これはひどい広告。買わざるを得ない。
『オシム終わりなき闘い』の著者インタビュー。
ハリルホジッチの故郷ボスニアの現実は人ごとではない。そしてオシムの奇跡から学ぶこと - 夕刊アメーバニュース(2015年03月17日 06時00分)
示唆に富みすぎ。ひどいなあ(賞賛)。ここまで煽られたら買わざるを得ない。記事中、心に残る言葉を抜粋。
―ボスニアは、95年の紛争終結後、ムスリムとクロアチア人主体の「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」とセルビア人主体の「スルプスカ共和国」のふたつの構成体による連合国家となっていますね。今でも民族間の対立は根強いのでしょうか?教育による偏見強化。教育の重要性。木村 わかりやすい例を挙げるなら学校教育の問題。各民族それぞれが自らの民族を正当化する歴史教科書で勉強をしています。なかには、同じ学校に通いながら民族ごとに入り口が異なり、違う教室で学ぶケースもある。そのため若い世代ほど他民族に敵意を持ちがちという悪循環に陥っています。
こういうことをいうと、「差別はよくないという差別」とか「偏見を抑えるというのも洗脳」とかいう害悪を正しい反論だと信じてる愚かな人が現れますが、阿呆としか言いようがない。「民族間の対立や憎悪は仕方ない・必然」とかいう人も出たりするけれど、それも馬鹿。
―サッカー協会にも、対立の構図が残っていたのですか?「この輪番制は一見公平な体制のように見えるが、実は極右権力者の権力温存に利用されているにすぎない」という指摘が興味深い。輪番制自体が本質的にそういう性質を持つものなのか、ある条件下でそういう性質を強く帯びてしまうものなのか。さらに敷衍すると統一選挙が民族(権力者)間の闘争や対立を生む危険とどう対照させるべきか。アファーマティブアクションなども同様の性質を持つのか。この辺は本を読まざるを得ない。木村 ボスニアでは、3民族の代表が「輪番」制で国家元首を務める体制が敷かれているのですが、サッカー協会も同様の仕組みを導入していました。この輪番制は一見、公平な体制のように見えますが、実際は極右権力者の権力温存に利用されているのにすぎません。
木村 はい。ただ、個人個人にそのような融和ムードが生まれつつあるものの、民族というカテゴリーを持ち出し対立を煽(あお)り、自らの権力を温存しようとする政治家の存在は今もネックになっています。そしてそういう政治家が支持を集めたりするわけで。まるでわが国の出来事のようで、何が起こっているか目に浮かぶようだ。レイシズムやヘイトの魅力は人を狂わせるよね。
―そのようなナショナリズムの危うさについて、本書ではレイシズムが台頭する昨今の日本にとっても、決して人ごとではないと指摘しています。ここが一番重要。木村 もともとボスニアを含む旧ユーゴスラビアでは、民族の違いにかかわらず多くの人々が大きな対立もなく共存していました。そのような人々が互いに殺し合う事態に陥ることは、紛争の始まる10年前には誰も想像できなかった。日本でもネトウヨ的な排外主義者たちがここまで勢力を拡大するとは誰も思っていなかったでしょう。
―確かに10年前には考えられなかったことです。
木村 旧ユーゴスラビアでも最初に民族対立を煽(あお)り始めたのは三流のメディアで「そんな動きは放っとけ」というムードだったそうです。でも、実際に紛争が起こってしまった。日本でもネトウヨや「在特会」に対して、似たようなムードで無視を続ける時期が長く続きました。差別や争いがある時に最もいけないのは、そのように高みに立って達観したフリをして行動しない、ニヒリスティック(虚無的)な態度だと思います。
以前NHKが「BS世界のドキュメンタリー」で放映したヒトラーとナチスの台頭する番組を思い出す。
「ヒトラー 権力掌握への道 後編|BS世界のドキュメンタリー|NHK BS1」(2014年8月12日 火曜深夜[水曜午前 0時00分~0時50分)
近現代史上前例のない組織的な大量殺りくを行ったアドルフ・ヒトラーとナチス。なぜ、これほど人種差別と憎悪に満ちた一人の男がドイツを支配し、社会全体を凶暴化し得たのか。1919年の第一次世界大戦後からナチスの独裁体制が確立するまでのおよそ20年間に焦点を当て、その真相を明らかにしていく。二つの大戦に挟まれた20世紀前半ヨーロッパの映像をカラーで再現した2回シリーズ。後編では、世界恐慌をきっかけにナチスが躍進し、ヒトラーが権力の座に上り詰めるまでを描く。ここでも、当初ナチスは軽視され、富裕層などは彼らが勢力を拡大することはないと見ていたという話が出てきた。
世界恐慌によってドイツでは失業者が溢れかえり、ナチスが人気を集めていく。1932年、ヒトラーは大統領選挙に打って出て敗れるものの、議会選挙で第一党となり、着実に勢力を拡大していく。1933年1月30日、ヒンデンブルク大統領はヒトラーを首相に任命。翌年、ヒンデンブルク大統領の死去により、ヒトラーは名実ともにドイツの頂点に立つ―。
溺愛していた姪の自殺、愛人となるエヴァとの出会いなど、ヒトラーの私生活も語られる。
原題:APOCALYPSE HITLER
制作:CC&C/France 2 (フランス 2011年)
東浩紀氏のツイートに対するApeman氏のこのコメントを思い出した。
はてなブックマーク - Twitter / hazuma: とにかく、日本人は本音曝しすぎ。もっといろいろ隠そうぜ。
Apeman これは本当にひどいなぁ。自分が“歴史修正主義者にも場を与えよ”と主張したことを忘れているのか?まあ東氏の場合はご自身がすでに暗黒面に堕ちている人だと思うけど。
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