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2013年12月の11件の記事

2013/12/30

年の瀬

安倍総理は年末にも関わらず大変勤勉で、秘密保護法の後にも矢継ぎ早にいろいろなことをしでかしてくれていますね。

で、靖国神社の参拝も脱力を誘うすばらしい一手でしたが、新年早々仕事始めの一番はじめは伊勢神宮の参拝なのだそうです。
こちらの方はあまり報道されていないみたいですが、年末年始の休み中に個人として訪問するのではなくて、仕事始めの日に行くそうです。やれやれ…。

そういえば、小さい記事でしたがこちらの方も着々と進んでいます。
道徳:「特別の教科」に 教科書導入へ、18年度にも - 毎日新聞

また、下村文科相は提出に先立つ同日の閣議後記者会見で、現在使われている文科省作成の副教材「心のノート」の全面改定版の名称を「わたしたちの道徳」とすると発表した。ページ数を現行より1.5倍程度に増やし、国内外の偉人の生き方、日本の伝統文化、いじめ防止の観点などを反映させる。検定教科書ができるまでの間、基本教材となる。
偉人の生き方…(汗)

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道徳:「特別の教科」に 教科書導入へ、18年度にも - 毎日新聞

毎日新聞 2013年12月26日 20時00分(最終更新 12月26日 20時06分)
 「道徳教育の充実に関する懇談会」の鳥居泰彦座長(慶応義塾学事顧問)は26日、下村博文・文部科学相に、道徳を「特別の教科」とし、将来的に検定教科書を導入する内容の報告書を提出した。当面は現行の「教科外活動」のまま改定版教材の活用で内容を充実させる。今後、中央教育審議会で議論し、学習指導要領の改定や教科書検定基準の作成を進め、早ければ2018年度の教科化を目指す。

 報告書では、学級担任が指導にあたる▽数値評価は不適切なので記述で評価する▽入試などでの利用は厳に慎む▽将来的に民間の検定教科書を導入する−−などと提言した。

 また、下村文科相は提出に先立つ同日の閣議後記者会見で、現在使われている文科省作成の副教材「心のノート」の全面改定版の名称を「わたしたちの道徳」とすると発表した。ページ数を現行より1.5倍程度に増やし、国内外の偉人の生き方、日本の伝統文化、いじめ防止の観点などを反映させる。検定教科書ができるまでの間、基本教材となる。

 下村文科相は「生徒からいろんな意見を引き出しながら、道徳を主体的に考えるよう、指導してほしい」と述べた。【福田隆】

 ◇成績評価巡り困惑する教諭

 道徳の「教科化」で課題になるのが成績評価だ。報告書では▽算数や国語のような数値評価はしない▽多様な評価方法を検討する−−としているが、東京都内の区立小校長は「道徳は理科や算数のように『答え』があるわけではないので評価は難しい」と話す。その上、国が「評価基準」を示した場合、価値観の押しつけにもなりかねない。「道徳は本来、教材を通して子供同士で意見を出し合い、多様な価値観に気付かせて、それを考えや行動に生かしていくことが大切だ。それを評価するとなると、何を観点にすべきなのか悩むことになる」と言う。

 三重県の50代の男性教諭(小学校)も「評価基準がよく分からない」と困惑する。他教科のようにテストをした方がいいのか。その場合、点数をどう評価すべきなのか。「道徳教育の成果は生活行動に表れてくるものなのでテストというのも違う気がする」。報告書は記述式評価を求めるが「2年前から小学校で英語が始まり、それも記述式評価なので、また負担が増える」と嘆く。【三木陽介】

文科省の教科書改革:「愛国心」なしは不合格 - 毎日新聞

2013年11月16日

 【東京】下村博文文部科学相は15日の記者会見で、小中高校の教科書検定基準と教科書無償措置法を見直し、「愛国心を育む」などとした教育基本法(教基法)の趣旨を徹底するための「教科書改革実行プラン」を発表した。教基法の目標に照らし、重大な欠陥があると判断した教科書は不合格にすることを検定基準に明記する。戦時中や戦前の日本に対する「自虐史観」を排除する狙いがあるとみられる。日本軍が強制したとされる沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)への影響については「個別具体的な事例について言及することは控えたいと」と述べた。

 下村氏は「現在の教科書は教基法の趣旨にのっとっていないと指摘される教科書もある」と指摘。全教科で愛国心を養うなど教育基本法の趣旨を生かすため、検定申請時に教科書会社が編集方針をまとめて文科省に提出する書類に、どの程度、教基法の趣旨を反映しているかも明示させることを明らかにした。

 八重山教科書問題をめぐり、地方教育行政法(地教行法)の見直しも議論されていたが、下村氏は「まずは最小限に、無償措置法の中の共同採択のルールを明確化する」と述べ、採択地区協議会で同一の教科書採択を義務付ける考えを示した。地教行法は今後、教育委員会改革制度改革の中で改定し、教科書採択を教育長の権限とする方針。

 教科書検定基準の改定は(1)通説的な見解がなかったり、特定の見解を強調したりしている場合にバランスの取れた記述にする(2)政府見解や確定判例がある場合の対応を規定する−との内容。検定不合格の要件に「教基法に照らして重大な欠陥がある場合」と明記する。

 今回の改定は自民党の教科書検定の在り方特別部会の「中間まとめ」に沿ったもの。
(琉球新報)

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2013/12/24

「マイクロ・アグレッション」

Micro Aggression: 小さい侵害?微細な攻撃?訳しにくいのだけど、なるほど上手いなあ…と思ったのがこのタイトル。

日常会話の中に混ざりこんだ悪意。目に見えない人種差別「マイクロ・アグレッション」 : カラパイア

というわけで、人種差別だけに限らないけど、こういう差別意識が透けて見える言動ってあるよね…という話。

具体例はリンク先を見てもらいたいのだけれど、人によっては
「え?何が差別なの?どこが不快なの?」
と思う例があるかもしれない。
確かに、そう思うことが自然だという可能性もあるけれど、実は「どこがおかしいのか分からない」ということこそ、自分にも同じ差別意識が身についてしまっていることの証かもしれない。
だから、ちょっとしたトンチ問題、または自分の無意識のチェックシートになっているとも言える。「え?…ああ、そういう意味か」ってなるのもあると思うので、いいテスト問題だなあと思う。

例えば私の場合、
1.の“あなた、自分が白人と同じだと思っているの? そんな目をしていて?” とか
2.の“あなたとてもきれいだわ。黒い肌のせいで” とか
20.の“ママと一緒にいたとき、どうして君の娘はそんなに白いんだい?と訊いた人がいた”
とかは、ひょっとしたら発言した人は、その人を誉めるつもりだったんじゃないか、と思ったりした。
アメリカでは、肌の色に言及するのはかなり微妙な発言らしいけれど、「小麦色に焼けて健康的だ」とか「色白でキレイ」とかは、何かの拍子でつい言ってしまいそうな気がする。
けれども、考えてみればそれで傷つく人がいるのは当然だ。私も、ヨーロッパで目の形についてあれこれ言われたときにはかなりショックだったし、「君たちは黄色いよね」みたいに何気なく言われたときもギョッとした。でも、そういう経験をしている自分でさえ、日本の日常の中では、ひょっとしたらつい言ってしまうことがあるかもしれないと思う。

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ところで、まあ内容も面白いんだけど、ここで出てきてる具体例の英語が、訳しにくいというか、英語的言い回しというか、日本語的発想から思いつきにくいというか、なるほどねえ…なんだよね。むしろそっちの方が面白かったというか。

一番分かりづらかったのは、3.の
This girl sitting next to me moves, to sit closer to someone she's talking to, and this white guy whispers loudly that she moved b/c I... "smell like rice".
という文。意味は、
私の隣に女の子が座っていたんだけど、その子が話し相手の男の子の方に席を換えたら、その男の子が聞こえよがしに言ったの。その子は私がコメ臭くて席を換えたんだって。
ということだと思うんだけど、ちょっと読んだだけだと誰が誰かわからなくて困った。
上記「カラパイア」の訳は、
“私の隣に座っていたその女の子、白人に近づいて話しかけたのだけど、彼女がいなくなってから、その白人がまわりに聞こえる声で言った。ぼくがコメくさいと言ったら離れていった”
となっているんだけど、そういう意味なのかなあ…?違う気がするけど…。

ともあれ、こういう英語らしい表現を見ると、自分の英語力にほとほと限界を感じさせられますね…。

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2013/12/19

暗黒社会へまっしぐら。

埼玉県での台湾への修学旅行に、政治家が介入したとのこと - 法華狼の日記
教育に対する露骨で直接的な政治介入の事例 - 誰かの妄想・はてな版

1.高校が台湾に修学旅行→太平洋戦争の空襲で父親を亡くした人から当時の話を聞く。
2.自民、刷新などの県議が「生徒の感想文を見せろ」、「歴史的ねつ造」、「反日思想を思わせる男性の話を聞かせ、しょく罪意識を植え付けた」などと問題視。
3.文教委員会で「県立高校の社会科教育の指導徹底を求める決議案」が採択される。
※埼玉県議会サイトを見ましたが、文教委員会の議事録や決議内容は公開されていないようです。

先だってもちょっと書きましたが、台湾が親日とか、無邪気な神話が広がりすぎてますね。この情けないほどの無反省ぶり。
他国で何があったか、我らの父祖が他国に何をしでかしたのかを知ることは、他国の人びとの重層的な思いを深く理解する上で、不可欠なことなのに。
それに、金満家は上客ですから、今は日本の経済規模が大きい分、先方に失礼な言動をしていても我慢してもらえているかもしれませんが、いずれそれが通用しなくなるときも来るかもしれません。そのとき、我々はその冷遇ぶりにどのように反応することになるのでしょうか。
一人当たり国民所得が我々の10%ほどに過ぎない中国に対して、今ですら呆れるほどの恐怖と嫌悪をむき出しにしているわけですから、なけなしの「国家の威厳」とかを守るために、排外主義の権化となって、北朝鮮並みの軍事国家を目指すことになるのかもしれませんね。

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秘密保護法の後の安倍政権の動き。頑張っていますね…。
首相 憲法改正で維新などとも連携 NHKニュース
総理の最大目標は憲法改正―首相夫人の安倍昭恵さんインタビュー - Japan Real Time - WSJ
安倍総理「集団的自衛権」の必要性を強調
武器輸出の新原則や「国を愛する心」明記など:日本の新たな安保戦略とは?
「集団的自衛権が本当に必要ないのか」安倍首相、憲法解釈の見直し訴え【争点:安全保障】

先日見た映画「カティンの森」のラストに、ブルドーザーでどばーっと土をかけて、大量の遺体を一気に埋めるシーンがあるんですけど、それを思い出しますね…。

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首相 憲法改正で維新などとも連携 NHKニュース

安倍総理大臣は、日本維新の会の石原共同代表と総理大臣官邸で会談し、憲法改正について、維新の会など改正を掲げる各党と連携して実現を目指す考えを示しました。

会談は安倍総理大臣の呼びかけで行われ、日本維新の会の平沼国会議員団代表も同席し、1時間余りにわたって行われました。
この中で維新の会の石原、平沼両氏は、「維新の会は、是々非々の姿勢で、安倍政権に協力できるところは協力する。お互い憲法改正を掲げる政党なので、憲法改正の問題については協力してやっていきたい」と述べました。
平沼氏によりますと、これに対して安倍総理大臣は、「憲法改正は、しっかり時間をかけてやっていかなければならない」と述べ、維新の会など憲法の改正を掲げる各党と連携して実現を目指す考えを示しました。
また、会談で石原氏は、中国が東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定したことなどを踏まえ、安倍総理大臣に「日本の安全と平和を守るよう取り組んでほしい」という考えを伝えました。


安倍総理「集団的自衛権」の必要性を強調
 政府は、集団的自衛権の行使容認へ向けた憲法解釈の見直し作業を本格化させ、安倍総理大臣は、集団的自衛権の必要性を強く訴えました。

 安倍総理大臣:「弾道ミサイルなどの脅威が容易に国境を乗り越えて瞬時に我が国にやってくる時に、他国とともに守り合う集団的自衛権が本当に必要ないのでしょうか」
 有識者懇談会で、安倍総理は集団的自衛権の必要性を訴えたほか、国連決議に基づく多国籍軍への参加や、PKO=国連平和維持活動への積極的な派遣を認めるべきだという考えを強調しました。懇談会は、年明けから報告書の取りまとめ作業に入る方針ですが、集団的自衛権の行使容認に難色を示す公明党がどう対応するかが焦点になります。


武器輸出の新原則や「国を愛する心」明記など:日本の新たな安保戦略とは?
The New Classic2013年12月18日 00:00
17日、安倍内閣は外交・安全保障の基本方針となる国家安全保障戦略(NSS)の策定をおこない、新防衛大綱と中期防衛力整備計画とあわせて閣議決定をおこなた。新たな安保戦略においては、安倍晋三首相が掲げる「積極的平和主義」を反映して「国際社会の平和と安定、繁栄の確保に積極的に寄与する」とした基本理念とともに、「愛国心」に関する文言や、中国・北朝鮮への懸念を念頭に置いた記述が注目されている。

集団的自衛権や武器輸出についても
また、同日の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」では、「日本が個別的自衛権だけで国家の存立を全うすることができるのか。集団的自衛権が本当に必要ないのか」として憲法解釈の見直しにも触れ、同首相の掲げる「積極的平和主義」の理念に基づき、集団的自衛権についての議論を進めていく考えを見せた。

ただし、集団的自衛権の容認に必要な憲法解釈の変更については公明党が慎重な姿勢を示しており、NSSでは突っ込んだ記述は無かった。

同時に、戦後において平和主義に基づき、武器の輸出を事実上禁じてきた「武器輸出三原則」についても緩和する方向での見直しを進める方針が示された。これまで安倍政権は、英国やフランスとの防衛装備品の共同開発や飛行艇の海外販売などにも力を入れているが、三原則の見直しでこれらの動きが加速するのではないかという懸念の声もある。1

新たな原則では武器の移転に際して、平和貢献のための輸出を強調し、厳格な審査や目的外使用および第三国移転に関する適正管理への留意を述べているが、一方で公明党などから慎重な声があがっており、武器の国際共同開発にむけた動きを慎重に見る向きも強い。

中国は高度な警戒
そして、NSSが中国の尖閣諸島付近の領海侵入や防空識別圏設定に対する強い懸念を示していることから、中国外務省の華春瑩報道官は、日本の安全保障が「地域全体の環境に影響する」とした上で、「中国を含めたアジアの国々や国際社会は、日本の動向を高度に警戒し、油断せず、緊張感を保たなければならない」と述べた。

中国が「力による現状変更の試み」をおこなっていると明確な懸念を表明した上に、北朝鮮について核・ミサイル開発を進めていることが「地域の緊張を高めている」として、中国については「防衛大綱」において「島嶼部への侵攻があった場合に速やかに上陸・奪回・確保する」とした「水陸機動団」の設置を記した。これにより米海兵隊と同様に水陸両用車や新型輸送機オスプレイの導入がおこなわれることとなる。

韓国も、NSSにおいて竹島の領有権問題を外交努力で解決すると明記されたことを受けて、日本の不当な主張だとした上で、「極めて遺憾」であると表明した。

「愛国心」への言及
NSSに盛り込まれた「我が国と郷土を愛する心を養う」という文言についても注目が集まっている。「国家安全保障を身近な問題としてとらえ、重要性を認識することが不可欠」として盛り込まれた「愛国心」についての記述は、公明党をはじめとする与党内からも疑問の声があった。

政府によって個人の信念・イデオロギーに踏み込んだ表現について警戒する声も多く、2006年に成立した改正教育基本法の表現を踏襲することで、直接的な表現は避けたものの、最終的には公明党も妥協することとなり、愛国心を養う必要性を打ち出す方針が明確に示された。

1. http://www.shinmai.co.jp/news/20131216/KT131213ETI090006000.php

「集団的自衛権が本当に必要ないのか」安倍首相、憲法解釈の見直し訴え【争点:安全保障】

朝日新聞デジタル | 執筆者: 蔵前勝久、園田耕司
投稿日: 2013年12月18日 08時36分 JST | 更新: 2013年12月18日 08時36分 JST
中国念頭に自衛隊増強 「国を愛する心」明記 安保戦略

安倍内閣は17日、外交・安全保障の基本方針となる国家安全保障戦略(NSS)を初めて策定し、防衛計画の大綱(新防衛大綱)、中期防衛力整備計画とともに閣議決定した。NSSに「愛国心」を盛り込み、中国の軍事的台頭や北朝鮮への懸念を強調。周辺国に対抗するため、集団的自衛権の行使を視野に、日米同盟の強化と自衛隊の増強をはかる「軍事力重視」の内容だ。


■集団的自衛権も視野

安倍晋三首相は、17日に開かれた私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)でNSSの策定に触れ、「日本が個別的自衛権だけで国家の存立を全うすることができるのか。集団的自衛権が本当に必要ないのか」と憲法解釈の見直しによる集団的自衛権の行使容認を訴えた。

NSSは12月に発足した外交・安保政策の司令塔である国家安全保障会議の行動指針となり、基本理念に「国際協調主義に基づく積極的平和主義」を掲げた。

第1次政権で果たせなかった国家安保会議の設置とNSSの策定にたどり着いた安倍首相が次に目指すのは、米国とのさらなる軍事協力を軸とする集団的自衛権の行使容認だ。安保法制懇は17日、年明けの次回以降、報告書の取りまとめに入ることを確認した。

NSSでは、中国の尖閣諸島付近の領海侵入や防空識別圏設定への懸念を示し、「日米安全保障体制の実効性を高め、多面的な日米同盟を実現していく」として集団的自衛権の行使容認をにじませた。【蔵前勝久、園田耕司】


総理の最大目標は憲法改正―首相夫人の安倍昭恵さんインタビュー - Japan Real Time - WSJ
首相の座に返り咲いてから約1年がたち、安倍晋三首相は勢いに乗っている。「アベノミクス」として知られる安倍氏の経済政策は投資家や各国の政策立案者から称賛された。外交にも積極的に乗り出し、有権者に好印象を与えた。安倍首相の支持率は高水準で推移している。日本では短命内閣が続いていたが、安倍氏が今後数年にわたって政権を担当する可能性はますます高くなっている。

この強力な指導者を理解するため、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はおそらく安倍氏を最もよく知っていると思われる人物に話を聞いた。夫人の昭恵さんだ。

東京の神田で自身が経営する居酒屋で、昭恵さんは就任から1年で首相を辞任した2007年以降の安倍氏の変化について話した。憲法改正が安倍氏の最大の目標と述べるなど、安倍氏の政治的な野心についても驚くほどはっきりと語った。

さらに、原子力発電、貿易自由化、職場での女性の役割など重要な政治テーマや、夫との意見の違いについて慎重に言葉を選びながらも原稿なしで率直に自らの考えを明らかにした。

■安倍首相の政治目標について

──今回の安倍首相は1期目(2006年から2007年)とどう違うか。

1期目のときは、世論のものすごい大きな後押しがあった。本人も大臣をやったこともなく、まだ若かった(安倍氏は当時52歳で、戦後最年少の首相だった)。自信がそんなにあったわけでもなかったような気がする。1年やって、残念ながら病気で辞めてしまった。いくつも実績もあったが、やり残したことがたくさんあった。できることならもう1回(首相を)やってやり残したことをやり遂げたいという思いがあったと思う。

だから今回は自分でつかみに行った。権力が欲しいとかそういうことではなく、この日本の国のためにやっぱり自分がこれをやらなきゃいけないんだ、そのためには総理大臣にならなきゃいけないんだ、という強い思いのなかで準備をしていたようだ。私は気づかないというか、知らないふりをしていた。自分がこれをやりたいと思って(首相に)なったというところで、次々と政策を作っているのだと思う。

──昭恵さんから見て、首相が政治家としてやりたいことは何だと思うか。

一番大きいのが憲法改正なんだと思う。それが国会議員になって最もやりたいことだったんだろうと思う。ほかにもいろいろある。教育(改革)も途中だった。やはりこの国をもう一回取り戻すと言っているので。よく主人が、「この国に生まれて本当によかったと、子どもたちがこの国に生まれことを誇りにできる、そんな国を作っていきたい」と言っているが、たぶんそんなところなのではないかなと思う。

──憲法改正は非常に大きな仕事だ。首相は実現できると思うか。

私はよく分からないが、そこに向かっているのだと思う。

──首相を歴史的な政策に駆り立てているものは何か?

政治家のもとで育ち、やはり子どものときからずっと祖父や父の姿を見て、国のために自分が何ができるのかということを常に考えてきた。これをやらなきゃいけないという強い思いがあると思う(首相の祖父は岸信介元首相、父は安倍晋太郎元外相)。

■原子力発電について

──昭恵さんは原発反対と表明した。今はどう考えているか。

(原発に)代わるものがあればやめたほうがいい。新しい技術はすぐそこまで来ていると思う。それまでの間、再稼動するかどうかについてはいろいろな意見があると思うが、再び事故が起こらないとも限らない。原発の安全性や福島の放射能レベルについてそれが危険かどうかは私には分からないが、危険だと思ってすごくおびえている人たちがいたり、住めないところがたくさん出てきたりしている。一回事故が起きるとダメージがものすごく大きい。いまだに風評被害に苦しんでいる人がたくさんいるし、子どもたちをどうしてくれるんだというお母さんたちが大勢いるなかで、やっぱり原発賛成というふうに私は言えない。

──原発はなくなったほうがいいと思うようになったきっかけは。

それはやはり、3月11日のあの事故だ。私は最初、そんなに大変なことが起こっていると認識していなかったが、どんどん、どんどんいろんなものが明るみに出てくると、やはり隠されていたものがあったんだなと思った。みんな不信感のかたまりになっていると思う。いろんなものを全部出してもらいたいと思っている。

■女性の労働力参加について

──首相の成長戦略の中で女性の社会参加が大きな柱になっている。今の日本の女性が置かれている状況をどう思うか。

私自身は若いころからバリバリ働くという意識があった人間ではない。結婚して会社を辞めることを当たり前のように思っていた。今の状況を見ていると、政治家や管理職という決定するところに女性がいないのが1つの大きな問題だと思う。もう少し会社の中でも有能な女性は起用してもらいたいと思うが、やはり男性と一緒に仕事をしようと思うと、結婚や出産をあきらめるなど無理をしなくては出世できないという現状もある。このあたりをこれからどのようにしていくのか。女性のリーダーシップと男性のリーダーシップは違うのではないかという話をこの間、ここで女性たちと話をした。男性社会においては、そもそも女性は働きにくいのかもしれない。私はむしろ、女性ならではのリーダーシップを推進して、男性をそこに巻き込んで行くほうがよいのかなという感じがする。

──女性がリーダーシップをとっていくために、政府は何ができるか。


Hisashi Murayama for The Wall Street Journal
スライドショー:日本のはつらつファーストレディー、安倍昭恵さん≫
主人は女性が輝ける社会を実現するためにいろいろな政策を作っている。1つには、女性が出産しても働き続けられるように保育所などを作るという取り組みがある。政府の中でも、(自民)党の中でも、女性に活躍してもらえるように人事の面で大臣や党の3役にも女性を登用しているのだと思う。ただ、やはり男性的な考え方のなかでの女性の活躍でもあり、女性の輝きでもあるのかなとも思えなくもない(笑)。

──昭恵さんは若いころはキャリア志向ではなかったということだが、その後ディスクジョッキー(DJ)をしたり、学生に戻って修士号を取ったり、この店を開いたりと大きな決断をしている。どのような気持ちでそのような決定をしたのか。

2007年の参議院選挙で自民党が大敗してから(安倍氏が首相を)辞めるまで、また辞めてからの数カ月は私たちの人生において挫折というか、とてもつらい時期だった。主人はそのあと、もう一回、国会議員としてやっていこうと決断をしたけれど、私はそこから私の人生を歩みたいという気持ちだった。でも、何をしようと決めていたわけでもなく、たまたまマラソンであったり、たまたま良い先生に出会ったりと、そんな感じだ。農業もそう。その時その時で自分が与えられた仕事であったりとか、何かそういうものが来る。不思議と。

■日本の農業、貿易自由化、居酒屋の経営について

──農業と経営する居酒屋UZUについて聞かせてください。

自分で田植えをして、草取りもして、稲刈りもする。そんなにベッタリとやるわけではないが。手で全部やって育てていると、普通に食べる米より愛着がわき、すごくおいしいかった。これはぜひみなさんに食べてもらいたいな、ということが店を始めた理由の一つだ。

それが私が店にだんだん出られなくなって、今は全然関われなくなった。それで料理研究家の人に料理は任せた。無農薬とか無添加とか非常にこだわっている私の先生でもあるが、そうしているうちに、それがいかに大事なのかということが分かってきた。

──田んぼに入って草を抜いたりした感想は。

大変ではあるが、実際に田んぼにはだしで入って、植えるというようなことをやると、お米の大切さも分かる。人間も自然の一部なんだなあと感じられて、何か天と地を結ぶ役割みたいな、そんな感じがしてくる

──現在、TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉が行われており、日本の農業は今、大きな変わり目を迎えている。農業の市場開放についてはどのように考えているか。

TPPは政府の政策。私は本音を言えば反対だが、そういう方向で進むのであれば、それに対抗できるような農業を日本人が作っていかなくてはいけないと思う。今、いろいろな農家を見ていると、もっと農家は農家で頑張れるところはあると思う。

だから自発的にもっとみんながアイデアを出していかなければならない。(日本の)農業は強いと思う。良いものをたくさん作っている。米国みたいに農業が大型化して大きい会社が全部管理するようにはなってもらいたくない。ここ(店)でも本当にいいものを使うように、一生懸命頑張って作っている生産者の方にできるかぎり光が当たるように、という思いがある。工業製品みたいに農業をしないでもらいたいなと思う。

──TPPには反対ということだが、首相とそういうことを家で話すことはあるか。

たまに話はするが、結局私はそこまでよく分かっていないのでちょっと話すとだいたい論破されてしまう(笑)。

──UZUは10 月に開店1周年を迎えた。(昭恵さんが最近出版した「安倍昭恵の日本のおいしいものを届けたい!私がUZUを始めた理由」によると、)安倍首相とは1年で黒字にならなければやめるという約束だったそうだが、目標は達成できたか。

はい。取りあえず。ぎりぎりで。

記者:YUKA HAYASHI

原文(英語):Japan’s First Lady, In Her Own Words
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/12/07/japans-first-lady-in-her-own-words/


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2013/12/14

フランスでのヘイトスピーチ問題

黒人女性大臣への差別発言が示すフランスの人権感覚 - Global Press - 朝日新聞社(WEBRONZA)

黒人女性のトビラ法務大臣に対するヘイトスピーチが広まった問題。
南米のフランス海外県出身の黒人女性がいろいろ我が国の状況と重なるところが感じられて考えさせられます。

まずは差別に対するメディアの反応の鈍さ。次に政治家の対応の緩さ。
「今回、アンジェ市を訪問中のトビラ大臣がこどもに「雌猿」と侮辱された直後、メディアは口を濁すようなコメントしかなかった。」
その後、右翼政治家、右翼雑誌がヘイトスピーチを過激化させるにいたって、ようやく首相が動き出したのですが、それでやっと
「次いで、新聞にトビラ大臣を擁護する記事が連なるようになったのは1週間後、11月になってからだった。」

次に、政治の動きが差別を激化させるという指摘も、我が国のことと重なって考えさせられます。

 私がフランスで生活を始めたのは25年前、ミッテラン政権下だった。人種差別的な発言を公の場でするのは、社会から脱落した人々か、精神的に問題のある人々の憂さ晴らしとされていた時代であった。穏健でド・ゴール派であったシラク政権下でも同様だった。

 しかし、サルコジ政権下で、ヘイトスピーチがじわじわと日常生活のなかで浮上するようになり、やがて珍しくないことになっていった。現在のフランスは過去より人種差別が激しくなってきているのだろうか? 訴訟件数だけで評価することは難しいが、2012年、人種差別的発言や行為で訴えられた件は1530件、前年より23%増、20年前と比べると5倍に跳ね上がっている。

しかしサルコジはすごいですね。
●セネガルの学生や教授を目の前にして植民地支配を認めたが謝罪はせず、「アフリカの悲劇は、人類の歴史のなかでいまだ大きな業績を残していないことである」と述べた
まさに偏見の権化。あ、日本の政治家にも似たような人が色々いましたね…。
もっとひどいのが、警察によるロマ人射殺事件をきっかけにしたロマ人の暴動に対して、
●ロマ人キャンプの50%を3カ月内に破壊する
●移民出身者が警察官や軍人を殺傷した場合は国籍を剥奪する
●移民出身で犯罪歴がある未成年者には成人後の国籍取得を阻む
という方針を打ち出していたとのこと。
出自による明確な差別の制度化を公然と演説するというすさまじい内容です。19世紀に戻ったかのような強権的な国家観。そりゃオランドが当選するわ…という気にもなります。

新保守層と言われる知識人やジャーナリストがヘイトスピーチと親和的で、過激な発言が人気を博しているというのもよく似ています。

本コラムによると、フランスでは「ポリティカリー・コレクト」という言葉で倫理的な態度をあざ笑い、マイノリティー支援をマジョリティへの逆差別のように捉える風潮があるということのようです。ここで指摘されていることは、「ポリティカリー・コレクト」すなわち「建前に終始していても仕方ない、本音で話そう」というスタンスで差別感情を表面化させることは、結局、差別感情に向き合いそれを克服するという方向ではなく、差別を容認し、積極的に肯定するという方向へ行ってしまうということなのだろうと思います。

 現在のフランスは、政治家やジャーナリストなど、国民に大きな影響力をもつ人々が、「ポリティカリー・コレクトはもうたくさん」とさえ言えば、あからさまにヘイトスピーチをすることがまかり通るようになってきているように思える。トビラ大臣が「雌猿」と侮辱されたことに対して、オランド大統領は、閣僚会議で「注意に値する」と述べただけだというが、それではあまりに生ぬるい。
気になるのは、人種差別発言が罪とされているフランスですら、ヘイトスピーチに公然と反論できないような雰囲気が生まれつつあるのかということです。こうした雰囲気の招待が何なのかを考えることは、我が国の状況を考えるときにも大切なことでしょう。

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2013/12/13

南京陥落の日(南京事件が始まる)

1937(昭和12)年、76年前の今日は南京大虐殺の幕開けの日です。

最近はさすがに少し沈静化しましたが、数年前までは南京大虐殺を否定する言説がネットにあふれ、政治家が暴言を重ねるという状況でした。
この沈静化を導いたものには、数多くの人の丁寧な反論、批判、資料サイトの作成、そして言論の場での抗議の声がありました。夏さんの裁判など、膨大な時間と手間、そして費用をかけたたたかいもまたありました。
いまの状況は、こうした多数の人びとの無数の労苦に支えられているものです。
私は単なる傍観者に過ぎませんが、改めてこれらの人びとへの感謝を表明したいと思います。

その一方、南京事件を認めざるを得ない鬱憤を晴らそうとでもいうのか、代わって従軍慰安婦問題への攻撃が活発化し、今も続いています。そして南京大虐殺「論争(じゃないけど本当は)」が盛んだった当時、中国攻撃のタネとして盛り上がっていたチベットやウィグル問題への右翼的な運動はすっかり影を潜め(問題は一向に改善しないのに…)、今は韓国朝鮮へのヘイトが日本社会に静かに染みこみ、そして太く根を張りつつあります。

80年も昔の過ちが、今もなお我々の社会を強く呪縛している。改めてそのことを思う今日の日です。

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在日朝鮮人への差別、またも公認される(でも北朝鮮みたいになりたいみたいな私たち?)

先日の川崎市長選挙で市役所系の候補を下した「市民派」の新市長がさっそく、朝鮮学校への補助を打ち切るそうです。
東京新聞:朝鮮学校補助金問題 「残念」「子ども無関係」:神奈川(TOKYO Web)

2013年12月12日
 川崎市の福田紀彦市長が本年度の朝鮮学校補助金をとりやめる発表をしたことに波紋が広がっている。「子どもたちの笑顔あふれる最幸(さいこう)のまち」「対話と現場主義」。十一日の市議会でもそう言葉を連ねた福田市長だが、多彩な市民が批判的な見解を示している。 (山本哲正)
 「外国人市民とともに生きる地域社会を形成しよう」と、一九九六年に市がつくった市外国人市民代表者会議。王平(ワンピン)委員長(40)は「横浜市で中華学校には補助金が出ている。同じ外国人学校なのに…」と惜しむ。
 母国語を残していくために、王さんらは中国語を、在日コリアンはハングルを勉強しているという。「北朝鮮のできごとは、日本で暮らす在日には関係ない。多文化共生からも残念」として、市が来年度から補助の在り方を検討するなら巻き返したいとする。
 在日コリアンと結婚し、日本国籍の長男を朝鮮学校に通わせる日本人女性(37)は、この問題に「日本人として恥ずかしい」と言う。母国を離れて暮らす場合、自国のことを学び、学校があれば通いたいという気持ちは「そんなに不自然でしょうか」と問い掛ける。
 最近、長男の交通安全の絵が佳作に入り、大型店で市立小の子どもたちの作品と一緒に展示され、うれしかった。「一部の差別的な人に反感を買うかもしれないのに飾ってくれた。子どもは関係ないと理解してくれる人たちはいる」と話す。
 市内で沖縄料理店を営む木戸京子さん(57)は、韓国人の知り合いが多く「(家計などで)困るかもしれない」と心配する。
 中学生のころ沖縄から川崎に来た。市には沖縄出身者コミュニティーも根付いている。「日本は島国だから、いろんな文化を採り入れる多文化共生には大賛成」であり、市が予定していた学校視察をしないままの決定を、「市長の独断かしらね」と残念がった。
公共団体が当たり前のように差別政策を決定する。もはや弁解すら不要になっています。
ちなみに、この福田市長の公式サイトを見ると、教育に競争原理を持ち込み、生徒、教員、校長などを点数で競わせるつもりのようです。最近流行ですな。そんなことで学力や生きる力の底上げができるなら、何十年も前に教育問題なんか解決しているのにねえ。

**********
ところで北朝鮮で政変?が進んでいますね…。詳細不明ですが忌まわしい状況であるようです。
時事ドットコム:張成沢氏を死刑=「国家転覆」で即日執行-金第1書記の独裁強化へ・北朝鮮

同(朝鮮中央)通信は「張は地下資源を売るなど売国行為もためらわなかった」と強調。「全ての犯行は百パーセント立証され、被告は全面的に認めた」とし、「裁判所は、張がわが国の人民主権を覆す目的で行った国家転覆の陰謀行為が刑法60条に該当する犯罪になると確証を得た」と伝えた。
 さらに張氏について「米国とかいらい(韓国政府)の戦略的忍耐の政策に便乗し、わが国を内部から瓦解(がかい)させようとした」とも主張。「金正恩同志の唯一的指導を拒否し、白頭(金一族)の血統と一個人を対峙(たいじ)させる者たちは絶対に許さない」と訴えた。(2013/12/13-10:31)
また、張氏の側近が2人先に処刑されているそうです。他にも、
時事ドットコム:張氏批判文、全住民に指示=北朝鮮、「過ち」記載も要求-韓国TV
時事ドットコム:貿易当局者、多数処刑か=張氏失脚で北朝鮮-香港紙
ごく少数の権力者の思惑に、多数の人間の命と権利が振り回される。そしてその決定の正当性もそれを決めた過程も一切が闇の中…。
「だから朝鮮学校に補助するなど間違っている!」という人が増えそうですけど、在日の子供たちには何の関係もないですからねえ。江戸の敵を大阪で討つみたいなねじれた発想をどうして変に思わないのかな…。

日本もやがてこんなふうになるんですかね…。

政府、共謀罪創設を検討 組織犯罪処罰法改正で  - 47NEWS(よんななニュース)(12月10日)
  理由:東京オリンピックのテロ対策(苦笑…)
時事ドットコム:共謀罪、通常国会は見送り=菅官房長官「提出予定ない」-政府(12月11日)
  まあじっくりやりましょう…ということのようです。
  「国連国際組織犯罪防止条約に対応した国内法整備」という理由だそうです。
時事ドットコム:自民政調会長、共謀罪は早期整備を=公明代表は慎重姿勢(12月12日)
  おなじみの高市早苗氏が早速露払い。オリンピックもあるし、だそうです。いつもの自民党というか。
  公明山口代表「慎重に議論すべきだ」。自民党より腹が立ちます。この節操のなさ。
谷垣法相 「共謀罪」検討は必要 NHKニュース
  菅氏と同じ見解を逆に言ったもの。条約締結するって約束してるし、締結には必要やし…。
  谷垣さん、学費無償化条項は1979年から2012年まで33年留保してたし急がなくても大丈夫ですよ。
  あ、留保撤回は民主党がしたんですね。自民党は留保状態が永続してても平気な党でしたね。

参考:日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:日弁連は共謀罪に反対します

共謀罪なしで国連越境組織犯罪防止条約は批准できます
ともあれ、北朝鮮の人たちも何十年も耐えていますが、我々もこれから何十年も耐えることになるのでしょうか。

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2013/12/12

馬毛島:防衛副大臣の種子島訪問と公害調整委の現地調査など。

久しぶりに馬毛島のニュースを収集。

離着陸訓練移転、防衛副大臣が馬毛島3首長説得 「帰れ」の罵声も - MSN産経ニュース

2013.12.7 20:35
 防衛省の武田良太副大臣は7日、米軍空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地になっている鹿児島県・馬毛島(西之表市)の地元と周辺3首長をそれぞれ訪問し、訓練を受け入れるよう説得した。西之表市の長野力市長は「どんなことがあっても容認できない」と、あらためて反対の意思を表明した。

 武田氏は長野氏に対し「国の安全保障に必要な訓練。馬毛島はさまざまな条件を満たす島の一つだ」と理解を求めた上で「地域の声を度外視して進めるべきではないと心得ている」と語った。

 西之表市役所前には受け入れ反対の横断幕を掲げた市民らが集まり、到着した武田氏に「帰れ」と声を浴びせた。

 防衛副大臣が現地を訪れるのは、11年7月の小川勝也副大臣(当時)以来。

馬毛島への訓練移転計画、防衛副大臣が理解求める : 最新ニュース : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

武田副大臣は市側に「馬毛島は様々な条件を満たしており、移転を前向きに検討したい」と説明。長野市長は「本日は表敬訪問と聞いており、要請活動とは思っていない。どういうことがあっても反対する」と述べた。

 武田副大臣と同省幹部らは7日、同じ種子島の中種子町と南種子町も訪問し、町長らと非公開で面談。8日は屋久島町を訪ねる。

(2013年12月8日 読売新聞)

「馬毛島は条件満たす島の一つ」防衛副大臣が西之表市長訪問 | 鹿児島のニュース | 373news.com

(2013 12/08 06:30)
西之表市馬毛島10+ 件への米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転計画で、武田良太防衛副大臣が7日、種子島入りし、長野力市長を訪問した。武田副大臣は、候補地として馬毛島10+ 件の優先順位が高いとの認識を示した上で計画への理解を求めたが、長野市長は反対姿勢を崩さなかった。
 防衛省の政務三役が地元を訪れるのは、2011年7月の小川勝也副大臣以来。自民党政権では初めて。
 武田副大臣は、現在訓練する硫黄島(東京都)が艦載機の駐留する厚木基地(神奈川県)から遠い問題点を挙げ「馬毛島10+ 件はさまざまな条件を満たしている島の一つ」と説明。自民政権でも前向きに検討させてほしいと述べたが、訓練受け入れの見返りとなる交付金など、具体的な地域振興策にはふれなかった。

防衛副大臣、種子・屋久首長と会談へ FCLP移転に理解求める | 鹿児島のニュース | 373news.com

(2013 12/05 14:00)
 米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の馬毛島(西之表市)への移転計画で、防衛省の武田良太副大臣が7、8の両日、種子島と屋久島を訪れることが4日、分かった。西之表、中種子、南種子、屋久島の1市3町の首長らと会談する。
 関係者によると、11月に同省を訪れた首長らに対する返礼を兼ね、あらためて自民党政権としての方針を伝え、受け入れへの理解を求める狙い。反対する地元を説得するために、見返りとして交付金などの案を提示することはないという。
 防衛副大臣が地元を訪れるのは、2011年7月に種子島を訪れた当時の小川勝也副大臣以来。
 地元首長らでつくる対策協議会は今年11月、馬毛島を移転候補地から除外するよう求める要請書を防衛省に提出し、あらためて移転反対の意向を示した。
 島の大半を所有するタストン・エアポート社(東京)と防衛省との用地交渉は難航。同省は12、13年度予算に2億2500万円の調査費を計上しているが、全く執行されていない。

米軍FCLP訓練地移転 公害調整委、馬毛島で初の現地調査 | 鹿児島のニュース | 373news.com

(2013 11/30 13:30)
 米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転候補地の西之表市馬毛島をめぐり、ほぼ全域を所有する開発業者タストン・エアポート(東京)の工事で漁獲量が激減したとして、同市の漁民13人が国の公害等調整委員会に因果関係の解明を求め申請した原因裁定で、委員会は29日、初の現地調査を行った。
 立ち会った申請人代理人の菅野庄一弁護士やタストン社の立石勲会長によると、東部海岸やFCLP誘致のために造った「滑走路」、土砂の混じった汚泥水が海へ流出するのを防ぐ防災調整池や沈砂池などを調べた。
 タストン社は2011年11月末から工事を中止しているが、菅野弁護士は「海岸の岩がかなりの泥をかぶった深刻な状況に変わりない。対策が万全でなかったことが分かった」と強調。立石会長は「中止から2年が経過し現場に草が生え、(土砂が流れて海を汚染した)形跡はなかった」と語った。
 漁民は11年11月に原因裁定を申請。タストン社は「因果関係はない」とする答弁書を提出している。

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馬毛島に関するリンクをちょっと補充しておきます。

西之表市|馬毛島の米軍施設等移転に関する問題について

2007(平成19)年4月
種子島屋久島1市3町が「米軍空母艦載機離着陸訓練施設馬毛島問題対策協議会(現:米軍基地等馬毛島移設問題対策協議会)」を設置。
2011(平成23)年6月21日、日米安全保障協議委員会(2プラス2)で米軍空母艦載機離着陸訓練施設(FCLP)の移転候補地と明記される。

馬毛島の軍事施設化を許さない屋久島の会
屋久島で行われた「馬毛島クロス」上映会の様子など。

馬毛島の自然を守る会・屋久島
馬毛島の歴史年表がある。

Amazon.co.jp: 馬毛島、宝の島: 牧 洋一郎, 長野 広美, 立澤 史郎, 下野 敏見, 蔵元 淳, 木下 大然, 上妻 昭夫, 瀬下 満義, 馬毛島環境問題対策編集委員会: 本
本があったんですね-。知りませんでした(汗)。2010年出版。

鹿児島県・馬毛島所有の立石建設工業会長「島を中国に売る」 借金まみれの噂、2011年は脱税で有罪に : 和はいい和@どうみん
いくつかの記事(怪しいのも含めて…)の記録。
私なんか外国人でも買ってくれた方が今よりもまだマシだと思いますけどねえ。外国人が買ったら国防が…とか、全然意味がない推論なので。

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2013/12/11

オリンピックと国家戦略特区→公立学校の民営化を提唱。

オリンピック招致は、今まで反対が強くてやれなかった荒っぽい「改革」を押し通すための免罪符を得るというもくろみがあったんですね…。

国家戦略特区の規制緩和検討項目を並べた、わずか9ページの資料に「オリンピック」という語が7回も出てきます。

国家戦略特区ワーキンググループ「国家戦略特区において検討すべき規制改革事項等について」平成25年10月18日

・東京オリンピックの開催も追い風に、今後、我が国に居住・滞在する外国人が急増することが見込まれる。

・東京オリンピックの開催も追い風に、国際バカロレアの普及拡大を通じたグローバル人材の育成や、スポーツ・体育の充実などに係る必要性が増している。

・東京オリンピックの開催も追い風に、国際都市として更に進化を目指す都市設計を推進するとともに、都心居住の環境整備を加速化するため、…

「東京オリンピックの開催も追い風に」がまるで呪文のよう。無理矢理くっつけた感じがありありとしています。

ここに、公立学校の民営化が提言されています。

公立学校運営の民間開放(民間委託方式による学校の公設民営等)を可能とすることとし、…中略…特区関連法案の施行後一年以内を目途とし
て検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
これは株式会社が学校運営で利益を上げられるようにするための布石でないか、という見方をしている人がいます。
奈須りえ「【公設民営学校】教育の規制緩和の論点◆国家戦略特区の規制緩和のメニューから」BLOGOS
保育所の民間委託のときの状況とよく似ているそうです。

*********
追記(2013年12月13日)
オリンピックにかこつけて、自民党念願の共謀罪の創設もやるつもりらしいです。
オリンピック→テロの危険→共謀罪 という論理。オリンピックが来たら桶屋が儲かる。まさに錦の御旗。
さすが世界最大のお祭り騒ぎのオリンピック。もう何でもありですな。

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さっそくの牽制球

自民・石破幹事長、特定秘密の報道「抑制すべきだ」:朝日新聞デジタル
成立からまだ1週間も経ってないんですけどねえ。国旗国歌法のときと全く同じですな。

参考:高田昌幸「「強制しない」と首相が約束した国旗国歌法。それがつくった今の社会」BLOGS 2013年11月07日 05:12

こうやって民主主義はじんわりと侵されていくわけです。
国を豊かにするのとは正反対の方向なんですけどねえ。

2013年12月11日19時16分
 自民党の石破茂幹事長は11日、日本記者クラブで会見し、特定秘密保護法で指定された特定秘密を報道機関が報じることについて「我が国の安全が極めて危機にひんすることであれば、抑制されてしかるべきだ」と述べ、特定秘密は報道すべきではないとの考えを示した。

 特定秘密保護法は「国民の知る権利の保障に資する報道又は取材の自由に十分に配慮しなければならない」と明記。特定秘密を報じた場合の罰則規定もない。

 石破氏は会見後、自民党党本部で記者団に対し、特定秘密を報じること自体は処罰の対象にならないと説明。「抑制を求めるのか」と問われ、「抑制は求めない。(秘密を報じることを)どのように判断するかということだ」と釈明した。


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2013/12/10

教育の破壊も、静かに、着々と。

教育行政の決定権、教委から首長へ…中教審が案 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 教育委員会制度改革を議論している中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の教育制度分科会が10日、答申案をまとめた。

 自治体の教育行政の最終的な意思決定権を持つ「執行機関」を、教育委員会から首長に移すことを求めた。ただ一部委員の反対意見にも配慮し、現行通り教育委員会を執行機関とする案も示して、「この案を支持する強い意見もあった」と記した。13日の中教審総会で了承し、下村文科相に答申する。

 文科省は来年の通常国会で地方教育行政法などの改正を目指す。ただ、公明党が首長を執行機関とする案に強く反対し、自民党の一部にも慎重な意見があることから、今後、与党内の調整で難航も予想される。

 答申案では、執行機関となる首長が地域の教育行政の大きな方針を策定。首長が任命する教育長が「事務執行の責任者」としてその方針に基づき施策を行う。
(2013年12月10日19時53分 読売新聞)

中教審は、大学の教授会を無力化して学長に強権を付与する案を先日まとめたばかりです。
大学だけのことかと思っていましたが、教育委員会をも無力化することを考えていたとは…。
想像以上に中教審もイッちゃっていたようですね。
安倍総理と下村文科相ですから、いかにもそうだということでもありますが…。

教育と安倍政権というテーマだと、ちょうどこんな報道もありました。

学校で原発教育推進/「エネ計画」原案に安倍政権(しんぶん赤旗)

2013年12月10日(火)
 2年半以上たっても福島原発事故収束の見通しが全く立たないなか、安倍晋三政権は、学校に原発教育を押し付けようとしています。経済産業省が6日に発表した「エネルギー基本計画」原案に盛り込まれました。同計画は中長期のエネルギー政策の指針となります。

 原案は「世代を超えて丁寧な理解増進を図るため、原子力に関する教育を行っていく」と強調しています。
 「エネルギーに関する基礎的な知識を教育プログラムの一環として取り上げることは、大きな効果が得られる」とし、学校教育の現場での「エネルギー教育の推進」を明記しています。そのうえで、エネルギー事業者や行政職員に対し「積極的に教育現場に参加」するよう求めています。
 原案は、原発について、安定的で運転費用が安く、温室効果ガスも出さない「重要なベース電源」と位置づけています。「エネルギー教育」の名で、学校現場に電力会社や推進機関の職員が赴き、子どもたちに原発教育を押し付けることになりかねません。

次は「愛国心」教育と皇国史観教育ですかね。「道徳」も重要な教科として強化されるようですし。
ナショナリズムに凝り固まった(しかも誤った歴史認識付きの)人間が多数を占める国は不要な苦しみと不幸を背負い込むばかりで何一つとしていいことがないと思うんですけどね。原発推進といい、日本社会は彼らにどこまで破壊されるのでしょうか。我々は今、子や孫の世代に恐ろしい破滅の運命を背負わせているような気がしてなりません。

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2013/12/08

日米開戦記念日

今日は日米開戦の日。真珠湾攻撃は滅亡への道をひた走る日本の最後の決定的な敗着でした。

ちょうどいいタイミングでいろいろなことがありました。

(1) 12月6日の深夜だそうですが、秘密保護法が成立しました。
安倍政権と自民党は圧倒的な数の力を背景に一方的な議会運営でした。力を持つ余裕があると、ついついついつい緊張も口元もゆるむもので、自民党議員からも好き放題な痛い発言が様々に聞かれました。
維新の会の橋下氏も「選挙で勝った=全権委任された=何をしてもよい→文句があるなら選挙で勝てばいいじゃないの?」とおっしゃっていますし、勝てば官軍というのがこの種の人たちの政治認識であるわけですが、つくづく人の浅ましさを学ばせてくれます。

(2) この秘密保護法の審議の時期、NHKラジオ第2放送では、「上海の誘惑・江南の夢」というテーマで戦前の文学作品が取り上げられていました。
取り上げられたのは、
・芥川龍之介「上海游記・江南游記」(講談社文芸文庫 2001年)
・村松梢風「魔都」(ゆまに書房 2002年)
・内山完造「中国人の生活風景」(東方書店 1979年)
・日比野 士朗「呉淞クリーク」(集英社 2011年)
の4編。
番組ホームページに、今の状況に対する静かな危機感が語られています。
朗読|NHKラジオ第2 文化番組

22年度に制作した海外都市シリーズの続編。今回は大正から昭和初めの上海とその裏庭蘇州を取り上げる。
極東のニューヨークとうたわれ、尖鋭的な近代と人間の欲望が渦巻く上海。当時ここを訪れた知識人が激しい嫌悪と魅力を感じる一方、長崎-上海航路で訪れた大量の観光客は、現実はともかく「支那の夜」「蘇州夜曲」を夢見たのである。近代国家の矛盾と民族の誤解。何事も変わっていないのではないか、と思わせる20世紀初頭のルポルタージュである。
また、シリーズ最終回、「呉淞クリーク」読了後には朗読を担当した金子由之氏が、上海長崎航路開設時に日中友好への期待を込めて語られた知事らの(?)挨拶を紹介しましたが、そこには日清戦争以降高まる一方であった中国人への軽侮と嫌悪を憂い、国際交流の進展がその緩和に役立つであろうという願いがありました。しかし、金子氏が最後に締めくくったように、その後、この願いもむなしく日本はますます大陸への野心を強め、泥沼の日中戦争に突入しました。そしてそれから80年以上にわたって中国人への差別は止まず、現代は再び中国(そして韓国・北朝鮮)への露骨な蔑視・敵視が、政府・財界レベルで公然と語られるようになっています。

******
面白いことに、今の情勢は1930年代に似てきたね…という話を、全然関係ない二つの領域で目にしました。

クルーグマン「ケインズ氏と現代人」 — 経済学101

ぼくらはいま――いまいましいことに――1930年代に踏破していた地点にまで後退しつつあります.
均衡理論家としてのケインズ――「ほんとうの」ケインズだろうとそうでなかろうと――には,今日まで,大いに学ぶべきことがたくさんあります.セイ法則から自分を解放する苦闘,「大蔵省見解」を反駁しようという苦闘は,わりと最近まで古代史のように思えていたかもしれません.しかし,いまや,1930年代を彷彿とさせる経済情勢に直面しているぼくらは,まさにああいう知的な苦闘をやり直すはめになっています.

これに類するお話ですが、こんなことを指摘している人もいます。

1920-30年代日本の失業問題と失業対策を断固拒否した財界人の意見まとめ | Kousyoublog

財界人の失業対策観の共通点としては『「景気の回復がなければ失業問題は解決しない」ので、「景気回復のためには企業にもうけさせなければならない」、したがって企業利潤を抑制したり、経営の自由度を制約したりする失業対策はマイナスであり、原則として失業対策はとるべきでない』(P118)という趣旨で一貫しており、労働者の地位を高めるような諸政策は全て拒否の姿勢を貫いている。
財界の人々の直感に基づく極論に配慮しすぎて情勢を著しく悪化させてしまった歴史がこの国にはある、ということと、新自由主義とかグローバリズムとかを待たずとも前世紀初頭の段階で現在とさほど変わらない経営者的労働倫理が存在していた、という二点を把握することで、現代の労働問題を少し視点を変えて歴史的に考える一助になるのではないかと思います。
ちなみに、所得再分配を軽視し、雇用規制を縮小する政策――安倍政権が志向する方向――が、何を引き起こしたかというと、
結局、財界の反対によって不十分な失業対策しか打てなかった結果、雇用情勢は悪化、失業問題は解決せず、社会不安は増大し、やがて職を得られない不安から若者たちを中心に左翼思想が広がり、日々の生活にすら困窮する人々が地方・都市を問わず溢れる中で、世直しの機運が盛り上がっていき、暴動やテロリズムが横行、それを鎮めるべく警察機構が強化され、戦時体制が確立されていく。
ということだったそうです。
面白いのは、財界優遇、高所得者中心の経済政策が、治安強化国家・戦時体制の確立を促すという筋道です。この両者は、いずれも安倍総理らが志向する方向に合致しています。つまり、現在の自民党・安倍政権の政策は、社会的な仕組みから見ると、非常に合理的な方法だと言えます。前回の日本の経験では、それが社会を破綻させていったわけですが。

で、もう一つの「現代≒1930年代」論はこちら。
城内実「ばらさよ合連」 - kojitakenの日記

shigeto2006
城内実「なぜこのような事実誤認の発言をしたのか、調べて回答させるべきだ。場合によっては謝罪や罷免(要求)、分担金の凍結ぐらいやってもいい」平成の松岡洋右か…。1930年代の雰囲気に近づきつつある。
みなさんが冷静に指摘しているように、城内氏には自分で国連にクレームを付ける根性も能力もないでしょうけれどもね。
さて、日本の国連脱退は1933年。国連での松岡の啖呵と国連脱退は当時の世論に大受けだったそうです。
松岡洋右 - Wikipedia
帰国した松岡は「言うべきことを言ってのけた」「国民の溜飲を下げさせた」初めての外交官として、国民には「ジュネーブの英雄」として、凱旋将軍のように大歓迎された。言論界でも、清沢洌など一部の識者を除けば、松岡の総会でのパフォーマンスを支持する声が大だった。

*******
(3) BSプレミアムでアンジェイ・ワイダ監督作品の「カティンの森」が放送されました。
以下、視聴直後の感想を掲げます。

BSプレミアムでアンジェイ・ワイダ監督作品の「カティンの森」を見た。
終わった後も長く全身の震えが止まらなかった。

映画は今の日本の状況と重なる部分が多く、NHKスタッフがこれを放送した意味もそこにあるのだろうかと考えたりもした。
まるですり鉢でごまをすりつぶすかのような様子で市民を無造作に虐げる様子がドイツのポーランド侵攻の頃から繰り返し描かれる。日常の小さな言動が隅々まで見張られ(お互いに見張り合い…自分が生き残るために…)、自分の意志と尊厳を守ろうとする人々がことごとく、そして実に気軽に殺されていく。人々にできるかすかな抵抗は小さな「証拠」を隠し、忘れてしまうことしかない。

君が代斉唱「義務」(!!)に抵抗する教員を「公務員は自らの思想によらず上司の服従義務があるから、この抵抗は処罰されて当然だ」という意見がある。この映画は、こうした立論がきわめて表面的な「正論」に過ぎず、思想と表現の自由を圧殺する効率的な道具…まさに役人的な…でしかないことをよく示している。

二度の安倍政権が推し進めている多くの事柄、それは地方政治にミニ独裁者がどんどん現れ始めた風潮とも重なっているのだが、そこで目指されている社会の風景は、やはりこうした重苦しいものとなるだろう。政治や思想にものを言えない世界、特定の価値観に無条件に従うことを強要され、互いに監視しあい、本心を隠し合い、疑心暗鬼と面従腹背が充満する世界。現代なら中国や北朝鮮、かつてのソ連東欧、そして全体主義時代の日本、ドイツ、イタリアなど…。
今の秘密保護法との関係で言えば、これらの国で行政権力がどれほどの誤りと人権侵害が行われたのか、それがどのような意志とプロセスによってなされたのかは、永遠に知られることはなく、その苦い経験と反省とが将来に生かされることもなく、したがって我々人類は再び同じように膨大な悲劇を経験し、多大なる人命・人生のコストを支払うことになるだろう。そして安倍総理の祖父岸信介がそうしたように、為政者は自らすりつぶした(すりつぶさせた)ごま粒を一顧だにせず、口をぬぐってのうのうと生き続け、自らを英雄と信じつつ幸福な生涯を送ることになるのだろう。安倍総理を始めとする我が国の多くの国家主義者たちは、反共が一つの精神的支柱のはずなのだが、反共主義者が最も憎む共産主義の害悪の根本部分、すなわちその全体主義、統制主義、人権無視、支配者による横暴という部分で、彼らが全く軌を一にしていることは、きわめて興味深いことだ。

もっとも、この映画はまた異なる立場からの解釈も可能だろう。たとえばドイツとソ連という全体主義的抑圧とその犠牲となるポーランド人の悲劇と苦悩の物語だと見ることも可能だし、民族自決を守るために強い国家の確立が必要だということを読み取ることも可能だし、将兵の軍人的美徳と市民の英雄主義の偉大さを謳っているという理想を読み取ることも可能だろう。私にはこうした多重性こそが社会の現実をまさによく表現していると思える。
*********
というわけで、意義深い日米開戦の日でした。
第一次内閣のときから合わせると、日本を戦前に引き戻す歴史的な「業績」を数多く残してきた安倍氏。
改憲だけはかろうじて米国の掣肘にあって中断していますが、これからも数を頼りに彼の理想の実現に邁進するでしょう。我が国がこの数年でどれほどの財産を失うのか、記録し続けなければなりません。

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