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2014/01/24

自省を促す殺人ゲーム?

ちょっと面白いかも。
殺人者の心理がわかるゲーム「DayZ」が発売後1カ月で100万DLを突破した理由とは? - GIGAZINE

DayZの開発者であるDean Hall氏によると、DayZのスタンドアローン版の販売を開始してからというもの、Hall氏のFacebookページにはプレイヤーから多くの感想が寄せられているとのこと。その中でもHall氏の胸を打ったのが、息子とDayZをプレイした父親からのコメントです。父親と息子は助け合ってDayZをプレイしながら、ゲーム内のある倉庫に物資を補給しに行ったそうですが、2人は倉庫付近で別プレイヤーがうろついているのを発見します。

2人は話し合った結果、二手に分かれて別のプレイヤーを挟み撃ちにする計画を立てました。息子と別れた父親が東の方向から倉庫に潜入すると、別のプレイヤーを発見。すぐさま攻撃に転じ、見事そのプレイヤーに重傷を負わせることに成功しました。父親が、ほっと胸をなで下ろしてそのプレイヤーに近づくと、それは他でもない自分の息子であることがわかります。自分の息子が操作するキャラクターが苦しんでいる様子を見た父親は、治療薬などを持ち合わせておらず、ただキャラクターが死んでいくのを見守るしかありませんでした。

掲示板のredditにはDayZのスレッドがいくつも立てられていて、そこにはゲームを称賛する数々のコメントが投稿されています。「人種差別用語でなじってきた別のプレイヤーを殺したとき一種の正義感を感じた」や「自分がやられたとき、付近にいた友人がすぐに助けてくれ、本当の愛を感じた」など、一般的なゲームのコメントではあまり見られない内容のものが多いです。

「ゲーム内で初めて他のプレイヤーを殺したときの感情の変化に感動しました。このゲームは殺人者シミュレーターです」とコメントしたプレイヤーの投稿によると、当初は他のプレイヤーを殺したことに罪悪感を感じていたそうですが、だんだん「私が殺さなければ、殺されていたのは私の方だ」や「今まで私は何度も殺されてきた」などと、殺したことを正当化する感情が自分の中に芽生えたとのこと。このプレイヤーは「自分が持っている道徳観と犯した罪との間で苦しむような感覚は、他のゲームでは絶対に味わえない」とゲームを称賛し、「みんなやっているので問題ない、というリスキーシフトのような心理学的な要素を体験できるのがDayZの魅力である」と語っています。

私たち「普通の」「善良な」人間が、自分の中にも冷酷さや残虐性があることを自覚することは、加害・被害のギャップを超えて社会の様々な紛争、コンフリクトを解消するための第一歩だと思います。
ある条件下では自分も残虐な殺人者になるのだという経験は、飽くまで特殊例に過ぎない個人的体験からの発想に偏る危険があるとは言え、「異常性」として疎外されがちな他者への理解と共感を促す一助になるでしょう。

さて、上記では、息子と一緒に殺人ゲームを楽しんでいる父親が出てきますが、反倫理的な内容を含み、依存性が高い(夢中になりやすい)が、同時に、教育的・啓蒙的な効果の高いテレビゲームがあったとして、それを子供が「やりたい」と言ってきたとき、親は許すべきでしょうか。

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