またブクマ的メモ
学長、自ら海外トップセールス 権限集中に反発の声も:朝日新聞デジタル
トップの権限強化を積極評価する記事。
他の新聞も基本的にこの論調が目立つので、これが一般的なのだろう。
だけど、自分としてはこの方向には疑問を持っている。
経営と教育と研究とは、それぞれ異なる、互いにかなり矛盾する性質があって、これらの調整は簡単ではないのだけれど、そのあたりができるトップ人材というものはあまりいない。
それと、トップが自分の意図を組織に徹底させようとして細部に介入すればするほど、上に政策あらば下に対策あり状態が出現して、この摩擦の対応ばかりに組織が追われて本業がおろそかになる。というか上への疑心暗鬼とあきらめが蔓延して、人心が離反して士気が下がったりするし、全体利益よりも個別の部署や個人の利害に関心の焦点が移ったりする。
つまり、トップの権限強化は組織人員の人心掌握とが一緒に進行すべきなのだけど(実際、大学の統治ではこの問題はずっと以前からあって、現況は多かれ少なかれそのあたりの妥協と調整の反映になっている)、今の大学改革はその点にあまり関心があるとは思えない。
現状がいいとはあまり思わないが、それでも民主的過程を軽視することは、笛吹けど踊らずをさらに強化するか、命令と処罰で動かすなら教学の環境を荒廃させることになるだろう。
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アベノミクス・想定内の破綻 - 経済を良くするって、どうすれば
消費増税以降、予想以上に消費の落ち込みが大きいという話。家計調査の結果が出てきて、最近こうした指摘がいくつか現れてきた。
物価上昇と各種増税などによって実質的な可処分所得減があるので、消費増税のショックは徐々に回復するだろうが、消費が低迷するとは以前から指摘されていた。
自分としては、安倍政権下の大型の財政出動の効果と雇用の回復の効果がどれくらいあるのかと思っていたのだが、雇用回復も非正規雇用主体で効果も限定的だということのようだ。財政出動についてはまだよくわからない。
ちょっと気になったのは、消費増税などは社会保障財源などにするとの触れ込みだったはずで、そうならこの税収増は来年度以降に公的支出になって帰ってくるのだとすれば、プラス効果は来年度以降にならないとわからないということなのかな、ということ。ただ、消費増税と同時に企業減税が行われているので、こうした効果はないのかな。
個人的には中小企業の外形標準課税がどうなるのかとその効果がどうなるのかが気になっている。
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夫の女友達(はてな匿名ダイアリー )
はてなブックマーク - 夫の女友達
夫が毎週末に友人と二人で遊びに行くようになったのだが、その友人という人が年下の未婚女性だったので、嫉妬心で我慢ならないという話。
自分でも腹も立つだろうなあと同感したのだが、この夫に「もう会わないでほしい」とまで要求できるかは自分としては微妙だった。
ところがこの記事のトラックバックや「はてなブックマーク」を見ると、多くの人が、
・別れるべき。
・浮気・不倫と同じ。
・パートナーがいるのに、他に親しい異性の友人を持つのは異常だ。
という意見なのだった。
まず、この女性は嫉妬しているので、夫にはまだ愛情を感じていると思う。だから「浮気=別れろ」は短絡的じゃないかな。夫には自分を(自分だけを)愛してほしいというのがこの女性の真の願いだと思うので。不貞行為→即離婚という公式はちょっとどうかしら。
あと関係ないんだけど、自分なら夫に腹が立つというより相手の女性の本心を勘繰ってしまうと思う。そっちの方が不安かな。
で、この夫の行為が不貞行為だとか、パートナーがいる人は異性の友人と付き合ってはいけないというのとかも、ちょっと自分は付いていけない。
確かに自分も嫉妬を感じると思うけどそれはこっちの問題だし、とにかく話し合って調整することだとしか思えない。自分がこの夫なら、不信感を持たれないようにオープンにするなどして気を遣うかな…。善悪の問題じゃないと思うんだけどな…。そりゃパートナー以外の異性が気になることもあるし、異性と遊びたくなることもあるでしょうよ、人間だもの…。
ともかく、自分の感覚が多くの人とずれている面をまた見つけてしまったのだった。
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