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2015/02/16

学校のエアコン問題から離島の悲哀を感じた流れの記録

所沢市の住民投票のニュースを見る→条例に疑問を持つ→他自治体の事例を検索する→伊是名村の事例が見つかる→伊是名村の条例を検索する→琉球新報の記事が見つかる→「安愚楽牧場」の誘致問題!?とびっくりする→疑問が浮かぶ。
1.安愚楽牧場の危うさに当時の人たちは気付いていたのだろうか。報道には出てきていないけれど。
2.島の人や当時の関係者は当時のことをどう思っているのだろう?胸をなで下ろしたのだろうか。
3.誘致当時の裏事情ってものはなかったのだろうか。そもそもどういういきさつだったのか。

…で、検索してみたのだけれど、あまりヒットしない。
まあ当事者や地元の人は「伊是名」と「安愚楽」の両方の語をわざわざ書いたりしないだろうから簡単には見つからないだろうけど。
他方、安愚楽牧場関係のこの頃の書き込みはたくさん見つかる。どす黒い毒霧に心が蝕まれる。子どもは見てはいけない。

こちらは伊是名村の方なのかちょっと分からないけれど。
くらしの悩み、なんくるないさ!:安愚楽牧場破産で(2011年11月10日)

安愚楽牧場は,かつて伊是名島に牧場を開設しようということで,島内を二分,住民投票の末,わずか1票差という僅差で誘致派が多数を取ったものの,村としては誘致を取りやめた経緯があります。

振り返ってみれば,非常にきわどい話で,伊是名島にも大きな禍根を残しかねない話しでした。

代わりに変なものを見つけた。

中山なりあきさんはTwitterを使っています: "南大東島で偶然副村長に出会い、いろんな話を聞き、島内も案内して貰う。安愚楽の倒産で畜産は無くなり、水田なく、カボチャが少し、後は砂糖キビだけ。きれいに整備され、休耕畑なし。さとうきびは島を守り島は国土を守る、と製糖工場の煙突に大書。周囲20キロ、人口1300人。小、中学校も訪問。"
知る人ぞ知る中山氏がビミョーなつぶやきを残されていた。
てか安愚楽牧場って南大東島まで行っていたのか。改めて離島の悲哀を感じる。

まあ関係者以外は触れてはいけない話なのかもしれない。どんな小さな社会でもそうなんだけど、闇って存在するよねえ、と…あぁいやいやゲスの勘ぐりでした。私もすっかり毒に侵されてますな。

伊是名 北海岸にヘドロ/牧場誘致で拡大を懸念(2007/10/03 00:00 【沖縄タイムス】)

 【伊是名】伊是名村が全国各地で黒毛和種牛を飼育する安愚楽共済牧場(栃木県・三ヶ尻久美子代表)の誘致を進めている内花区の海で、近年、ヘドロがたまり、魚や貝が採れなくなっていることが分かった。近接するごみ最終処分場や、土地改良事業に伴う赤土流出などが原因とみられる。地元を中心に、牧場建設による汚染拡大への不安が広がっており、県農林水産部水産課は九日、海の水質や底質など現地調査に乗り出す。
 同区は村の北側に位置し、人口約二百人の集落。一般廃棄物最終処分場や堆肥センター、個人牧場などの施設が周辺に集中。大雨のたび、ごみや牛ふんが混じった汚水が海に流れ出し、浅瀬の砂に異臭を伴うヘドロとなって蓄積されている。
 区によると、以前はイセエビも捕れる豊かな漁場だったが、数年前から海で採った貝から泥のにおいがし、魚が捕れなくなったという。
 村モズク生産部会の諸見豊次会長(71)は「ごみ処分場から有害物質が出ていないか、健康被害が心配だ。新たな牧場は島を囲むモズク養殖場にまで汚染を広げる」と懸念。「水質調査をはじめ、ヘドロの除去と沈砂地の設置が急務」と指摘する。
 一方、村は同区の村有地七・六ヘクタールに二千頭の牛を飼育する牧場誘致を計画。堆肥センターを増築して排出されるふんを処理し、サトウキビの有機栽培に生かしたい考え。約二十人の雇用創出も期待する。
 前田政義村長は「環境問題については、法的に縛りのある協定書を安愚楽牧場と結んでおり、海の汚染はない。JAのアンケートでは、村民の七割以上が誘致に賛成しており民意に沿って計画を進める」と話している。

伊是名住民投票 牧場誘致は民意踏まえて - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース2008年4月30日 社説

 牧場誘致による牛舎建設の是非を問う伊是名村の住民投票は、賛成461票、反対460票となり賛否が拮抗(きっこう)、農業振興と環境保護のはざまで揺れる村民の思いを映し出す結果になった。
 村民の意向を村政に反映させるため、牧場誘致を目指す村当局が住民投票を提案した。「村長は投票結果を尊重しなければならない」と住民投票条例は定めているが、投票結果に法的拘束力はない。
 賛成が反対を上回ったとはいえ、その差はわずか一票。過半数に迫る反対者がいる中で、果たして誘致計画を進めることができるのか。
 ごり押しすれば、ほぼ半数の民意を切り捨てることになり、村民を二分する事態にもなりかねない。
 村当局は、計画を推進したいのなら、反対する住民に対し懇切な説明を尽くし、納得させるだけの環境保全策を示すべきだろう。
 村が誘致しているのは黒毛和種の繁殖・肥育を手掛ける安愚楽(あぐら)共済牧場(栃木県)。伊是名村内花区の村有地約8万1千平方メートルに2千頭規模の牧場を誘致し牛舎を建設させる計画になっている。
 牧場から出る牛糞(ふん)をサトウキビの堆肥(たいひ)として活用し「耕畜連携」を図る。誘致に伴い、既存の堆肥センターを増設する方針だ。20人規模の新規雇用も見込まれるという。
 村議会も「農業を主産業とする村にとって大変有意義な計画」として、2007年8月の臨時議会で牧場誘致を賛成多数で決議、計画を後押ししていた。
 これに対し地元・内花区の住民らは牧場建設で悪臭や汚泥流出が予想されるとして猛反対、撤回を求めている。
 牧場の誘致は、農業を振興し島の活性化を図るという点で、大きな経済効果が期待できる。にもかかわらず、460人もの有権者が反対したのはなぜか。
 たとえ経済的に潤ったとしても環境が破壊されてしまっては困る―と考えたからではないか。
 周辺に悪臭が漂ったり汚水が海に流出したりする事態を招かないための有効な手だてを示さない限り、反対する住民の懸念を払拭(ふっしょく)することはできないだろう。
 伊是名村は琉球王国第二尚氏の始祖・尚円王の生誕地として知られる。伊是名城跡、銘苅家住宅、伊是名集落のフクギ並木など多くの観光名所がある。旅人を手厚くもてなす温かい島人の気質を表す「イヒャジューテー」という言葉があるほど人情あふれる土地柄だ。
 その風光明媚(めいび)な島で今、農業振興と環境保護をめぐって意見が真っ二つに割れている。議論を深めるのはいいが、感情的なしこりを残せば島の良さが失われかねない。
 村当局には、民意を十分に踏まえた対応が求められる。

宮崎から沖縄へ牛ふん供給|freeml byGMO(2004/06/16 22:29)
biomassMLというメーリングリストからの転載らしい。2004年には関係があった。これが後の汚水問題につながるのかな。

>■宮崎日日新聞(宮崎市)---------------- http://www.the-miyanichi.co.jp/
>・児湯牧場から沖縄へ牛ふん供給
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=2&DT=20040615
 農業生産法人・安愚楽共済牧場(本社栃木県那須町、三ケ尻久美子代表)は、今月末から高鍋町上江の児湯牧場で排出する牛ふんを地力低下に悩む沖縄県北部の離島・伊是名村に供給する。同村は牛ふんをたい肥化し、基幹産業のサトウキビの収量アップに生かす。同牧場では「牛ふんの減量化につながる」と歓迎している。
 児湯牧場では約六千頭の黒毛和牛を飼育、毎月八百トンの牛ふんを排出している。計画によると、今年は今月末に予定している八百トンを含め、年間三千トンを三回に分けて供給する。
 同牧場で袋(約七百キロ入り)詰めまでを行い、鹿児島県志布志港からチャーター船で運ぶ。同村はその後、地元のたい肥センターでサトウキビの葉と混ぜ合わせ、たい肥化し、農家に売却するという。袋と運送費用は村側が負担する。
 児湯牧場では「連続発酵乾燥たい肥処理施設」を導入、有機肥料を作るなど環境へ配慮した取り組みを進めている。宮崎支店の伊藤正信支店長は「児湯郡内は牛ふんに限らず畜ふんは過剰状態にあり、少しでも緩和につながればと思う。こちらにとってもありがたい」と話している。
 伊是名村は人口約二千人で、農家の約九割がサトウキビを栽培している。春、夏の二回の植え付けで計百三十ヘクタールを栽培しているが、地力低下のため、収量は一九九五年をピークに年々低下しているという。同村農林水産課の仲田富好課長は「収量減は深刻。安定して牛ふんが供給されるので、地力アップが図れると思う」と期待している。

どこかの報道の転載記事。日付は報道日ではない可能性がある。
伊是名・牧場誘致住民投票 民意真っ二つ - 沖縄情報発信(2008年04月28日)

 伊是名村内花区に計画されている牧場誘致による牛舎建設の是非を問う住民投票が27日、実施され、賛成が461票、反対が460票とわずか1票差で賛成が上回った。投票総数は947票で、無効票が26票あった。投票率は71・36%。

 建設に対する村民意見が二分する結果となったことを受けて、誘致の立場の前田政義村長は「厳しい結果だ。村民の下した結果として真摯(しんし)に受け止めたい。個人としては(牧場)誘致の方向で考えていきたいが、今のところは全く白紙。関係者と十分協議して慎重に考えていきたい」と述べ、慎重に検討した上で結論を出す考えを示した。
 一方で、牧場誘致と牛舎建設により悪臭や汚水流出で環境が悪化するとして反対してきた内花区の名嘉広一区長は「一票差で負けはしたが、勝ったつもりでいる」と述べ事実上の勝利宣言をした。「(牧場誘致は)内花区だけではなく、島全体の問題だ」と話し、今後も計画撤回を求めて運動を展開していく方針だ。

 黒毛和牛の繁殖や肥育を手掛ける安愚楽(あぐら)共済牧場(本社・栃木県)を誘致し、2000頭規模の牧場から出る牛ふんをサトウキビの堆肥(たいひ)に充て、堆肥センターを新たに建設する計画。建設予定地の内花区住民らが悪臭や汚水流出などで環境悪化が懸念されるとして反対していた。

どこかの報道の転載記事。日付は報道日ではない可能性がある。
伊是名村 牧場誘致を断念 - 沖縄情報発信(2008年05月19日)
 伊是名村(前田政義村長)が同島内花区に計画していた牧場誘致に伴う牛舎建設問題で、前田村長が、同区への牧場誘致を白紙に戻すことを関係者に伝えていたことが十九日、分かった。同計画をめぐっては今年四月、環境悪化を理由に誘致の是非を問う住民投票が行われ、賛否が二分していた。
 前田村長は「住民投票の結果を重く受け止めた」と白紙撤回の理由を説明。今月十七日に誘致を予定していた安愚楽共済牧場(栃木県)を訪ね、方針を伝えたという。

 ただ「村の振興につながる牧場誘致自体を断念したわけではない」としている。

 今後については「現時点では何も決めていない」と話した。同区への誘致がなくなれば、JAおきなわが予定していた堆肥センター増設工事も事実上白紙となる。村は十九日午後、記者会見し、正式に発表する予定。

 環境悪化を理由に反対運動を続けてきた内花区の名嘉広一区長は「誘致断念となれば、一年間の反対行動が報われる思いだ。村長は住民投票を重く受け止めたのだろう」と話した。

「牧場誘致自体を断念したわけではない」とする村長の言葉。安愚楽の誘致は進められないという判断だったのか。


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コメント

はじめまして。
「あぐら物語日記」のrokoと申します。
誠に勝手ですが、こちらの記事を当ブログに紹介させていただきました。
引用不可等お気付きの点がございましたら、お手数ですがご連絡いただけると助かります。

記事を書いてくださりありがとうございます。

学校のエアコン問題から離島の悲哀を感じた流れの記録(思いついたことをなんでも書いていくブログ 2015年2月16日)
http://roko1107.blog.fc2.com/blog-entry-2923.html

投稿: roko | 2015/02/16 23:05

muttbobさま、早速コメントを頂戴し、本当にありがとうございます。
有難いお言葉やお気遣いに感謝申し上げます。


さて、「沖縄情報発信」の記事は、それぞれ元記事がありましたので当ブログにも記録させていただきました。

■琉球新報(2008年4月28日)
伊是名・牧場誘致住民投票 民意真っ二つ
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-131566-storytopic-3.html

■琉球朝日放送 報道制作部(2008年5月19日 18時28分)
伊是名村 牧場誘致断念
http://www.qab.co.jp/news/200805192063.html


私の周りではインフル等が流行っております。ご自愛くださいませ。

投稿: roko | 2015/02/17 16:31

rokoさん

記事のお知らせありがとうございます。

伊是名村では安愚楽牧場の問題が表面化する何年も前から安愚楽牧場と関係があり、役場や地域の人たちなど、知識を持ったたくさんの人たちが誘致問題にも関わっていたのだと思います。
しかし、それでも安愚楽牧場の危うさには気づけなかったのだと思います。ひょっとしたら危うさを感じていた人たちもいたかもしれませんが、それは少なくとも表面化してなかったようですね。
このような状況下では多くの人が巻き込まれてしまったのはいわば当然ではないかという気がします。
貴ブログで紹介されている検証記事などを拝見する限り、規制当局には少なくとも道義的な責任からは逃れられないように思います。よい結果を得られることをお祈りしています。

投稿: muttbob | 2015/02/18 04:48

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