「河野談話の維持・発展を求める学者の共同声明」に社会科学系の人の参加が少ないこと
歴史学の人が多いのは当然として、一見して、文学や社会学、女性学、哲学など、昔の区分で言えば、文学部に入っていたような領域の人が多いなあ、と。
理工系、医薬系などのいわゆる「理系」はほとんどいません。さびしいことですが、何となく「やっぱりそうかもなあ」と思わないこともない。
残念なのは、法学系、経済学・経営学系が少ないこと。この Change.Org の取り組みが、単にこの種の人脈を持たず、話題が広がらなかっただけなのかもしれませんが……。
社会科学に関わる以上、人権問題にどのように関与するかは、職業(profession)上、直面せざるを得ない態度問題であり、従軍慰安婦問題もまた、その延長線上にある課題ではないかと思うのですが。
さらに、歴史修正主義の問題は、学問や科学と社会との界面に現れるSTS、即ち科学論、技術論的な問題も含んでいる非常に難しくまた興味深い課題でもあると思うのですが。
また、戦争責任、戦後責任が戦後日本でどのように扱われてきたのかという問題は、占領期から日米安保体制を経て現在に至る日本の軌跡の重要な一側面でもあり、また政治や外交を通じて社会や経済に影響を与え続けているアクチュアルなテーマでもあると思うのですが。
様々な分野で関心が広がってほしいところです。
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