、本質的には西洋人も日本人も同じであるという立場に立ち、日本人との交流に成功したのとは対照的である。

****
NHKスペシャルの「病の起源第3集」の鬱病の話。
こっちは比較的単純に。

魚時代:危険な天敵から逃げるため、脳に扁桃体が発達。
魚に天敵と一緒に長く過ごさせると鬱病になったという実験が印象的。
我々も、長い間プレッシャーをかけ続けると、鬱病になっちゃうのか!と思いました。

チンパンジー:孤独=危険→孤独が続くと強いストレスが続いて鬱病に。
共同体を作って生活する人間とかは社会関係からストレスを受けるようになったということ。

人間:さらに記憶の発達が鬱病の原因にも。
過去の恐怖や不快な記憶を繰り返し思い出すことがストレスに。
ブローカ野の発生:他の人の話から得た怖いこと→扁桃体を暴走させる

なんにしろ、長くストレスにさらし続けると鬱病になるんだ!と思いました。

平等な社会だと鬱病がないという話。人間は不平等を知覚すると扁桃体が活動して不安な状態になるみたい。自分が得をして他人が損をしている状態でもそうなるらしい。へぇ~。
まあ確かに実験経済学でも、一般に裏切りや個人の利得追求への抵抗感があることは知られているし、ネット上の「炎上騒ぎ」などを見ると攻撃の多くが公平や平等を口実にしているから、この話は何となく納得できる。おそらく、人間という種族は、平等や公平、互恵互酬への敏感さを進化的に獲得してきたんだろうと思う。で、それが過剰な制裁や冷酷さにつながったりもしてるわけだけど。

閑話休題。で、農耕が始まって不平等社会になって鬱病が再び発生するようになった。
以前これもNHKスペシャルだったと思うけど、貨幣を持たず完全な平等分配社会では、富の蓄積も利益の追求も競争も起きないから社会が停滞してしまう…というような話があった。

鬱病の最新治療
脳手術というなかなかすごいのもあったけど、お手軽っぽくて参考になったのがこれ。
→生活改善療法
夜は早く寝て昼にしっかり日の光を浴びる(規則正しい生活)
社会につながる、人と関わる、仲のよい仲間との交友
定期的な運動→運動刺激は萎縮した脳の神経細胞を復活させる

何だか当たり前みたいなことだけど、平穏で落ち着いた健康的な生活が精神状態を回復させるんだね。昔から療養ってそういう感じだったけど根拠があったんだなあ。
しかし、適度な運動が脳を修復するってのはちょっとびっくりした。友達と運動するのって、脳を活性化する上でもすごい意味があるんだなあ。

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2013/10/20

男はつらいよ全作品放映中

いまBS Japan で「男はつらいよ」を連続放映してますが、その第2作。
男はつらいよ 全作品覚え書ノート 山田洋次 渥美清
東野英治郎扮する坪内散歩先生が吟じる漢詩が気になって検索。

杜甫の「贈衛八處士」という詩だそうです。
杜甫

人生不相見 人生相(あい)見ず
動如參與商 動(やや)もすれぱ參と商とのごとし
今夕復何夕 今夕(こんゆう)復(ま)た何の夕べ
共此燈燭光 此の燈燭の光を共にす

いい詩ですね。
寅さんが見事なボケを入れるんですが。

漢詩はこの後も長く続きますが、坪内先生はこの詩のストーリーをとうとうと語って、末尾の二句を吟じます。

明日隔山岳 明日山岳を隔つ
世事兩茫茫 世事兩つ(ふたつ)ながら茫茫

うーん…こういうのこそ教養の名にふさわしい…。
かっこいいから覚えようと思っても覚える端から忘れるんですよね。昔の人は偉かったもんです。

************
ところで、テレビで見るとCMが邪魔ですな。やっぱりDVD買おうかなあ。買ったら絶対に見ないだろうしなあ。

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2013/10/19

先生を増やすこともできないほど我々の国は貧しいのだろうか。

臨時採用教員 6人に1人の自治体も NHKニュース(10月19日 19時49分)

・小中学校の臨時採用教員が増えている。
・十分な研修を受けないまま担任に就いているケースもあり、教育の質を確保できないことが課題になっている。
・文科省は、臨採教員も研修を受けさせることで問題を解決したいとしている。

なぜ増えているのか=なぜ臨採ばかりで正規採用しないのか
・定年教員の大量退職
・少子化傾向→今正規採用すると、子供が減った時に教員が多くなりすぎる。
・少子化傾向→今増やしても将来は採用を絞る→将来の教員の年齢構成が中高年に偏る

ということだそうです。
要するに、教員数を増やしたくないということだと思いますが、あまりいい方法だと思えません。さらに研修強化という方向も、教員の事情を無視した無慈悲な方法だと思います。

1.学級内の生徒数を減らして少人数教育へ、あるいは副担任を手厚く配置するという方向へ進むべき。
現在でも初等教育段階でつまずいている生徒は少なくありません。さらに学習困難な児童・生徒への対応も一層求められていくでしょう。どうしても教員一人で対応できる人数には限界があります。また、教育問題の改善には地域社会や保護者との連携強化も必要ですが、そのためにも先生方の負荷を減らすべきです。

2.近年の傾向では、教員の労働強化が進んでいて教務や研究に割ける時間が減少しているばかりか、教員の疲弊も進んでいる。(参考:教員の残業 月20時間増える NHKニュース
心身の障害を訴えて休職する教員や不祥事を起こす教員も増えています。現場教員の落ち着いて子供に向き合えないという声も強いです。先生たちによい環境を持ってもらうことが教育の改善につながるはずです。

3.地域振興、過疎対策、定住促進の文脈では教育環境の充実が大きな課題になっている。
地方在住の若い親の悩みの一つが教育問題です。地方への定住を希望する20代や30代の人に聞くと、子供の教育環境への不安がよく出てきます。また、離島など高校がない地域では15歳以上の若者の流出が顕著で、まさに地域の再生を担う世代が消えてしまうわけです。

4.臨時採用という雇用形態は、現状では人材の使い捨てであり、被雇用者にとって負荷が大きい。
将来の教員数削減を前提とした臨時採用では、教員としてのキャリアを想定できず、将来の転職を前提としたジョブパスを描くしかありません。新卒での民間就職というメリットを捨てて教員になることは、将来は非正規労働者(しかも高年齢の)になるという覚悟を要求されます。他分野への転職活動をしながら、正規教員並にフルタイム+残業をこなして職責を果たせというのは過酷な要求だと思います。

5.臨時採用者に正規教員と同様に研修を受けさせるのは本人に過負荷になるかもしれない。
上述と同様の理路ですが、臨時採用者は翌年度の採用試験準備をし続けています。研修に動員されることで、本人にとって極めて重要なその対策時間を奪われることになるかもしれません。

というわけで、教員採用は正規雇用を基本とし、教員の人件費は削らない、いやむしろ増やすべきです。人口が減少すれば徐々に予算に占める比率が高まるでしょうが、それは少子化対策という観点からも、本来そうするべきものです。それでもなお、どうしても将来は教員数を減らさざるを得ないというなら、若い人材を不安定雇用の中に放り込むのではなくて、現職の定年延長や再雇用で対応するべきです。

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全国の公立の小中学校で臨時採用の教員が年々増え、今年度は6万3000人余りに上り、自治体によっては6人に1人を占めていることが文部科学省のまとめで分かりました。
正規採用の教員の不足を補う形で十分な研修を受けないまま担任に就いているケースもあり、教育の質を確保できないことが課題になっています。

教員には正規採用のほか、原則1年未満の雇用を前提に担任も受け持つ「臨時採用」と音楽など一部の教科だけを教える短時間勤務の非常勤講師がいて、文部科学省は平成17年度から全国の公立の小中学校の状況を調べています。
このうち「臨時採用」の人数は、ことし5月1日時点で6万3695人と8年前の1.3倍に増えていることが分かりました。
定員に占める割合が最も多いのは、沖縄県で16%と6人に1人に上り、次いで埼玉県と奈良県、それに福岡県でいずれも12%となっています。
「臨時採用」は本来、出産や病気で休職する教員に代わって退職者などを即戦力として雇用することを想定していますが、文部科学省は正規教員の不足を臨時採用で補うケースが増えているとみています。
文部科学省は「採用試験に合格できなかった若者が十分な研修を受けないまま担任に就いているケースもあり、教育の質が保てない」として、臨時採用の教員を対象にした研修を進めるとともに、自治体に対して正規採用を促すことにしています。

なぜ増えているのか
臨時採用の教員の増加には定年を迎えた教員の大量退職のほか、少子化も影響しています。
定員に占める臨時採用の割合が12%と全国で2番目に多い埼玉県では公立の小中学校の1割のクラスで臨時採用の教員が担任をしています。
埼玉県では子どもの数が90万人余りとピークだった昭和50年代に採用された教員が、今、一斉に定年退職の時期を迎えています。
その分、新しく教員を採用したいところですが、この30年で公立の小中学校に通う子どもの数は38万人、率にして40%減少。
今後も少子化は進む見込みで、今の子どもの数にあわせて正規採用すると、将来、教員が多くなりすぎてしまううえ、新たに採用できず年齢構成が中高年に偏ってしまうおそれがあるとして臨時採用の教員で調整しているということです。
この対応は、今後も続けざるをえないとして、臨時採用の教員を対象にした研修を充実させる自治体もあります。
さいたま市では、初めて教職に就いた臨時採用の教員に校内で7回、教育委員会で5回、研修を行っています。
18日に行われた研修には50人余りが参加し、子どものほめ方や叱り方など生徒指導の基本を学んでいました。
さいたま市教育委員会は「子どもにとっては正規も非正規も関係ない。
教育の質に差が出ないよう当面は研修などを充実させるしかない」と話しています。

*******追記(2013年10月20日15時56分)

教員の残業 月20時間増える NHKニュース(10月20日 4時29分)

公立の小中学校や高校の教員の1か月の残業時間は10年前に比べて平均で20時間増えていることが教職員で作る組合の調査で分かり、長時間労働の解消を求めていくことにしています。
この調査は全日本教職員組合が10年ごとに行っていて、去年10月、39の都道府県の公立学校に勤める教員、およそ6900人が回答しました。
それによりますと1か月の残業時間は小学校では68時間36分、中学校では91時間43分、高校では79時間19分で、10年前より平均で20時間増えていることが分かりました。
また、土曜日と日曜日の勤務時間は1か月に合わせて16時間余りとなっていて、「授業の準備をする時間が足りない」という教員が76%に上っていました。
組合は「土曜授業を行う学校が多くなっているのに加え、情報管理が厳しくなり自宅に持ち帰って仕事をすることができないため休日出勤する教員が増えたのではないか。子どもたちとしっかり向き合うためにも長時間労働は解消しなければならない」として文部科学省に対し教員の数を増やすよう求めていくことにしています。

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2013/10/18

頭が悪い大学、その他

東北大学教員によるツイッターにおける不適切発言について(お詫び) | ニュース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

2013年10月18日 18:10 | ニュース
昨夜の本学教員のツイッターにおける不適切発言では、多くの皆様に不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。
当該教員に対しては、本日、所属組織の責任者が面談し、発言の経緯、事実を確認の上、本人に対し厳重なる注意を行うとともに、関係者に謝罪するよう指導いたしました。
今後、二度とこのようなことを起こさぬよう関係組織と十分連携の上、再発防止に努めてまいります。
東北大学は、被災地の大学として、被災地の復興と我が国の新生に向け、教職員が全力を挙げて取り組んでおります。本学の活動について、ご理解をお願いいたしますとともに、ご指導等賜れれば幸いです。
東北大学法務・コンプライアンス部
話題になっていて、何だと思ったらこれだったらしい。
【悲報】東北大学 教授 沼崎一郎さん(楽天ファン)が「ロッテごときが」「千葉、滅びろ!」 →大炎上 - NAVER まとめ
まあ、正直ちょっとご本人の社会性を疑う tweet 群ではあるけれど、野球ファンの中ではこの程度の調子に乗った発言は不思議じゃない。どう見ても野球の応援の文脈でしかないし。大学内部で「恥ずかしいので止めてくれ」という話があるにしても、大学が声明を出し、謝罪するような案件じゃないだろう。こういう家父長的な風潮は勘弁して欲しい。とりわけ大学なんだし。

このNAVERまとめを見ると、この沼崎さんに反応している方がなんか過剰反応気味なわけで、そうした圧力に屈して保身に走った大学(組織防衛に汲々として筋を通せない大学)というイメージを東北大学に持ってしまった。こうした過剰反応をあっさり許してしまうほどに、今の大学も経営陣の独断専行が「リーダーシップ」の名の下に進められているのか…と思うのは下衆の勘ぐりかな。

**********************
ユニクロ側が文春に全面敗訴 「過酷労働」記事の訴訟 - 47NEWS(よんななニュース)

 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングなど2社が、過酷な労働について書いた週刊文春の記事や単行本で名誉を傷つけられたとして、文芸春秋に計2億2千万円の損害賠償と本の回収などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、請求を全て退けた。
 判決理由で土田昭彦裁判長は「『月300時間以上、働いている』と本で証言した店長の話の信用性は高く、国内店に関する重要な部分は真実」と指摘。「中国工場についても現地取材などから真実と判断した理由がある」と指摘した。
 2013/10/18 17:56 【共同通信】
「全て退けた」ってのがすごいなあ。
「ファーストリテイリングなど2社が」って、残りはどこだろうと思ったら、株式会社ユニクロだった。

株式会社文藝春秋に対する訴訟の判決について | FAST RETAILING CO., LTD.

株式会社ファーストリテイリングおよび株式会社ユニクロが、株式会社文藝春秋に対し、同社発行の週刊誌「週刊文春」および「ユニクロ帝国の光と影」の記載内容が当社の社会的評価やブランド価値等を不当に貶め、名誉を毀損する不法行為であるとして提起していた訴訟につき、本日判決が下りました。判決内容は、当社の主張が認められない、事実に反するものであり、誠に遺憾に存じます。当社の今後の対応は、諸事情を鑑みて慎重に検討し、決定いたします。
なんにしろ、ユニクロがブラック企業だということが裁判所に認定されたわけで、こうなるとなかなかユニクロのものを買いたいとは思えなくなるね。

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台湾で思ったこと

先日台湾の本屋で立ち読みしていたら、日本統治時代の近代化に触れていた本があって、やっぱり暗黒時代だったという書きぶりでした。植民地時代の近代化施策の中には後の役に立ったものも多少はあったという評価をしつつ、「しかしそれは全く日本自身の利益のためになされたものでしかなかった」という認識です。この本の主題は蒋介石がやって来た後の統治を強く批判することにあるので、蒋介石時代との相対性において日本統治時代をこのように評価しているようでした。台湾における歴史認識の多重性というか複雑さというかについて考えさせられました。

日本では、よく「台湾は親日国だ」という言い方がなされます。台湾で会った日本人企業家も同じことを口にして、大陸中国での事業リスクと比較しながら、台湾でのビジネスの安全性について力説していました。曰く、
「中国では反日教育が徹底しているから、中国人は本質的に日本人を嫌っている。ビジネス上はにこやかに握手をしていても、腹の中では何を考えているか分からない。政治が経済政策に直結していることもあり、彼らとの取引は危険だ」
というのです。反日教育についても、国内の不満をそらすために日本をスケープゴートにしているという認識でしかありませんでした。
こうした発言は経営者の人と話すとしばしば聞きますが、その都度、ああ今も日本人は戦前の植民地主義の頃と全く発想が変わらないんだなあ、企業とは本質的に帝国主義的なんだなあとしみじみと思います。

話が脱線しました。こうした大陸中国(と中国人)への反感や猜疑心と裏腹に、「台湾は親日国」という素朴な信仰が語られるわけですが、しかし、台湾の立場では実は決してそんなお花畑的な幸せなイメージがあるわけではなく、日本支配時代の総括がなされないままに国民党支配と向き合わなければならなかったことが、日本統治時代への相対的な積極評価につながっているということが推測されるわけです。どっちも地獄だったけど、今の地獄とのたたかいの材料として、かつての地獄の「良さ」を引き合いに出すみたいな。そうだとすると、日本人がその「親日」的な姿勢に無邪気に乗っかるのは、あまりに無邪気に過ぎるというものでしょう。上述の企業家の発言などからそういう危うさを改めて感じた次第です。

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2013/10/14

大名商売

2012年12月24日という古い記事ですが。

朝日新聞デジタル:入試面接0点、なぜ 今年医学部不合格「採点基準は」 - 受験ニュース - 2013年度大学入試センター試験 - 教育

前期、後期2回の試験で面接が二つとも0点。
通常は考えにくい成績で、何か大学側に意図があったと考える余地があります。
しかし、故意に落とすにせよ、0点は普通付けないと思います。隠蔽しづらいからです。
評価内容について開示義務がないので、木で鼻をくくった対応で十分だということかもしれません。
秋田大医学部の倍率は10倍ぐらいあったみたいだし、あぐらをかいた態度でも別に困らないということの反映のような気もします。
こういう立場だと、自分たちの論理や都合に合わない客はとっとと出ていってもらうという発想が正当性を持ちやすいので、ウチで面倒を見たくないタイプだな…ということで、弾いたのかなあという気もします。

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ところで、秋田大医学部の今年の前期入試。記事によると、
センター550点、二次200点、面接200点で、合格最低点が約800点。
仮に面接で200点満点でも、筆記試験750点中600点を確保しなければなりません。つまり8割。
面接が100点(5割)だと、筆記は実に93%以上を取る必要があります。
要するに、面接以外では90%以上は取っておくことが目安で、95%ぐらいあればちょっと安心できるかなという感じでしょう。
…なかなか大変です。

センターで95%は目算が立つかもしれないけれど、二次は英数のみ、難易度にもよるけれど、数学は相性が出やすいから、出題の運不運に左右されそうな気がします。

今回の学生は筆記が約90%、やはり面接で落とされたわけですが、してみると、秋田大医学部の入試は、学力試験は一種の足きりで、その中から面接でめぼしい生徒を拾うという感じなのでしょう。いろいろ情実なども入りやすい構造にはなっていると思います。

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 【伊藤あずさ】秋田大医学部医学科の今年春の入試で、筆記は高得点だった女子受験生(18)が、前後期とも面接で0点で不合格になった。受験生は「結果は仕方ない」としつつ、中学時代から患った病気や高校に進学しなかったことの影響ではと気にし、「採点基準が知りたい」と訴える。大学は「総合的に判断した」と説明している。

 この受験生は秋田県在住で、中学2年の冬から、めまいや立ちくらみを起こすようになった。自律神経のバランスが崩れて血圧などが調整できなくなる「起立性調節障害」と診断された。成長期に多い病気だ。

 県内の進学校に合格したが、通学などに不安があり、進学をあきらめた。高校1年にあたる年に、高校卒業程度認定試験に合格。その頃には治療の必要もなくなり、普通に日常生活を送れるようになった。主治医の影響もあり、「医師になりたい」と志した。

 日本小児心身医学会によると、起立性調節障害は10代前半に多く、小学生の5%、中学生の10%程度に症状が出るという。ある大学病院の小児科医は「重くても治療すれば10代後半にほとんどが治り、社会復帰できる」としている。

 今春の秋田大医学科の一般入試は、定員80人に822人が志願し、86人が合格。前期はセンター試験を550点、2次の英語・数学が各100点、面接200点の計950点で合否を判定。この受験生はセンターが525.2点、2次の筆記は156点で、ここまでは9割以上の得点だった。面接で117点以上なら、公表されている合格ラインの797.9点に届いていた。後期はセンターと小論文、面接だった。

 受験生は「実力を出せた」と感じていたが、試験後に希望者に届けられた「入学試験成績」の面接の評価は前後期とも3段階で最も低い「C」。Cは「満点の70%未満」で、家族が大学に情報公開を求めると、2度の面接とも0点と分かった。順位は黒塗りされていた。

 受験生によると、前後期とも面接官は3人だった。前期の面接では最初に「食べ物は何が好き」と聞かれ、驚いたが、思いついた「うなぎ」と答えた。「うなぎとあなごはどちらが好き」「うなぎです」

 次いで、高卒認定を取るまでの経緯を聞かれ、中学の話から始め、病気のことも話したが、途中で話を打ち切られた。その後は「秋田で生まれ育ったの?」などの質問があり、約15分で終わった。後期も高卒認定について聞かれた。今度は簡潔に話した。ある面接官は「あなたが頭のいいことは分かりました」と話したという。

 受験生の家族は「0点は欠席と同じ。落ち込んだ」。大学に理由を尋ね、評価基準の公開も求めたが、大学は「入試の適正な遂行に支障を及ぼす」として、面接の得点分布も明らかにしていない。

 秋田大医学部の入試要綱は面接について、「医師としてのコミュニケーション能力、科学・論理的思考、医学への動機づけの強さ、勉学意欲」などを評価するとしている。同大入試課は朝日新聞の取材に「個別の事案は答えられない」とし、「面接は、得点差の幅が大きくなる」と話した。

 受験生は来春、他県の国立大を受けるつもりだ。「心の傷もありますが、次の入試に集中する。ただ、高卒認定や病気が理由の0点なら、これからも同じ思いをする人が出るかもしれない。基準を明らかにしてほしい」と話した。

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2013/10/08

慰安婦問題は私たち自身の問題。

朝日新聞デジタル:慰安婦問題 野田―李政権で幻の政治決着 昨秋交渉 - 国際

この交渉自体はとりあえず評価できると思います。
しかし、こうした問題について、「最終的な解決」などというものがそもそも存在するのでしょうか。
私たち加害者ができることは、過去を忘れず、あのような惨劇を二度と引き起こさないという姿勢を示し続けることでしかないと思うのです。きれいさっぱり水に流そうなどということはできないでしょう。少なくとも加害者側からは。
悲劇を引き起こさないための日常的な取り組みを持続させることこそが本当に求められていることであって、お金や言葉が「解決」や「決着」ではないはずです。

もう一つ、仮に政府間で「決着」しても、おそらく社会的にはこの問題は決して終わらないということです。
私たちの国には、日本政府が謝罪や補償を行うことに強く反発する人たちが非常にたくさんいます。そしてその中から、中国や韓国・朝鮮に対する差別意識を強め、排外主義をむき出しにする人たちが現れています。おそらく、今回も、こうしたヘイトスピーチや迫害、民主党や野田氏を国賊扱いする言動が現れるでしょう。そしてまた、数多くの政治家が排外的で無反省な「日本は悪くなかった」「韓国は愚かで悪辣だ」という趣旨の蒸し返しを行うでしょう。そうして、日本政府が目指した「最終決着」は水泡に帰し、慰安婦問題が再び外交問題化するわけです。これまでそうやって何度も被害者の感情を逆撫でして、日本政府の外交努力をぶちこわしてきたように。

結局、私たちがすべきことは、先に述べたように、外交問題を政府間で「決着」させることではなくて、「私たち自身の問題」として過去の歴史に向き合い、過ちを繰り返さないために何が必要なのか、人権や差別をどう考えるべきなのかを深く考えることなのだと思います。そうして、排外的な言動が広がるのを食い止める、せめて、第一線の政治家が愚かな発言をすれば、それが彼・彼女の政治生命に直結するような状況を作り出すことこそが、「決着」に近づく本当の道なのだと思います。

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朝日新聞デジタル:慰安婦問題 野田―李政権で幻の政治決着 昨秋交渉 - 国際

2013年10月8日3時4分
 【箱田哲也】日本と韓国間の懸案となっている従軍慰安婦問題で、両国政府が昨年秋、被害者へのおわびや人道支援などで最終的に解決させることで合意しかけていたことが双方の関係者の話で明らかになった。野田佳彦首相が元慰安婦に送る手紙の文言で最終的な詰めに入っていたが、衆院の解散で動きは止まったという。

 日本政府関係者によると安倍政権発足後は慰安婦問題は協議されていない。慰安婦問題をめぐっては韓国の憲法裁判所が一昨年8月、韓国政府が日本と交渉しないことを違憲と判断。同年12月に京都であった日韓首脳会談はこの問題で決裂した。日本政府は野田首相や斎藤勁(つよし)・官房副長官が外務省幹部と検討を重ね、昨年3月、佐々江賢一郎・外務次官を訪韓させた。

 当時の複数の日韓政府高官によると、次官は(1)政府代表としての駐韓日本大使による元慰安婦へのおわび(2)野田首相が李明博(イミョンバク)大統領と会談し、人道的措置を説明(3)償い金などの人道的措置への100%政府資金による支出――の3点を提案した。

 日本政府は慰安婦問題について、日韓請求権協定により解決済みとの立場。これを守りつつ人道支援を探るぎりぎりの内容だった。

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2013/10/03

傷痍軍人のこと

昭和40年代末か50年代だから1970年代か、まだ街頭で物乞いをする「傷痍軍人」はときどき見ることができた。

あの人たちは何をしているの?と聞いた私に、祖母が「あれは偽物で傷痍軍人のふりをしているだけだ」と答えて、私を連れて足早にその場所を去った。それが傷痍軍人についての最初の記憶だ。
それから繁華街にお出かけにつれて出てもらった時など、ときどき「傷痍軍人」を見つけた。みすぼらしい軍服姿で義足を付けて立っていたり、手や足がないままに路上に座り込んでいたり、声高に物乞いをするわけでもなく、ただ雑踏の片隅でじっとしていた。
「傷痍軍人のふりをして哀れみを乞う商法なのだ。戦後30年、今時傷痍軍人なんているんだろうか」と思った。

1980年代後半、ちょうどマル金、マルビとかが流行っていた頃、京都の吉田神社の節分会を見に行ったら、そこにも「傷痍軍人」がいた。夜店が建ち並び、大勢の人出でごった返す参道の途中に、ぽつんと2人ぐらいで立っていた。翌年の節分会にも、その翌年の節分会にも「傷痍軍人」はいた。
「そういう出し物なのだ、やっぱり偽物なのだ、今時、物乞いをする傷痍軍人の演技をするなど、変わった趣味の人がいるものだ」と思っていた。その後、90年代後半頃に再び節分会を見に行った時には、もういなかった。

傷痍軍人とは誰だったのか - 読む・考える・書く

野中広務・辛淑玉 『差別と日本人』 P.114

 私、子どもの時に、新宿のガード下で物乞いしてる傷痍軍人を侮蔑的な目で見てたんですよ。軍人嫌いの私には、唄っているのが軍歌だということもあったかもしれない。日本の国からお金もらってるんだからいいじゃないか、と思ったのね。
 そしたら、大人になってから、あれは朝鮮人だったってことを教わるわけ。結局、元軍人であっても朝鮮人だから、それで一銭も日本からもらえなくて、生活することもできなくて、しかも国籍条項によって福祉からも排除されている。だから物乞いするしかなかったってことを知って、私は打ちのめされたんですよ。

私が見た人たちが、こうした「本物の」傷痍軍人だったのかどうかはわからない。
なぜ祖母が「偽物だ」と言ったのかも今となっては確かめる術はない。
ただ、仮に偽物だったとして、なぜわざわざ傷痍軍人のふりをしていたのか、そしてふりをしていたにしても、手や足がなかったのはなぜなのか。当時の私は、こうしたごく当たり前の疑問をなぜ考えようとしなかったのか。そしてまた、なぜ吉田神社の「傷痍軍人」に話しかけなかったのか。今にして思えば、都合のいい場当たり的な憶測で、直視したくないものから逃げていただけだったのではないか。

「日本傷痍軍人会」が解散へ NHKニュース
この会に、朝鮮台湾などの旧植民地出身者は含まれていたのだろうか。

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NHK NEWS WEB 「日本傷痍軍人会」が解散へ 10月3日 19時16分

先の大戦で負傷や病気をした元兵士でつくる「日本傷痍軍人会」が、会員の高齢化で解散することになり、3日、東京都内で式典が行われました。
戦時中から戦後を通じた厳しい生活の体験を基に平和を訴え続けた活動が、戦後68年で1つの区切りを迎えました。

日本傷痍軍人会は、先の大戦で戦闘中に負傷したり戦地で病気になったりした元兵士が作る団体で、戦後も仕事に就くことができないなど厳しい生活が続く人が多いなか、国に援護の充実を求めてきました。
戦後68年がたって、35万人いた会員は5000人に減り、残った会員も平均年齢が92歳と高齢化が進んでいることから、来月末で解散することを決めました。
3日、東京・渋谷区の明治神宮会館で創立60年の記念式典と解散式が行われ、全国の会員らおよそ1200人が出席しました。
記念式典では、天皇陛下が「戦傷病者とその家族が歩んできた歴史が、決して忘れられることなく、皆さんの平和を願う思いとともに将来に語り継がれていくよう切に希望してやみません」と述べられました。
続いて行われた解散式では、奥野義章会長が「幾多の困難を乗り越えてきたことを忘れずに生きていきましょう」と述べ、解散を宣言しました。
日本傷痍軍人会は、戦時中から戦後を通じた厳しい生活の体験を基に平和の大切さを訴え続け、7年前には体験を後世に伝える史料館が東京都内に開設されました。
史料館には、元兵士ら140人の証言映像が集められていて、このうちの1人で、戦後、中国で抑留中に右目を失明したという北海道恵庭市の武田豊さん(84)は、解散式のあと、「解散するのは、日本が再び戦争をせず、新たな傷い軍人を出さずに済んだからで、うれしい気持ちだ。私たちのような体験をする人が2度と生まれないようにするためにも、多くの若い人たちが史料館を訪れて戦争の悲惨さを感じてほしい」と話していました。

これまでの活動
「日本傷痍軍人会」は先の大戦で戦闘中に負傷したり、戦地で病気になったりした元兵士が、終戦から7年たった昭和27年に設立しました。
元兵士は、負傷などの影響で仕事に就けない人も多く、さらに連合国軍の占領下では、支援のほとんどが廃止されたために厳しい生活が続き、当時、街頭で募金活動をする元兵士の姿も見られました。
こうしたなか、日本傷痍軍人会は、元兵士の要望を国に届け、次第に医療の手当や義手や義足の支給といった援護の制度が作られていきました。
その一方、戦時中から戦後を通じた厳しい生活の体験を基に「われらのあとに傷い軍人を作るな」というスローガンをかかげ、平和を訴える活動を続けてきました。
そして、7年前には、元兵士の体験を後世に伝える史料館「しょうけい館」が東京・千代田区に開設されました。
史料館には、目を負傷した兵士がかけていた銃弾のあとが残るめがねや、治療のため、けがをした部位を麻酔なしで切断したという野戦病院の模型、それに実際に使っていた義手などが展示されています。
また、元兵士など140人の証言映像が集められ、このうち、中国戦線で銃弾を受けて右足を切断した男性は、戦後、結婚の話が出るたびに、片足がないことを理由に、次々と破談になった体験を証言しています。
また、ニューギニアで銃弾を受け、衰弱した状態で戦場をさまよい続けたという男性は、戦後、突然、意識を失う症状が出るようになり、運転免許の取得も認められず、就職で苦労したことを証言しています。
「しょうけい館」は会の解散後も存続し、今後も資料や証言の収集を続け後世に伝えていくことにしています。

戦傷病者の資料相次ぎ発見
「日本傷痍軍人会」の解散をきっかけに、元兵士を対象に昭和30年代に行われた実態調査の資料などが相次いで見つかり、戦争による負傷や病気の実態を伝える貴重な資料として注目されています。
日本傷痍軍人会の解散に伴い、都道府県ごとに作られた組織の多くでは、事務所の整理が進められていて、こうしたなか、倉庫などに眠っていた古い資料が見つかるケースが相次いでいるということです。
こうした資料は、東京都内にある元兵士の体験を伝える史料館「しょうけい館」に届けられ、学芸員が分析に当たっています。
このうち、大阪で見つかったのは、元兵士を対象に昭和30年代に行われた実態調査の調査票で、負傷や病気をした時期や場所、それに後遺症の状況が詳細に書き込まれています。
史料館によりますと、戦争による傷病者は、戦死者と比べると詳しい記録が残っていないため、全体の人数が把握できていないほか、負傷と後遺症の関係なども明らかになっていないということです。
資料の分析に当たっている「しょうけい館」の植野真澄学芸員は、「戦後何十年もたってから後遺症が出るなど、戦争が人間の体に与える影響は分かっていないことが多い。当事者が少なくなるなか、戦争に動員された方々が、どういうけがや病気をしたのかを伝える貴重な資料で、今後の研究に生かしていきたい」と話しています。

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愛国商売

そう言えば、南京事件の映画を作るとか言ってお金を集めたアレはどうなっているんでしょうか。体にいいゼリーとか…。

【狙われる日本の水源地】というデマについて - Togetter
水源地 詐欺 - Google 検索

中国が日本の水源地を買い占めている。中国人から日本を守ろう!
という宣伝(デマ)に便乗した詐欺。

中国に対して広がっている悪感情が背景にあることは言うまでもありません。

例えばこの詐欺を批判するこのブログ。
1600万円の被害「中国から日本の水源地を守れ」卑劣な愛国詐欺が横行
この詐欺に在日中国人・朝鮮人が関わっているのではないかという憶測を開陳しています。
ゼノフォビアの人にはここまで世の中が歪んで見えるという一例でしょう。

数年前には、対馬が韓国に支配される!と危機感を煽る宣伝がたくさん出ました。

対馬が危ない!!
【暗躍列島を追う】対馬で韓国排除の動き 親韓派は仏像騒動で肩身が狭くなって内部分裂 (1/2ページ) - 政治・社会 - ZAKZAK
対馬 韓国 土地買収 - Google 検索
1つめは「草莽全国地方議員の会」という、まあ極右な人たちのサイト。世界は陰謀論でできている!という感じの人たちの集まりです。
2つめのZAKZAKの記事は大高未貴さんという、ヤレヤレ…な文章を書くその筋では有名な方。中国韓国の脅威を煽ることに熱心な人です。

こういう筋では、外国の脅威を煽って、軍事強化と離島振興、国家統制をまぜこぜにしたような法律・政策を作ろうという話になっています。

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最近、南西諸島をよく訪れるのですが、産業振興に関係する人たちから時々、尖閣列島問題の話が出てきます。
いわく、南西諸島は国家防衛上重要な拠点であり、有人島であることが強みである。基地を強化すると同時に、人が住み続けられるように経済支援を高めるべきだ、というものです。

基地強化というのは、要するに、施設を作って(建設事業)、駐留人員を増やす(消費と雇用を増やす)ということで、それに加えて、各種の補助金や開発事業を入れてくれ、ということです。
なんとももの悲しい発想ですが、こういう人たちにとっては、中国脅威論や排外主義ってのは、カネをせびる大義名分になるんだとしみじみと思いました。
外国嫌いや対外不安は、こういう形で実際に経済的な損害を生むと同時に、歪んだ商売を拡大させるという実害を伴っているのですね。

続きを読む "愛国商売"

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2013/10/01

泣き面に蜂

消費税を8%にすると安倍首相が決めたそうですね。

我が社は構造不況業種の中でも業績が悪い会社で、年々少しずつ給与が下がっていましたが、今年度に入って一気に20%の給与カットという激しいことをしました。

20%の給与カット。これでただでさえ厳しいのに、消費税が3%上がるわけで、単純に言って23%の実質減。
おおざっぱに、昨年度の4分の3になるわけです。

会社は今後もさらに下げていく可能性を示唆していて、安倍首相も消費税10%を示唆しています。
もはや節約の方法すらなく、今年に入って貯金は着実に減少中。
想定よりも早く貯蓄減少が発生してしまいました。

どうしたものか。

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