日常に溶け込んでいる韓国人差別の風景
事例採集みたいなメモ。
日刊ゲンダイ|サッカー代表をバッサリ 岩城滉一が「問題発言」連発の大暴走2014年10月8日
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芸能評論家の肥留間正明氏はこう言う。自らの出自を人に話すことが、在日韓国人の場合は特別なカミングアウトとされていること、そうした感覚が広く共有されていることが分かる発言。この発言が、そのまま何気なく雑誌記事に掲載されていることも、また在日韓国人への差別が日本社会で無意識化していることの傍証になっている。「いくら『子供でいたい』とはいえ、社会人である以上、TPOをわきまえた発言をするべき。今回はあくまでCM発表会という宣伝の場なので、言う場所をはき違えている。彼は在日(韓国人)であることを公表したり、これまでも破天荒な物言いを続けてきたし、マスコミから逃げずに対応してきた。そういう意味では変わらないんだろうけど、還暦を越えたいい大人が情けない限りです」(下線部は引用者)
そして、この記事とそれへの反応を取り上げた2ちゃんねるまとめサイト。
岩城滉一が「問題発言」連発の大暴走!! サッカー代表をバッサリ 「日本の選手見てると猿なのか、オランウータンなのか・・・」 : footballnet【サッカーまとめ】
こちらで編集し残されたコメントの数々、そしてこのまとめ記事へのコメントの数々が、ネットでおなじみの見事なヘイトスピーチのオンパレード。
見事に「彼は在日(韓国人)であることを公表したり…」という肥留間氏の発言に釣られている。日刊ゲンダイ記者もこの機微をよく分かって記事をまとめたのだろう。
我々が共有する空気のような差別意識が大衆メディアの飯の種になり、そしてこうした迎合記事がさらに我々の卑小な正義感をくすぐりつつ、差別意識をさらに補強する。
昔から見られた光景だが、ネット社会になって久しい今はそれが一層深化しているように見える。
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