この夏の楽しみ(下種編)
習主席 抗日戦勝70年行事に安倍首相を招待 NHKニュース(7月11日 12時06分)
中国側:
・6月上旬ごろに正式に招待(毎日)
・習近平国家主席がじきじきに安倍総理大臣に招待(NHK)
日本側:
・在北京日本大使館「承知していない」(NHK)
・程国平外務次官「首相からの返事はまだない」(毎日)
というわけで、どうするのか興味津々だったのですが。
・安倍首相「招きがあるのに逃げたくない」(朝日)
・記念行事への出席は日本国内で反発を招きかねない→当日は避けて訪中?(朝日)
という報道が出ました。
6月から1ヶ月ほど経っているのに北京大使館も「知らない」という放置モード。
大使館がシラを切ったのかツンボ桟敷に置かれたのか知りませんけど、官邸側ではこれって完全に黙殺する=「なかったこと」にするつもりだったのが、中国政府にネタにされて慌てて対応を検討し始めた…ってところかでしょうかね。
中国政府、安倍ちゃんで遊ぶの止めてね。ホント軽ーく記者会見でジャブ打っただけなのに何そのボディーブローみたいな。見透かされてるなー。
まあ朝日が報じた安倍氏の意向はたぶん招待された直後ぐらいに周囲は分かっていたでしょうし、周囲としては「どうしようか……」と困ってしまって中国側へ回答不能に陥ったのかも?Windows95がよくフリーズしていたのを思い出します。不安定なOSで、ちょっと負荷を掛けるとすぐ固まっちゃうんですよね。
そういえば、沖縄県の翁長知事が辺野古問題で「会いたい」って何度要望しても、全く返答しない時期がしばらく続いていましたね。あれもやっぱりOSのフリーズだったのかな。ホントちょっと負荷を掛けるとすぐ動かなくなっちゃうんですよね……。
それにしても安倍氏の「逃げたくない」って何その喧嘩モード…中学生か(苦笑)
おまけに記念行事出席に「日本国内の反発」って…「日本国内」の人ってせこいというか子供というか。またそれに配慮するのも安倍自民党の支持基盤を彷彿とさせます。
朝日によれば、首相周辺はメルケルのロシア訪問事例を真似るつもりらしい。
天木氏のアドバイス?に従った…訳ではないだろうけれど。
メルケル首相と安倍首相のかくも大きな器量の違い | 新党憲法9条(2015年5月12日)
すなわちメルケル首相はロシアが開いた戦勝70周年記念式典には先 進7か国(G-7)首脳と共に欠席したが、一日ずらしてモスクワを訪れ、露兵士の墓に献花し、プーチン大統領と会って首脳会談を行ったというのだ。
……中略……
安倍首相も少しはメルケル首相にならって気の利いた外交をしてみろと言いたくなる見事なメルケル首相の外交である
しかし記念行事欠席は安倍氏的には「逃げ」になるんじゃないかな?習主席の「どうせ記念行事に来る勇気もないんだろ?」という挑発から逃げたら「ほーら、やっぱり」という中国側の嘲笑を受けるんじゃないかな(笑)ましてや、記念日をずらして訪中するとか、中国側から「は?記念日に出席する気はないけど会いたいって?何の用?まあ聞いてあげようか?」ってニヤニヤされるんじゃないのかな?
ここは一つ、安倍氏的蛮勇をふるって記念行事に参加して「お前ら領土的野心を捨てろや!」と一発かましてくれないかなあ…と期待。そうしたらきっとフィリピンとかから「ステキ!」って言ってもらえると思う。
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中国:安倍首相を正式招待 9月の抗日勝利記念行事に - 毎日新聞(2015年07月11日 01時02分)
中国の程国平外務次官は10日、北京で9月3日に開く抗日戦争勝利記念行事に、安倍晋三首相を正式に招待したと明らかにした。首相からの返事はまだないという。中国の習近平指導部はことしを「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」と位置付け、記念大会と軍事パレードを9月3日に北京市中心部の天安門広場で開催する。(共同)
習主席 抗日戦勝70年行事に安倍首相を招待 NHKニュース(7月11日 12時06分)
中国外務省の程国平次官は10日、習近平国家主席が、ことし9月3日の「抗日戦争勝利70年」の記念行事に、安倍総理大臣を招待したと述べました。
これは、中国外務省の程国平次官が10日、ロシアで開かれた上海協力機構の首脳会議のあと記者会見で述べたものです。このなかで程次官は「習近平国家主席がじきじきに安倍総理大臣に対して、9月3日の記念行事に出席するよう招待した」と述べました。
招待した時期は先月だったということです。中国政府はことしを「抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利70年」と位置づけ、9月3日に北京で軍事パレードやレセプションなどの記念行事を行う予定です。
中国外務省はこれまで「関係するすべての国の指導者を招待する」と表明していましたが、安倍総理大臣を招待したと明言したのは、これが初めてです。これについて北京にある日本大使館では「承知していない」としています。
安倍首相、9月訪中を検討 抗日記念行事外す方向で調整:朝日新聞デジタル(2015年7月11日08時07分)
安倍晋三首相が9月初旬に中国を訪問し、習近平(シーチンピン)国家主席との首脳会談を検討していることがわかった。国際会議などを利用した首脳会談の開催ではなく、本格的な二国間会談につなげる狙いだ。ただ、同時期に審議中の安全保障関連法案をめぐり国会が緊迫することも予想され、実現にはハードルもある。中国は9月3日を「抗日戦争勝利記念日」と定め、軍事パレードなど記念行事を予定。中国政府高官は今月10日、安倍首相を正式に招待したことを明らかにした。首相は周囲に「(中国から)招きがあるのに逃げたくない」との趣旨の発言をして訪中に意欲をみせているという。しかし、9月3日の記念行事への出席は日本国内で反発を招きかねないとみて、この日は避け、その前後に訪中する方向で調整している。
首相周辺によると、今回の訪中検討は、今年5月にドイツのメルケル首相がロシア主催の対独戦勝70周年記念式典は欠席し、翌日に訪ロして首脳会談を行った例が念頭にあるという。
安保関連法案の国会審議などの影響で、安倍内閣の支持率は低下傾向にある。今後も、九州電力川内原発1号機の再稼働など世論の批判が強い政策課題が待ち受けており、政権としては日中関係改善を訴え、支持率回復につなげたいとの思惑もある。
一方の中国も、9月下旬に予定される習国家主席の訪米前に、米国を含む国際社会に対し「日中和解」を演出することができる。
ただ、ハードルもある。通常国会は9月27日まで延長され、9月初旬は安保関連法案の国会審議が山場を迎えている可能性がある。政府高官も「最終決定は国会の状況次第だ」と話す。
また、安倍首相が戦後70年の節目に出す「安倍談話」も障害になりうる。首相は談話の閣議決定を見送る意向を示したり、アジア外交に関心が強い公明党と事前調整する方針を固めたりするなど一定の配慮をみせているものの、内容次第では中国側の姿勢が硬化するおそれもある。
首相訪中が実現すれば、北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)があった昨年11月以来。日中首脳会談は、ジャカルタでのアジア・アフリカ会議(バンドン会議)があった今年4月以来、約4カ月ぶりとなる。今月中旬には谷内正太郎・国家安全保障局長が訪中し、中国外交を統括する楊潔篪(ヤンチエチー)国務委員(副首相級)と会談する。谷内氏は首相訪中についても議論を交わすとみられる。
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