朝日新聞バッシングが煽った結果
帝塚山学院大:大学爆破の脅迫文 朝日OB教授が辞職 - 毎日新聞
この先生は自ら辞表を提出したそうですが、それをそのまま受理してしまった大学の対応が悔やまれます。
なお、この先生は
「吉田氏に関する記事を書いていたが、初報は別の記者によるものだった」
ということです。
【記者手帳】「慰安婦戦犯たたき」に沈黙する日本メディア Chosun Online | 朝鮮日報
・北星学園大学の非常勤講師を解雇するように脅迫が続いている。
・この非常勤講師は元朝日新聞記者で、金学順さんの記事を報道した。
・北星学園大学は、この解雇要求を拒否。警察に通報しているようだ。
北星学園大学の対応は当たり前のことにすぎませんが、しかし昨今の風潮の中で、バッシングに迎合し、事なかれ主義で処理しようとしなかったことには敬意を表します。
私の職場でも、朝日新聞を業務で使おうとすると「外聞が悪いからやめておいた方がよい」という人が出てくるぐらいに、長いものに巻かれてバッシングに加担する雰囲気が出てきているぐらいですから。
さて、上記朝鮮日報の記事の中で、憂慮すべきことが書かれていたのでそれを抜粋しておきます。
・神戸のある大学は極右勢力の脅迫に屈し、今年3月に植村氏の教授採用計画を撤回した。
・本人はもちろん、家族の写真や学校までインターネット上に広まっており、気に入らない記事を書いた朝日新聞記者の殺害リストまで作られている。
・一部週刊誌は朝日新聞元記者たちを「慰安婦問題の戦犯」と攻撃して現在の職場を公表、脅迫を事実上あおっている。
ルワンダの大虐殺を引き起こしたラジオ放送を想起させます。
日本の今の状況は、当時のルワンダと同種のあやまちを犯しつつあると言えるでしょう。
あるいは、かつてのナチス突撃隊などによるユダヤ人襲撃を煽り、黙認したときのような。
・一部政治家や知識人たちまでもがこれに加勢し「朝日の慰安婦記事で日本の名誉が損なわれた」と主張している。
そして、このキャンペーンに積極的に加担しているのがわが国の政治リーダーたちと「知識人」たちであるわけです。まさに、
・「極右勢力は我が世の春とでもいうように大手を振って歩いている。」
と言っていいでしょう。
かつてナチスは組織的運動を展開して共産主義者やユダヤ人への攻撃を強めました。しかしわが国ではそのような動きは起きていません。なぜなら、必要がないからです。すでに安定多数によって政権をとっているので、ナチスのような運動をする必要がないわけです。
今後、赤報隊のようなテロが起きても、このバッシングに加担した人たちは、自らの責任を決して認めることはないでしょう。かつて、敗戦後に自省をしなかった人たちのように。
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