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2015/07/13

親日とか反日とかで他国を色分けするのはその国に失礼だという話

時事ドットコム:台湾総統「私は『友日派』」=反日派との指摘に反論(2015/07/07-22:06)

 【台北時事】「私は『反日派』ではなく、『親日派』でもない。『友日派』だ」。台湾の馬英九総統は7日、抗日戦勝70年記念の国際学術討論会であいさつし、反日姿勢を強めているとの指摘に反論した。
 馬総統は「慰安婦を支持すれば『反日派』とされ、(台湾にダムを建設した日本人土木技師の)八田与一氏の貢献を肯定すれば『親日派』とされる」と不満を漏らし、自らを「友日派」と位置付けた。 
 馬総統があえて「友日派」を名乗ったのは、軍事パレードをはじめ、台湾が最近相次いで実施する抗日戦勝記念行事に対する日本側からの風当たりの強さを感じ取ったためとみられる。(2015/07/07-22:06)
「日本側からの風当たりの強さ」が具体的に何を意味しているのか気になる。単なる右翼の連中やネットの評判みたいなものなのか、それとも日本政府や政財界からの何らかの圧力なのか。

いずれにせよ、台湾人が日本統治時代に対して複雑な思いを抱いていることは現地の歴史本をいくつか立ち読みしてみるだけでも分かる。以前、こんなエントリを書いた。→台湾で思ったこと: 思いついたことをなんでも書いていくブログ(2013/10/18)

抗日戦勝記念行事へ日本側が不快感を表明しているとすれば、それこそ彼らの不快感をいっそう強めるものになる。それはつまり日本人が台湾を植民地化し圧政を敷いたことを反省していないということであるし、台湾人の複雑な感情への共感がないということであるし、依然として台湾を蔑視していることを示すことになるからだ。

右翼や国粋主義者は「日本と日本人を尊敬しろ、誉めろ」とことあるごとに要求するが、そうした振る舞いをすればするほど、尊敬・賛美する気がなくなることがなぜ分からないのだろうか。


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