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2015/10/04

ツヤタ図書館、海老名市で頑張ってます! TRCと市教委もCCCと一丸に。

以前この記事でちょっと触れた件。
CCC・ツタヤ図書館、海老名市でも問題か?: 思いついたことをなんでも書いていくブログ(2015/09/18)

ハフポストで記事が出ていた。

「武雄市図書館の時はド素人でした」 海老名市でオープンした2館目のTSUTAYA図書館は何が違う?(投稿日: 2015年09月30日 22時34分 JST 更新: 2015年10月01日 08時55分 JST)
Chika Igaya氏の投稿。プロフィールは

明治大学大学院文学研究科考古学専修博士前期課程修了後、産経新聞文化部記者などを経て、ドワンゴコンテンツでニコニコ動画のニュースを担当。2013年4月から現職。
とのこと。

この記事は、CCCから来た高橋図書館長らの記者会見コメントがベースになっている。
以下、記事から経過をまとめ、若干の感想コメントを付ける。

●選書リスト問題の経緯と武雄市での経験について

9月17-18日
海老名市議会で選書リストが問題になる。「図書館の蔵書として疑問視される書籍が含まれていた」
9月18日、市教育委員会の伊藤文康教育長が選書をやり直すと答弁、謝罪(9月18日)。

9月30日
海老名市立中央図書館の高橋聡館長(CCC所属)が記者会見。以下その内容。

・行政手続としては問題ないと、武雄市には言われていた。
・武雄市図書館の時、僕たちはド素人でした。一館もやってない状態。
・時間も予算もないという「特殊な状況」→もっと良いことができたのではないかと反省

※樋渡氏に振り回されて迷惑だったという感想がにじみ出ているようだ。
※「ド素人」が武雄市民に巨大な迷惑を掛けたという謝罪はないように見える。

・武雄では13人の司書メンバーとともに2年半、しっかり手順を踏みつつやってきた

※司書の存在、司書問題へのコミット、「しっかり手順」など、頑張っている感、苦労しているんだぞ感をアピール。

●問題の選書リスト8300冊について。

問題化の後、見直し作業は、3段階のチェックを経ているとのこと。

1.CCCが基礎的なデータを作成
2.図書館流通センター(TRC)がチェック
3.海老名市が確認

結構大変そうだ……。

9月の議会で問題化して、18日に見直しすると表明。その後9月30日までにこの3段階の手間が終わったのが、約7000冊だそうである。すごいハイペースに見えるが、どういう作業だったのだろうか。

●再び、CCC所属の高橋図書館長の説明。

9月30日現在で、

1.発注段階:7161冊
2.入荷可能な冊数:6997冊

3.9月25日から入荷が始まった。その後、

一冊、一冊、教育長に見ていただいて、確認の作業をしてきた
とのこと。

9月25日(金)から30日(水)までの6日間で、
6997冊を
「一冊、一冊、教育長に見ていただいて」
「確認の作業をしてきた」
のだそうである。

9月18日(金)から作業スタートとして、OKの本はすぐに発注するとして、約1週間後の25日から本が入荷しだしたということだろう。そして、その段階から教育長が「一冊、一冊」確認しはじめたということだろう。そして、30日までに7000冊を「一冊、一冊」見終えた、と。

土日は返上したのだろうか?
教育長はこの6日間、通常業務はどうしていたのだろうか?

いやまあ、本当はたぶん教育長じゃなくて、教委の職員たちが見たんじゃないかと思うんだけど…?

************
市議会で、教育長が
「私が1冊 1冊、手にとって、市民に説明できるような形で配架したい。」
市長が、
「疑惑や疑念、市民のご理解が得られれないものについては購入をしないという対応の指示をいたします」
と答弁していたのだそうだ。
そりゃ、「教育長が」と言わざるを得ないよね。

参考:山口良樹議員の「議会リポート8速報
************

それにしても、
「一冊、一冊見ていただいて」というのは、具体的にどういう行為を意味しているのだろうか?
文脈的には、
1.全ての本について、
2.その内容を直接参照して、
3.図書館にふさわしいかを審査した
という意味だと思うのだが、それってこんな短期間にできるのかという気がすごくする。

そして、肝心の選書リストの作成方法については、

・作成担当者が誰かは、「ノウハウに関わるので」と明言を避けた
・CCCの書籍販売データを利用して選書している。

販売データをどのような形で生かしているのだろうか?
まさか売れ筋かどうかの判断だけではないと思うが…。
良書なのか、収集・保存すべき資料なのか、公共性が高いのか等について、販売データからどのような情報を得られるのだろうか?

●次に、図書館が購入する雑誌について。

1.以前は148タイトルを購入していた。→ 51タイトルに削減。
2.削減理由は、蔦屋書店が中央図書館で約600タイトルを販売するから。
3.仕方ないので、ツタヤが入らない有馬図書館で、TRCが購読タイトルを増やした(バックナンバー保存のため)。

●そして職員体制。司書問題への貢献をアピール。

・司書数:以前の12人→18人に増員
・他に、司書資格のないスタッフが15人、搬送業務の担当者3人

・司書の給与体系が非常に低いという問題意識→スキルのあるスタッフは正社員登用したい
・4階のキッズライブラリーに武雄市で有期雇用だった司書を抜擢して配置。4階のリーダーに。

※ここは素直に司書の地位向上と待遇改善に頑張って欲しい。

●TRC会長のコメントが味わい深い。

・CCCはまだまだ業務に慣れていない→郷土資料やレファレンスを手伝う

商業ベースに乗らない貴重資料の管理と図書館サービスの肝であるレファレンスが弱いという指摘。やんわりと味わい深い。


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