じわじわと浸透する朝鮮人差別
東京新聞:強制連行追悼碑 設置許可問題 取り消しの請願を採択 県議会常任委:群馬(TOKYO Web)
8人の委員のうち6人が自民党だったそうで、宜なるかな。
県議会は自ら差別に手を染めることになってしまいました。
一方産経新聞は喜びを込めてこの件を報道。
朝鮮人追悼碑、撤去弾み 群馬県会委 設置取り消し請願採択 - MSN産経ニュース
毎回のことながら、うんざりします。
「政治的利用」という言葉は決して中立的なものではなく、特定の立場や考えを排除するときにだけ発動される言葉なのですが、その見せかけの中立性にこだわって過去の記憶を抹消し、朝鮮人差別を制度化する。
自らの意に染まない人たちを排除する機会を虎視眈々と狙って、わずかな瑕疵を捉えて抑圧する。
わが国のいつもの光景とは言え、情けないかぎりです。
東京新聞:強制連行追悼碑 設置許可問題 取り消しの請願を採択 県議会常任委:群馬(TOKYO Web)(2014年6月10日)
県立公園「群馬の森」(高崎市)にある韓国・朝鮮人の強制連行追悼碑をめぐり、県議会の産経土木常任委員会は九日、碑を管理する市民団体が碑を政治利用したとして、別の市民団体などが県に設置許可の取り消しを求めている請願を採択した。請願に法的な拘束力はなく、県は慎重に審査を続ける。 (菅原洋)
追悼碑は二〇〇四年に設置され、「記憶 反省 そして友好の追悼碑を守る会」(前橋市)が管理。県は碑の前の追悼集会で一部の参列者に政治的な発言があったとみて、一月末の設置期限後も更新を保留している。
請願は、市民団体「新しい日本を考える群馬の会」(富岡市)などが提出した計三件。
席上、リベラル群馬の後藤克己県議は「自分も県職員の仕事をしていたが、問題は口頭で指導するレベル。守る会は指導に従って県に回答しており、県は何を慎重にしているのか分からない」。一方、自民の原和隆県議は「政治的な発言があったと思う。県はいつまで判断を延ばしているのか。しっかりと迅速に、厳正に判断するべきだ」と主張した。
三件は賛成六、反対二の賛成多数で採択された。うち一件は「政治利用した」と指摘する部分のみ採択した。
委員会終了後、県土整備部の幹部二人は報道陣に対し、施行令解説で政治利用への留意を求めている都市公園法に触れ、「客観的にみて政治的な発言なのか、程度や内容なども含めて最終的に判断したい」と述べた。
委員会には、請願を支持する団体や守る会の会員らが訪れ、傍聴席が満席で入れない人もいた。いずれの団体にも所属しない玉村町の主婦(51)は「請願を出した人々は強制連行の史実をみようとしておらず、人権感覚がおかしいのではないか」と語った。
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