強引・独善的・わがままな対北朝鮮交渉:メシの種化している拉致問題
面白い、というか、うすうす感じていたことがそのまま書かれていたので、要約した。
またしても北朝鮮からの延期通告 関係者が証言する 拉致問題が進展しない本当の理由 WEDGE Infinity(ウェッジ)(2015年07月14日(Tue) 桐生知憲)
●再調査が進まない理由
再調査担当の国家安全保衛部は権限を持っていない。
※国家安全保衛部が再調査を担当するよう要求したのは日本。
1年以内という「合意」を北朝鮮側が本当にしていたのかが不明。
●北朝鮮は安倍総理を信用していない
日本側が約束を守らなかった。
約束破りに深く関わったのが安倍官房副長官(当時)だったと見ている。
「北朝鮮に返す」と約束したので拉致被害者を日本に送ったのに返さなかった。
経済支援を合意したのに支援しなかった。
●日本側のリストに信頼性がない
拉致と無関係の行方不明者が相当多く含まれている可能性が濃い。
●総連などへの警察の捜索による「圧力」は効いていない
警察の捜索が政治的に恣意的になされている。
北朝鮮側に「再調査を打ち切る」と言わせ責任回避するためではないか。
●日本側の強硬で相手を考えず、落とし所を持たないやり方が膠着の原因
北朝鮮といえば「拉致」としか思い浮かべなくなってしまっている。
拉致被害者が全員生きていること以外の報告を認めないという交渉
*****
日本には「北朝鮮には何をしてもいい」という気分が支配的になっている気がする。
日本の外交や政治が、欧米に見せる媚びた態度とは全く違う傲慢さが見え隠れする。
人を人と思わない態度が情勢分析、準備、交渉を粗雑かつ乱暴にして、それが余計に相手の態度を硬直させているのではないかという気がする。
「落としどころを考えていない」という指摘は同感だが、そもそも日本政府は北朝鮮との関係について長期的な狙いを持っていないのではないか。国内の右翼的論調の動きに合わせて場当たり的に圧力を掛けているだけに見えている。
ところで、「ウェッジ」は基本的にトンデモ右翼的な雑誌だと思っているのだけれど、マグロ問題とかイルカ問題とか、ときどき「おっ」という穿った記事を出すことがあって、編集部が一帯どうなっているのかちょっとナゾである。
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