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2014/07/19

日本IBMのロックアウト解雇

「ロックアウト解雇」、職場から締め出し自主退職促す:朝日新聞デジタル

都労委が4月にロックアウト解雇を控えるように要望を出しているにもかかわらず、6月12日付けでまたロックアウト。
労組は「都労委がIBMの暴走に待ったをかけた」と言ったようですが、都労委、全然歯止めになってない。

日本IBMが行っていて問題化しているロックアウト解雇は、もともとしんぶん赤旗での報道が詳しい。
労働組合の組合員を狙い撃ちにしているのも明らかになっています。

IBM site:jcp.or.jp - Google 検索

●「退社を命じられたら、パソコンを持ち出せ」
→「能力不足」が解雇の理由にならないことを示すために、パソコンに残るメールなどのデータを守らなければならない。
→だが、上司は「パソコンを返せ」と監視していた。女性はトイレに行くふりをして労組に電話し、駆けつけた労組の幹部に付き添ってもらって、パソコンを持ち帰った。
とのこと。証拠保全が重要ですね。

●ステート・ストリート信託銀行の事例:もっともらしい理由をつければ、いくらでも解雇できる。
・いきなり「離職合意書」を渡された。1週間以内にサインして送り返すよう求められ、締め出された。
・職員IDも抹消
・署名を拒否→解雇予告→労組に加入し、交渉→解雇見送り、配転
・配転先で「追い出し部屋」。自分だけ業務日誌を毎日書かされ、「ダメ出し」の繰り返し→うつ病・休職
・会社が復職を迫る→休みを申請→解雇

解雇対象者の心身や生活を破綻させて辞職させる典型例ですね。

●会社は、解雇なんて簡単にできる
解雇か退職金上乗せの「自主退職」かで辞職を迫り、首を切る。
うちの会社はそもそも退職金を大幅上乗せできるほど資金力がないけど、全く他人事ではありません。

JRがやったみたいな嫌がらせ、配転もあるし、職場でいじめに追い込むという手段も横行しました。
うちの会社では、産休の相談をした従業員に課長がセクハラをやりまくって退職に追い込んだケースがありました。
前にいた職場では、新任課長の「あの人、嫌いだ」という一言で雇用打ち切りになった有期雇用の人もいました。

いかに会社に貢献していようと、職場での評価が高い人であろうと、いざとなると本当にあっさり退職に追い込まれる。
このことは肝に銘じておかねばなりません。だから常に防衛と抵抗の覚悟をしておかねばなりません。

参考1:朝日新聞2013年06月27日付けの記事→「人を大切にしたいが流動化も必要」 追い出し部屋巡りパナ社長 株主総会
批判を浴びた「追い出し部屋」問題を社長自ら正当化したわけです。
まあ、一度辞めさせてしまえば、後は平身低頭しておけばいいわけです。謝罪はタダですからね。

参考2:2013年08月26日付「(限界にっぽん)第4部・続「追い出し部屋」:5 「全力で支援、なんてうそだ」」
これによれば、三洋電機では、パナソニックがそれ以前に作成していたリストラマニュアルを利用したとか。
企業の枠を越えて、従業員を退職に追い込む手口が流用され、共有化されていっていることがわかります。

いざとなれば会社は助けてくれません。自分たちでルールや慣行、判例を積み重ねていくしかない。一つ一つ戦うしかないのです。

朝日新聞の他の記事

追い出し部屋に警鐘 リコー、事実上の「敗北宣言」:朝日新聞デジタル(2014年7月19日08時12分)

朝日新聞デジタル:限界にっぽん一覧

(限界にっぽん)第1部・福島が問う政府(1-9)略

(限界にっぽん)第2部・雇用と成長
2012年12月31日 01 配属先は「追い出し部屋」 会社「退職強要ではない」
2013年01月07日 02 大阪から:国境超える競争
2013年01月13日 03 夜をさまよう「マクド難民」 非正規の職まで失う
2013年01月14日 04 大阪から:太陽光発電、遅れた政策転換
2013年01月21日 05 大阪から:介入政策の復活
2013年01月28日 06 大阪から:追い出し部屋次々
2013年02月04日 07 大阪から:生活保護
2013年02月11日 08 大阪から:削られる生活保護
2013年02月18日 09 マクド難民予備軍
2013年02月25日 10 ベネッセ訴訟
2013年03月04日 11 規制の弊害
2013年03月11日 12 イノベーション
2013年03月18日 13 止まらぬ一極集中
2013年03月25日 14 系列切り 「中小企業、弱肉強食の時代」
2013年04月08日 15 「私の部署も追い出し部屋」

(限界にっぽん)第3部・超国家企業と雇用(1-10) 略

(限界にっぽん)第4部・続「追い出し部屋」
2013年07月14日 01 出向という名の「追い出し部屋」
2013年07月15日 02 自分が機械になった気分
2013年07月29日 03 うつになった。人間は弱い
2013年08月05日 04 基金は都合よいサイフ
2013年08月26日 05 全力で支援、なんてうそだ
2013年09月16日 06 異業種でも、仕事あれば

(限界にっぽん)第5部・アベノミクスと雇用
2013年09月29日 01 介護バブル、群がるファンド
2013年10月07日 02 なぜ突然値上げするのか
2013年10月14日 03 介護施設を選挙事務所に
2013年10月21日 04 医師や介護スタッフ来ない
2013年10月28日 05 超低金利で新たなバブル
2013年11月04日 06 会社は解雇なんて簡単
2013年11月05日 07 人づくり、国の命運を握る
2013年11月06日 08 最終回・座談会 雇用創出、今こそ社会全体で

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