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2015/06/29

東電と除染費用、池上彰氏が暗黒面に落ちていた件

一つ目。東電が環境省からの請求に2%しか応じていなかったとのこと。
どういうことだったのだろうか。記事では手続きが煩雑だったことが一因であるような書き方だが。
どこが対立点で、環境省側は何を妥協し、東電は何を納得したのだろうか。そしてその妥協の影響は今後どこへ響くのだろうか。

東電、市町村除染費支払いへ 約430億円、請求額の6割近く - 47NEWS(よんななニュース)(2015/06/29 19:42 【共同通信】)

 東京電力が市町村実施の除染費用支払いを事実上拒否している問題で、東電が24日、約430億円の支払いに応じる方針を環境省に伝えたことが29日、分かった。請求額の6割近くに相当し、残りについても支払いに向けた確認作業を進めているという。

 これまで東電は請求額約761億円の2%の約17億円しか支払っておらず、環境省は繰り返し支払いを求めていた。

 環境省は12年11月以降、書類がそろい費用が確定した分から東電に順次請求。しかし東電がほとんど応じなかったため、協議の上、除染規模の大きな上位1割を重点的に確認する代わりに、残りは手続きを簡略化することが決まった。

二つ目。池上彰氏の件。

慰安婦問題の件などでちょっと怪しいなあと思っていたら、やっぱり暗黒面に落ちていた池上氏。
この番組は見ていないけれど「番組紹介」を読む限り「ああ…やっぱり」というヘイトスピーチのソフト版みたいな印象。
「相手のことを知りましょう」という体裁で「反日」の理由を相手の内在的事情に求めていくという姿勢。
「(我々は悪くないんだけど)先方には我々を嫌いたくなる事情があるんですよ、分かってあげましょうね-(私たちってなんて優しくてけなげなんでしょう)」
まあそんな感じの番組っぽい。

池上彰緊急スペシャル - フジテレビ

お詫び
6月5日に放送した金曜プレミアム「池上彰 緊急スペシャル!」において、韓国の方に日本についてインタビューしているVTRで、2カ所合わせて約10秒、翻訳テロップ並びに日本語吹き替えナレーションの内容と異なる映像を、誤って使用していたことが分かりました。

(1)女性がインタビューに答えるシーン
「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」と、答えている部分で、誤って、韓国を好きな理由について話している、「文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」という映像部分を使用していました。この女性は、インタビューの別の部分で、実際に「日本が嫌いです」と答えています。
(2)男性がインタビューに答えるシーン
「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」と、答えている部分で、誤って、「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと…」と話している映像部分を使用していました。この男性も、別の部分で実際にこのように発言しています。

いずれも、編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました。
視聴者の皆様、インタビューにご協力いただいた方々、並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます。今後はこのようなことがないよう再発防止に努めてまいります。

で、この番組紹介によれば
普段何気なく見ているニュース。実はそのニュースの背景には私たちの生活に大きくかかわる出来事が存在する。
今、私たちは何を学び、何を知るべきなのだろうか?池上彰が独自の視点で解説するこの番組を見れば、これまで分からなかったニュースが理解できること間違いなし。
ということなので、メディアリテラシーを鍛える実習みたいなものだったのかなあ…と(皮肉)。

金曜プレミアム『池上彰緊急スペシャル!』 - とれたてフジテレビ

(2)なぜ韓国人はそこまで日本が嫌いなのか?

・韓国人の日本に対する最新世論を調査!日本を嫌いな理由をランキングで解説。
・学生時代からの反日教育、小学校から高校まで存在するという「独島部」の活動とは?
・「反日」の原点は建国当時の憲法にあった!?第二次世界大戦中に日本に抵抗するために中国に出来た「大韓民国臨時政府」。しかし、その実態は?

池上彰
「日韓基本条約が結ばれて50年…記念の年ですよね。50年ともなれば、それこそいろんなイベントが開かれてもいいはずなのに、全くそれがない。政府レベルだけではなくて、民間レベルでも何とかしようという動きにはなっていない。国が対立しているだけではなく、それぞれの国民が何となく相手のことを嫌っているという、異常な状況ではないか…と思うんですね。もちろん、日韓基本条約が結ばれる前にも日韓関係は決して良くなかったんですが、逆に悪くもなかった…お互い無関心だったわけです。それがこの条約が結ばれ、次第に少しずつ関係が良くなり、とりわけワールドカップの時に日韓共同開催があり、それ以降韓流ドラマがはやったことによって非常に日韓関係が良くなったわけですね。やっとお隣同士が仲良くなったかなぁと思ったら、今日みたいなことになってしまった…。
“一体これはこのままでいいんだろうか?”ということが、番組スタッフと私との共通の問題認識なんですね。果たして、その原因は一体何か、韓国はなぜ反日なんだろうかということを冷静に見ていくと、韓国には韓国の事情があったりすることが見えてきます。
いますぐに、日韓関係が良くなることはないけれども、“これ以上悪くさせることもないよね”、ということですよね。あらためて、振り返ってみて、“お互いのことを知ろうよ”ということだけではなく、私たち日本のことを韓国の人たちが意外に知らないんじゃないかな?そんな心持ちでこの番組を視聴者の皆さんにお伝えしたいと思っております」
すごいよね、池上氏。仲が悪い理由を全部相手に投げている。「こっちに非があるんじゃないか」という意識がまったく見えてこない。我々(「反日」の人を「韓国人」と十把ひとからげにしていいなら、過去の日本人も含めて「我々」としてもいいだろう)が彼らをどれほどの惨禍に巻き込んだか、その苦しみを我々がどう扱っているか、そして今もなお在日朝鮮韓国人を含む彼らをどのように差別し続けているかを問わず、「どうしてボクタチのことを嫌うのかなあ」と言う。
蛇足だが、「韓国人はなぜ反日なのか」という、「韓国人」という一般化自体がすでに差別でありヘイトスピーチだということは言うまでもない。これをソフトにして「韓国にはなぜ反日の人がいるのか」という問いかけにしても、その問いをどう扱うかによってはまたこれも差別、レッテル張りになることも当然のことである。


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