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2015/02/21

本当の思いつき:ニュースで国に言及するときの傾向を調べる?

NHKなどのニュースで、企業や人などに言及する際に「日本の」や「○○国の」というふうに国籍・出身国に言及することがあります。
これらがどういう文脈で言及されているのか、国による差はあるのか、について調べてみたい。
また逆にとくに言及されないままニュースになる場合もあると思います。それについても調べてみたい。というか、これも調べないと現象を正しく把握したとは言えないでしょう、本当なら。けれど、こちらはかなり手間がかかることが予想されるし、実際には国籍・出身国などが分からないことが多いかもしれません。だからこっちの方は多分お預けかな。

どういう関心かというと、先日レノボが ThinkPad にマルウェアを仕込んでいたというニュースがあって。
日本のニュースでは「中国企業のレノボが」という紹介なのに対して、海外の報道ではことさらに「中国企業」とか言わず、単に「レノボが」という形になっていたというんですね。
まあこのこと自体がどこまで確からしいか判断できないのですが(つまり別に海外で国籍に言及した・しなかった報道を網羅的に見たわけでないので)、ただ、海外の企業や人に言及するときに、よくNHKとかではその国籍を紹介する記憶があるなあ…と。これに何か差別的な偏見が関係しているのかなというのが発端ですね。

今書きながら気がついたけれど比較方法が結構難しいですね、これ。
そもそもの報道に国ごとのバイアスがかかっている可能性があって、その場合はそこを調整しなければならない。例えばA国に関する報道は経済関係、B国については政治関係などとバイアスがあれば、仮に「○○国の」の言及面で特に差がなくても結果が偏る。この効果の分離は結構面倒そうです。そもそも報道の関心の偏りとその国への偏見とが報道行為にも報道文にも同時に影響するのは当然考えられますし。
仮に、どの社会でも発生する出来事のジャンルの分布は大体同じだと仮定しても(どこでも人間が生活している以上、大抵の出来事はどこでも同じように起きるでしょうから)、それら無数の出来事の束の中から何に注目するかの段階で歪みが生じるわけです。そして、その注目した出来事をどのように紹介するかの段階でまた歪みが生じます。問題は、この二つの歪みを分離して測定するのが大変難しそうだということなのです。

どこかに先行研究とかあるのかなあ。メディア論とか文化論の関係で誰かやってるかもしれない。それともそもそも無理筋の発想なのかなという気もしてきました。分離して把握しようというのが筋悪かもしれないし。

ただ事件報道などで「○○人が…」などとするのは偏見を助長するようでイヤですね。逆に全部付けて「日本人の……が」などと必ずするならまだ分かりますが。わざわざ国に言及する意味もよく分からないし。確かに国や出身地が意味を持つ報道もありますけど、そうでないと思われるのに国籍に言及する場合がありますからね。


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