ブクマメモ:自分が多くのことを知らないということを意識し続けること
たぶん、大学院に進学することの意義の一つは、こうした見分けの訓練をみっちり受けることではないかと思っています。もっとも、そこまで行かないこともまた多いわけですが。
ネットで薬を調べまくる患者さんも、自分が何を知らないのかまでは知らない - シロクマの屑籠(2015-04-13)
最近、インターネットを眺めていてますます思うのは、ネットは知識の入口や断片を収集するには優れているけれども、それ以上のことは教えてくれない、ということです。
……中略……
精神科の薬物療法に限らず、知識の泉としてのインターネットはまだまだ単体で成立するものではなく、書籍や専門家や学校によって補われることでようやく成立するものだと私は思います。
インターネットはたくさんの知識を与えてくれるけれども、自分にどんな知識が欠けているのかまでは教えてくれません。「お前の知識は、ここが足りないよ」と、わざわざ注意してくれるほど親切ではないのです。その点には、どうかご注意を。
こちらで紹介されていた記事。
ネット検索は「自分は賢い」と錯覚させる 米研究 - ITmedia ニュース(2015年04月01日 13時38分 更新)
検索を使えるグループは、正確な回答が見つからないようなとても難しい質問や、Googleのフィルターによって回答が見つからないようになっている質問を検索した場合でさえ、自分の知識は十分にあると感じる傾向にあった。「“検索モード”時の認知作用はとても強力で、検索で何も見つからなかった時でさえ、人々は自分を賢く感じているようだ」と研究者は述べている。「質問に答えられないということは、自分がその答えを知らないから、というのは明らかだ。だがインターネットでは、『自分が知っていること』と、『自分が知っていると思っていること』の線引きがあいまいになってしまう」
……中略……
「決断が大きな結果をもたらすようなケースでは、自分自身が持つ知識を見分け、本当は知らないことについて知っているかのうように考えないようにすることが重要になるだろう」
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