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2014年10月の29件の記事

2014/10/31

東洋経済の劣化がひどい

日本人は自分たちのルーツを知る必要がある | 中原圭介の未来予想図 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

最近、こんな感じのトンデモさんが石の下から日の当るところにたくさん這い出してきて大変ですな…。
どこでこんな気持ち悪い発想を仕入れてくるのやら。

中原圭介の未来予想図 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
過去の連載の一覧を見てみましたが、うーむ…。

こういうのを東洋経済が平気でコンテンツにしてしまうんだから、本当に日本の産業と経営層の劣化は目を覆わんばかりですな。そりゃ新興国に勝てるわけがない。

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2014/10/29

労働者派遣法改正案

労働者派遣法改正案:審議入り 「正社員への希望消える」 派遣労働者から反発 - 毎日新聞(2014年10月29日 東京朝刊)

●全業種で派遣を使えるようにする案
・労働者は3年以上は同じ職場で働けない(全業務とも派遣期間の上限が3年)
・企業は労働者を3年ごとに入れ替えれば、どんな仕事でも永久に派遣に任せられるようになる。
・改正案は正社員化を後押しするため、派遣元企業に対して労働者への計画的な教育訓練や、派遣先に直接雇用を求めることなどを義務づける。→厚労省:「派遣が増えることはない」。

「派遣が増えることはない」??イヤ無理でしょ……。訓練のふりや雇用を求めたふりをすればいいわけだし、何ら実効性がないよね。

●現在でも十分守られていない労働者保護
・派遣で7年間働く東京都内の女性事務員(32)は、仕事は一般事務だが、派遣先では専門26業務の一つ「OA機器操作」要員とされる。今の職場は3年の上限を上回る5年目で「派遣は立場が弱く、違法でもモノが言えない」と漏らす。……女性事務員は「頑張っていれば、いつか正社員に」とボーナスがない仕事に耐えてきた。

●派遣労働者の状況
・厚生労働省の調査では、派遣労働者約116万人のうち6割以上は、正社員登用を望んでいる。
・大卒後に派遣で働き続けてきた女性(42)は、商業英語を学ぶなど能力を磨いてきたが、正社員にはなれていない。派遣社員と企業の発言権の大きさはかけ離れており、「会社は使い勝手がよくなったと思っただけ。私たちは都合のいい部品なのか」と憤る。
・若手では派遣と正社員の賃金に大差はないが、40代後半の派遣の平均は時給換算で1200円台で、正社員の4割にとどまる(同省調べ)。

●安倍総理の強い宿願。
・政府は当初、今年の通常国会で改正案の成立を目指したが、法案に誤記が見つかり、一度は廃案になった。ただ、労働規制の見直しは第1次政権以来の首相の宿願で、改めて今国会に提出した。

記事本文

 28日の衆院本会議で審議入りした労働者派遣法改正案について、政府は「派遣労働者の能力向上を図り、正社員への転換を促す」と説明している。しかし、企業は運用次第で派遣労働者をずっと使い続けることが可能になるのが実態だ。労働組合は「生涯派遣、正社員ゼロ法案」と強く反発。派遣労働者からは「正社員として働く希望さえなくなる」との声も上がっており、審議を通じて問題点が浮き彫りになりそうだ。【東海林智、吉田啓志】

 現行法は派遣労働の固定化を避けるため、一般事務など大半の仕事は派遣労働者を3年しか雇えない。一方、高い技量が必要で企業側の需要が高い専門26業務は、この規制がない。ただ、こうした労働者保護の規定も、力関係の強い派遣先企業との間で十分には守られていない。

 派遣で7年間働く東京都内の女性事務員(32)は、仕事は一般事務だが、派遣先では専門26業務の一つ「OA機器操作」要員とされる。今の職場は3年の上限を上回る5年目で「派遣は立場が弱く、違法でもモノが言えない」と漏らす。

 改正案が成立すれば、専門26業務は廃止され、全業務とも派遣期間の上限が3年となる。その一方で、労働者を3年ごとに入れ替えれば、どんな仕事でも永久に派遣に任せられるようになる。

 専門職でも、派遣労働者は3年で仕事を変わることを迫られる。女性事務員は「頑張っていれば、いつか正社員に」とボーナスがない仕事に耐えてきた。成立すれば、職場で3年ごとに派遣労働者が入れ替わる事態も起きかねない。

 厚生労働省の調査では、派遣労働者約116万人のうち6割以上は、正社員登用を望んでいる。改正案は正社員化を後押しするため、派遣元企業に対して労働者への計画的な教育訓練や、派遣先に直接雇用を求めることなどを義務づける。同省は「派遣が増えることはない」と語る。

 ただ、改正案が実際に安定雇用につながるかどうかは懐疑的な見方が強い。大卒後に派遣で働き続けてきた女性(42)は、商業英語を学ぶなど能力を磨いてきたが、正社員にはなれていない。派遣社員と企業の発言権の大きさはかけ離れており、「会社は使い勝手がよくなったと思っただけ。私たちは都合のいい部品なのか」と憤る。

 若手では派遣と正社員の賃金に大差はないが、40代後半の派遣の平均は時給換算で1200円台で、正社員の4割にとどまる(同省調べ)。連合の古賀伸明会長は「賃金格差をなくすこともなく、やみくもに派遣を増やす改正は絶対に認められない」としている。

 ◇成立、微妙な情勢

 労働者派遣法改正案は、企業が派遣労働を活用しやすくするもので、安倍内閣は成長戦略の一環として成立を図る方針だ。ただ「政治とカネ」をめぐる混乱で、審議入りは当初目指した14日から2週間ずれ込んだ。野党が対決法案と位置付ける中、今国会での成立は微妙な情勢だ。

 安倍首相は28日の衆院本会議で「『生涯派遣』の労働者を増やすとの指摘は当たらない」と成立に理解を求めた。一方、民主党の海江田万里代表は東京都内で記者団に「首相は派遣の立場を全く分かっていない。格差が固定化され、派遣労働者の数が増える」と廃案を目指す姿勢を強調した。

 政府は当初、今年の通常国会で改正案の成立を目指したが、法案に誤記が見つかり、一度は廃案になった。ただ、労働規制の見直しは第1次政権以来の首相の宿願で、改めて今国会に提出した。

 自民党の佐藤勉国対委員長は28日の記者会見で「遅くとも11月7日の参院本会議で趣旨説明をしたい」と審議を急ぐ考えを強調。党関係者は「少しでも遅れたらだめになる」と危機感を強めている。【水脇友輔、佐藤慶】

前回の通常国会時のときの報道。
特集ワイド:3年ごとの人取り換え認める、労働者派遣法改正案 「一生、派遣のままか」 - 毎日新聞(2014年05月15日 東京夕刊)
厚労省の審議会は、派遣会社の意見は聞いたが、派遣労働者の意見は一度も聞かなかった。

 それでなくとも派遣労働者の現状はなかなか語られる機会がない。多様な職場に派遣されて働き、雇用期間も一定でないため、労働組合に加入する機会が少なく声を上げられないからだ。「実態を語ったりしたら、すぐに雇い止めにされるから怖い」(40代の女性労働者)というのも本音だろう。

これは確かにそうだと思う。簡単に雇い止めにされてしまう。

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Tポイントが個人情報提供のオプトアウトを開始

Tポイント、個人情報を「第三者提供」されたくない人のオプトアウト受付開始 -INTERNET Watch(2014/10/29 06:00)

「オプトアウトした後は、利用履歴に応じた特典などのサービスが受けられなくなる場合があることも告知している。」
とのこと。

 なお、「第三者」といっても、その範囲は従来通り、CCCのグループ会社とポイントプログラム参加企業やTSUTAYA加盟店など、T会員向けサービスを提供する企業に限られる。いわゆる“名簿屋”などに対して、T会員の氏名や住所などを提供することはないという。また、提供した個人情報を、提供先がさらに第三者に提供することがないよう、契約での取り決めなどを厳格に行うとしている。
もちろんそう言わざるを得ないわけですが、ベネッセの事件のようなことはどこにでも起こりうるわけで。

●今回、ポイントプログラム参加企業での個人情報の利用目的の制限が緩和されたそうです。
・2013年10月の規約改訂で定められていた利用目的の範囲
  ・CCCが規定するT会員向けサービスが円滑に行われることを目的とした範囲(カード発行業務やポイントの付与・利用管理など)
  ・顧客からの問い合わせに必要な範囲
・今回緩和された範囲
  ・提供先でもT会員向けサービスの向上や商品開発のための「分析」など

●現時点では下記のような指摘も。
はてなブックマーク - Tポイント、個人情報を「第三者提供」されたくない人のオプトアウト受付開始 -INTERNET Watch

Ivan_Ivanobitch
あのー、Webからオプトアウトしようとすると、ヤフーIDとの統合アカウントでのログインを求められるのですが…… 2014/10/29
nakex1
現時点ではWEBからはヤフーのIDと紐付けしないと停止できないようなんだけど,個人情報を守るために新たに個人情報を渡さないといけないってどういうこと? 2014/10/29
tym1101
カード持ちの人は会員登録しないと止められないとは・・・ 2014/10/29

追記(2014年11月8日):高木浩光先生のTポイントカード情報共有オプトアウト検証まとめ - Togetterまとめ
Yahoo!に購買履歴情報まで渡してしまう?

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2014/10/24

読書メモ:池内紀の「トーマス・マン日記」を読む 第24回 再度の亡命(「スクリプタ」No.33, autumn 2014, 紀伊國屋書店, pp.50-54)

毎号楽しみにしている池内紀の連載。今回はマッカーシズムに揺れるアメリカと、それに戸惑うトーマス・マンの心情が主題だった。

今号では、ナチスの全体主義に抵抗したマンたち「亡命者一家を快く受け入れ、あらゆる便宜をはかってくれた偉大なアメリカ」において、「これまで大口をたたくので目立つだけだった一保守政治家」、「扇動政治家」であるジョゼフ・マカーシーが一躍時の人になり、「密告と中傷を軸とする政策が、またたくまにアメリカ社会をひと色に染め上げていく」現実の中で、このアメリカに絶望し、チューリヒに再び亡命するまでの時期が取り上げられている。

そこで描かれたマッカーシズムについての記述を以下に抜粋する。(なお縦書きである原文の漢数字をアラビア数字に改めた。)
日本のほぼ2倍の人口を抱える巨大な国アメリカ、分権的で民主的な制度が確立していたアメリカにおいて、全国がヒステリーの渦に巻き込まれたという事実を思い出すことは、現今の日本の情勢を考える上でも意味があると思う。

「ライフ」は大判の写真誌で、創刊は1936年11月。……1930年代のアメリカで、あいついで写真雑誌が創刊された。テレビに先立つ第一期の映像時代の始まりであって、写真が強力な情報メディアとして登場した。……写真にとって劇的で象徴的なシーンこそ、もっとも「真実の表現」だった。おのずと情報の選択にあたっては事実以上にドラマが重んじられた。
「ライフ」では主として、どのようなドラマが選び取られたか? 世界の強国としてのアメリカ合衆国である。民主主義と摩天楼とポップコーンの国、人類の繁栄と平和のために神聖な使命をおびて地上につかわされた国。「ライフ」に一貫する楽天主義は、偉大なアメリカと美しいアメリカ人を伝えつづけた。豪華な写真誌の背後には、「アメリカの世紀」の伝説があり、晴れやかに星条旗がはためいていた。

……「赤狩り」旋風がすでに手がつけられないまでに吹き荒れていた。進歩派、リベラリストとされる人々が次々と召喚され、聴聞を受け、一方的に「売国奴」の烙印を捺されて告訴されていく。私生活に立ち入ってマスコミが大々的に報道した。それは1933年、ドイツでナチ党が権力の座につき、反ナチスの人々の糾弾をはじめた状況とそっくりだった。新しい権力に迎合するジャーナリズム、またそれにすり寄っていく知識人らの動向まで瓜二つ。

またマカーシーが委員長をつとめた上院「非米活動委員会」の聴聞は、ラジオで中継された。聴聞にあたって委員長は一方的に「反国家的、共産主義的陰謀」を仄めかし、否認されるとあやしげな証人を立てて逆襲した。相手の沈黙には嘲笑をあびせかけた。

……ユージン・ティリンジャー。……この前後から精力的にトーマス・マンの「親共産主義の暴露」を画策した。どのような背景なり裏取引があってのことかわからない。政治的混乱期にきっと現われる人間類型にあたり、新しい権力のお先棒をかついで利益集団にまじりこむ。ティリンジャーはマンのドイツ語講演を英語に移す際、巧みに訳しかえて、共産主義に対する「共感と尊敬」を浮き立たせた。必要となれば写真をコラージュして演出する。写真誌にはおてのものの手法である。

「原子力の詳細を同盟国ロシアに伝えた二人の科学者に恐ろしい死刑判決。判決理由が明かしているのはもはや健全な感覚がないという事実だ」(4月7日)
世に名高い「ローゼンバーグ夫妻事件」である。証拠がなく、技術者夫妻が否認しつづけたにもかかわらず、密告者の証言だけで死刑が宣告され、世界中から抗議が殺到したなかで刑が執行された。非米活動委員会によって人生を狂わされ、抹殺された人は、役人、外交官、ジャーナリスト、映画関係者などをとわず厖大な数にのぼる。……

なお「ローゼンバーグ夫妻事件」については、夫ジュリアスがスパイ活動をしていたのはほぼ事実だが、妻エセルについてはほとんど関与がなかったであろうこと、夫の有罪性は疑えないものの彼らの訴追と死刑判決には多くの問題点があると考えられることが下記の記事には論じられている。

ローゼンバーグ事件の元受刑者、半世紀以上前のスパイ行為認める 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News(2008年09月13日)
下記はこのAFP記事の元になったNYTの記事。
For First Time, Figure in Rosenberg Case Admits Spying for Soviets - NYTimes.com(September 11, 2008)

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2014/10/23

少人数クラスの効用

財務省 35人学級を40人に戻すべき NHKニュース(10月23日 6時09分)

公立の小学校で導入されている35人学級について財務省は、いじめや不登校などで目立った改善が認められないとして、40人学級へ戻すよう見直しを求める方針です。
これに対し文部科学省は、教育の質の向上などにきめ細かい指導体制が欠かせないとしていて、年末の予算案の編成で難航も予想されます。
これ経由で、
はてなブックマーク - 財務省 35人学級を40人に戻すべき NHKニュース
を見て、こちら
クラスサイズ削減は低学年で行うと効果的。それは授業がよくわかり、ふざけが減るから - アメリカのリーディング・メソッド
にたどり着いた。興味深い。

100人を超える大講義は、受講者の自発的な努力を前提しているということですな。言い換えると、受講生の資質に一定の想定がある。
教育に関するそもそもの設計思想が異なっているというわけです。そこを考えなくちゃいけないですね。

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見知らぬ人には何語で声を掛けるべきかという問題から思うこと

なかなか考えさせられます。

在日米国人ボビーさん「 知らない外国人に『HELLO』 を辞めましょう!」|誤訳御免Δ
→ソース:知らない外国人に『HELLO』 を辞めましょう! - YouTube

英語を解さない、英語を母語としない在日外国人が、何か声を掛けられるときには決まって「ハロー」と英語ばかり。
それにイラッとさせられるという話。

日本人が欧米人(白人ぽい人)を見たら無条件に「英語の人」と思ってしまう陥穽を突いています。
「お箸を使うの、上手ですね」と何度も言われてイラッとするという話とも。

何語を話すのか分からない相手だからこそ、最も理解される可能性が高いと思われる英語を使うんだ!
という反論に対しては、

それは分かる。でも、そうされて不快な人がいるんだから(それに英語が分からない人もいるし)、まずはそれよりも無難な現地語(この場合は日本語)で話しかけてみたらどうかな?

というお答え。一理ありますな。

外国に住んでいて、いつもいつも「ニーハオ」と声を掛けられたら腹が立つだろう?
という比喩があったけれど、これはピンと来なかった。私は特に何も思わないなあ…。まあ仕方ないよねぐらい。
そして明らかに日本語が分からないだろう欧米系の人がいるとして、「こんにちは」とか「すみません」と話しかけるのには何となく勇気がいる自分がいます。……なぜだろう。

*******
たくさん付いているコメントの中には感情的に反発しているコメントも多いし、「それはどこでも使えるルールじゃないだろう」という反論も多いです。ちょっと穿っていて面白いなと思ったのは、「なぜハローと声を掛けた人間を日本人だと思うんだ、それこそ自家撞着だろ」というもの。これはディベート的になかなか楽しい。
でも、こうした反応は建設的じゃないと思いますね。

論点としては、まず、我々のステレオタイプについて反省させられるということは大事なポイントでしょう。
いわゆるガイジン扱いの問題です。これは、我々のコンプレックス、屈折した差別感情を考えざるを得ない。
時代的背景も想起してしまう。戦前だったらドイツ語やフランス語で話しかけるインテリの方が多かったかもしれない。

もう一つは、相手を良く知らないときに我々はどのように接するべきかというマナーの問題。
会話で「いつ結婚するの?」「子どもはいつ頃生むの?」と良く聞かれてイラッとするという問題。
受験先を決めあぐねている生徒、就活苦戦中の学生に、進路の話題を振ってイラッとされるという問題。
容姿を気にしている人に、その容姿について話してしまうという問題。きれいな赤毛だねとか。

自分では全く悪気なく何気ない軽い言動、場合によっては親切心や思いやりから発する言動が、実はハラスメントや差別を内包しているかもしれないということでは、マイクロアグレッションの問題にも通じているわけです。

相手の都合を考えすぎたら何もできなくなる!窮屈すぎる!被害者・弱者面した逆差別だ!
という反発は分からなくもないですが、現実的にはどこかで妥協線を引かないといけないわけだし、自分の無意識・盲点が、場合によっては人を傷つけているんだということに気付くこと自体はとても積極的な意義があることだし、その盲点を生み出している意識の構造が何かを考えることは他の差別問題にも繋がることでもあります。

国や民族、文化、アイデンティティというものは本当に厄介なものだけど、多文化共生の問題は今後避けて通れないし、個々人の意識の問題でもあるわけで、こういう問題提起は、それに対する自分の違和感、反発も含めて、自省するよいきっかけだと捉える方がいいと思うのです、精神的な健康のためにも。

…それにしても、自分なりにもうまくまとまりませんな、まだ…。とりあえず母語や現地語(日本語)で話しかけることが無難なのかなあ。

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2014/10/22

いずこも同じ秋の夕暮れ

韓国で外国人労働者への「虐待がまん延」、人権団体が警告 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News(2014年10月22日 10:01)

アムネスティの報告。
日本では一応技能研修制度が廃止になって、労基法、最賃法の範囲内に入る実習生にまとめようということになりましたが、韓国ではまだまだのようですね。

参考:法務省: 研修・技能実習制度について

韓国では、

2013年時点で、韓国には25万人の外国人労働者がおり、うち2万人が農業に従事している。カンボジアやネパール、ベトナムなどからの労働者が多い。
のだそうですが、その在留は「雇用許可制度(Employment Permit System、EPS」の下での雇用契約になるそうです。
で、このEPSが、
雇用主がいつでも労働者を解雇できる一方、外国人労働者は雇用主が解雇証明書に署名した場合にしか転職が認められない
とのこと。
これはひどい。強制労働を公的に認めているようなものです。

さらに、日本での生活保護申請の門前払いみたいなことも。

あるカンボジア人労働者(25)はアムネスティの調査に対し、自分が雇い主に殴打されている様子を撮影した携帯電話の録画映像を持って、政府の職業センターに行ったと語った。だが「福祉士には、キャベツの切り方を間違った私が悪い、早く帰って(雇い主に)謝りなさいと言われた」という。
行政サイドの酷薄な対応が保護制度を台なしにするというのはすごくありがちですが、この場合は、制度的に外国人労働者の保護が保障されていたかも重要ですね…。

 急速に高齢化と若者の都会進出が進む韓国では、農業や漁業、建設業の労働力不足を補うために外国人労働者を頼る傾向が強まっている。アムネスティは韓国政府に対し、労働時間や休暇日数など労働者の基本的人権を保証するとともに、雇用主が発行する解雇証明書がなくても転職を可能にするよう求めている。
実際、韓国の出生率もかなり低く、少子高齢化傾向は非常に強いんですよね。台湾も含めて極東の国々はこの辺よく似ています。中国は農村部にまだ人口余力を抱えていますけど、韓国と台湾は我々と同様の状況です。人口規模が小さいから余計に深刻化しやすいでしょう。

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在特会大勝利!!橋下氏と維新、在特会の主張を政策目標へ

●追記(2014年10月23日)
本件について誠に正鵠を射た論評を見つけたので、そちらにとりあえずリンクを張っておきます。

橋下「見直し」発言について - Arisanのノート

彼らが「浄化」の先兵という役割を担っていること、そして橋下氏に幻想を見る人々の心情への指摘、この2点は非常に鋭く、また重い課題を私たちに提起しています。
これを読んでしまったら、以下の駄文は恥ずかしくて削除したくなるんだけど、自省のために置いておきます。

****************
以下の件に関連して。
橋下・大阪市長と桜井・在特会会長が面談 主張は平行線:朝日新聞デジタル(2014年10月20日21時45分)

そもそも何でこんな面談が実現したかというと、
1.橋下市長が7月の記者会見で「大阪市内で(ヘイトスピーチを)やめてもらえるなら直接、僕が対応してもいい」と話した
2.在特会側が面談を申し入れた
ということだそうです。
橋下市長:在特会と面談、怒号飛び交い10分足らずで終了 - 毎日新聞(2014年10月20日 20時36分)

親分同士が会談して手打ちしましょうやって、ヤクザの抗争じゃないんだからさあ…。面談した時点で呆れてものも言えないという印象。
実際にはろくに話にもならなかったようですが、桜井氏を強く罵ったということで橋下氏を評価する意見も少なくないようです。しかし…。

橋下大阪市長と在特会・桜井会長の会談に在日女性が懸念抱く│NEWSポストセブン(2014.10.21 16:00)

桜井氏:特別永住制度を廃止したいと主張。
橋下氏:なぜその制度が生まれたかの歴史的なバックグラウンドを説明することもなく、「文句があるなら国会議員に言え」と答えるにとどまった。

桜井氏:「あんたが言うヘイトがどうのこうのってデモがあるなら日付言ってくれる?」
橋下氏:具体例を挙げていさめることもなかった。

 李さん(李信恵さん)は今回の面談が予定調和で終わり、ニュースなどで報道されて在特会の名前が認知されること、編集された動画がネットにアップされて、「橋下市長とやりあった在特会」とみなされることを「嫌だ」と感じている。

橋下市長:在特会と面談、怒号飛び交い10分足らずで終了 - 毎日新聞(2014年10月20日 20時36分)
 一方、在日コリアンには面談に反対する人もおり、NPO法人「コリアNGOセンター」(大阪市生野区)の金光敏事務局長は「何のための面談か全く意味が分からなかった。在特会の社会的認知を高めただけ。市民の代表の市長が公の場で罵倒される姿に不快な感じがした」と話した。

これらの懸念は、全くその通りでしょう。

結局、在特会を大きく宣伝する機会を大阪市役所が作ってあげたということに他ならないと思うんですがね。上記朝日新聞記事によれば、報道関係者を100人ほども集めたそうですよ。

橋下氏は「ヘイトスピーチを止めろ」と主張したらしいんですけど、彼自身が根本的に分かってないからね。
この面談の後、さっそくやらかしています。

橋下氏「特別永住資格の見直し必要」 憎悪表現対応で:朝日新聞デジタル(2014年10月21日13時46分)

在特会大勝利!!

 維新の党の橋下徹代表(大阪市長)は21日、在日韓国・朝鮮人らに認められている特別永住資格について「どこかの時点で、通常の外国人と同じような永住者制度に一本化していくことが必要になる」と述べ、維新として見直しを検討していく考えを示した。理由について「特別扱いは差別を生む」とし、在日韓国・朝鮮人への攻撃を抑える狙いもあると説明した。市役所で記者団に語った。

 橋下氏は20日、特別永住資格を「特権」と非難する「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長と意見交換。面談は物別れに終わったが、橋下氏は「彼らの言い分に合理性があるとは思えないが、僕なりに考えていく」と語った。「(検討は)ヘイトスピーチをやめればだ」とも語り、「国政課題として維新が引き受けた。在日韓国人への攻撃はやめて、維新や僕に攻撃してくれればいい」と述べ、在日韓国・朝鮮人への攻撃をやめる手段としたい考えも示した。

 特別永住資格は終戦前に日本に居住し、日本国籍を持っていた在日韓国・朝鮮人や子孫らに対して認められている。再入国の審査で顔写真撮影が省かれるなど「一般永住資格」とは違った対応を受ける。

「特別扱いは差別を生む」だって!……あまりにひどい。
本当に根本的に分かってない、というか、在特会そのものではないですか。

特別永住資格を「特権」と見なすのが根本的に差別なんだけどねえ…。これを「特権」と言い張る差別者たちのデマを抵抗なく信じてしまうあたりが、橋下氏が差別的意識を抱えていることの傍証になっているわけですが。

それに、これをヘイトスピーチ停止の取引材料だと言うのもゲスい。「被差別者の権利を剥奪しないから差別を続ける」という口実を与えることになりますが、それに気付かないのは、橋下氏自身がヘイト側と同質だからでしょう。

そもそも、在日の人々の権利をすべて剥奪してもヘイトスピーチが止むわけはないのです。そんなことは、あらゆるマイノリティが経験してきたことです。そもそも形式的な平等が実際に機能しないのが差別であるわけで、無権利状態に置かれた人々がどれほどの迫害を受けてきたかを想起すれば、「特別扱いは差別を生む」といういわゆる「逆差別」の論理が全く誤りであることは自明のはずです。

人権教育の必要性が本当に身に染みます。

【参考1】:特別永住資格は「在日特権」か? / 金明秀 / 計量社会学 | SYNODOS -シノドス-

【参考2】:時代の正体(36) ヘイトスピーチ考 表現の自由と対立せず | カナロコ(2014.10.22 11:22:00)
国連人種差別撤廃委員会の委員だったパトリック・ソーンベリー氏の講演から。
「ヘイトスピーチ規制と表現の自由を対立させる考えは誤りだ」。
→カナロコの「時代の正体」シリーズ。差別と表現の自由との問題、従軍慰安婦問題、特定秘密保護法など。識者へのインタビューで構成。考えさせる。

【参考3】:時事ドットコム:ヘイトスピーチ規制で共闘=民・維

 民主党の枝野幸男幹事長と維新の党の小沢鋭仁国会議員団幹事長は22日午前、国会内で会談し、特定の人種や国籍への差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、規制する法案の国会提出を含め、今後両党で共闘していくことで一致した。
 会談で枝野氏は、ヘイトスピーチ規制を訴える維新の橋下徹共同代表(大阪市長)を評価。「協力できるところは協力しよう」と伝え、小沢氏も応じた。(2014/10/22-12:37)
ろくなことになる気がしない。

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2014/10/20

非モテはいつの時代でも常に現れ続けるだろう…という与太話

あと20年もすれば童貞のノーベル賞受賞者が現れる(はてな匿名ダイアリー)

恋愛至上主義は研究者を非モテ化し、研究に向いている遺伝子を途絶えさせる。

まあネタで書いているのが明らかだから、別に批判するつもりは全然ないのだが、この記述に触発されて、以前から気になっていたことをふと思い出したので書き付けておく。

さて、上に引用した一文のように、

「ある性質を持つ人々が子孫を持てない → その性質を司る遺伝子が途絶える」

というロジックは、ときどき見かけるが、いろいろと誤っている。

遺伝ってそんな単純な現象ではない。

ナチスがホロコーストによってユダヤ人や障害者などを絶滅し、ドイツを「優良な」純血のアーリア人だけの社会にしようとしたことは良く知られているが、仮に、彼らが計画通りユダヤ人や障害者を抹殺していったとしても、計画達成には途方もない年月がかかるであろうという試算をどこかで目にしたことがある。

簡単に言うと、二重劣性ホモのときしか発現しない形質については、発現した形質を見てスクリーニングしていると、何世代スクリーニングを繰り返しても、大してその劣性遺伝子の濃度は下がらないというのだ。

また、メンデルの法則に則したこの単純な仕組みとはちょっと異なったことを考えることもできる。例えば、その性質が複数の遺伝子の組み合わせによって現れる場合、特定の組み合わせパターンをもった個体をいくら削除しても、構成する個別の遺伝子の多様性自体には影響が及ばないため、その組み合わせパターンの出現を食い止めることはできないということがある。これは、おそらく前述のメカニズムよりも重要な要因だろう。というのは、話題に取り上げられるような性質は大抵は複雑なもので、複数の遺伝子が関与して生まれる総合的な性質だろうからである。

さらに、おそらくもっと重要なことは、その性質を成立させている形質が多義的であること、また、その性質の成立には環境条件をが無視できないことだろう。たとえば、「研究に向いている」という性質や「優秀な研究者である」という実現した業績(パフォーマンス)は、研究という活動と研究以外の活動の間で排他的に選択・発揮されるものではなく、研究・非研究を問わず共通に評価される要素を多数含んでいる。この場合、研究属性が優秀な個体をいくら抹殺しても、非研究属性が優秀な集団から次世代の優秀な研究者が出現する。

また、研究者としての能力の発揮が環境条件に依存するならば、たまたま環境に合致して優秀な研究者となった個体を取り除いても、たまたまその環境に巡り会わず研究者にはならなかった群の中には、その環境に巡り会えば優秀な研究者となる遺伝子群が保存されているので、次の世代においては、またその中から優秀な研究者が出現する可能性が残されることになる。さらに、その環境条件自体が時代によって変わってしまうことも十分考えられる。ある時代には、Aという環境条件が優秀な研究者を生むための主因であったが、次の時代にはそれがBに変化してしまえば、それまでの淘汰が意味をなさなくなってしまう。
例えば、時代によって美人やイケメンの基準が変わってしまうと、昔ならモテてモテて仕方なかったはずの顔立ちの人が、今やまったく疎んじられてしまうということがあるかもしれない。あ、それで思い出したが、以前NHKの「タイムスクープハンター」を見ていたら、戦国時代には毛深くひげを生やした男性が好まれたが、江戸時代の泰平の世になると毛を剃ってこざっぱりとした優男が好まれるようになったという話を紹介していた。ただ、余り毛深くないはずの私はなぜかさっぱりそういう類の経験をしたことがないので、毛が薄い方がモテると言ってもそれがどこまで有力なのかは疑わしい。

以上のようなことは集団遺伝学をしている人には当たり前のことだろうけれど、ホロコースト以外にも、優生学やハンセン病の悲劇――ハンセン病はそもそも遺伝病ではないので優生学の適用自体が間違っていたわけだが――などの例もあるので、案外見落とされがちなことなのではないかと思っている。

* * * * *

で、話はちょっと変わるのだが、以上の議論を踏まえると、「モテる人の方が子孫を残しやすいから、時代がどんどん進むにつれて、人類は徐々にハンサムと美人ばかりになっていく」という推論は単純すぎるということになる。だいたい、鮭や鱒の産卵のときみたいに、本来の夫たるオスがメスの卵に精子を掛けようとした瞬間に、素早く割り込んで自分も放精するような連中もいるのである。ヒトは別に体外受精で増える種ではないけれど、浮気や不義密通は古今東西の世の習いである。人間の好みが多義的である以上、たまには普段とは違ったタイプの異性と付き合ってみたいと思うことだってあるだろう。だから間男戦略には一定の有効性が存在するし、仮に皆がおしどりのように一生添い遂げるタイプであったとしても「蓼食う虫も好き好き」――人によって好みもまちまちである以上、性格やスタイルに一方向的な性淘汰圧が働くというのも考えにくいわけである。とどのつまり、人類がいかに進化しようとも、皆が一様にハンサムと美人ばかりに収斂するということは考えがたく、いつまで経ってもいろいろなタイプの男女が生み出され続けるということになる。結局この副産物として、モテないタイプや結婚できない人は、一定程度出現しつづけるであろう……という悲しい結論が見えてくるわけである。

で、ちょっと弁解がましい話になるが、そもそも結婚できるかできないかとか、モテ・非モテとか、いう文脈で、どういう性質や顔立ち、スタイルが望ましいかみたいな論点についていうと、その社会や時代において一定の緩い傾向はあるかもしれないけれど、個別事例にまで分解すると、ほとんどそれは関係なくて、ただ出会いやタイミングという(個人にとっては)偶然性としか言いようがないものに左右されるのではないかという気がしている。その偶然性を多数誘発するための機会作り、または環境整備の方がむしろ重要なのではないか。
そう考えると、今度はその場作りにおいて生まれるスクリーニング効果の問題が出てくるのだけれど、それはまた別の話。

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2014/10/17

地味にこういうのが気になる…ので偏屈と呼ばれる

NHKスペシャル|カラーでよみがえる東京 ~不死鳥都市の100年~

2020年のオリンピック・パラリンピックを招致するTOKYO。世界の巨大都市の中で、東京だけが経験してきた歴史がある。100年の間に震災と戦争によって2度焼け野原となり、そこから不死鳥のようによみがえった不屈の歩みだ。

1.東京の歴史の紹介という話に、むりやりオリンピックをくっつける適当さ。
  こうやって「オリンピック」を無意識下に刷り込むようなやり方が気に入らない。

2.「不死鳥」と東京をやたら特別扱いする発想。
  灰燼に帰した後、再度復活した都市はたくさんある。別に東京だけがすごいというわけではない。
  古い話だが、ローマなんか何度も侵略されている。
  ドレスデンとかドイツの都市の復活の話は有名。
  日本の諸都市も空襲で焼かれているし、広島長崎は言うまでもない。
  鹿児島市だって西南戦役と太平洋戦争の空襲で市街地を二度焼失している。
  静岡市は立て続けに大火と空襲に見舞われている。

「巨大都市で」「2度」という限定をつけてせこい話をしているが、そもそも、都市というものは集積力が働くので、復活する力を持っているものだ。逆に、巨大都市が成り立つ地理的・経済的条件を有しておきながら、一時的な損害から復活しない方がおかしいので、「不死鳥」とか「不屈の歩み」とかわざわざ持ち上げるほどのことではない。

東京が何度でも復興するのは、東京自体の力ではなく、東京を成り立たせている地理的・経済的条件によるものだ。それは復興に携わった人々の功績をいささかも損なうものではない。ただこうした諸力が作用しなければ巨大都市はそもそも成立しないというだけのことにすぎない。東京という都市が他の巨大都市と比べて何かずいぶんと立派な能力を持っているという話ではないのである。

しかし、それはそれとして、昔の映像を見られるのは楽しい。
自分としては、かつてのニュース映画などを元々の姿のまま延々と流し続ける番組をやってほしい。

参考
田中傑「中欧都市における戦災復興」(PDF掲載論文 | 市街地寺院研究会(まちでら研)

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2014/10/16

また恥ずかしいことを…

慰安婦巡るクマラスワミ報告、政府が一部修正を要請:朝日新聞デジタル 2014年10月16日13時54分

 外務省によると、修正を申し入れたのは、報告のうち、慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の著作を引用した部分。外務省の佐藤地(くに)・人権人道担当大使が14日、ニューヨークでクマラスワミ氏と面会し、修正を求めたという。菅氏や同省によると、クマラスワミ氏は「証拠の一つに過ぎない」として、修正を拒んだという。菅氏は「国連をはじめ国際社会に粘り強く説明し、理解を求めたい」と述べた。
一体、どの記述をどうしてほしいといったのか、かなり興味がある。菅氏も外務省も、その内容を公開するべき。

朝日新聞が、もう情けないというか、一応批判しているというか、微妙だけどこんなことを指摘している。

菅氏は会見で、修正を求めた理由として、朝日新聞が記事を取り消したことを挙げた。報告は、吉田氏の証言を含めて、朝日新聞の報道を引用していない。
確かに、クマラスワミ報告では朝日新聞は引用されていないので、菅氏の「理由」はまったく筋違いとしか言いようがない。その点を指摘していることは悪くない。
しかし、何とも弁解がましく聞こえてしまう。日本が誤解されたのはボクたちのせいじゃないよー…みたいな。

それにしても、何をどう「修正」してもらいたかったんだろうか。気になるなあ。これこそ正に自虐ギャグだと思うな。

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2014/10/15

山でイノシシ親子と遭遇した。

林道を歩いていて向こうとほぼ同時に気がついた。
母親とおぼしき大きなイノシシと目があって、同時にお互いに棒立ちになった。
瞬間、熊だ、これはまずいと思った。
次の瞬間、相手がブホっというかゴフっというか、ゴワっというか、とにかく鼻を鳴らして一目散に斜面に逃げ込んだ。
子供達が後に続いた。
それを見てイノシシ一家だったと分かった。

人間を怖がってくれて良かった。
土地の人たちが折に触れて闘ってくれていたのだと感謝した。

それにしても、山を歩くとヌタ場やら掘り返した跡やらがとにかくたくさんある。ちょっと道を外すと、今度はモグラが掘り進んだらしき跡もたくさんある。先日は、車でシカとにらめっこしたりした。

農家の人の嘆きも大いにもっともなことだと思われることである。

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大学関係ブクマ

とりあえず朝日新聞デジタルから目に付いたものをブクマ。

大学進学率の地域差、20年で2倍 大都市集中で二極化:朝日新聞デジタル2014年10月14日21時51分
分布地図が見やすい。
記事で使われているのは多分4年生大学進学率。ものによっては短大を含んだりするので要注意。
専門学校進学を含めるとだいぶん様子が変わって見えるのでこれも注意。
※沖縄県が大学進学率最下位という意見を時々見かけるが、それは間違い。最下位は鹿児島県。

小林雅之・東京大教授(教育社会学)のコメント
1. 大学整備は専ら私学に依拠し、大都市集中につながった。
2. その結果、私学の半数近くが定員割れで苦しむ一方、地方では多くの高校生が望んでも進学できない
3. 家計負担軽減には給付型奨学金の充実が急務。
4. 地方の短大や専門学校の活用も有効

(1)から私学の定員割れへの理路が分からない。
(3)はいいけど、(4)は採算悪化に苦しむ地方私大には逆効果ではないか。

家計に負担、遠い大学 地方の生徒「本当は行きたい…」:朝日新聞デジタル2014年10月15日05時33分
上記の追加記事。

小林雅之・東京大教授(教育社会学)のコメント
地域別の進学率は、家計の経済力や地元の大学数に影響されやすい

とはいうものの、地方の大学は定員割れで、地元大学数が大学志望者を受け入れきれないという話ではない。
「地元大学数→大学進学を当然視する空気の濃度」というような経路?

・高校生の大学進学率の下位10道県の1人あたりの県民所得(11年度)は、30~40位台だった。

・青森県立高校の男性教諭は「優秀な学生が多い大学に進めば人生がどう広がるか、と夢を描く子が少ない。」
→これは分かる。大学がはじめから考慮対象外になっているケース。

大学が都市部に集中する背景
「工場等制限法」が02年、撤廃された。
大都市圏では国公私立を問わず、高校側の進学熱も高い。

駿台予備学校の石原賢一・進学情報センター長
・少子化が進む中、若年人口が多い都市部に大学が集まるのは当然。
・学生は語学学習や資格取得など将来に備えた学外活動をしやすい都市の大学に目が行く。
・競争の激化で特色の無い大学の多くが定員割れという事態も生まれている

以上の全体をまとめると、私大が中心となって大学整備が進んだが、それは大都市に集中し、その投資は全体的には過剰だった。又は、大学以外の進路との競合に勝てない大学が生まれている。とは言えるのかな。

注目すべき事柄
・教育再生実行会議は7月、職業教育を充実させるために新たな高等教育機関の制度化を提言
・文科省内では、教育内容の高い一部の専門学校を「大学化」し、公費助成の対象とする案も検討
・文科省幹部は「教育機会の地域均等が望ましく、……専門学校の活用も有力な方法だ」と話す。

「大学化」の意味が分からないけれど。提言内容を見ないと。
現状でも大学化・新設を考えている専門学校はあるがいろいろ二の足を踏んでいるところも少なくないと聞く。
国の高等教育予算が増えないのにその対象学校の数を増やすことは個別学校にはむしろ逆風になるだろう。

返済不要の奨学金、充実 首都圏の私立大、上京を後押し:朝日新聞デジタル2014年2月14日09時30分

私大連124大学の集計。学費減免も含めて受給者数は07年度の1.1万人25億円程度から11年度の1.6万人50億円弱へ。

私大も親も苦しい懐 競争でコスト増、学費高止まり:朝日新聞デジタル2014年4月18日05時00分

大学進学率、過去最高の51.5% 大学定員増が影響:朝日新聞デジタル2014年8月10日07時06分

学校基本調査(速報値)による。
2014年の大学入学者(浪人なども含む)は60万8232人。18歳人口(推計)118万838人に対する割合は、13年比1・6ポイント増で、過去最高だった11年も0・5ポイント上回った。

短大・高専・専門学校を含む高等教育機関への進学率は80・0%(前年比2・1ポイント増)で、初めて80%台を記録した。

大学進学率は、24・6%だった1990年から伸び続け09年に50%台に到達、その後はほぼ横ばい。
94~14年の20年間で、18歳人口が約186万人から36%減った一方、入学者数の目安となる大学の定員総数は約49万人から20%増の約59万人になった。

世間体より「やりがい」 大卒の1万5千人、専門学校へ:朝日新聞デジタル(2014年4月2日01時59分)

教育2014「次世代をつくる」:朝日新聞デジタル

予算10兆円増、大学無償化 下村文科相が構想発表:朝日新聞デジタル2014年7月22日19時17分

まあ打ち上げ花火。

低所得の家庭多い小中校に教員2千人増 文科省が方針:朝日新聞デジタル2014年8月26日11時47分
所得が低い世帯が25%を占める生徒数100人以上の学校で、全国に約2千校ある。今後10年で各校に1人ずつ配分する計画だ。来年度の概算要求に200人分の約4億円を盛り込む。

良いことだが、1校1人では焼け石に水かも…。

小中学校の教員、基礎定数増へ 文科省、来年度導入目標:朝日新聞デジタル2014年7月23日06時58分

・公立小中学校の教員数のうち、学級数に応じて決まる定数(基礎定数)増を図る方針
・少子化や財政難で14年度の教員数が大幅に減ったため、今後は過度に減らないよう底上げする狙い。実現すれば、小学1年生に「35人学級」を導入した11年以来になる。
・義務教育標準法の改正案の来年の通常国会への提出を目指す。
・教員数=基礎定数+加配定数。政府内の調整が長引くことが多いうえ、目的が決まっている加配は自由度が低い。

都教委、高校教員の負担軽減へ 授業のための時間確保:朝日新聞デジタル2014年7月11日08時34分
7月中に有識者らからなる業務縮減検討委員会を設置し、不要な業務をリストアップする。来年度から都立高で実施し、その後、公立小中学校にも反映させる。

「不要」とされた業務はどうするのかな…。

私立専門学校生に初の授業料給付制度 低所得世帯向け:朝日新聞デジタル2014年8月8日18時00分

・生活保護世帯の学生らに対し、支払った額の一部または全部を学校を通じて支給する考え
・文科省の有識者検討会が8日、給付制度の新設を提言する中間まとめ案を出した。
・仮に年収300万円未満が対象となれば、給付を受ける学生は約10万人と見込まれる。

・専門学校は全国に2811校あり、約59万人が在籍する(2013年度)。私立が2608校(56万1064人)
・文科省によると、専門学校生の家庭は、年収300万円以下が17・4%(大学生8・7%)
・私立専門学校の納付金は、平均約110万円。(私立大は約131万円)

文科省マターというより本来は厚労省マターと言うべきかもしれないけど、いいことではある。
専門学校の単年度学費は私大と変わらなくても、4年行く必要がないからね。そこがコスト的に有利な点。

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2014/10/14

とりあえず積ん読。

以下のリンク間にはとくに関連はない。

キーワードの一つとして→「ノイラートの船」→参考:NEURATH'S BOAT
こちらによれば、このたとえは、Anti-Spengler という論文?にあるそうなのだが、邦訳はなさそう?

Amazon.co.jp: Otto Neurath: Empiricism and Sociology (Vienna Circle Collection): M. Neurath, Robert S. Cohen: 洋書
ただ、オットー・ノイラート - Wikipedia によれば、これは abridged translation だという。

問いとしての“正しさ”: 法哲学の挑戦 - 嶋津格 - Google ブックス

研究会の報告レジュメらしい書評。
神戸大学大学院法学研究科 安藤 馨「嶋津格『問いとしての〈正しさ〉:法哲学の挑戦』へのコメント」2011 年 12 月 17 日 @ 東京法哲学研究会

清水正義「記憶と歴史学についての断章
ヴィダル=ナケ、歴史研究における「記憶」の取り扱いについての論考。ご自身のサイトから。
なお清水氏は白鴎大学教授で、ドイツ現代史がご専攻かな。→白鴎大学|学部・大学院|法学部|教員紹介|教員紹介 法学部専任教員|教員紹介詳細
****
いかに自分の思考がナイーブなものかを痛感する。

清水氏のエッセイは2002年に書かれていて、10年以上経っているのに日本の歴史修正主義を巡る状況は状況はあまり変わっていない、というかむしろ悪化しているようにも思えて、氏がここで提示された問題群は今もなお重要な視角を与えてくれるように感じる。しかし、実際には歴史研究者の人々は遥かこの先を行っているのだろう。その到達点を垣間見てみたいものだと思う。

ところで、歴史と「記憶」の利用という点では、地域振興の世界においてはこれはもう目を覆わんばかりの状況であって、そういう意味ではどう言えばいいか、まさに善良にして真摯な努力をもって喜んで悪魔に魂を売り渡しているわけである。
そういう危うさといかがわしさを私にはっきりと気付かせてくれたのは、数人の歴史学者との対話であった。地域振興を主題にした集まりに彼らが示した明らかな違和感は、私に大いに冷や汗をかかせた。

町の歴史を資源化する取り組みは今や全国に広がっていて、それはフィールドワークやワークショップとして学校教育や生涯教育の中にも広く取り入れられている。地域振興と住民啓発に対して主体的な関与を目指す立場にとって、これはまさに「記憶」を創造し浸透させる行為に他ならない。この行為の持つ意味を未だに私は計りかねている。

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2014/10/13

そうそう、昔からこんな感じ。

一行メモ。
保守的で愛国的な人たちって、どうしていつもこんな感じなのかなあ…というのは、以前からの疑問ではある。

戦争責任を脅迫と暴力でタブー化する人々 - 河野談話を守る会のブログ - Yahoo!ブログ

反原発、反戦反核、差別反対などにも、よく似た感じの抑圧や恫喝がある。

一般的に言えば、プチ倫理観やオレ様の正義感……逆鱗……に触れると、ほぼ反射的に憤激が起きるということとか、陰湿な嫌がらせはいじめにもよくある普遍的な心性なのだろうとか、そういうことはあるだろう。ただ、愛国的な運動や活動にも批判は多いんだけど、そちらにはあまり下劣な恫喝や抑圧は起きない。こういう非対称性があるんだな。

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2014/10/12

毎日新聞の暗黒面

慰安婦問題、米国は吉田証言や朝日の記事に影響受けず - Japan Real Time - WSJ(2014/10/07 7:42 pm ET)

こちらの記事の下記について、毎日新聞の対応について少し整理しようと思ったのだけど、あまりに醜悪なのでやる気を失ってしまった。
産経や読売、他の週刊誌メディアはどうせはじめから検討外なのだが、毎日新聞もこれらと同様の低劣さを示している。まあ、以前から毎日新聞にも韓国等をずいぶんと敵視する記事やコラムが載ったりして、毎日新聞にも気持ち悪い人がいるなあと呆れたことはしばしばあったのだけれども。

上のWSJ記事で指摘されている記事は下記の通り。
朝日「慰安婦報道・点検」をめぐって:吉田清治証言 国際社会に誤解広める 国連報告などが引用、朝日は影響に触れず - 毎日新聞(2014年09月11日 東京朝刊)
※ログインしないと読めないかも。

WSJ記事では、毎日新聞が取材に来たけれど、答えたことが無視されたと報じられている。
つまり、米国下院決議に際して吉田証言が資料の一つに挙げられていたことについて、毎日新聞が当時の関係者に取材をしたのである。その取材で「吉田証言は影響してない」と説明したことは省かれ、ただ吉田証言が資料とされたことだけを記事にされたということである。

毎日新聞記事ではこの下りは以下の通り。

 2006年9月、第1次安倍政権が発足した。安倍首相は河野談話の見直しを持論にしてきたが、翌07年1月、米下院外交委員会に慰安婦問題について日本政府に謝罪を求める決議案が提出され、7月30日に本会議で可決された。この後、オランダ、カナダ、欧州連合(EU)議会でも日本に謝罪を求める決議が相次いだ。

 米下院決議は、慰安婦制度を「強制軍事売春」とした上で、「その残酷さと規模において前例を見ないものであるが、集団強姦(ごうかん)、強制中絶、屈従、やがて身体切除、死や結果的自殺に至る性暴力を含む、20世紀でも最大の人身取引事件の一つ」と激しい表現で日本を批判した。この決議案の議員説明用の資料にも途中段階で吉田氏の著書が出てくる。

このあとすぐに慰安婦記念碑に言及が続く。
一方、米国内では韓国系団体などの働きかけによる慰安婦碑の設置が相次いでいる。その碑文は「日本帝国の軍により拉致された20万人以上の女性と少女のために」(ニュージャージー州パリセイズパーク市)「20万人以上のアジア人とオランダ人の女性たちが、大日本帝国軍によって強制的に性奴隷にされた」(カリフォルニア州グレンデール市)などと韓国側の主張をベースにしている。「強制連行」認識はなお生き続けている。
いかにも「強制連行」自体がなかったと言わんばかりの書き方にうんざりさせられる。

まあこういう調子で、この記事自体が、吉田証言と朝日新聞が世界に「強制連行」の誤解を広げ、日本の国益に大損害を与えているという、トンデモな思い込みだけで突っ走っているひどい代物なのだが、最低だと思うのは、「事実と謙虚に向き合う」と見出しをつけた毎日新聞自体のコメントだ。

 毎日新聞は常に事実に謙虚であることを肝に銘じ報道にあたってきました。朝日新聞の一連の報道で、「吉田証言」のような軍の組織的強制連行があったとの誤解が世界に拡散したとされるように、報道は社会に大きな影響を与え、外交にも不幸な事態を招きかねません。誤った報道は速やかに訂正し、納得のできる説明をするという報道機関の責務を痛感します。

 今回、毎日新聞は慰安婦問題をめぐる朝日報道の内容とその影響について特集しました。毎日新聞の報道についても報告しています。

 一方で、この問題をめぐる混乱が、日韓両国の未来構築をも阻む一因になると懸念します。女性の人権を守るため議論を重ねている国際世論の理解を得られなくなることも心配です。毎日新聞は事実に謙虚に、そして未来につなぐ報道を続ける決意です。【編集編成局長・小川一】


このコメントの醜悪ぶり。
1.「吉田証言」のような軍の組織的強制連行があったとの誤解が世界に拡散した
2.外交にも不幸な事態を招きかねません
3.女性の人権を守るため議論を重ねている国際世論の理解を得られなくなることも心配

1.はトンデモ認識で、根拠無し。2.はジャーナリズムの存在意義を自己否定して翼賛報道に堕すと自己宣言している。3.が一番醜悪で、慰安婦問題の何が核心かを知りつつ、その真摯な反省を我が身に引き受けようとしない卑怯さが透けている。

そもそも「強制連行」否定にこだわる発想自体が、売春婦になら何をしても構わない、売春婦なら何をされても文句は言えないという腐った人間観に基づくものだが、それをジャーナリズム風に、言質を取られないような文章に仕立てるとこうなるという一例であろう。

毎日新聞は、この1ヶ月後になって、ようやく、上記記事で無視されていた関係者のコメントを報道した。

従軍慰安婦問題:米国内はどう受け止めたか 「吉田証言のウソ」歴史修正主義者が利用 東アジア専門家、ラリー・ニクシュ氏 - 毎日新聞(2014年10月11日 東京朝刊)

この記事で記者が問う質問は「日本は悪くない、韓国が騒いでいるだけ」と言いたいような雰囲気を感じさせて情けないが、このニクシュ氏は原則的な立場を崩していないことが分かる。

今頃になって記事にしたのは、WSJに指摘されたので、弁解のつもりであろうか。定かではない。
しかし、朝日新聞バッシングのブームに乗り、その後でそれへの批判が出始めると、後出しのようにしてこういう情報を堕してくるあたりは非常に卑怯だと思う。
国策と空気におもねり、考えることを止めたメディアの末路とそれがもたらす災禍を今後我々は見つめていかなければならないだろう。

 戦時中の慰安婦問題をめぐり、米議会の下院は2007年7月に日本政府に謝罪を求める決議を採択した。慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言記事を、朝日新聞が今年8月に取り消したことで、日本では河野洋平官房長官談話(1993年)の見直し論も出ているが、米国はどう受け止めているのか。米議会調査局のスタッフとして下院決議に関わった東アジア専門家のラリー・ニクシュ氏(74)に聞いた。【聞き手・ワシントン及川正也】

 −−現在の日本の議論をどう思いますか。

 ◆朝日新聞の誤報は非難されてしかるべきだ。取り消しが遅すぎた。ただし、吉田証言が慰安婦問題の国際世論に影響を与えた決定的な要素だったという主張は、ほとんど正当化されない。歴史修正主義者は、河野談話を攻撃し、慰安婦の強制的な募集がなかったと主張するために、吉田証言のウソを利用している。国際世論には、吉田証言をはるかにしのぐ複合的な証拠が影響している。

 −−下院外交委員会は06年9月にも同様の決議案を可決したものの、本会議に上程されず廃案になりました。委員会可決前の06年4月にあなたが作成した議員用メモは吉田氏に言及しています。その時点で虚偽との認識はなかったのですか。

 ◆あのメモは93年2月の雑誌に掲載されたジョージ・ヒックス氏(豪ジャーナリスト)の記事から引用した。当時、経験豊富な研究者が吉田証言に疑問を持っていることを私は知らなかった。メモは約1カ月と短い期間で作成したが、それでも疑問が示されていることを見つけ出すべきだった。知っていたら引用しなかった。

 −−証言への問い合わせはありましたか。

 ◆議会調査局に議員の事務所から照会は1件もなかった。07年4月に出した改訂版のメモでは吉田氏の本の記述を削除した。吉田証言に疑問を持ったか、より信頼できる証拠を発見したからだ。06年メモでは1ページにも満たなかった慰安婦の証拠に関する章が、07年メモでは6ページになった。

 −−慰安婦問題の論点は何ですか。

 ◆私は強制的募集の問題に焦点を絞ることにした。それが日本での議論の核心だったからだ。米国の公文書では、多くの慰安婦が業者にだまされて参加したことを示している。もし看護師とか工場労働者とかの仕事と言われ、慰安所に到着して性的奉仕するためだったと気付いたら、その時に詐欺が強制的な誘拐に変わると私は考えている。

 −−ビルマ(現ミャンマー)の慰安所で、外出の自由や、兵士と結婚した例を記載した米公文書もあります。

 ◆その記述は他の慰安所での虐待行為に関する慰安婦の証言とかなり対照的だ。慰安所の状況がさまざまだったことは疑いないが、総体的な状況はむごいものだった。

 −−慰安婦問題の克服は依然として日韓関係の課題です。

 ◆私は07年メモで、河野談話とアジア女性基金について肯定的な見解を示し、アジア女性基金を拒否した韓国政府の対応を批判した。一方で、強制がどこにもないという主張は不正確であり、存在する証拠文書とも一致しない。もし、安倍晋三首相、朴槿恵(パククネ)韓国大統領、オバマ米大統領が「河野談話は歴史的に正しい」と言い合えれば、歴史問題の解決に向かって大きな前進が図れると思う。

==============

 ◇米下院慰安婦決議

 2007年7月に採択。日本政府に「明白で明確な方法で公式に認め、謝罪」することを求めた。決議作成に関わったアジア・ポリシー・ポイントのミンディ・コトラー所長は毎日新聞に「吉田証言は全く参考にしていない」と語り、当時下院外交委員会上級スタッフだったデニス・ハルピン氏は「吉田証言や朝日報道が審議に影響したことは全くない」としている。


追記(2014年10月15日)
私より遥かに優れてかつ包括的な批判が、既に出ていたのであった。
事実と謙虚に向き合えない毎日新聞の耐えられない酷さ① - 兎ノ森とツクラレシ花 Usagino-Mori’s Diary
事実と謙虚に向き合えない毎日新聞の耐えられない酷さ② - 兎ノ森とツクラレシ花 Usagino-Mori’s Diary
事実と謙虚に向き合えない毎日新聞の耐えられない軽さ③ - 兎ノ森とツクラレシ花 Usagino-Mori’s Diary
丸数字(○に数字)は使わない方がいいとは思うけれども。

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2014/10/11

奇妙なサイト

食の未来 | 遺伝子組み換え,GM,GM作物,食品,生物多様性,種子,環境,種苗,genetically modified food,The Future of Food,持続型農業,農業

内容は全く意味不明。
食の安全の下着の話題から主なキーワードを拾っているみたい。
ときどきあるリンクは外部のウェブショップや販売ページにつながっている。

自動生成しているようにも思うが不思議。

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2014/10/09

以前から気になっていたことの無秩序なつぶやき

まさに備忘録。

1.男が家事を「手伝う」という言い方が嫌い。
  この時点で「家事は女のすること」という意識が透けてみる。
  自分の尻は自分で拭こう。一家は共有地であって、家事は特定の誰かの義務でもなく所有物でもない。

2.身内がときどき漏らす外国人への差別意識が辛い。
  アジア系、南米系などへの蔑視や警戒感がにじむ無邪気な物言いが、実は非常に苦しい。
  「○○人が……したんだって。」「やっぱり○○人だからね。」「○○人ってそうなんだよね-。」
  「この人まだ帰化してないの?」
  等々。
  外国人犯罪が報道されたり、外国籍の芸能人がテレビに出てきたりしたとき、何かの折に、ふっと出てくる。
  
  何度かひどい喧嘩をしたので、家人は私の前では発言を控えている。家族からは人の気持ちが分からない煙たい人だと思われているに違いない。他方、こちらも相手が「外国人」という属性に嫌悪や警戒感をどうしようもなく覚えてしまうことは分かっている。だからお互い距離感を計るような会話になる。お互いストレス。
  天皇や日の丸君が代のことはまだいなせるのだがこの種のことには心がざわつく。余裕がない。自分のこのこだわりは何に起因しているのだろうと時々思う。

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日常に溶け込んでいる韓国人差別の風景

事例採集みたいなメモ。

日刊ゲンダイ|サッカー代表をバッサリ 岩城滉一が「問題発言」連発の大暴走2014年10月8日

この記事の3ページ目

芸能評論家の肥留間正明氏はこう言う。

「いくら『子供でいたい』とはいえ、社会人である以上、TPOをわきまえた発言をするべき。今回はあくまでCM発表会という宣伝の場なので、言う場所をはき違えている。彼は在日(韓国人)であることを公表したり、これまでも破天荒な物言いを続けてきたし、マスコミから逃げずに対応してきた。そういう意味では変わらないんだろうけど、還暦を越えたいい大人が情けない限りです」(下線部は引用者)

自らの出自を人に話すことが、在日韓国人の場合は特別なカミングアウトとされていること、そうした感覚が広く共有されていることが分かる発言。この発言が、そのまま何気なく雑誌記事に掲載されていることも、また在日韓国人への差別が日本社会で無意識化していることの傍証になっている。

そして、この記事とそれへの反応を取り上げた2ちゃんねるまとめサイト。
岩城滉一が「問題発言」連発の大暴走!! サッカー代表をバッサリ 「日本の選手見てると猿なのか、オランウータンなのか・・・」 : footballnet【サッカーまとめ】

こちらで編集し残されたコメントの数々、そしてこのまとめ記事へのコメントの数々が、ネットでおなじみの見事なヘイトスピーチのオンパレード。
見事に「彼は在日(韓国人)であることを公表したり…」という肥留間氏の発言に釣られている。日刊ゲンダイ記者もこの機微をよく分かって記事をまとめたのだろう。

我々が共有する空気のような差別意識が大衆メディアの飯の種になり、そしてこうした迎合記事がさらに我々の卑小な正義感をくすぐりつつ、差別意識をさらに補強する。
昔から見られた光景だが、ネット社会になって久しい今はそれが一層深化しているように見える。

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我々はエロ親父だと言わんばかりの日経記事

女子高生の部屋を訪れる仮想ゲーム 開発の真意は  :日本経済新聞2014/10/9 7:00(魚拓

バンダイナムコゲームスの3次元CG。「東京ゲームショウ」で公開しようとしたら厳しい批判が起きて公開中止になったとのこと。

で、この日経記事とその開発者のコメントが徹底的にゲスい。
「女子高生」への性欲を露骨にすることを恥ずかしいとすら思っていないらしい。

ゲームの内容はこんな感じ。

 HMDを装着すると、目の前に広がっていたのは6畳の部屋。あたりを見渡す。ペンやノートで散らかった勉強机と本棚、そしてベッド。床に転がったサメのぬいぐるみ。部屋の主は女の子だと気づく。

 「先生!」。後ろから呼びかけられ振り向くと、半袖の制服を着た女子高生がいた。プレーヤーは家庭教師で、彼女は生徒。部屋に入ってきて、目の前のイスに腰掛ける。黒髪のポニーテールで、ソフトボール部に所属する。名前はわからない。「きょうもちゃんと教えて下さいね」。目の前には「Yes」と「No」の選択肢。深くうなずくと「Yes」、横に首を振ると「No」を選べる。

 こんな問いかけの繰り返しで女子高生とのコミュニケーションが進むのがサマーレッスンだ。

この描写の時点でアウト、アダルト指定。しかも児童ポルノ。
記事に掲載されたサンプル動画を見ると、もっとひどい。
セックスシンボルとして記号化された容姿を持つ「女子高生」と、密室で二人だけで触れあうばかりの近さで隣り合う。
ゲーム内のキャラクターとのコミュニケーションもVRならではの体験だ。女子高生がノートを広げ、つたない発音で英語を読み始める。ノートの中身をのぞき込もうと顔を近づけると、女子高生が体を傾ける。「誰しも居心地の良い距離感があるという『パーソナルスペース』の考え方を表現した」(原田氏)。よそ見をすると、目のやり場によっては「どこ見ているの!」と怒られる。
この「女子高生」は自室でなぜ制服を着ているのか。なぜネクタイを緩ませ胸元がはだけているのか。制服は当然のようにミニスカート、この「女子高生」が寄り添ってきて上目遣いで見つめるのはなぜなのか。これらの表現は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使った新たなゲーム体験をアピールする上で必要な要素だというのだろうか。
「理解できない」「いかがわしい」「非常識」――。9月1日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のグループ会社が開いた記者発表で初披露されると、メディアが過敏に反応。とりわけ、海外で厳しい批判を浴びた。実際のゲーム画面とは別に制作したプロモーションビデオで女子高生の胸元やスカートを強調してしまったことから、原田氏は「内容が少し誤解されて広まっている」と苦笑いする。
批判は当然で、海外メディアが敏感に反応したのもあまりにも当然。
だが記事執筆者の日経企業報道部、新田祐司記者は、それを「過敏」と表現、開発責任者原田勝弘氏も、「誤解されて」と苦笑い。「ネガティブなものも含めて予想を超えた大反響に原田氏は確かな手応えを感じている」のだそうだ。問い合わせが増えてプロモーションとして成功したということらしい。見事な炎上商法。だが確実にSCEの社会性は毀損しただろう。こんな感覚でグローバルに商品を売ろうというのがむしろ痛々しい。

ところで、原田氏らはなぜ制服を着崩した女子高生との密着をコンテンツにしたのか。

1.「違和感のない女性を描ければ、男性にも動物にも応用できる」と考え、キャラクターを女性に決めた。
2.臨場感を追及するために日常空間と生活感の表現に挑戦した。

記事にあるコンテンツ選択の根拠はこれだけで、定型化された「女子高生」という記号を見事に踏襲したことの意味には無自覚であるように思える。

記事はHMDの新境地を切り開いたという趣旨に終始しているが、未成年女子を「女子高生」というセックス商品として描き、それを世界的な販促に使おうとすることがいかに醜いことか理解できないようで、先進的すぎて理解してもらえないとか、的外れな批判とか、どうやらそんなふうに考えているようだ。

話がちょっと広がるが、この未成年女子をセックス商品とみなす感覚は広く日本社会に様々な濃度で浸透していると思う。芸能界のアイドル、アニメと漫画、広告などでも見られる。そして「女子高生」やもっと幼い小中学生などをも性欲の対象とする視線と価値観は、当の女性にも内面化されている。

昨日たまたま見かけた次の指摘とそれに対する拒否反応も、いかに我々の社会が未熟な女性のセックス商品化に慣れきっているかをよく示している。

艦これで戦争を学ぶのは駄目 - Togetterまとめ

高橋裕行@herobridge 2014-09-29 20:22:28
艦これで戦争を学んだから、艦隊戦での敵艦の無力化を、艦娘の服を脱がせる程度に考えてしまうのだろう。
高橋裕行@herobridge 2014-09-30 22:56:45
幼い顔をした少女を武装して戦わせ、攻撃を受けると服が破けるゲームが戦争を知るきっかけとなると、かなり歪んだ先入観が刷り込まれると思います。RT @Child_Chariot:なぜ艦これが史実を知るきっかけとして不適切だと思われるのでしょうか。
高橋裕行@herobridge 2014-10-02 17:09:57
では服が破れる必要はないですね。なんで半裸になるんですか?RT @TEL0ka: 艦これに登場する女の子 の服が破けることを楽しんだことはないという発言に対して無理があると仰っておられるようですが、恐らく艦これプレイヤーで服が破けることを楽しんでいる人は殆どいませんよ
私は「では服が破れる必要はないですね。なんで半裸になるんですか?」が艦これのみならず、上の女子高生ゲーム、そして我々がすっかり内面化している「女子高生」を性的商品と見なす価値観にとどめを刺すと思う。

我々は自らの性的嗜好に縛られるし、それを倫理や論理で矯正することは容易ではない。また性的嗜好を簡単に裁くべきでもない。個人の性的嗜好は内心の自由に属するし、個人の個性や尊厳の一要素でもあって、その多様性は尊重されねばならない。しかし、表現として広く社会的に共有することが困難なものもある。せめて

高橋裕行 @herobridge 2014-10-02 00:31:50
君らの趣味を否定するつもりはない。ただ、男の嗜みとして、そういうのは密やかにやろう。
という自制が働くほどに、自己の嗜好を相対化し点検する姿勢は必要だろう。この歯止めが利かなくなれば、次は国家権力による規制強化が一層説得力を持つことになる。

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2014/10/08

まさに備忘録

カフェで写真撮ってツイートしてる人のアカウントを特定する方法
キミも同級生や同僚のTwitterアカウントを特定できるかも?っていう話

あまり個人の特定には興味がないので、個人情報管理のところで参考になったことだけを抜粋メモ。

基本的には、今の自分のことを書かないようにすること。

・今起きたことをその場ですぐ書かない。→時間をおくと特定が難しくなる。
・今持っているもののことは書かない。
・今どこにいるかを明らかにしない。
・事前に行き先などを書かない。
・事後報告にとどめる。イベントや旅行先のことなども数日後に。

次に、自分の所属に関連したことをあまり言わないこと。たとえば学校の行事などは特定されやすい。

次に、周囲の友人のツイートやラインから特定されるのを防ぐために。

・こんな記事のようなキモいオッサンが世の中にいて迂闊に個人情報を流すと危ないよー、と紹介する

キモいオッサンの話は女性には説得力があるかもしれない。こういうの好きじゃないけど。
即効性のある対策はないかもしれない。

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2014/10/07

時事通信社から何本か見たメモ。

時事ドットコム:年内の首脳会談可能=「日本が努力する姿見せれば」-韓国高官


 【ソウル時事】韓国政府高官は26日(米時間)、ワシントンで記者団に対し、年内の日韓首脳会談の可能性について「日本が十分に準備すれば可能だ」と述べるとともに、従軍慰安婦問題に関し、解決や具体的措置に至らなくても前向きに努力する姿勢を日本側が見せれば、首脳会談は可能だとの考えを示唆した。聯合ニュースが伝えた。
 高官は「われわれが望むのは、元慰安婦が存命中に尊厳と名誉を回復することだ」と強調。「日本の誠意ある措置がなければならないというのが基本原則だ」と指摘した。
 一方で「それ(日本側の措置)がなければ(首脳会談を)やらないということではなく、日本が誠意をもって努力する姿を見せれば、われわれも努力することができるという意味だ」とも述べた。必ずしも日本側の具体的措置にこだわらない姿勢をにじませるとともに、韓国側が努力する意向も示し、これまでより軟化した発言と言えそうだ。(2014/09/27-10:51)

確かに韓国側が軟化した雰囲気もありますが、慰安婦問題について日本政府が「誠意を持って努力する姿」を見せるとは到底期待できないので、とことんまで譲歩してあげたのに日本政府が頑なすぎるという形にできるという見込みもあるのかもしれない、とゲスの勘ぐり。安倍内閣は、こちらからは何の前提もつけずに首脳会談を持ちかけているのに、相手が頑なだから外交がうまく行かない、という形に持っていきたいみたいだし、その点では両者共にお互い様なのかもという気もする。損をするのは民間ばかりなり。

時事ドットコム:首脳会談めぐりジレンマ=「慰安婦問題の進展」譲らず-韓国

 【ソウル時事】韓国政府は11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などを利用した年内の日韓首脳会談開催を念頭に、対日関係改善ムードの醸成に乗り出した。しかし、「従軍慰安婦問題など歴史の傷を癒やすための誠意ある努力が先行する必要がある」(尹炳世外相)との姿勢は変わっておらず、ジレンマを抱えている。
 8月の日韓外相会談で、尹氏は冒頭から安倍政権の河野談話検証などを強い調子で批判したが、25日にニューヨークで行われた会談では、「最近の関係の進展はうれしい」と和やかな雰囲気を演出した。
 関係改善に向けた積極姿勢に転じたのは、米国の要請や、日中首脳会談の可能性といった外的要因が大きい。一方で、2015年の日韓国交正常化50周年を前に、このタイミングが慰安婦問題で日本の譲歩を勝ち取る「勝負どころ」でもある。韓国政府関係者は「『首脳会談には歴史問題の進展が必要』と強調するのは、交渉力を高めるためでもある」と語るが、もともと日韓の立場の隔たりは大きく、日本の世論の動向も不安材料だ。
 尹氏は25日の会談で、慰安婦問題をめぐる河野談話検証や朝日新聞の誤報騒動を挙げ、懸念を伝達した。韓国は「日本が国内のこうした動きを慰安婦問題をめぐる交渉を有利に運ぶためのカードに使いかねない」(外務省幹部)と警戒している。(2014/09/26-19:44)

最後の段落がちょっと興味深い。外務省が安倍自民党の言動を失点と捉えているようにも読めるからだ。
まあ普通に考えればそれは当然なので、外務省にもそういう認識の人は少なくないだろうが、もしかして単に相手が出すカードが増えるのが嫌だという程度の話だったらちょっと泣けるな。

時事ドットコム:朝日新聞は海外にも説明を=世耕官房副長官

 世耕弘成官房副長官は2日夜のBS日テレの番組で、従軍慰安婦をめぐる朝日新聞の誤報について「30年も放置して、海外の誤解の原因になった」と批判した。その上で、誤報を伝えた海外メディアや、誤報を基に日本を非難する決議を行った各国の議会の誤解を解くために「朝日新聞自身で丁寧に説明してほしい」と述べた。(2014/10/02-23:52)
政治家が執拗にメディアを攻撃する。それが言論抑圧だという視点はほとんどない。おまけに朝日新聞の関連記事などほとんど読んでいるはずもない。なぜなら、すでに何度も「朝日新聞自身で丁寧に説明して」いるからだ。このでたらめさ、自らの主張や権力についての無自覚・無責任さと放埒さ。
昔からこういう手合いはたくさんいたが、政治の支配的地位には就いていなかったし、気ままでお気軽な言動は簡単にはできなかった。今はやりたい放題だ。

時事ドットコム:河野談話継承、重ねて強調=菅長官

 菅義偉官房長官は3日午後の記者会見で、従軍慰安婦問題をめぐる河野談話について「安倍政権として見直すことは考えていない。これまで通り継承する」と重ねて強調した。
 自民党の稲田朋美政調会長が、政府の慰安婦問題への対応を検証する特命委員会を党に設置する意向を示したことに関しては、「政府としては協力できることは協力していきたい」と述べた。(2014/10/03-17:17)
河野談話継承と自民の特命委員会への協力とが根本から矛盾することにはほおかむり。さすが菅氏。河野談話の継承を口だけで言って、その実河野談話に謳われたことは何一つ手をつけず、そして慰安婦問題の否定に助力。憲法を尊重すると言いつつ軍拡に走ってきた自民党の真骨頂か。連中の悪質なところは、一切本格的な論争をせずに政権与党の力で押し切ることしかやらないこと。原発もしかり。

時事ドットコム:河野談話は骨抜きに=自民・萩生田氏

 自民党の萩生田光一総裁特別補佐は6日夜のBS日テレの番組で、従軍慰安婦に関する河野洋平官房長官談話について「もはや役割は終わった。見直しはしないが、新たな談話を出すことで結果として骨抜きになる」と述べた。河野談話に代わる、旧日本軍の強制性を打ち消す新たな談話を出すべきだとの考えを示したものだ。(2014/10/06-23:38)
首相の本音の代弁者。「河野談話を継承する」と国会で答弁した直後にこういう発言が出てくる。隣国はおろか同盟国すら、こんな政権を信用する気にはなれないだろう。というか、もう足下は見透かされているわけだが。実に分かりやすいお子様政権。まあ、どんなに頑張っても慰安婦問題で彼らが国際的な「勝利」を得ることはできないし、「新たな談話」を出すこともできないということは明白だから、吠えてみせるだけしかできないし、また安心して吠えてみせることもできるということかもしれない。

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2014/10/06

TOSSとタカ派

しばしばトンデモとの親和性が指摘されるTOSSですが、たまたまサイトを見たら

1.「安倍晋三氏より応援メッセージを頂きました!」というお知らせが目立っていた。
   安倍氏は親学推進委員会名誉会長。
2.TOSS協同教育事業として、「領土・領海意識醸成プログラム」作成で青年会議所と連携しているみたい。
   日本青年会議所 主権国家確立委員会にリンクが張ってあります。
という二つのことがありました。

ちょっとリンクを見たら、2013年2月には既に安倍氏、下村氏とつながっていたのですね。

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林和清さんの「歌人・柳原白蓮の生涯」が面白かった

NHKラジオ第2の「文化講演会」で放送された講演。
たまたま車の中で聞き始めて、結局駐車場の中でずっと1時間聞いてしまった。

文化講演会|NHKラジオ第2 文化番組
10月11日(土)にも再放送があるらしい。

朝の連続ドラマ「花子とアン」で、仲間由紀恵さん演じる葉山蓮子のモデルになった歌人・柳原白蓮に注目が集まっている。水際立つ美貌、高貴な身分、豊かな教養を持ちながら、不如意な結婚で心に傷を負い苦悩・・・家族制度や家父長制度に縛られながらも、“道ならぬ恋”に生きた白蓮の情熱的で波乱万丈な人生について語る。
連ドラは時々見たけど、白蓮のことも花子のこともあまり知らないまま、でも妙にステレオタイプの「戦前」と「戦中」で、何となく割り切れない感想を持っていた。
その後、村岡花子のことをちらちらネットで拾い読んで、
「こっちの方が面白いじゃないか」
と思ったり、
「白蓮の夫は宮崎滔天の息子だったのか」
とびっくりしたり。何と現実そのものがものすごくドラマチックではないかと感心していたので、この林さんの解説には溜飲が下がった。

講演では、白蓮が下町で平民の気取らぬ暮らしに馴染んだ後、まるで家長の所有物のごとく振り回され、婦女暴行罪まがいの強引な妊娠出産、結婚、我が子との別離、さらに政略結婚の道具にされお飾り扱いにされて10年を過ごしてのち、とうとう生涯の夫となる宮崎龍介に出会ったことが語られ、彼女が巨額の財産を捨てて龍介の許に走った思いが説得的だった。
びっくりしたのが、白蓮が伊藤伝右衛門に返した財産の巨額さで、今の金額に直すと、宝石が1億5千万円、土地などの権利が60億円だったとか。
自分自身を生かしたいという思いや宮崎と本当の生活をしたいという願いはそれらの価値を上回るものであったのだろうと思うし、これらを維持したまま彼女の抱える難問を解く方法はなかったのだろう。
「新しいものをつかむためには、今手にしているすべてを捨てなければならない」という林さんの言葉は含蓄があった。

講演では、白蓮の絶縁状(宮崎の友人らがかなり手を加えて社会性を強めたという)と、伊藤伝右衛門の反論とを朗読されたが、それもまた味があった。伝右衛門が結婚時の恨み辛みまでくどくどと並べ立てているのが非常に面白い。それにしても、彼女の事績について細かい研究がなされているのだなあと感心した。

その後の彼女の献身、社会活動への参加はいうまでもないが、娘の蕗苳さんが「母はいつも書き続けていた」と言ったという言葉、逮捕された社会主義者の代わりに黙って彼の実家へ仕送りを続けていたこと、晩年に緑内障で失明した白蓮を介護し続けた龍介の手記、「柳原よりも伊藤よりも安住の地にできたのではないか」などが印象的だった。

白蓮の文学の社会性、宮崎龍介の人となり、悲母の会と平和運動など、ときどき連ドラをちくちくと刺すのもよかった。
ただ、白蓮文学の評価や白蓮・宮崎のアジア太平洋戦争への考え方などにも触れてほしかったかな。しかし時間が足りなかったかもしれない。いずれにせよ、聴かせる講義で一気に時間が過ぎた。いろいろ勉強になりました。

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2014/10/05

「大学の若大将」のロケ地?

●若大将がバスで芦ノ湖近くへ降り立つシーン。伊豆箱根バスが止まる停留所。
たぶん、箱根ビジターセンターのあたりだと思う。今は公園管理事務所前というバス停があるが、そこはやや道のカーブに近すぎる。
Google マップ - 箱根ビジターセンター

映画では道路幅がやや狭く、対向できるもののセンターラインなどはひかれていない。道沿いは杉が伸びた人工林のようになっている。今は雑木林のようになっているからずいぶん景観が変わった。
若大将が降りたバス停では、背景はなだらかな下り斜面で、そこには杉の若木のような気が草原にたくさん生えている。高原のような趣で、芦ノ湖と対岸のおそらく三国山がすっきりと見えている。今は、雑木が高く茂って見通しが利かないし、ビジターセンター前は土地をおそらく造成したのだろう、駐車場で見切れて湖面は見えない。

この道を下り、緩やかな左カーブを曲がると、そこが箱根園で、箱根ロープウェイの桃源台駅がある。この駅の開業は昭和35年(1960年)で、映画封切り時の昭和36年には真新しい駅舎があり、湖畔には町もあったはずだが、映画のシーンでは全く家も何も見えない。ただ、芦ノ湖の対岸が一面緑に覆われているのは、今も変わらないようだ。

この次の別荘地でのシーンも基本的にこの近くだろう。別荘のテラスの背景の山の見え方がバス停とほとんど変わらないことからそれがわかる。湖尻峠北側の山麓の林の一部が伐採されている様子が見えるが、現在のGoogleマップで衛星画像を見ると、ちょうどその形に植林がされているらしいことがわかる。
Google マップ

●大学対抗水泳大会の会場へ向かう祖母(りき)と妹(照子)が降りるバス停
映画では渋谷駅行きの小田急バスの競技場前という停留所となっている。
映画では、バス停は交差点の緩やかなカーブの脇にあり、奥に中央線らしき赤い電車が小高い線路を走る様子が見える。線路に沿った道は奥に向かって少し登り坂になっているように見える。交差点の向こう側は店や民家のようだ。角には皮膚科の笠井医院という看板が見える。その隣の隣に「大洋練炭豆炭」「神戸燃料店」という店があるようだ。

で、これは国立競技場前の首都高速4号線外苑入口近くの交差点ではないかと思うのだが…。
Google マップ

首都高速4号線は昭和39年(1964年)に開通したそうだから、このころにはまだなくて当たり前。映画では舗装は石畳になっているが、今は当然アスファルト舗装になっている。
小田急の競技場前という停留所は今はないのではないか。

このシーンの次に、青大将が車で右折してくる場面があるのだが、これには神戸燃料店の隣に、立派な石造りの門と階段、大きな石垣が映っている。何か分からないが、この上には当時都体育館があり、その前はまた別の建物が建っていたようなので、そこへつながる出入り口だったのだろうか。だが今はそれは首都高速4号線の外苑入口になっていて、全く跡形もなくなっている。しかし、外苑入口脇の民家の土台にある石垣は当時のままで、そこだけがわずかに当時をしのばせる。なお、その隣はおそらく神戸燃料店だったと思われるが、神戸燃料店が土台にしていた石垣は現在は切り下げられてすっかりなくなっている。

こちらの記述
第四章・第一節/渋谷川の源流を訪ねる(加瀬竜哉.com : no river, no life)
に掲載されている1947年(昭和22年)の国立霞ヶ丘競技場(当時/明治神宮外苑競技場)付近の航空写真を見ると、都道414号線の外苑橋はもうこのころには存在していた。他方、交差点は今よりも大きかったらしく、映画の場面とは整合的に見える。

********
この後にも東京の街並みが見える。さすがにそれはどこだか分からないが、今とは全く異なった様相に時の流れを感じる。
また、バスは三菱ふそう製、腕木式の方向指示器がぴょんと立ち、地名がない「2、あ2223」というナンバープレートが付いている。青大将の車のナンバーは、「3、す5746」である。

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2014/10/04

研究費と研究者雇用の生々しい話

ブックマーク的メモ

第7期研究費部会(第8回) 議事録:文部科学省

理系研究室・研究者の内情。

興味深かったのは、村田千葉大学准教授と塩見東京大学教授の話。

基本的に研究者としては成功した人たちの体験談で、まだ恵まれているはずなんだけど、中小零細企業の社長というか、家庭を犠牲にして経営を維持するのに汲々とするというか…。

その世界では常識なんでしょうけど、研究室を主宰して資金を確保してポスドクなどを雇って……という大変さが具体的に分かります。
社長業をやりたくて研究者になったんじゃない!という思いをしている人は多いでしょうね。
経済的観点からは科学者になるってのは労多くして益少なしという道ですな…。

追記(2014年10月6日)

似たような話題をたまたま見つけたのでメモ。
「ピペド」放置で滅びる日本のバイオ研究:日経ビジネスオンライン

榎木英介『嘘と絶望の生命科学』について、著者の榎木氏のインタビュー。書評はいくつか目にして、生物系の大変さは、そうなんだろうなあ…と思っていた。
STAP細胞事件の原因は構造的な問題で、そもそも現在の科学研究の体制が多大なムダと無数の犠牲を強いているという話で、それもそうだなあ、と納得。

で、一点だけ小さなことで。インタビュアーの発言が気になった。
「社会科学系でいえば経済学も、ほんの20年ぐらい前まで、日本の大学では社会主義系の経済学が主流だったようですけれども、ここ10年ぐらいで米国の学位を取る研究者が増えて、ずいぶん国際化されてきたと聞きます。」

えっと20年前って95年頃なんだけど…。そういうことがまあ言えたのは、どんなに頑張っても70年代までじゃないかなあ。
80年代ですら、「あのガッコ、マル経しかいないんだろ」とか半ば揶揄の言葉が良く聞かれたんですけど…。
ケイジンアンとか新古典派総合とか無視されてるし…。それに
「米国の学位を取る研究者が増えて、ずいぶん国際化されてきた」って、それは米国化というのでは…。

まあ、一般社会ではそういうふうに今も見られているんですね…。

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恥の上塗りとNHKの従順

“従軍慰安婦”誤報で海外発信の方策検討へ NHKニュース

自民党の情報戦検討(笑)のメモ: 思いついたことをなんでも書いていくブログ
こちらで触れた話の続報。

・「虚偽の男性証言」→国連に影響→「日本の名誉回復に向け、党としても取り組む必要がある」
とのことで、「自民党内に特命委員会を設けることになった」とのこと。

まさに恥の上塗り。恥ずかしいですな。

さらにひどいのが、この人。いつものことですが…。

これに関連して安倍総理大臣は、「国ぐるみで女性を性奴隷にしたとの、いわれなき中傷が世界で行われている。誤報によって、そういう状況が生み出された」と指摘しました。
「いわれなき中傷」ってねえ…。「国ぐるみで女性を性奴隷にした」ってまさにその通りなんですけど。

こちらで報じられている詭弁もひどい。
吉田証言 根拠にせず/河野談話 菅官房長官認める
・吉田証言は河野談話の根拠ではない
と政府答弁ではしておくけれども、首相発言としては
・「吉田証言自体が『強制連行』の大きな根拠になっていたのは事実ではないか」
と述べる。さらに、
・「河野談話」自体は強制連行の事実を認めていないが、「河野官房長官が(当時の)記者会見の中でそれ(強制連行)を事実上、お認めになった」
とわけのわからないことを言う。

安倍氏はどうしても、何を持ってきても、日本の戦争犯罪を認められないんですよね…。

ところでこの自民党の特命委員会、「一連の男性証言に基づく報道が国際社会に与えた影響」を検証するそうですが、そんなものほとんど無に等しいでしょう。吉田氏の話がクマラスワミ報告でほとんど触れられていないのはよく知られている話ですし。「検証」がどういうものになるのか…。
最もひどいのは、元慰安婦の人たちへの思いやりも何もなく、ただニッポンの保身だけを言い立てていることですね。この姿勢を改めない限り、「国際社会」とやらは決して日本政府・自民党に共感してくれることはないでしょう。

NHKも、自民党の発表をそのまま報じることで、いかにも従軍慰安婦問題がデマであるかのようなニュースにしていますね。

いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って、朝日新聞はことし8月、自社のこれまでの報道を検証する特集記事を掲載し「慰安婦を強制連行した」とする日本人男性の証言に基づく記事について、「証言は虚偽だと判断した」として記事を取り消しました。
吉田証言が虚偽だったことで、強制連行の証拠がなかったというように読めてしまう記述になっています。こういう消極的な国策協力が何を生み出してきたのか、私たちの社会は70年前にもよく体験してきたはずですし、今表れているヘイトクライムや元朝日新聞記者への攻撃を見てもよくわかるはずです。

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2014/10/03

朝日新聞バッシングが煽った結果

帝塚山学院大:大学爆破の脅迫文 朝日OB教授が辞職 - 毎日新聞

この先生は自ら辞表を提出したそうですが、それをそのまま受理してしまった大学の対応が悔やまれます。

なお、この先生は
「吉田氏に関する記事を書いていたが、初報は別の記者によるものだった」
ということです。

【記者手帳】「慰安婦戦犯たたき」に沈黙する日本メディア Chosun Online | 朝鮮日報
・北星学園大学の非常勤講師を解雇するように脅迫が続いている。
・この非常勤講師は元朝日新聞記者で、金学順さんの記事を報道した。
・北星学園大学は、この解雇要求を拒否。警察に通報しているようだ。

北星学園大学の対応は当たり前のことにすぎませんが、しかし昨今の風潮の中で、バッシングに迎合し、事なかれ主義で処理しようとしなかったことには敬意を表します。
私の職場でも、朝日新聞を業務で使おうとすると「外聞が悪いからやめておいた方がよい」という人が出てくるぐらいに、長いものに巻かれてバッシングに加担する雰囲気が出てきているぐらいですから。

さて、上記朝鮮日報の記事の中で、憂慮すべきことが書かれていたのでそれを抜粋しておきます。

・神戸のある大学は極右勢力の脅迫に屈し、今年3月に植村氏の教授採用計画を撤回した。
・本人はもちろん、家族の写真や学校までインターネット上に広まっており、気に入らない記事を書いた朝日新聞記者の殺害リストまで作られている。
・一部週刊誌は朝日新聞元記者たちを「慰安婦問題の戦犯」と攻撃して現在の職場を公表、脅迫を事実上あおっている。

ルワンダの大虐殺を引き起こしたラジオ放送を想起させます。
日本の今の状況は、当時のルワンダと同種のあやまちを犯しつつあると言えるでしょう。
あるいは、かつてのナチス突撃隊などによるユダヤ人襲撃を煽り、黙認したときのような。

・一部政治家や知識人たちまでもがこれに加勢し「朝日の慰安婦記事で日本の名誉が損なわれた」と主張している。

そして、このキャンペーンに積極的に加担しているのがわが国の政治リーダーたちと「知識人」たちであるわけです。まさに、

・「極右勢力は我が世の春とでもいうように大手を振って歩いている。」

と言っていいでしょう。
かつてナチスは組織的運動を展開して共産主義者やユダヤ人への攻撃を強めました。しかしわが国ではそのような動きは起きていません。なぜなら、必要がないからです。すでに安定多数によって政権をとっているので、ナチスのような運動をする必要がないわけです。

今後、赤報隊のようなテロが起きても、このバッシングに加担した人たちは、自らの責任を決して認めることはないでしょう。かつて、敗戦後に自省をしなかった人たちのように。

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2014/10/01

中小自治体連合で販促しようという話とその裏側?

リンクメモ。

ご当地品名産で狙う、アジアからの観光誘致 | 東南アジア沸騰中 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

自治体特選ストア-リダイレクトページ
から
自治体特選ストア - Yahoo!ショッピング

上記の記事の関連で、

「高い授業料だった」武雄市発自治体通販脱退の三島市長 - 高圧洗浄機で北へ進め

これの絡みで、
FBホールディングス企業連合 - Google 検索
F&Bホールディングス企業連合 - Google 検索

運営体制が結構でたらめで、いい食い物にされているような部分があるようだ。

薩摩川内市が入っているけれども…。

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