地元でも地域カースト意識があったのを目の当たりにした話
以前、関東圏での東京中心主義みたいな差別意識について書いたことがありました。
東京では居住地での差別意識が強いの?: 思いついたことをなんでも書いていくブログ
自分の成長過程では、被差別部落への蔑視(結構強かった…)を除いては、あまりそういう土地がらみのライトでカジュアルな差別ネタって話題にならなかったので、私の地元ではそういうのは比較的薄いんだろうと思っていました。
が、しかし。
先日、身内と話をしていたら、その人が、非常にライトな感じで自分の学校で成立している土地カーストについて語ってくれました。
哀しいことに下層カーストに入れられている地域の生徒たちもその序列を受け入れているのだそうで、自分の居住地が優越と卑下の一つのきっかけになっているという話。
「地域性って多様なのに、どうして一次元的でリニアな上下関係に帰着させちゃうの?」
って聞いたら、ちょっと嫌そうな顔をしていたなあ…。まあたいがい私も嫌味な人間でありますな。
そういえば、この身内、ありがちではあるんですが、「福岡は治安が悪くて恐ろしい場所だ」とか真顔で信じていて、
「はぁ?」
みたいに軽くたしなめていたら、「犯罪率が…」とか「暴力団が…」とか、一生懸命に説明してくれるんでちょっと参りました。ちなみに、この人は福岡県に行ったことがありません。
ネットで吸い込んだ針小棒大なネタが、それらしい「事実」や「データ」を身にまとっているので、そのまま気持ちに染みこんだんでしょうね。
で、山口組の抗争が盛んだった時代の神戸の話とか、統計を評価するときのポイントの話とかをちょこちょことしたわけですが、やっぱり、かなり怒っていたなあ。私も身内相手で率直に話をしたら余計に感情を逆撫でしたんだと思いますが。そりゃ、自分の感情に結びついている信念を頭から否定されたらケンカしたくもなるわな。
ただまあ、身内だからこそ、また、若い人だからこそ、変な詭弁や錯覚に染まってほしくはないわけです。
今は受け入れられなくても、あとあと、何かの判断指針に生きてくれたらいいなあ…と思っています。いやまあ、結局上から目線ですな、我ながら。
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