公共空間に浸透する「萌え」と性の商品化:美濃加茂市の例
とりあえずリンク先を記録しておく。
美濃加茂市とエロキャラとのコラボに非難殺到 - Togetterまとめ
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公共空間における性的規範の変容を「萌え」現象が誘導しており、それが徐々に女性性の商品化への警戒感を鈍磨させていきつつあるのではないかという一つの例。
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追記(リンク追加)
「エロ」自体をネタにする構造の作品のようで結構面白そうなのだけれど、文脈を共有していないところに高度に文脈依存的なものを浸出させるのは無理があるだろうという印象。特に「エロ」であればなおさら。(不道徳という意味でなく差別的だという意味で。)
・萌(めぐみ)の錬金術師 - 男の魂に火をつけろ! <音楽映画ベストテン受付中>
作者側と市長との親しい関係がカギになったとか、ストーリーや作品の風刺性と現実とがかぶるとか、多重構造になった展開自体が一つのモダンアートになりつつある印象。
こういう展開は、「ハプニング」(1回限りで再現性も永続性もないアート)というのかしらん。
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さらに追記(2015年12月4日)
はてな匿名ダイアリーから目に付いたエントリを追加。
・美濃加茂市、碧志摩メグに足りなかったのは、配慮ではない
一読に値するが、表面的な批判をするなという火消し的な趣旨。
断絶・不寛容を止めて建設的な議論をしよう!という意見。朴氏擁護論みたい。
コメント欄が長く伸びていて、「萌え」の持つ本質的な差別性を理解できない人の多さ、言い換えれば「萌え」的視座を内面化してしまった、「萌え」に帰依してしまった人の多さが分かる。
・萌え絵フォビアの正体
「萌え」を正当な表現だとしてそれへの批判を差別だと切り捨てる。
紋切り型でアホらしく途中で読むのを止めた。批判への反発の一つの典型。
・高校生の頃、狂ったように女叩きの記事を読んでいた時期があった
本論ではないが、少し本件に触れている。
まあ本件で少し良かったかなと思うことは、「萌え」が性の商品化と切り離せない表現だという気づきが少し広がったことぐらいかな。
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