日本の「自己責任」概念が海外の日本研究では重要項目だとか。
海外の日本研究では絶対に勉強するという「日本の自己責任論」 どこがそんなに変わってるの? - Togetterまとめ
白石草 @hamemen 2015-01-22 11:26:56思わず「へぇ~」と感心してしまったわけですが、確かに、古くは夏目漱石も「私の個人主義」とか書いていたし、山崎正和の「柔らかい個人主義」とかは受験対策的によく読まれたぐらいですから、ニッポン特殊論的な話では、いかにもありそうなトピックではあるんですよね。
昨日、ドイツ人留学生とフランスに留学していた日本学生の2人とブレストしていたんだけど、彼らによると、フランスでもドイツでも、「自己責任論」というのは日本独特のものということで、日本研究では必ず独立した項目として授業をやるらしい。非常に特異に感じるコンセプトのようです。
ただ、そうした議論が海外の日本研究の専門家の間でも行われていて、しかもカリキュラムに組み込まれるぐらいにスタンダードな要素になっているというのは、ちょっと興味をそそられる話だなあ、と。
で、上記の「まとめ」では、じゃあ実際にどんな研究があるのかな?という部分があまり出てこないので、全くの素人門外漢ながら、とりあえず検索だけしてみたので、そのリンクだけメモしておきます。
ちなみに CiNiiで「自己責任」で検索したけど、海外の研究とリンクしたような論文はなかなか見つからない。
「自己責任」の関連キーワードが分からないので、とりあえず 教育研究機関のPDFを対象に、self-responsibility でぐぐってみました。
アメリカ:Japanese self-responsibility site:edu filetype:pdf - Google 検索
イギリス:Japanese self-responsibility site:ac.uk filetype:pdf - Google 検索
responsibility 単独か、personal responsibility や individual responsibility という語の方が普通の感じ?
イタリア(学校等を識別できるドメイン名がない):giapponese "responsabilità personale" site:it filetype:pdf - Google 検索
あまりそれらしい文書がヒットしない…。
というわけで、ヒットしたPDFを全然見てないので極めてあやふやですが、日本語の「自己責任」という概念について論じた研究はある程度ありそう。あとは、それらしいものを数本流し読みして、著者と参考文献から当たりを付けていくぐらいかなあ。
授業で必ず取り上げるというぐらいだから、必ず参照すべき書籍や論文がいくつかあるはずなんだけど。
しかし、海外の日本研究でトピックとして成り立つぐらいなら、日本語の紀要論文でもいくらかはヒットしそうなんだけどなあ。検索語が何かうまく当てられてないのかもしれないけど。
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