« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »

2014年1月の14件の記事

2014/01/31

海外買春に見る行動特性差

興味深い。
第90回 日本人男性の奇妙な性の慣習 2013年12月号|GINAと共に

この数字も踏まえて私が調査全体から得た日本人男性の買春に対する印象をまとめると下記のようになります。

・日本人は初対面の女性とコミュニケーションをとるのが苦手
・日本人はコミュニケーションをとらずいきなり性交渉をおこなうことに抵抗がない
・日本人は夜に遊ぶ女性を探すという個人的なことですら個人でなく団体で行動する
・日本人の団体行動はプライベートな友達ではなく仕事上のものであることが多い

 西洋人の特徴はこの逆になります。つまり、コミュニケーションを楽しむことができて気に入った女性がいると果敢にアタックし、個人で行動するのです。

 これはどちらがいいかを結論づけることに意味はないかもしれませんが、私個人の印象を言えば西洋人型の方に好感がもてます。もっと言えば、以前も述べましたが、集団買春などという馬鹿げたことをしているから、従軍慰安婦の問題に対する日本人の発言が説得力を持たないわけです(注3)。

1990年代には下火になったと思っていたが、2006年でも一向に止んでいなかったのか。はてなブックマークでは「印象論」とか「差別」とか反発する声が多いけど、別にそんな変じゃないと思う。そもそも国籍集団ごとに際だった差異がある以上、集団特性を措定して論じるというのはある程度妥当だろう。数量化してるんだし。

上記2番目の「日本人はコミュニケーションをとらずいきなり性交渉をおこなうことに抵抗がない」というのは非常に痛烈。思わず風俗産業、アダルトコンテンツが浸透し、子ども向け番組ですら女性のセックスアピールが日常的に氾濫している風潮を考えさせられる。
上記3番目は、「セックスは個人的なもの」という前提から出発しているように思うけれど、ひょっとしたら「日本人」にとってはそうではないのかも…。つまり、買春ですら仕事上の付き合いの一環なのじゃないかという気がする。単に性道徳や人権意識の欠如だけじゃなくて、没個性的というか、長いものに巻かれろ的な自主性のなさというか、同調圧力の強さというか、なんか分からないけど、いろいろ混ざっているような。

| コメント (0) | トラックバック (0)

確かに理系女子って差別用語だなあ。

気持ち悪いなあ…とぼんやりと思っていたのを、ああそうかと思わせてもらえたのでメモ。

一晩中泣き明かした30歳若手女性研究者と書く我が国にはゴシップ新聞しかないらしい - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

生物学プロパーからは相手にされず、何度もリジェクトされたけど、とにかくあきらめなかった…という話ぐらいで、ムーミンがどうとか割烹着がどうとかいうのは全然知らなかったんだけど。
ただ、大学院、大学、高校まで追いかけて恩師とか校長先生とかのコメントを取っていて、イヤだなあ…と思ったんだよね。

何かセンセーショナルな人物が出現すると、すぐに芸能情報みたいに、その人のプライバシーの報道合戦になるよね。で、そこにしばしばゲスっぽい意識が露出すると。
我々の消費の仕方の問題でもあるし、今回のようにはっきり No ということが大切だなあと思った次第。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/30

アフリカ遊牧民の紛争の一断面

ブックマーク的メモ。

湖中真哉 | SYNODOS -シノドス-

2013.07.13 Sat
携帯電話を手にしたアフリカ牧畜民、その光と影 | SYNODOS -シノドス-

2014.01.14 Tue
絶望の果てに希望は見出せるか──アフリカ遊牧民の紛争のフィールドワークから | SYNODOS -シノドス-

さらなる連載を期待。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/28

今日一番笑った記事2つ

NHK会長発言、コメントせず=「圧力屈せず公正維持を」―安倍首相 (時事通信) - Yahoo!ニュース

時事通信 1月28日(火)13時53分配信
 安倍晋三首相は28日、衆院本会議で答弁し、NHKの籾井勝人会長の従軍慰安婦問題に関する発言について「政府としてコメントすべきではない」と述べた。その上で、NHKに対し「いかなる政治的圧力にも屈することなく、中立、公正な報道を続けてほしい」と語った。民主党の海江田万里代表の質問に答えた。
読んだ瞬間に爆笑。直後にこみ上げる苦い笑い。まさにブラックジョーク。
政治の中枢にいる人が、
「いかなる政治的圧力にも屈することなく、中立、公正な報道を続けてほしい」
と語ったのだとか。その経営人事に権力を振るえ、実際に(過去も含めて)振るった人が。
ただひたすら「センスがないなあ…」という以外の言葉がない。安倍さんの信条が極右だとかいうこととは関係なく。
この言葉を本心から無邪気に発しているのだろうと思うと、そしてそういう人がわが国の首相だということを思うと、本当にやるせないですな。

で、NHKの会長の失言で「経営委員が困惑している」という報道もあり、ちょっとは同情していたんですが、経営委員から更なるずっこけが。

「女は家で育児が合理的」 NHK経営委員コラムに波紋:朝日新聞デジタル

NHK経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏(67)が、女性の社会進出が出生率を低下させたとし、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せた。
埼玉大学か、いいなあ…。
まあそれはともかく、政治的に微妙なイシューに言及しないという嗅覚はないんでしょうねえ。

「女性の社会進出が出生率を低下させた」
どうしてこんな奇妙な命題を素朴に信じられるのやら。保守的な認知バイアスと親和的なのかなあ。
研究者とは言え、専門外については本当に素人ですよね。他山の石としなければ。

この朝日新聞記事が秀逸なのは、このハセガワ先生にちゃんと突っ込んでくれているんですよね。
で、ハセガワ先生も人がいいのか割と素直に答えていて、その答も突っ込みどころ満載なんだけど、奇妙につじつまが合っているような回答なんですね。それがすごく面白い。記者さん、いい仕事されてます。

ハセガワ先生曰く、
・人口減はNHKにとっても受信料の減少につながるため、「非常に由々しい問題」

 この短絡的発想ととってつけた感じが最高です。今さっき思いついたやろ絶対。

・経済事情から共働きせざるを得ない家庭もあることについては、「若い世代の正規雇用確保が大切な条件。アベノミクスに頑張って欲しい」と答えた。

 この倒錯した論理もイイ!正規雇用確保は女性から自己決定権を奪うために必要だというねじれ方が最高です。取り上げる権利を歴史的経緯を誤解してるとか、社会参加の議論の筋とそもそも違うとか、アベノミクスは雇用流動化を目指してるとか、そんなことがどうでもよくなるぐらい面白い。

・自身は大学で教えながら育児
・自身は埼玉大で教えながら1男1女を育てた。「こけつまろびつの中で子育てがどれだけ大変でかつ重要なものかを学びとった」と、取材に対して述べた。

 ファッ?
 共稼ぎが絶対に誤りだという経験じゃなくて、しっかり共稼ぎの苦労から学び取ってるやん?人間的に成長してるんやん?

・子育てを経験し主婦の偉大さに気づき、「反フェミニズム」の道を歩み始めたという。

 それは「専業主婦」の偉大さではなくて、子育てと家庭を作る営みの偉大さなのでは…。
 ハセガワ先生の「著作」を読まねばならんな…。

********
ともあれ、これらの例のように、お友達人事というのはどうしようもなく脇が甘くなるものみたいですね。
橋下氏の取り巻きや公募区長や公募校長などが、絶望的に恥ずかしい言動で時々話題になっていますが、あれに似ているなあ、と。
情実というシステムが脇の甘さを誘発するのか、おごれるものの油断なのか、脇が甘い人の方が政治や権力の世界では登用されやすいのか、「類は友を呼ぶ」で橋下氏や安倍氏が本質的に脇が甘い人なのか、「保守」とか「右翼」というタイプが脇の甘さと親和的なのか。
なんだかよく分かりませんが、この喜劇というか、我々の日本社会にとっての苦痛と悲劇というか、果たしてどこまで行くのでしょうか。
…いや、傍観者的態度はよくないですね。この手の野次馬的、評論家的、冷笑的、自称中立的な態度こそが、我々の社会を掘り崩してきたわけですから。

追記
そういえば、昨夜何気なくテレビニュースを見ていたら、キャスターだか解説者だかの人が、集団的自衛権の解釈変更をめぐって、国会内が紛糾しそうなのを「面白くなる」と放言していてあっけにとられてしまった。こういうのが野次馬根性の露呈。この手の政治=見せ物だと思っている人たちが政治の土台を腐らせてきたのだなあ。

********
「女は家で育児が合理的」 NHK経営委員コラムに波紋:朝日新聞デジタル

 NHK経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏(67)が、女性の社会進出が出生率を低下させたとし、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せた。安倍晋三首相を支援し、首相と思想的にも近いとされる人物だけに、物議を醸している。

 ■少子化解決策と主張

 「『性別役割分担』は哺乳動物の一員である人間にとって、きわめて自然」

 長谷川氏は6日に掲載されたコラムで、日本の少子化問題の解決策として、女性が家で子を産み育て男性が妻と子を養うのが合理的と主張。女性に社会進出を促す男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だと批判し、政府に対し「誤りを反省して方向を転ずべき」と求めた。

 これに対し、ツイッターでは2千件以上の意見が書き込まれている。「時代に逆行」との反論から、「まさに当たり前の考え方だ」との賛意まで、議論が沸いている。

 長谷川氏は朝日新聞の取材に、コラムの狙いを「極めて重大な問題。早く手を打たないとならない」と説明。人口減はNHKにとっても受信料の減少につながるため、「非常に由々しい問題」と回答した。

 経済事情から共働きせざるを得ない家庭もあることについては、「若い世代の正規雇用確保が大切な条件。アベノミクスに頑張って欲しい」と答えた。

 ■自身は大学で教えながら育児

 長谷川氏の専門は「比較思想」「日本文化論」で本居宣長などを研究。「からごころ――日本精神の逆説」「神やぶれたまはず――昭和二十年八月十五日正午」などの著書がある。婚外子の相続差別規定を廃止する最高裁決定を批判し、選択的夫婦別姓制度にも反対している。

 自身は埼玉大で教えながら1男1女を育てた。「こけつまろびつの中で子育てがどれだけ大変でかつ重要なものかを学びとった」と、取材に対して述べた。

 著作によると、中学時代は普通の主婦になりたくないと作文に書いたが子育てを経験し主婦の偉大さに気づき、「反フェミニズム」の道を歩み始めたという。

 長谷川氏は安倍首相の再登板を支援した一人。昨年11月、安倍政権からNHK経営委員に送り込まれた。経営委員の発言として問題はないのだろうか。

 NHKによれば、放送法や経営委員の服務の決まりなどに、委員の発言の自由を縛る規定はない。ある委員は「インターネット上でたたかれるような発言は個人的には甘いと思う」としながらも、「委員会の総意ではなく、問題はない」と話す。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/27

人手がなければ奴隷を使えばいいのよ。

外国人実習生の期間延長、建設業で検討へ 関係閣僚会議:朝日新聞デジタル

 被災地の復興工事や東京五輪・パラリンピックに向けたインフラ整備などで建設業の人手が不足している問題で、政府は24日、外国人実習生の活用拡大に向けた関係閣僚会議を開いた。現在は約1万5千人が働いており、年度内をめどに拡大の規模などを決める。

 会議には法相、厚生労働相、文部科学相らが参加。太田昭宏国土交通相が、建設業の人手不足で公共事業の入札が成立しない「不調」が相次いでいることなどを説明。今年から本格化する東京五輪の施設や関連インフラの整備に向け、即戦力として外国人を活用する必要性を訴えた。

 現在、建設業の外国人実習生が働けるのは3年間とされており、期間の延長などを検討する。日本で働いたことのある建設関係者を増やすことで、日本からのインフラ輸出やゼネコンの海外進出を後押しすることにもなるという。

今の政権は本当にエゴイストの集まり。制度の建前との矛盾すらどうでもいいらしい。本当に惨めな国。
「日本で働いたことのある建設関係者を増やすことで、日本からのインフラ輸出やゼネコンの海外進出を後押しすることにもなるという。」
非現実的な期待だし(いかにもとってつけた感じもありあり)、そもそもこういう期待自体がえげつない。我が国の官僚も恥を知らないね。
この記事のはてなブックマークには「現代の奴隷制」という言葉が連なっているが、同感。これでまた海外では、破廉恥でエイリアン的ナショナリストの国ニッポンという評判を固めることになってしまうだろう。

で、西日本新聞が控えめながら異議を唱えている。
(変におもねる部分もあって情けない社説ではあるが)内容は穏当で当たり前のことだ。しかしこの当たり前が全く通用しないのが外国人労働者問題。何十年も前から政府も与党も全く聞く耳を持っていないし、法務省もJITCOなど監督機関(笑)も人買いの代弁者みたいな態度で傲然としている。水戸黄門が来る前の悪代官と商人みたいな連中だ。

この社説の後に、ちょろっと検索しただけでいくつも出てきた制度悪用の報道のうちから、近日のものを数本残しておく。JITCOと法務省の腐ったコメントが胸を打つ。

外国人実習生 拡大の前に運用の改善を - 西日本新聞

2014年01月26日(最終更新 2014年01月26日 10時32分)
 技術移転のためアジア諸国などから招く外国人技能実習生について、政府は受け入れ拡大を検討する閣僚会議を開いた。3月末までに緊急対応策を決める方針だ。
 東日本大震災の復興事業や、東京五輪開催を控えたインフラ整備に向け、建設労働者の人手不足を緩和するのが主な狙いという。
 だが技能実習制度については従来、劣悪な待遇など問題点が指摘されてきた。見直すならまず運用を改善し、実習生に真に役立つ仕組みを整える必要がある。
 この制度は入管難民法に基づいて、外国人を「技能実習」の資格で日本の産業界に受け入れようと1993年に創設された。
 受け入れを支援する国際研修協力機構によると、実習生は全国で約15万人に及び、九州でも約1万2千人を数える(2012年現在)。製造業、農林漁業、建設業といった分野が多い。
 緊急対応策では、最長3年の実習期間を延長することや、企業規模に応じて従業員の5%までなどとしている受け入れ枠を増やすことが柱となる見通しだ。政府の産業競争力会議では受け入れ分野を広げることも提起されている。
 背景にあるのは鉄筋工や型枠工など建設労働者不足の深刻化だ。人手不足から人件費が上昇し、資材費高騰と重なって、公共工事の応札者が決まらない「入札不調」が各地で相次いでいる。
 建設労働者は高齢化も進んでおり、対策の必要性は理解できる。業界にとって実習生の活用拡大は望むところだろう。建設業以外でも、実習生なしでは人手確保が難しい産業は少なくない。
 ただし、受け入れ拡大には懸念が付きまとう。実習制度をめぐるトラブルが絶えないからだ。
 厚生労働省の12年の監督指導では賃金未払いや長時間労働など労働基準法違反が、監督実施事業所の8割に当たる約2千に上った。
 長崎地裁では昨年、技能実習生のパスポートを取り上げて最低賃金以下で働かせた長崎県内の縫製会社元社長らに、損害賠償の支払いを命じる判決も出ている。
 実習制度は本来、発展途上国への技術移転と人材育成が目的だ。労働力の補完ではない。
 とはいえ実際には安価な労働力として受け入れる事業所がある一方で、出稼ぎ目的の実習生もいると指摘される。制度の趣旨と実態が懸け離れている側面は否めないが、外国人を単純労働に使う隠れみのにされているとすれば、まさに本末転倒である。
 実習制度については昨年、総務省が、法務、厚生労働両省に、受け入れ事業所への監督強化などを勧告した。衆院法務委員会でも「実習生と受け入れ企業を取り次ぐ業者がお金を中抜きする問題も生じている」と指摘されていた。
 制度を拡大する前に、こうした勧告や指摘を重く受け止め、運用の適正化に努めるべきである。=2014/01/26付 西日本新聞朝刊=

*************
’13記者リポート:技能実習制度 外国人、失踪者が倍増 劣悪、労働環境が原因か /石川 - 毎日新聞

毎日新聞 2013年10月21日 地方版

 日本企業で働くことを通じて技術を身に着ける「外国人技能実習制度」を使って来日する実習生の失踪が増えている。福井県では2009年は10人だったが、今年(10月10日現在)は昨年の約2倍の57人に上っている。なぜ自ら望んだ技術向上の場を捨ててしまうのか。背景を探った。【山衛守剛】

 同県によると、12年末現在で県内に実習生は2992人いた。一方県警に届け出があった実習生の失踪者数は、09年10人▽10年20人▽11年18人▽12年29人と推移し、今年は57人に達した。8月には、鯖江市内で失踪したベトナム人実習生の男(23)が量販店で電気ジャーや包丁を盗み、窃盗容疑で現行犯逮捕される事件が起きた。

 これまで実習生500人以上の相談に乗るなど支援してきた市民団体「外国人研修生権利ネットワーク・福井」の高原一郎さん(62)が背景を指摘する。「賃金未払いや劣悪な労働環境が原因と考えられる。企業の管理も厳しく、不当な状況でも声を上げられない状況もある」という。

 実態はどうなのか。石川県内の婦人服縫製工場で過去に実習生として働いていた20〜30代の中国人女性3人に、高原さんの紹介で事情を聴いた。江蘇省出身で、09年11月に現地の人材派遣会社に仲介料として1人約50万円を払って来日した。

 勤務は午前8時〜午後5時だったが、残業が連日午後8〜10時まで、遅い日は翌日午前4時まであり、平均残業時間は月約150時間に及んだ。昼休憩などには内職が課され、休日は2カ月に1〜2日。給与が入る銀行口座から現金を引き出すのに必要な印鑑は会社に保管され、生活費なども会社に管理されていた。外部からの調査には「実情を話せば帰国させる」と脅され、帰国に必要な旅券は取り上げられていたという。

 この制度で働ける最長期間は3年。女性らは激務に耐えたが、3年が目前の昨年10月、職場を抜け出した。高原さんによると、支払われた残業代は、労働基準法が定める最低賃金の半分〜7割、内職代は1日数百円だった。

 縫製会社の社長は取材に、「女性たちはうそを言っている。残業代は払っており、旅券や印鑑もお願いされて預かった」と話した。

 女性らは、金沢労働基準監督署へ現状を告発。同監督署が会社に是正勧告を行い、タイムカードなどで証明された未払いの残業代(1人約130万円)が支払われた。だが残業代が不十分だとして、女性らは慰謝料なども含め1145万円の損害賠償を求めて今月、金沢地裁に提訴した。女性の1人は「苦労した代金をちゃんと払って、早くこの問題を解決してほしい」と訴えた。女性たちは現在は、中国へ帰国している。

 高原さんは「事態が表面化するのは氷山の一角にすぎない。この制度は、日本の労働力不足を補うための隠れみのになっている実態があり、見直しが必要だ」と問題提起する。一方、制度を推進する国際研修協力機構(東京)は「実習生に不当な労働を強いる企業が一部であることは事実だが、ほとんどの企業は適切に受け入れている」としている。

隠匿容疑:実習生の給料着服…受け入れ団体元理事長を逮捕 - 毎日新聞

毎日新聞 2014年01月16日 15時00分(最終更新 01月16日 16時19分)

 外国人技能実習制度を悪用し、不正に再入国したカンボジア人実習生の給料を中抜きして自身が管理する口座に隠したとして、警視庁が茨城県下妻市の実習生受け入れ団体「いなほ協同組合」元理事長、稲富浩一容疑者(64)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)容疑で逮捕していたことが同庁への取材で分かった。

掲載画像(毎日新聞が入手した、送り出し団体作成の2011年7月の帳簿。稲富容疑者に渡す3万円の欄には「Mr.Inatomi」と記載されていた=プノンペンで2012年4月27日、黒田阿紗子撮影)

 同庁は稲富容疑者が偽造戸籍を使った旅券で再入国させ、不正に働かせて給料の一部を着服していたとみている。

 逮捕容疑は、派遣先から実習生5人に支払われた約2年分の給料の一部計数百万円について、管理する口座に隠したとしている。稲富容疑者は昨年2月、不正に再入国したカンボジア人を農家などで働かせたとして、警視庁に入管難民法違反ほう助容疑などで逮捕され、執行猶予付きの有罪判決が確定した。【林奈緒美】

 ◇外国人技能実習制度◇

 途上国への技術移転を目的に企業などが最大で3年間、外国人を労働者として受け入れる制度。過去には2、3年目を労働法規が適用される技能実習生としていたが、1年目の研修生に残業を強いる問題などが多発したため、2010年7月、公的機関による研修を除いて「3年間とも技能実習」と改められた。13年6月末時点で計15万4539人の実習生が在留。帰国後に技能を活用してもらうことが前提のため、1度制度を利用した外国人が実習生として再入国することが認められる例はほとんどない。

隠匿容疑:「仕送り」半分消える…実習制度悪用 - 毎日新聞

毎日新聞 2014年01月16日 15時00分(最終更新 01月16日 15時06分)

 海外で日本の技術を活用してもらうための制度を「金もうけ」の手段にしたのか。組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)容疑で警視庁に逮捕された茨城県下妻市の実習生受け入れ団体「いなほ協同組合」元理事長、稲富浩一容疑者(64)は、「故郷に送る」との名目で月給から6万円を抜き取る集金システムを作り上げていたとされる。カンボジアの家族が「仕送り」として受け取れたのは半分の3万円だけで、同庁は稲富容疑者が毎月数百万円を不正に得ていたとみている。
Inatomi
 警視庁の調べや関係者の話によると、実習生を送り出していたのは「エバーグリーン」などの名前を冠した2団体(既に解散)。稲富容疑者から指示を受けたカンボジア人が代表を務めていた。

 入管難民法に基づく外国人技能実習制度は実習生の給料全額を直接本人に支払うと定めている。だが、この2団体を通じた実習生は来日前、6万円の天引きに同意する契約書にサインさせられていた。元代表の40代男性は「本当の代表は稲富さん。契約書の中身も彼が決めた」と語る。

 毎日新聞が現地で入手した帳簿などによると、6万円は日本国内の実習先の農家や企業が「いなほ協同組合」の指定口座に振り込んでいた。

 実習生は最大時で約150人。一時は毎月約900万円をいなほの事務員がカンボジアの2団体に送金。帳簿では、半額に当たる1人当たり3万円を「ミスター・イナトミ」分と明記。同庁は、ここから経費などを除いた額が、稲富容疑者に還流したとみている。

 いなほの実習に関しては、処遇面の問題を指摘する声もある。

 「いなほルール」と呼ばれる取り決めがあり、実習先で喫煙や夜10時以降の飲酒禁止といった規則に違反すると、仕送りの3万円から1回1万円の罰金が取られた。不満を訴えた実習生には「カンボジアの偉い人、友達いっぱいいるぞ。お金のことを言うなら(国に)帰す」と脅したという。

 法務省の担当者は「受け入れと送り出しの団体を実質同一人物が運営していること自体が制度の想定外。チェック機能がなくなり好ましくない」と指摘する。【黒田阿紗子、写真も】

中国人女性損賠訴訟:研修生訴訟 経営者側の控訴を棄却 /長崎 - 毎日新聞

毎日新聞 2013年10月26日 地方版

 外国人研修・技能実習制度で来日した中国人女性5人が最低賃金を下回る金額で長時間働かされたとして、島原市の下着縫製会社(破産)の経営者夫妻を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が25日、福岡高裁であった。原敏雄裁判長は、経営者夫妻らに約1100万円の支払いを命じた1審・長崎地裁判決を支持し、経営者夫妻の控訴を棄却した。

 1審判決は、経営者は2006〜09年、休日がほとんどない状態で多い時で1日約12時間、時給300円程度で働かせ、女性らの逃亡防止のため旅券や預金通帳を違法に管理したと認定。仲介業者(福岡市博多区)も経営者をほう助したと指摘した。

 経営者夫妻は「最低賃金法違反の事実を知らなかった」として控訴していたが、原裁判長は「残業などの労働をさせてはならなかったり、研修期間中でも労働にあたるのは認識していた」と退けた。

〔長崎版〕

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/26

"What would you do?" という番組

ブックマーク的な。
fathomlessこれは泣いた……ゲイ家族への差別を目にしたテキサス人とニューヨーク人の反応の違い

「What would you do?(あなたならどうする?)」というabcのテレビ番組がある。一般人向けのドッキリのようなもので、役者たちが、「人種差別」や「障害者差別」など様々な不公正なシチュエーションを作り出し、そこに居合わせた一般人がどう反応するのかを見るというもの。見て見ぬふりをする人から、「それは間違っている」と抗議する人、一緒になって差別に加担していながら、テレビだとわかると突然手のひらを返す人まで、本当に反応はさまざまで、その人その人の隠された本質がわかるので非常に面白い。
という話で、YouTubeにもいくつか上がっています。マイケル・サンデルの正義論の授業と同じように刺激的。英語の勉強にもなるし。
What Would You Do? With John Quinones - ABC News

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/25

記事メモ:早速やらかしたNHK新会長の籾井さん

安倍政権の露骨な情実人事で懸念されていたNHK。放送で急に腰が引けるようになってきたという印象がちらほら出てましたが、早速ひどい話。

思想信条がバカ丸出しなのは措くとしても、空気を読むことすらできない無能な人をトップにいただくことほど悲しいことはないなあ。我が身に引き寄せて sinking feeling を覚えます…。

NHK:籾井会長、従軍慰安婦「どこの国にもあった」 - 毎日新聞


毎日新聞 2014年01月25日 21時26分(最終更新 01月25日 21時53分)

 NHK新会長の籾井勝人(もみい・かつと)氏(70)は25日の就任記者会見で、従軍慰安婦問題について「戦争地域にはどこの国にもあった。ドイツにもフランスにもヨーロッパはどこでもあった」と述べた。過去にも経営委員長が国際放送の編集方針について「国益を主張すべきだ」と発言して問題になった。就任記者会見で政治的中立を疑われかねない不用意な発言を繰り返し、トップとしての資質も問われそうだ。

 さらに個人的意見として「今のモラルでは悪い」としつつも「韓国が『日本だけが強制連行した』と言っているからややこしい。補償問題は全部解決した。なぜ蒸し返すのか、おかしい」と韓国の姿勢を批判した。特定秘密保護法の報道が少なく、姿勢が政府寄りとの指摘があることについて、「(法案は国会で)通ったこと。あまりカッカする必要はない」と、問題点の追及に消極的な姿勢を示した。

 また、籾井氏は3年間の任期中に取り組む最重要課題の一つに国際放送の充実を挙げ、領土問題について「尖閣諸島(沖縄県)や竹島(島根県)について日本(政府)の立場を主張するのは当然」として早急に強化する姿勢を示した。「政治との距離」については「(政府と)相談しながら放送していく必要はないが、民主主義に対するわれわれのイメージで放送していけば、全く逆になることはない」との認識を示した。【土屋渓、有田浩子】

同様の朝日新聞の報道によれば、
「なぜオランダにまだ飾り窓があるんですか」
とも述べたとのこと。頭が痛い。オランダ女性を従軍慰安婦にしていたというのに…。

*******
追記(2014年1月28日)
籾井会長の発言詳報がありました。
NHK新会長・籾井勝人「慰安婦 どこでもあった」「お金をよこせ、補償しろと言ってる」(詳報・追記) - 薔薇、または陽だまりの猫
*******

NHK、領土問題「国際放送で」 就任会見で籾井会長 - 47NEWS(よんななニュース)

 NHKの籾井勝人会長は25日、東京・渋谷の放送センターで開かれた会長就任の記者会見で「尖閣や竹島という領土問題は、明確に日本の立場を主張するのは当然のことだ」と述べ、外国人向け国際放送で領土問題を取り上げることを最重要課題とする考えを示した。

 籾井会長は特定秘密保護法や従軍慰安婦問題についても持論を展開、公共放送の在り方について今後議論を呼びそうだ。

 籾井会長は「政府が『右』と言っているものを、われわれが『左』と言うわけにはいかない。国際放送にはそういうニュアンスがある」と説明した。

2014/01/25 19:59 【共同通信】

で、次は同じ記者会見をNHK自身が報道したもの。さすがだなあ…。

NHK 籾井新会長が記者会見 NHKニュース

25日、NHKの新しい会長に就任した籾井勝人会長が記者会見し、不偏不党や公平をうたった放送法の順守に努めるとともに、国際放送の充実に取り組む考えを示しました。

籾井会長は70歳。三井物産の副社長などを経て、ITサービス会社の日本ユニシスで社長や特別顧問などを務めました。
記者会見で、籾井会長は「私がまず第一に挙げているのは放送法の順守で、放送法に沿った経営をやっていくことが、われわれに課された重大な任務だ。職員一同が放送法をもう一度身近に考えるよう徹底していきたい」と述べ、不偏不党や公平をうたった放送法の順守に努める考えを示しました。
また、籾井会長は「国際放送の充実など、さまざまな課題をしっかり実行に移していきたい」と述べました。

特集ワイド:安倍政権のNHKでいいの? 経営委員会、「お友だち」人事に批判 - 毎日新聞
特集ワイド:安倍政権のNHKでいいの? 経営委員会、「お友だち」人事に批判
毎日新聞 2013年11月14日 東京夕刊

 ◇政治家としての品格の問題 製作現場の萎縮を懸念

 「みなさまのNHK」が「安倍政権のNHK」に染まってしまう……そんなことがあるのだろうか。NHKの最高意思決定機関、経営委員会に4人の委員が新たに決まった。いずれも安倍晋三首相と近い関係の人物とされる。「NHKと政治」の問題点を考えてみた。【江畑佳明】

 政府がNHK経営委員の同意人事案を衆参両院に提示した先月25日。菅義偉官房長官は定例記者会見で「首相に近い人をあえて選んだのか」と問われ、「自らが信頼し評価する方にお願いするのはある意味では当然」と語り、「お友達人事」を半ば認めた。人事案は8日の衆参本会議で賛成多数で同意され、新体制が決まった=表。

 作家の百田尚樹氏は昨秋、月刊誌「WiLL」の対談で安倍氏と意気投合した。安倍首相も百田作品のファンで、総裁選の応援に「本当に勇気づけられた」と感謝している。百田氏は自身のツイッターで「他国が日本に攻めてきたら、9条教の信者を前線に送り出す」などと述べ、物議を醸したこともある。

 長谷川三千子氏も熱心な首相支持者だ。9月に最高裁が出した民法の非嫡出子相続規定についての違憲判決に対し、産経新聞への寄稿で「国連のふり回す平等原理主義、『個人』至上主義の前に思考停止に陥った日本の司法の姿を見る思いがします」と批判。持論を展開した。このほかJT顧問の本田勝彦氏は安倍首相の元家庭教師で、首相を囲む経済人が集う「四季の会」メンバー。また中島尚正氏が校長を務める海陽中等教育学校は、四季の会主力メンバー、JR東海の葛西敬之会長が設立に尽力した。

 実は安倍内閣成立後、2、6月にも上田良一氏ら4人の経営委員が就任したが、「お友達批判」はなかった。なぜか。「6月はまだ衆参でねじれ状態だった。人事案が批判されれば参院選前にダメージになるため露骨な人選は避けたのではないか」と話すのは、元NHK政治部記者で椙山女学園大(名古屋市)元教授の川崎泰資(やすし)さんだ。「参院選でねじれが解消し、安倍首相の意向が通りやすくなった」と分析する。

 今回の人事案については「特定の立場、首相との関係に異常に偏った人選になっている」(共産党)などと野党4党が反対した。元NHK記者で元財務相の安住淳衆院議員(民主)は、8月に小松一郎・駐仏大使を内閣法制局長官へ起用したのと同様の「お友達人事」で、問題が大きいと指摘する。「例えば、内閣法制局は年間100本もの法案を審査し、集団的自衛権の解釈だけが仕事ではない。門外漢の外務官僚を起用して何の役に立っているのか」としたうえで「経営委員は本来、国民目線でNHKをチェックする。恣意(しい)的な人選では当然それは果たせない」とする。

 元総務相の片山善博慶応大教授は「一般論として、首相が自らの考えを理解する人物を要職に就けるのはあっていい。米国では政権交代のたびに行われ、政治任用や猟官制といわれる」と説明。同時に「政治任用は縁故採用の面もある。縁故で実力が伴わなければ組織内で不満が強まり、結局組織の力が落ちてしまう」と警鐘を鳴らす。

 「NHKの重要な価値は公正、中立を保つこと。だから権力者はNHKに対し謙抑的であらねばならない。『李下(りか)に冠を正さず』というが、あえて近親者を外す見識があってもいい。身内中心では慎みに欠ける。それは政治家の品格の問題につながる」と語った。

 安倍首相とNHKの間には因縁がある。いわゆる番組改変問題だ。2001年1月、従軍慰安婦についての番組放送前に、NHK幹部が安倍首相(当時は官房副長官)と面会したとされ、取材に協力した市民団体が「政治家の介入で番組が改変された」とNHKなどを相手取り提訴した。

 武蔵大の永田浩三教授(テレビジャーナリズム論)は「放送法は経営委員について『公共の福祉に関し公正な判断』ができる人物と定めているのに、今回はあまりに露骨な人事。安倍首相の『NHKの勝手は許さない』という姿勢を感じる」と語る。永田さんは慰安婦を取り上げた番組の統括プロデューサーだった。以後、製作現場を追われ09年に退職した。「NHK幹部が安倍氏らに『公正中立な立場で報道すべきだ』と指摘され、その直後に番組の内容が変更されたのは東京高裁判決で認められた事実。政府の高官が『公正にやってくれ』と求めること自体、NHKには圧力となった」と話す。

 放送法は、経営委員が個別の番組編集に介入することを禁じている。しかし07年6月まで2期6年間経営委員を務めた小林緑・国立音楽大名誉教授は「経営委員会は最高意思決定機関で、年間予算や事業計画など重要事項を議決する役割があるが、委員がNHKの番組の大きな方向性や、あり方に言及することはできるはずだ」と指摘する。つまり、安倍首相の意向をくんだ経営委員が報道や番組製作側に影響を与える可能性がある。

 さらに今回の経営委員人事は、来年1月に任期が切れる現在の松本正之会長を交代させたい首相側の布石だ、という見方が強い。会長は経営委員が選出し、12人中9人の賛成が必要。松本会長が続投を希望しても4人が反対すれば否決される。言うまでもなく、経営方針や番組内容は、組織トップの会長の姿勢によるところが大きい。首相の「お友達」や考えの近い会長が誕生すれば、原発や歴史認識問題など、政権が知られたくない情報や番組が発信されにくくなるのだろうか。

 永田さんによると、番組の製作現場からはすでに不安の声が出始めているという。「今回の経営委員人事の次に来るのは、会長の人事。もし政権の意向をそんたくするような人物が会長になれば、良心的な番組や地道な調査報道が冷遇され、さらには排除されるかもしれない。そういう恐怖感が広がっています」

 上智大の田島泰彦教授(メディア法)は、会長人事に直結する経営委員人事の根底には、特定秘密保護法案と共通する考えが横たわっていると指摘する。

 「1980年代の国家秘密法の提案以降、自民党政権には外交と防衛情報に加え、治安に関する情報を制限しようという流れがあり、安倍政権もその延長にあります。自ら提出した特定秘密保護法案の内容からわかるように、安倍政権は『国の情報は国民のもので、国民には知る権利がある』という認識が薄い。むしろ、国民を重要な情報から遠ざけようとする。経営委員や会長に身内を送り込む人事には、この考えが表れています」

 元経営委員の小林さんは「今後は新委員の発言内容を注視しなければならない」と警告する。「安倍首相のNHK」だけは避けねばならない。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/24

加害者は絶対に許してはならない。それが日本の民意。

結婚速報 : 嫁がスーパーフリー事件のメンバーだったと判明した。離婚を切り出したら『幸せを壊さないで欲しい』と泣かれた
妻が嗜虐性の強い集団強姦事件に関わっていたと知り、愛情が一気に冷めた男性。

はてなブックマークでは、釣り記事だろうという観測が出ていますが。
事の真偽はともかく、この逸話への反応として、奥さんに厳しいものが集められていますね。

まぁ、他人の未来を奪っておいて、自分はのうのうと幸せな結婚生活、なんて甘すぎるがな。
被害者の数がハンパないからなぁ。
正直、単に「消えろ」って言われるだけならいいけど、
「お前の娘を同じ目に遭わせてやる」っていうような過激が被害者が出てこないとも限らないからね。
子供の未来を考えるなら、嫁と一緒に暮してはいけないわな…。
嫁両親はそんな過去を黙って嫁にやったわけで
大きな顔して見守ってくれとか言える立場じゃないよな
あんな大きな事件の関係者だったんから大きな隠し事だろ
突然母親を失い、全く新しい環境に対応しなきゃならない娘さんもかわいそう
母親の過去の罪のために、理不尽にも罰を受けてしまうんだな
で、まあ、この「まとめ」のコメント欄はさらに輪をかけて厳しいコメントが並んでいます。
償ってもどうにもならないことが世の中にはある。被害者は許さない。
どんなに本人が反省してももとに戻らないことがね。
私は許されるべきではないと思う。
のうのうと幸せな生活をしてるのを見せられて我慢がならない人がいる。
一生を狂わされた人たちがいる。
下っ端だろうが反省してようが
そういう所に属しててそれを黙って結婚したという事実を受け入れられない人がいるのは当然だと思う
下っ端っていっても被害者に覚えられてて拒否反応示されてるんだから
それなりに犯罪に加担してるんだろう
全くもってその通りですよね。被害はどうやっても回復できないし、被害者が許せないのは当然です。また、末端でも所属していた以上、関与責任が問われるのは当然のことです。とりわけ、
スーフリーとオウムとコンクリ事件と尼崎換金殺人とか加害者側を絶対に許せない事件ってあるからね
過去の罪の秘密をかくして結婚した嫁が悪い
結婚前に打ち明けるべきだった
というぐらいにたちの悪い所行ですからね。
やったことを黙って結婚して子供を産むなんてなに考えてるんだ
最初から外道の血を引き継いだ子供を産み下ろした罪は大きいぞ
何らかの形で公にされたら村八分どころじゃないからな
近寄りたくもない化け物の一味ってことだよこの嫁は
実際スーフリ出身って聞いただけで私は近寄りたくないと思う
嫁を庇ってるやついるが、ありえないよ。
のうのうと 結婚して、子どもも産んで…。
一生償え。
家族で心中でもすれば?嫁さんも罪が洗われて天国いけるかもよ。クソの遺伝子も消せてあの世で家族サービスもできて最高じゃん。
反省すりゃ被害者の傷も癒えると思ってんのかな?イジメ加害者(取り巻き)って考えるとこんなん許せんだろ。
やはり、加害者の家族、配偶者や子供なども、その加害者の罪を共に背負うべきですよね。加害者の血を引く者を社会に残すわけですものね。
◆ ◆ ◆ ◆
さて、旧日本軍は、アジア諸国でどんなことをしてきたでしょうか。

| コメント (0) | トラックバック (0)

自省を促す殺人ゲーム?

ちょっと面白いかも。
殺人者の心理がわかるゲーム「DayZ」が発売後1カ月で100万DLを突破した理由とは? - GIGAZINE

DayZの開発者であるDean Hall氏によると、DayZのスタンドアローン版の販売を開始してからというもの、Hall氏のFacebookページにはプレイヤーから多くの感想が寄せられているとのこと。その中でもHall氏の胸を打ったのが、息子とDayZをプレイした父親からのコメントです。父親と息子は助け合ってDayZをプレイしながら、ゲーム内のある倉庫に物資を補給しに行ったそうですが、2人は倉庫付近で別プレイヤーがうろついているのを発見します。

2人は話し合った結果、二手に分かれて別のプレイヤーを挟み撃ちにする計画を立てました。息子と別れた父親が東の方向から倉庫に潜入すると、別のプレイヤーを発見。すぐさま攻撃に転じ、見事そのプレイヤーに重傷を負わせることに成功しました。父親が、ほっと胸をなで下ろしてそのプレイヤーに近づくと、それは他でもない自分の息子であることがわかります。自分の息子が操作するキャラクターが苦しんでいる様子を見た父親は、治療薬などを持ち合わせておらず、ただキャラクターが死んでいくのを見守るしかありませんでした。

掲示板のredditにはDayZのスレッドがいくつも立てられていて、そこにはゲームを称賛する数々のコメントが投稿されています。「人種差別用語でなじってきた別のプレイヤーを殺したとき一種の正義感を感じた」や「自分がやられたとき、付近にいた友人がすぐに助けてくれ、本当の愛を感じた」など、一般的なゲームのコメントではあまり見られない内容のものが多いです。

「ゲーム内で初めて他のプレイヤーを殺したときの感情の変化に感動しました。このゲームは殺人者シミュレーターです」とコメントしたプレイヤーの投稿によると、当初は他のプレイヤーを殺したことに罪悪感を感じていたそうですが、だんだん「私が殺さなければ、殺されていたのは私の方だ」や「今まで私は何度も殺されてきた」などと、殺したことを正当化する感情が自分の中に芽生えたとのこと。このプレイヤーは「自分が持っている道徳観と犯した罪との間で苦しむような感覚は、他のゲームでは絶対に味わえない」とゲームを称賛し、「みんなやっているので問題ない、というリスキーシフトのような心理学的な要素を体験できるのがDayZの魅力である」と語っています。

私たち「普通の」「善良な」人間が、自分の中にも冷酷さや残虐性があることを自覚することは、加害・被害のギャップを超えて社会の様々な紛争、コンフリクトを解消するための第一歩だと思います。
ある条件下では自分も残虐な殺人者になるのだという経験は、飽くまで特殊例に過ぎない個人的体験からの発想に偏る危険があるとは言え、「異常性」として疎外されがちな他者への理解と共感を促す一助になるでしょう。

さて、上記では、息子と一緒に殺人ゲームを楽しんでいる父親が出てきますが、反倫理的な内容を含み、依存性が高い(夢中になりやすい)が、同時に、教育的・啓蒙的な効果の高いテレビゲームがあったとして、それを子供が「やりたい」と言ってきたとき、親は許すべきでしょうか。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/20

馬脚を現す(まあ見え見えでしたけど…)

この記事で。
中国、ハルビン駅に安重根の記念館 韓国「高く評価」:朝日新聞デジタル
タイトルも記事本文も「反日だぁ~!」みたいに日本人の反感を煽る気が満々で、脱力します。
私なんか、単純に結構なことだと思いますし、韓国にとって安重根は英雄なので当然だと思いますが。

この件について、某所で「ダークツーリズム(笑)」の関係者の方が、
中国の外交宣伝戦略だ!対日包囲網だ!ダークツーリズムがいよいよ外交戦略に使われるようになってきた!それに比べて我がニッポンは…!
みたいに噴き上がっておられたのを拝見しまして、思わず白目をむいてしまいました。

ダークツーリズムの馬脚が見えてますけど…
と言いそうになって思わず口を押さえました。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/15

備忘録

トマトジュースを飲むとすぐにおなかを下すんだけど、なぜだろう。

さて、年末の靖国参拝問題に関連した記事メモ。

なぜ問題か、についてほぼ意を尽くしているのが守田氏によるこちらの記事。
明日に向けて(776)安倍首相の靖国参拝強行を批判する - 明日に向けて

しかし安倍氏は止められないご様子。
安倍首相:今後の靖国参拝に意欲 - 毎日新聞

安倍晋三首相は9日午前、靖国神社参拝に関し「一国のリーダーとして手を合わせご冥福をお祈りする。この気持ちは持ち続けていきたい」と述べ、今後の参拝に意欲を示した。一方で「参拝自体が残念ながら外交、政治問題化されている。今の時点で、今後参拝するかしないか申し上げるつもりはない」と明言を避けた。靖国神社に代わる国立追悼施設構想については「何よりも遺族の気持ちが大切だ。そうした観点から検討を慎重に考えていくべきだ」と改めて否定的な見解を示した。
安倍首相:「批判されても責任を果たす」靖国参拝巡り - 毎日新聞
「国のために戦って倒れた英霊の冥福を祈り、手を合わせるのは世界共通のリーダーの姿勢だ。たとえ批判されることがあっても、当然の役割、責任を果たしていくべきだ」
「一国の指導者もお参りすることで(戦没者遺族の)気持ちも癒やされる。だからこそ多くの遺族は国のリーダーの参拝を望んでいる」
新たな無宗教の国立追悼施設の建設構想には「『今度はこっちですよ』ということが成り立つかどうか」

「一国のリーダーとして」、参拝したい、遺族を癒すために「リーダー」の参拝が必要という意識。「残念ながら」参拝が外交、政治問題化「されて」いるという認識。そしてさらに、非靖国化については、「遺族の気持ち」(苦笑…)を持ち出して否定する感覚。
いずれも興味深い点です。靖国にこだわる人びとの重要な論旨がいくつか表れていると思います。

自民党も先鋭化。
自民党:運動方針案「不戦の誓い」削除…靖国参拝の表現 - 毎日新聞
13年運動方針:「参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々に哀悼の誠をささげ、不戦の誓いと恒久平和の決意を新たにする」
14年の案:「参拝を受け継ぎ、国の礎となられた方々に対する尊崇の念を高め、感謝の誠をささげ、恒久平和への決意を新たにする」
「哀悼の誠」→「尊崇」+「感謝の誠」
「申し訳なかった」、「気の毒だった」、という視点から、「立派な人たちだった」、「ありがとう」という視点へ転換。
まあもう本音を出してもいいだろう、出すべきだ、ということでしょう。

首相に忠実に努力している外務省の様子。
靖国神社参拝にまつわる外務省の態度が内向きすぎて驚いた - 法華狼の日記
こちらのコメントで知りましたが、
明日うらしま: 222:日本の「靖国引きこもり症」政権の駐英大使が演じた国際喜劇のひと幕(その5)
机の上の空 大沼安史の個人新聞: 〔コラム 机の上の空〕 日本の<名前を言ってはいけない男 (He-Who-Must-Not-Be-Named) >は、駐英・林大使をシドロモドーロにさせた……
大使という仕事も大変です。林大使の努力の一端は以下のような感じ。
China risks becoming Asia’s Voldemort - Telegraph
▶ NEWSNIGHT: Japanese and Chinese ambassadors on island dispute - YouTube
イギリスは面白い討論番組を持っていますね。大部分の視聴者はそれほど興味ないだろうに。
しかし司会の方はちゃんと突っ込むポイントを知っていますねえ。大したものだなあ。
日本ではこういう突っ込みをすると嫌われると思うんだけど、きちんと突っ込む方がむしろいいと思うんですよね。
まあ靖国や交戦権不保持規定廃止の問題で勝てるわけはないので大使もかわいそうですね…。

政府、自民党議員、閣僚の皆さんも頑張っています。
日本、議員ら米へ続々 首相の靖国参拝の真意説明へ  :日本経済新聞
1.外交担当者や国会議員が相次ぎ米国を訪れ、政府や議会の関係者に参拝の真意を説明するつもり
2.日米国会議員連盟の訪問団、下村文科相、谷内国家安保局長などが訪米
3.「中韓との関係修復に向け、両国に首脳会談を呼びかけていると改めて強調」
だそうです…。バカじゃなかろうか。

いや、バカじゃないでしょうから、本当に何が問題なのか全く理解できないのでしょうね。

それに、そもそも「真意説明」に最優先すべきなのはアメリカじゃないでしょうに…。
アジア諸国の反応に冷淡なのと対照的に、アメリカがちょっと不快感を表明しただけでこの騒ぎ…。こういうのこそ、国辱ものの奴隷根性だと思うんだけどなあ。
ホント、誰も恥ずかしいと思わないのかしら。

で、私たち国民の様子。

参拝直後の調査結果。
靖国、外交配慮を69% 首相参拝、批判が上回る  - 47NEWS(よんななニュース)
1.「配慮する必要はない」が4分の1もいる。
2.首相参拝を4割以上の国民が支持(よかった=43.2%、よくなかった=47.1%)。
3.支持率は変動なく、過半数の国民(55.2%)が支持。

1月10から12日の調査、13日発表の読売新聞調査ではこんな感じ。
内閣支持回復62%、普天間進展「評価」59% : 世論調査 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
安倍内閣の経済政策「評価」60%…世論調査 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
1.内閣支持率は秘密保護法問題のショックから回復(11月64%、12月55%)。
2.靖国参拝を4割以上の国民が高評価(「評価する」45%、「評価しない」47%)。

読売新聞の以前の調査では、
首相の靖国参拝「すべきだ」46%…読売調査 : 世論調査 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
1.「参拝すべきだ」46%、「参拝すべきでない」36%
2.「河野談話」については、「見直すべきだ」42%、「見直す必要はない」35%
だそうです。
安倍氏の勢いが止まらないのは、我々国民の心情の反映でもあるでしょう。私なんかは少数派(変わった人)なわけです。

一方、アメリカでは、共和党員の過半数が生物進化論を信じていないそうです。
ポール・クルーグマン「よき共和党員は進化論など信じはせぬ」 — 経済学101
まあちょっと、空気を読んで「信じてない」というふりをしているという話も出てきますが。日の丸に起立するようなものかね。

ちなみに記事ネタの報告
Public’s Views on Human Evolution | Pew Research Center's Religion & Public Life Project
によると、アメリカの成人のうち、3分の1が進化論を信じていないそうです。
「どんだけ宗教に染まってるんだ」とちょっとびっくりしますが、日本の状況もまあ、外から見るとこんな風に見えるのかな、と。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2014/01/08

人間を使い捨てにして恥じない日本の「産業界」

アングル:政府が外国人労働者の拡大検討、単純労働者受け入れも | Reuters魚拓

技能実習制度の実習期間3年を延長すべき、との方向だそうです。

記事本文にあるとおり、
「外国人技能実習制度とは、日本の技術を途上国に移転し、人材育成を支援するため」の制度。
別の角度からすれば、
「もともと日本企業が海外進出する際に、現地で採用する労働力の確保を主眼とした制度」でもあったわけですが、いずれにせよ本来は、外国の発展を助けるための国際協力を眼目としたものです。
しかし制度創設当時から、裏の本音、即ち、安価かつ柔軟に単純労働者を使い倒したいという狙いが透けていて批判が強かったし、実際、自殺や殺人事件まで起きるような無茶苦茶な奴隷的労働の源泉として、これまでこの制度は便利に使われてきたわけです。
でも、本音の部分は、とりあえず建前で隠蔽しようという姿勢はありました。

しかし。

人手不足対策として同制度を使って外国人労働力を確保したいとの産業界の声が高まっている。
のだそうです。

理由
1.農林水産業の作業者が慢性的に不足している
2.復興需要、オリンピック景気で、建設系単純労働者が不足する
3.政府目標である2%の経済成長率を達成するのには労働力が足りない

もうね、本音むき出しです。現実がもう隠す必要すらないほどあからさまだからでしょうか。
1.については、元々人権抑圧の源泉になっている実習制度を止めて、単純労働者のビザをきちんと出すべきです。本音むき出しにするのだったら、実習制度とかいうお為ごかしはもう必要ないでしょう。正当な労働者として扱いましょう。

2.については、一時的な労働需要の調整弁に使いたい意志がすけすけで、もう恥ずかしいとしかいいようがない。普通の市場では、供給制約があれば価格上昇が調整役になるのに、それを量的に調整しようという、要するに、建設作業員の賃金・労働環境を改善するつもりがないわけです。しかも、外国人実習生なら在留期限で追い出せると踏んでいる。度し難い。
しかし、短い人生の…しかも現場労働者だからキャリア形成上重要になる若い時期の…5年とかをかけて建設系の(しかも日本という特定環境の)現場作業で経験を積んだ人が、そうあっさりと国を変えて別の労働市場に移ろうとするでしょうか。しかも世界有数の高所得国である日本を捨てて?
企業は雇い止めにして社会に放り出し、国は不法滞在者扱いして日の当たる場所で生きる術を奪ってしまえば、彼らがどうなるか、どうしようとするか、そしてそういう人びとを、マジョリティである「日本人」がどのような目で見ることになるかは明らかでしょう。それは80年代から顕著になった外国人労働者問題で既に見られたことです。

3.については、もう無茶苦茶です。そもそも生産要素の供給制約すら見極めていない経済計画ってどういうことなのか、という話です。こんなのエコノミストがする仕事じゃありません。経済財政諮問会議って、経済学のプロはいないのでしょうかね、伊藤元重先生?
もしそうじゃないなら、逆に産業競争力会議が名誉毀損しているわけですからきちんと反駁すべきです。現状の労働力でちゃんと2%成長できますって。恥ずかしくないのかというほどの情けない議論ですよ、実際。

というわけで、景気の調整弁にして使い捨てる気満々の、しかも、雇い止めにした後の尻ぬぐいは全部社会に、要するに、公共のお金と責任に丸投げする意欲丸出しの、今回の単純労働者受け入れ緩和の議論には反対します。

| コメント (0) | トラックバック (0)

教科書検定基準改定のパブコメ

事務的・作業的事情を優先して、パブコメ募集期間を短縮するという、めちゃくちゃをやっています。


義務教育諸学校及び高等学校教科用図書検定基準の一部を改正する告示案に関する意見募集について
パブリックコメント:意見募集中案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ

今後の検定申請までのスケジュールを考慮すると、1月中には検定基準の告示を行う必要がある。
 このため、本件については、パブリック・コメントの実施期間を短縮する。
民主的ルールを優先するべきなのは当然ですが、よりによって教育問題、しかもセンシティブな歴史教科書に関する問題について、こんな理由にならない理由で手続きを省略しようというのは、非常にたちが悪いことです。

秘密保護法のときも同じでしたが、ひどいやり方です。民意を聞くことを嫌うのはいかにも自民党らしい(+お役所らしい)とも思いますが。長い目で見ても市民社会を育てない…経済活力をも損なう愚策だというのに。
自民党、そして今の安倍さんたちの残念なところの一つは、これからの日本社会が国民の社会参画を高めることでしか活性化しないということを全く理解できないことです。そして、その社会参画の最も大切な柱の一つが政治参画だということを。

****
ともあれ、検定基準に「愛国心」なるトンデモと、日本の戦争・戦後責任を曖昧にするごまかしを持ち込もうとしていることは明らかなので、パブコメに意見を送りましょう。1月14日までです。

| コメント (0) | トラックバック (0)

自己強化する偏見というシステム

メディアに流れる北朝鮮情報の信頼性の程度が垣間見える報道 - 誰かの妄想・はてな版

世界の雑記帳:張成沢氏「犬に襲われ処刑」説、ミニブログの風刺投稿が発端か - 毎日新聞

2014年01月07日 15時58分
 中国のミニブログサイト「テンセント・ウェイボー(騰訊微博)」では昨年12月11日、張氏と側近5人が犬に襲われて処刑されたとの投稿が掲載された。その後、香港紙文匯報が犬による処刑の可能性を報じ、騰訊微博の投稿のスクリーンショットを掲載。シンガポール紙ストレーツ・タイムズや欧米の一部メディアでも報じられた。
毎日新聞ですが、ロイター配信記事です。

毎日新聞には何人か中韓、北朝鮮に反感を持っている人がいるようで、これらの国・国民が異常な人々であるかのような偏見を無意識に煽る記事がときどき見られます。
本件についてもこんなコラムが以前に見られました。

木語:本当に恐ろしい話=金子秀敏 - 毎日新聞(2013年12月19日)

 最近、香港の「文匯報(ぶんわいほう)」という新聞が「張成沢処刑は犬決だった」と報道した。「犬決」とはイヌに囚人をかみ殺させる残酷な刑。張氏と側近数人をおりに入れ、百数十匹の飢えた満州犬に襲わせた。それを正恩氏、李雪主(リソルジュ)夫人ら数百人の幹部が見たという。
 まさか、そんなことが。だが、「文匯報」は中国共産党の影響が非常に強い新聞なので、中国が裏をとっていると受け取られて反響を呼んだ。
木語:犬より怖い核兵器=金子秀敏 - 毎日新聞(2013年12月26日)
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記が叔父の張成沢(チャンソンテク)氏を処刑した。その方法が犬に食わせる「犬決(けんけつ)」だという中国系香港紙の報道にいろいろ論評が出たが、どうやら中国人は半分疑い半分信じている。
 北朝鮮軍事法廷が張氏を「犬にも劣る人間のくず」と断罪した。人間の刑吏が処刑するに値しないなら、犬が登場しても不思議はない。
 韓国情報では機関銃で掃射したという説もある。機関銃弾を浴びると体は吹き飛び、遺体が残らない。
 儒教世界では遺体を傷つけず墓に埋葬するのが理想とされている。機関銃による処刑は、食われて遺体が残らない犬決と同じ、張氏に墓を作らせない刑罰だ。日本と墓の文化が異なる中国や朝鮮半島の人々は、文化的恐怖を感じるだろう。
これらのコラムでは、本文では「犬に襲わせた」という報道の真偽の判断を慎重に保留していますが、文面では金正恩政権の残忍性を強調する文脈でこのうわさ話程度の情報を使っています。
「真偽のほどはわからないが…」というほのめかしでその扇情的な情報を風説として流布すれば、噂が一人歩きするのは明らかなことです。「あの北朝鮮のことだから…」という人々の蔑視に良くマッチする異常性は、人々の「ほーら、北朝鮮って怖いねえ」という満足をもたらすと同時に、さらに差別意識を強化するでしょう。もちろん、こうした差別意識を…すなわち「自分たちは正常だ」という優越感を…くすぐる記事は、受けがいいわけです。

で、まとめとして、北朝鮮の危険性を煽ります。
一つ目のコラムではこんな感じ。

犬決の真偽はさておき、中国が金正恩政権の残虐さを強くアピールする真意はなにか。香港紙「信報」は、中国の軍部に、北朝鮮との過去の友好関係を清算して韓国を支援すべきだという意見があると指摘する。中国と韓国が盟友関係を結び、日米同盟と対峙(たいじ)する戦略だ。中国が北朝鮮との対決モードを強めると、北朝鮮が南進の賭けに出る可能性が強まる。これは本当に恐ろしい。
北朝鮮が韓国に侵攻するという「可能性」を「本当に恐ろしい」と、いかにも現実性があるシナリオのように書いていますが、その根拠が床屋政談レベル。直接関係ないけど、韓国が対米関係を捨てて中国側に付き、日米と仮想敵国関係になると本気で思っているのですかね…?

そして二つ目のコラムの方はこんな感じ。

権力の座についた党官僚の張氏は、資源密輸など軍人の利権を奪った。怒った軍部の突き上げを受けた正恩氏は、張氏の側近を呼び、軍に利権を返すよう命じた。
 側近は「張氏に相談する」と答えた。これが正恩氏の逆鱗(げきりん)に触れた。「おれの言うことが聞けないのか、死刑だ」。正恩氏は泥酔状態だったという。軍の突き上げが怖いが、後見人の叔父に面と向かってものが言えない。精神状態が不安定だったら、犬決だと叫んだかもしれない。若い正恩氏は、スターリンとは格が違う。
 古代中国に、夏(か)という王朝があった。桀王という王はトラを飼っていた。人々の集まるマーケットにトラを放って逃げまどう姿を眺めて楽しんだ。残虐な王が出現すると王朝は終わる、これが儒教世界の常識だ。桀王は殷の湯王に滅ぼされた。
 犬決が半ば信じられているもう一つの理由がここにある。金王朝の崩壊が近ければ残虐な王の出現は当然のことだからだ。
…中略…
 桀王の秘密兵器はトラだった。金王朝には核爆弾とミサイルがある。王朝崩壊の混乱でこれを使わないだろうか。正恩氏に感じる古代的残虐さの実体は実は核戦争の予感だろう。
こっちでは、正恩氏の矮小さをあざ笑いながら北朝鮮が核戦争を起こすかも…という不安感を煽ります。

繰り返して言いますが、この二つのコラムは「犬を使って処刑した」という真偽不明の報道をネタにしているわけです。つまり、うわさ話レベルのネタを大新聞の編集委員がホイホイ使ってコラムを2本書いてしまう。
「北朝鮮だったらやるかもしれない…」という予断が、こうした軽はずみな行為(と言っていいでしょう、大新聞なんだし)を許してしまうわけです。そして、この記事を皆が違和感なく受け止めてしまう。
こうして空気のように自然な形で、北朝鮮とその人々に対する差別意識や猜疑心が静かに深く降り積もっていくわけです。

*********************
余談ですが、中国での出来事というだけで、認知が大きく偏ってしまう例を一つ紹介します。

【中国】非常口から脱出したはずなのに、いつの間にか非常口から舞い戻っていた……

中国のずさんなビル設計を嘲笑するという趣旨のエントリですが、ここのコメント欄が面白いです。
最初のコメントで「実は日本よりもきちんとした設計だ」という解説が付いた後、コメント欄が混乱しています。なんとか中国を蔑視したい、中国を日本と対等あるいは優越した存在と認めたくない、という感情が先走って、変なことになっているコメントが並んでいます。

人は、自分の感情的な枠組みの中で処理できない事実を突きつけられると、その事実を受け入れること自体を拒否しようとするということがよくわかります。

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »