首相が記憶遺産認定を批判
安倍首相:「南京大虐殺」登録に遺憾の意 中国国務委員に - 毎日新聞(2015年10月14日 19時56分(最終更新 10月15日 00時55分))
安倍晋三首相は14日、来日中の中国の外交トップ、楊潔※(よう・けつち)国務委員(副首相級)と首相官邸で会談し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に中国が申請した「南京大虐殺」の資料が登録されたことに遺憾の意を伝えた。楊氏は「第二次大戦に関しては既に国際的な定説がある。歴史をしっかり認め、未来に向かって進むことが重要だ」と述べ、議論は平行線となった。両氏は日中両国の艦艇や航空機の偶発的な衝突を避ける「海空連絡メカニズム」の早期運用開始を目指すことでは一致した。(※は竹かんむりに褫のつくり)とうとう総理大臣が恥ずかしいことを言ってしまった。首相は会談で、歴史認識について「過去の不幸な歴史に過度に焦点を当てるのではなく、未来志向の日中関係を構築すべきだ」と強調。また「秋の一連の国際会議で習近平国家主席や李克強首相とお会いすることを楽しみにしている」と述べ、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)などでの首脳会談開催に意欲を示した。
首相が南京事件の世界記憶遺産登録に言及したのは、自民党内の反発に配慮するとともに、首脳会談開催の障害を事前に取り除く狙いがあるとみられる。
楊氏は「首相が関係改善に向けた熱意を持っていると中国首脳に報告したい」と応じ、海空連絡メカニズムについて「一日も早く運用できるよう取り組みたい」と前向きな姿勢を示した。【小田中大】
記事は「議論は平行線」とか書いているが、そもそも「議論」と呼べる代物ですらない。この問題については朝日、毎日、東京など、まだ比較的読める新聞も含めて軒並み「政治利用だ」などと中国警戒論に巻き込まれてしまっている。「中立」などという虚偽の美名に見事に足下をすくわれているようにも見える。
日本の政府もメディアもこぞって愚かなことだ。
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