経済産業省が個人情報保護を放棄しようとしているらしい。
高木浩光@自宅の日記 - 情報経済課は恥を知って解散せよ(パーソナルデータ保護法制の行方 その12)
経産省が発注した個人情報保護に関するセミナーが、ぼろぼろで悲惨な様子。
本当に電通なのか、驚くほどの怪しさ満点な受け答えが泣けてきます。
しかしそれよりも怖いのはこちらの指摘。
情報経済課の様子はここ数年ほど見てきたが、……中略……利用目的関係の義務違反や、個人データ該当性の判断に関わる事案について、結局決断できないままやり過ごしてきた。「利用目的変更のオプトアウト」!そんな情報経済課が、さらに今、個人情報保護法の改正案で、利用目的変更のオプトアウト方式を導入させようとしている。当局が自ら取締りを怠ってきたばかりか、法の根幹に大穴を開け、制度の意義そのものを瓦解させようとしている。
契約後に利用目的が無断で変更されても文句は言いませんよ、言い換えれば、「私の個人情報はどんなふうに流用されても文句ありません」という条項を紛れ込ませる話ではないですかね、これ。
まあ経産省なので、人権を守ることより企業利益を守ることを第一優先にするわけで、そもそもこういう役所に個人情報保護の監督権を与えていることが間違いなわけですね。
我々はこういうところでも注意しないといけないわけです。
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