行ってみたい:足尾銅山の「赤い沼」とか「東北の軍艦島」とか
第2部<1> 永遠に続く公害対策 「宿命」年4~5億円投入|下野新聞「SOON」(2013年7月2日 05:00)
日光市足尾の中心部を見下ろす山腹に、巨大な「ダム」の堤防が横たわる。閉山後も鉱山内から排出される重金属を含んだ沈殿物を集積する「簀子橋堆積場」(幅337メートル、奥行き800メートル)だ。いわば旧足尾銅山の最終処分場。決壊という事態に陥れば、渡良瀬川に流れ、鉱毒の惨事が繰り返されかねない。とのことで、古河機械金属足尾事業所では、
「365日24時間体制で、安全確認を徹底」、毎日の水質検査、天気予報とのにらめっこ、田中正造と同じ気持ち、「悪い水を絶対に流さない決意」だとか。
放射性廃棄物の処分場や仮置き場の担当者もきっと同じような気持ちを持つのだろう。
この記事によれば、足尾銅山の堆積場と浄水場としては、
「源五郎沢」を含む13カ所あった堆積場は、1960年までに堆積を休止し、現在は簀子橋堆積場のみが稼働するとのこと。浄水場は他に「中才浄水場」が稼働しているそうだ。
赤茶色のダム湖が広がる光景は印象的で見に行きたいとも思うが、古河機械金属の事業所内なので当たり前だけれど無断立ち入りは禁止。周囲の山に登って眺めるぐらいがせいぜいのようだ。
検索するといくつかルポ?が出てくる。たとえば、
金龍山・簀子橋堆積場
など。
この種の鉱山跡地、鉱毒中和施設は全国のあちこちにあるそうだ。
で、「東北の軍艦島」と呼ばれる場所もあるのだそうで。当時「雲上の楽園」と呼ばれた松尾鉱山跡だそうだ。こちらも検索するといくつかルポ?が出てくる。たとえば、
『★岩手山周辺めぐり(1) -雲上の楽園だった松尾鉱山跡廃墟から松川温泉へ』 [八幡平(岩手側)]のブログ・旅行記 by SUR SHANGHAIさん
など。
原発もそうだけど、複雑な思いや利害関係なども含めつつ、「後処理」は長い時間を掛けて維持していかなければならない。こういう部分は利益を生まないばかりか損失源となる正に「負の遺産」で、表だって触れたくもないような要素もあるから、しばしば社会的に忘れられ、ないがしろにされがちになる。でも適切な管理を怠るととんでもない環境被害を起こしたりするから、こうしたものがあるのだということを知り、学ぶことが大切なのだろうと思う。いつか行ってみたい。
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